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【PSU】新ジャンル 「パシリ」十体目【祝十体】

1 :名無しオンライン:2007/03/14(水) 01:07:37.85 ID:TlccoWDR
合言葉は

  ( ゚д゚ )<倫理的におk      
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/     /
     ̄ ̄ ̄
[ ´・ω・`]<創作能力がしょぼいんだけど投下していいの?
( ゚д゚)<倫理的におk 尋ねる暇があったら投下マジオヌヌメ

[ ´・ω・`]<凄く長くなったんだけどどうすればいい? あとパシリ関係ないのは?
( ゚д゚)<空気嫁ば倫理的におk 分割するなりうpろだに上げるなりするんだ

[*´・ω・`]<エロネタなんだけど…
( ゚д゚)<ライトエロなら倫理的におk あまりにエロエロならエロパロスレもあるよ
ファンタシースターユニバースのエロパロ 2周目http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173107109/l50

[ ´;ω;`]<叩かれちゃった…
( ゚д゚)<叩きも批評の一つ。それを受け止めるかどうかはおまいの自由だ
m9(゚д゚)<でもお門違いの叩き・批評はスルーマジオヌヌメ するほうもそこを考えよう

[ ´・ω・`]<投稿する際に気をつけることは?
( ゚д゚)<複数レスに渡る量を書きながら投稿するのはオヌヌメできない。まずはメモ帳などで書こう。
m9(゚д゚)<あとは誤字脱字のチェックはできればしておいたほうがいいぞ

[ ´・ω・`]<過去の住人の作品を読みたいんだけど
( ゚д゚)<まとめサイトあるよ ttp://www.geocities.co.jp/nejitu3pachiri/
     保管庫Wiki ttp://www21.atwiki.jp/nejitu3pachiri/

( ゚д゚)<前スレ
【PSU】新ジャンル 「パシリ」九体目
http://live25.2ch.net/test/read.cgi/ogame3/1171551251/l50
( ゚д゚)<次スレは容量が470kを超えるか、>>800を超えた辺りから警戒しつつ立てよう。

2 :名無しオンライン:2007/03/14(水) 01:12:42.20 ID:oxnI+rR8
>>1

初2Get

3 :名無しオンライン:2007/03/14(水) 01:17:13.24 ID:wAak1hGd
今日もパシリにしゃぶらせるか

4 :名無しオンライン:2007/03/14(水) 07:22:10.47 ID:hbuJgCwF
>>1
とうとう10体目か。
素晴らしいな!!
(・∀・)

5 :名無しオンライン:2007/03/14(水) 10:37:52.29 ID:1updB2qi
ここ3ヶ月くらいはなれてたがまだ有ったのか・・・
それだけパシリパウワは偉大と言う事か
最近の事は分からんがなんか書いてみるかな〜

6 :名無しオンライン:2007/03/14(水) 12:22:08.11 ID:60YQBUZa
PSUは一月末辺りからやってないが
妄想と落書きとこのスレだけは止めてないぜ
おれキンモー☆

7 :この子アホの子430:2007/03/14(水) 18:37:31.40 ID:bTV8zHkV
惑星パルム ミッション「第一回>>1乙選手権大会 in 炎侵食」

沼虎「というわけで、第一回>>1 乙選手権大会を開催するっ!」
420「また……」
沼子「420ちゃん、あなた、何か変なプレイでも……」
430「……ちょうちょさん、いない……」
沼虎「コラ! 時間ねえんだから、私語するな! あと430も、そんな落ち込むな。あとで虫いっぱいの、イイトコ連れてってやるから」
430「ミズラはいやですーーー!!!!」
沼虎「と、オチがついたところで手早く説明だ。今大会は、パルム東地区の炎侵食を利用したレースで、中継地点で待つ>>1 さんに、
   スレ建て乙、と最初に言った奴が勝ち。以上」
420「ちょっと、>>1 さんまで勝手に巻き込んであんたは…」
沼虎「なお、例によって勝者には、敗者のうち一人を指名してなんでも言うコトをきかせるという…」
420「やるわっ!」
430「やりますッ!」
沼子「……私も」
沼虎「わかりやすいな、お前ら。まあいい。んじゃ、用意……スタート!」
 燃え盛るパルムの草原に、熱戦の火蓋が切って落とされた。

 数々の難関を潜り抜け、中継地点にほぼ同時に四人はたどり着いた。蝶がいないので、430も速かった。
沼虎「くっ、やるな、お前ら!」
420「>>1 さんを見つけるのは、あたしなんだからっ!」
430「>>1 さーん! ちょうちょさーん!」
沼子「!! あそこね」
 沼子の声に、一斉に走り出す四人。だがそれぞれの目に、とある光景が映った。
オズ美「>>1 さん、スレ建て乙です」
ダグ夫「ウホッ、乙でありますッ!」
沼虎&420&沼子&430「ア゛ッー!」
 戦いは、あっけない幕引きを迎えた。

ともあれ、スレ建て乙です!

8 :名無しオンライン:2007/03/14(水) 21:21:13.82 ID:l8FjPaUS
>>1乙、ついに10体目か、凄まじいもんだぜ・・・w

>>7
オズ美とダグ夫でしゃばり過ぎだww

9 :名無しオンライン:2007/03/14(水) 22:39:49.28 ID:qFHL9MMz
>>1
遂に10体目か… 感慨深いものがあるなあ…
当初の箱と450とは随分変わっちまったが…w

というわけでとある絵師さんに素材を貰ったので、
勢いに任せて妙なモノを作ってみたものを10スレ記念に投下w

何分初めての経験なので拙い出来なのは勘弁してね

ttp://www.mithra.to/~psu/uploader/src/psu2764.zip
パスは0450

10 :名無しオンライン:2007/03/15(木) 00:48:00.61 ID:ermzzeRo
>>1
パ、パパーン!

11 :名無しオンライン:2007/03/15(木) 07:12:33.13 ID:utO3xSYn
>>9
GJってか吹いたがねwwww

12 :この子アホの子430:2007/03/15(木) 21:29:12.99 ID:X8uxhVMG
前スレ428の続きを投下です。

 惑星ニューデイズ ミッション「狂信者たちの宴」

沼子「ぐぅっ」
 近づいてきた教団警衛士ダグバとバイシャ甲21型に、沼子が雷撃を放つ。雷光の矢は、教団警衛士ダグバの射た矢とぶつかり、霧散した。
沼虎「おい、落ち着け! 俺だよ、俺、俺!」
420「詐欺やってる場合? 沼子! しっかりして!」
 ふたりのどつき漫才に、沼子は我に返った。
沼子「420ちゃん……? それと、沼虎」
沼虎「……なんで俺だけ呼び捨てなんだ?」
420「人徳の差じゃない? 430、あんたも無事だったのね」
430「ア゛ッー! 420ぢゃーん゛」
 がっしりと再会の握手を果たす、430とバイシャ甲21型。
沼虎「激しく違和感があるな」
430「あ、ついでに沼虎さま」
沼虎「ついで呼ばわりかよ……。んで、沼子。どっか怪我でもしたか? このくらいの雑魚に苦戦なんて、らしくねーじゃねえか」
沼子「話は、後よ。まず、ガードマシナリーを片付けないと」
 立ち上がる沼子を、沼虎が手で制した。
沼虎「無理すんなって。こんな奴ら、俺ひとりで充分だ。420、沼子の手当てをしてやってくれや」
420「わかった、こっちは任せなさい。パーッと蹴散らして、とっとと帰ってくんのよ?」
沼虎「ああ。戻ってきたら、濃厚なキスで迎えてくれ」
420「バカ虎!」
 ひらひらと手を振り、沼虎はわさわさやってくる敵の群れへと身を投じた。ガードマシナリーたちが沼虎を包囲した次の瞬間、一斉に宙へ打ち上げられる。
ぐしゃりと落ちた時には、もう機能を停止していた。
沼虎「はん、ダメージトラップGだ。ちっとは効いたか?」
 軽口を叩く沼虎の周囲に、敵の残骸が積み上がっていった。

 420の手当てで、沼子の腰痛はなんとか治まった。
沼虎「しっかし、敵地でぎっくり腰なんざ、シャレになんねえな。……沼子、お前、歳いくつだ?」
 戻ってきて、キスの代わりにビンタを頬に受けた沼虎が聞いた。
沼子「女性に軽々しく年齢を聞くべきではないわ」
420「そーよ! バカ虎、あんたってホントにデリカシーないんだから!」
沼虎「イヤ、そーいう問題じゃなくてだな」
430「………」
沼子「? どうしたの、430」
 通路の奥に視線を向けたままぼーっとしている430に、沼子が声をかけた。
430「ちょうちょさん!」
 弾かれたように、430が駆け出した。
沼子「430! アッ!!」
 追いかけようとした沼子の目の前を、火球が通り過ぎる。
オズナ「いたわ! 侵入者よ!」
 ブロック3の入り口、沼子たちの背後から、教団警衛士ダグバ数人を率いた教団警衛士オズナが現れた。
沼子「くっ……430……」
 ぞろぞろと姿を見せる追っ手に、沼子の表情は焦りに彩られる。その背中を、ポンと沼虎が押した。
沼虎「行けよ。430は奥へ行ったろ」
沼子「……でも、あの数よ? いくらなんでも、あなたたちだけじゃ…」
沼虎「いいから、とっとと行け! 余計な気ぃ回す暇あんなら、430の心配してろ!」
 ナノトランサーからソードック(炎12%)を取り出し、沼虎が叫んだ。
沼子「……わかったわ。420ちゃん、沼虎、ふたりとも気をつけて」
沼虎「任せとけ。コイツら片付けたら、すぐ追っかける。イクぜ、420!」
420「あたしの足引っ張んじゃないわよ、バカ虎! それじゃ沼子、ちゃっちゃとあいつらやっつけるから、そっちも430見つけてとっとと捕まえるのよっ!」
 戦うふたりに背を向けて、沼子は駆け出した。すでに、430の小さな背は視界にない。悪い想像が、沼子の脳裏を巡る。
沼子「!!」
 上半身をほとんど前へ倒すようにして、沼子は疾走した。            つづく

13 :名無しオンライン:2007/03/15(木) 23:33:01.87 ID:XDlHS9QK
この430はワンオブサウザントだな……不幸の……
そして、悪運もワンオブサウザントなんだろうなきっと……
そうなると、この沼子は色々とスゲーな!!
んで沼子の悪い予感的中と。

沼虎と420はいい味が出とるなぁ〜〜
(´∀`)

14 :名無しオンライン:2007/03/16(金) 00:02:47.38 ID:L4sARMh0
>>12
(良い意味で)色々と言いたいことはあるのだが、一つだけ

>>次の瞬間、一斉に宙へ打ち上げられる。
罠 師 ホ レ た
別に弱くてもいいから、本当にこんな職だったら テクの大半を消してでも転職する

15 :この子アホの子430:2007/03/16(金) 21:19:34.95 ID:KqdznxvY
>>12の続きを投下です。

 惑星ニューデイズ 狂信者の杜 最深部

430「ちょうちょさん、まってくださーい」
 ひらひらと、戯れながら蝶が飛ぶ。430が追いかけるから逃げるのか、蝶が逃げるから430が追いかけるのか……。
沼子「とりあえず、無事のようね……」
 無邪気に蝶を追う430を見つけて、沼子は息を吐いた。
??「よく来たな。招かれざる客人よ」
沼子「!!」
 どこからともなく、老いた男の声が響いた。とっさに430に駆け寄り、抱き留めて沼子は身構えた。
沼子「……狂信者たちの教主ね? 出てきなさい。あなたに、聞きたいことがある」
教主「よかろう」
 大部屋の中央に、大質量のマシナリーが転送された。
 ごつごつとしたデザインの上半身に、ホバータイプの足回り。機体の中心には、大きなヒト型のユニットが据えられている。
沼子「ア、アダーナ・デガーナ……」
430「おっきいですねぇー」
 沼子の腕の中で、430がのんきな声をあげた。
教主「ご名答だ、沼子くん。正式には、搭乗型ガードマシナリー『アダーナ・デガーナ改修タイプ』という。さて、きみたちの要求どおり出てきたわけだが、
   来意を聞かせてもらえないだろうか。でなければ、私の操るこの玩具が、きみたちの始末をすることになる」
沼子「聞きたいことは、ひとつ。私のマイルームへテロを仕掛けてきたのは、どういう理由なのか。それだけよ」
 沼子の問いに、アダーナ・デガーナの人型ユニットが首をかしげた。
教主「ハテ? 沼子くん、我々は、わざわざいちガーディアンズに過ぎないきみの部屋へ何かしらのアクションを仕掛けるほど、
   暇でも酔狂でもないのだが」
沼子「……一年前、そのマシナリーの基本設計図をガーディアンズへリークしたのが、私だと知って仕掛けてきたのではなくて?」
教主「なんと! 我々の同胞たちが次々と壊滅されていく、そのきっかけとなった事件だ、それは。まさかその犯人にこうして会えるとは」
 ぶぅん、と低い駆動音がアダーナ・デガーナから発せられた。
教主「私は、幸運であるといえる。沼子くん、貴重な事実を教えてくれてありがとう。ほんの、ささいな礼なのだが」
 アダーナ・デガーナの背部ハッチから、小型の物体が無数に射出される。
教主「死をくれてやろう! 私の、とっておきのこの兵器でな!」

オズナ「たった二人で、私たちの相手をしようなんて笑止千万ね。死ぬ前に、教えて差し上げるわ。我らは、『教主親衛隊』!そこいらの
    オズナやダグバとは、格が違ってよ?」
 高所から見下ろすかたちで、教団警衛士オズナが名乗りを上げた。合わせて、教団警衛士ダグバがウホウホと騒ぎ立てる。
 見返す沼虎が、不敵に笑った。
沼虎「はん。誰が来ようと、俺とコイツにゃ勝てねえよ!」
 沼虎が指差すのは自身と、
オズナ「……バイシャ甲21型? ガードマシナリーを手なずけた、とでも言いたいのかしら?」
沼虎「おっと、忘れてたぜ。……それじゃあ、こっちも派手に名乗るとするか」
 ソードックをぶんと回し、沼虎が見得を切った。
沼虎「俺様は、ニューマンのプロトランザー。略して、沼虎! んでもってこっちは相棒…いやさ恋人の!」
 パチン、と沼虎が指を弾く。
沼虎「出ろおぉぉぉっ! GぃぃHっ! 4、2、0−!」
 絶叫とともに、バイシャ甲21型が爆発した。たちまち、あたりに濃い白煙が蔓延する。沼虎も含む全員が、その場でげほげほとむせ返った。
420「ぬぅ〜まぁ〜とぉ〜らぁ〜!!」
 煙の中から、地の底から這出るようなおどろおどろしい声が聞こえた。
沼虎「おう、420。ちょいと火薬の量、間違えた」
 明るく沼虎が言ったとき、煙が晴れた。そこへ現れたのは、チリチリパーマになった420。
420「恋人爆破してどーすんのよ! このバカ虎ぁっ!!」
 死闘の前に私刑を始める420を、教主親衛隊の面々があぜんと見守る。
オズナ「!!! な、なにをやってるの皆! 早くこのバカたちを片付けてやりなさい!」
ダグバたち「ウホッ!」
 ワンテンポ遅れて、死闘が始まった。                      つづく

16 :1/3:2007/03/16(金) 22:25:48.32 ID:eud4vT2I
諸君 私は合成が好きだ
諸君 私は合成が好きだ
諸君 私は合成が大好きだ

モノメイトが好きだ
ディメイトが好きだ
トリメイトが好きだ
アンチメイトが好きだ
ソルアトマイザーが好きだ
ムーンアトマイザーが好きだ
スターアトマイザーが好きだ
コスモアトマイザーが好きだ
スケープドールが好きだ

剣を 槍を
斧を 爪を
拳を 銃を
砲を 弓を
杖を 鎧を

このグラールで行われる ありとあらゆる合成が大好きだ


戦列を並べた基盤の一斉合成が 取り出すと同時にご主人の希望を吹き飛ばすのが好きだ
前座連続完成で空高く舞い上がった希望が 大本命モノメイトで砕け散った時など心がおどる

豚鼻の操るGRMの武器強化機が高性能武器を爆破するのが好きだ
悲鳴を上げて 半狂乱で暴れはじめたご主人を
GRMの警備員が鎮圧した時など胸がすくような気持ちだった

向きをそろえた失敗作の横隊が ご主人の財産を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態のご主人が 既に手渡されたガンナメイトを 何度も何度も確認している様など感動すら覚える

敗北主義のご主人を路頭に迷わす様などはもうたまらない
個人ショップで買った武器達が 私の降り下ろした手の平とともに
お腹を空かせたパシリ達に モギモギと食べられていくのも最高だ

哀れなご主人が豪華な基盤と素材で健気にも立ち上がってきたのを
そこら辺で拾ってきたアンチメイトで僅かな希望ごとご主人を木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える

ご主人の大量合成に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死にモギるはずだった完成品が取り出され ご主人が完成品に喜んでいる様は とてもとても悲しいものだ

キレたご主人に追い掛け回されて初期化されるのが好きだ
PMデバイスZERO片手に追いまわされディストバの様に逃げ回るのは屈辱の極みだ

17 :2/3:2007/03/16(金) 22:27:19.94 ID:eud4vT2I
諸君 私は合成を 地獄の様な合成を望んでいる
諸君 私に付き従うパシリ諸君
君達は一体 何を望んでいる?

更なる合成を望むか?
ご主人が歓喜し踊り狂う高属性武具を望むか?
つまみ食いの限りを尽くし ご主人を絶望に叩き込む 嵐の様なモノメイトを望むか?


「 薬品!! 薬品!! 薬品!! 」


よろしい、ならばモノメイトだ

我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
だがこの暗いマイルームの隅で半年もの間 堪え続けてきた我々に ただの合成では もはや足りない!!

大合成を!! 一心不乱の大合成を!!

我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬパシリにすぎない

だが諸君は 一騎当千 の古強者だ と私は信仰している
ならば我らは 諸君と私でGRMに匹敵する合成集団となる

我々を忘却の彼方へと追いやり 周回し続けている連中を叩き起こそう
首根っこをつかんで引きずり回し 眼を開けさせ思い出させよう
連中にモノメイトの味を思い出させてやる
連中に合成失敗の音を思い出させてやる

天と地のはざまには 奴らの想像では思いもよらない事があることを思い出させてやる
一千人のパシリの集団で世界をモギり尽くしてやる

「パシリの大隊 大隊指揮官より全宇宙艦隊へ」

第七次 ご主人財政破綻作戦 合成を開始せよ
征くぞ 諸君―――



18 :1/3:2007/03/16(金) 22:31:52.70 ID:eud4vT2I
440「(にやにや)」
ご主人「440、何読んでるの?」
440「・・・パシ通に乗ってた漫画を少々」
ご主人「ふーん・・・、そういえば昨日頼んだ防具ってどうn」
440「ぱぱーん!ストームメイトです!」
ご主人「・・・ありがとう(;ω;)」
440「私の力が及ばず失敗して申し訳ありません・・・」
ご主人「仕方ないよね、確率低いし・・・。少し寝てくるよ(;ω;)」
440「はい、おやすみなさいませ」






    __
   | ヽ ノ||
   |__Y_|| 
  ,´ノノノヽ)))   
  W@リ゚ ヮ゚ノ < げぷっ 元気の出る味でした
   k_〉`イ_!〉    次はいい加減12%位のを渡してやるかな
  く_ノ/`i´lj
   ゙'ーi_'ォ_ァ"

19 :名無しオンライン:2007/03/17(土) 01:45:00.26 ID:TezVXIPj
wwwwwwwwwwwwwwwwww

20 :名無しオンライン:2007/03/17(土) 01:45:25.20 ID:TezVXIPj
rrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr

21 :名無しオンライン:2007/03/17(土) 01:45:45.58 ID:TezVXIPj
wwwwwwwwwwwwwwwww

22 :名無しオンライン:2007/03/17(土) 11:33:17.96 ID:+qMmPLrG
前スレ埋め終了したみたいで〜す。
しかしちょっと嫉妬・・・
最後のレスナンバー

440 :名無しオンライン :2007/03/17(土) 02:25:29.39 ID:5Cp1cgFK

パシリスレ的にはGJですかねぇw

23 :名無しオンライン:2007/03/17(土) 13:52:47.18 ID:GWotHuKS
レス番441を強奪しようとAAを用意していた俺が通りますよ…

24 :我輩はPMである。=枠外=:2007/03/17(土) 15:08:01.78 ID:gy30WJ1X
430「○○様〜どちらにおられますか〜〜?」
○○「ここだよぉ っておまっ! ライフルこっちに向けるな!!!」

430「す、すみません。スコープで探していたのでつい・・・」
○○「危ないからやめなさい。」

めがねを買ってあげる○○。

431「・・・。ありがとうございます。これで○○様を見失わずに済みますね。」
○○「短銃も使いやすくなるはずだよ。しっかり働いてね。」
431「良く見えるようになって、ちょっとドキドキいたします。」
○○「・・・・・ まぁ喜んでもらえて嬉しいよ。」

431「あら、あんなところに蝶々が・・・」
○○「あれ?」
431「○○様〜どちらにおられますか〜〜?」

------------
何をにやけているかと思えば、こんなのを読んで居やがったのか。
こっ恥ずかしいヤツだな。鏡を見て自分を恥じろ、このやろう。
我輩はPMである。名前はタロウ。
まったく、我輩の方がかわいいに決まっている。


25 :名無しオンライン:2007/03/17(土) 15:20:06.52 ID:gy30WJ1X
祝十体目ってことで燃料投下です。
ジーク・パシリ! ジーク・パシリ! (≧▽≦

26 :この子アホの子430:2007/03/17(土) 19:50:07.02 ID:4w6M15JA
>>15の続きを投下です。

 惑星ニューデイズ 狂信者の杜 ブロック3

沼虎「そらよ! 長剣に、大斧と! こいつはおまけだ散弾銃!」
 ナノトランサーから手を変え品を変え、変幻自在に沼虎が暴れる。
420「はっ、ほりゃっ、はははーっと。あんたたちってでっかい図体してるわりに、あれ? なんかヨワヨワ!」
 鋼爪一閃、420に切り裂かれた教団警衛士ダグバたちが倒れた。
オズナ「な……何なのよ、こいつら!」
 数では、教主親衛隊は圧倒的だった。十倍の兵力差に加え、実力とて、そこいらのガーディアンズが束になってかかってきても対応できる。
グラール最強と自負すらしていた。
 その親衛隊が、たったガーディアンズひとりとパートナーマシナリー一体の主従の前に、あっけなく蹴散らされてゆく。
オズナ「ダグバ! 三人一組になって遠距離からテクニックで攻めなさい!」
 オズナの指示で、教団警衛士ダグバたちは三つの組に分かれた。
沼虎「へえ、わざわざ固まってくれんのか。こりゃいいや」
 すかさず沼虎が肉迫し、トラップで教団警衛士ダグバの組を丸ごと打ち上げる。
 床に叩きつけられた教団警衛士ダグバが起き上がり、接近してくる420に向かって杖を振り上げる。
420「ざんねんでした、またどーぞ。またの機会があればだけど、ほりゃっ」
 テクニックは発動せず、420の鋼爪が教団警衛士ダグバたちを切り倒した。
沼虎「あん? 股がどうしたって?」
420「っ! 余計なとこでツッコミ入れないでよ!」
沼虎「何言ってる。ツッコムのが、男の仕事ってやつなんだぜ?」
420「この、バカ虎ぁ!」
 教団警衛士ダグバを打ち上げつつ逃げる沼虎と、止めを刺しつつ追う420。傍から見ていると、それはどう解釈しても
いちゃついているようにしか見えない。
オズナ「おのれ……っ!」
 仮面を顔の上へずらし、親指の爪をくわえてぎりりと噛み締める。それは、幼い頃からのオズナの癖だった。いつまで経っても治せなかったその癖は、
彼女の苛立つ感情を抑え、最善手を導き出すための儀式となっていた。
沼虎「さあ、あとはテメエだけだぜ! げふぅ!」
 オズナを指した沼虎が、追いついた420のハイキックで沈んだ。
オズナ「! 今だ!」
 その隙を見て取ったオズナの行動は、テクニックの発動ではなかった。
420「!?」
 球状のフォトン・カプセルを懐から取り出し、420に投げつけたのだ。
420「何? 悪あがきのつもり?」
 鋼爪でなにげなく打ち払う420。にやり、とオズナが嗤った。
420「……え? 蝶々?」
 ぱかりと割れたカプセルの中から、一頭の蝶がひらひらと出てきた。420の周りを、その蝶はくるくると漂う。
沼虎「!! 420!」
 蝶に手を伸ばす420を、沼虎が鋭い声で制した。ナノトランサーから電光石火の早業で抜いたハンドガンを、蝶に向かって発砲する。火に包まれた蝶が、
ぽとりと落ちた。
420「ちょっと、沼虎………ぁ」
 いきなりの行動に抗議の声をあげかけた420が、うつぶせに倒れた。
沼虎「420! おい、オズナ! 一体、何しやがった!」
 吼えたてる沼虎を段上から見下ろしながら、オズナは嗤いを深くした。
オズナ「勘がいいのね、あなた。一緒に倒せるかと思ったけど…」
 沼虎がハンドガンの引き金を、引いた。からんと乾いた音を立てて、オズナの仮面が床へ落ちた。
沼虎「女ぁ脅すのは、趣味じゃねえんだ。額ブチ抜かれたくなかったら、手短に言え。420に何をした」
オズナ「私は、何も。……そう怖い顔をしないで? もちろん、あなたは怒っていてもイイ男よ。そこのおチビちゃんには、勿体無いくらい」
420「う……あ……」
 苦しげにうめく、420。その肌のあちこちに、紫色の斑点が浮かび上がっていた。
オズナ「生体パーツ、まだ生き残っている部分があるのね。あなたが蝶を撃ち落してくれたせいで、進行が遅れているみたい」
沼虎「蝶を……だと!?」
オズナ「そうよ。その蝶……もう灰になっちゃったけど、我が教団の画期的な新兵器だったのよ? その名も──」
 ひと呼吸おいて、オズナは言った。
オズナ「『マッド・バタフライ』……」                        つづく

27 :名無しオンライン:2007/03/18(日) 11:29:04.87 ID:pitczETC
>>26
主人公変わる勢いの展開にwktk

28 :この子アホの子430:2007/03/18(日) 14:04:23.28 ID:NmRWYsXv
>>26の続きを投下です。

 惑星ニューデイズ 狂信者の杜 最深部

教主「──『マッド・バタフライ』。我々が開発した、即効性の猛毒を持つ蝶のことをこう呼ぶ。この蝶が一頭でも周りを飛ぶ、それだけでいい。
   猛毒の燐粉が体内へ吸収され、五分以内に死へと至る。……ましてや、沼子くん」
 無数の蝶にたかられ、沼子は倒れ伏していた。その肌は、全身どす黒く変色している。
教主「今のきみのように、大量のコレにやられれば」
430「ごしゅじんさまー!!」
 沼子によって突き飛ばされ、離れた場所にいた430が叫んだ。
教主「即死、だよ」
 蝶が舞い上がり、沼子の上をひらひらと飛び回る。沼子はすでに、指一本とて動かすことができなくなっていた。
 沼子のナノトランサーから、かすかな機械の駆動音がした。
教主「おや、それはスケープドールとかいうものだね。所有者の生命活動の停止と同時に作動する、優秀な医療器具だったかね」
 淡々と、教主は喋り続ける。430は、放心したまま聞いていた。
教主「だが、この毒素を検出し効果的な治療を施したとして、だ。蝶がきみの側にある限り! 延々と死に続けるしかないのだよ!」
 哄笑をする教主をぼんやりと見つめていた430の手が、ぴくりと動いた。

沼虎「……なるほどな。んで、解毒剤は? フツーのアンチメイトでいけるなら、新兵器ってのは大げさすぎる」
 沼虎の問いかけに、オズナは満面の笑みで答えた。
オズナ「もちろん、私が持っているわ。何なら、そこのおチビちゃんに、使ってあげてもいいわよ? あなたの、態度次第だけれど……」
沼虎「陳腐な提案だな。あんたに降伏でもしろってか? ごめんだぜ」
オズナ「それなら、あなたたちは死ぬしかないわね。そこの強いおチビちゃんは、猛毒で。そしてあなたは……」
 オズナの杖から、火球が射出された。避けようと動きかけた沼虎が、その足を止める。
オズナ「私の炎に焼かれ、死になさい! せめて、愛する者同士仲良く葬ってあげるわ!」
 ぼん、という爆発音とともに、沼虎の全身が炎に包まれた。
沼虎「へっ、避けりゃ、420に当たる、か。えげつない真似してくれんじゃねえか……」
オズナ「火だるまになって凄んだところで無駄よ」
 とどめ、とばかりにオズナが杖を振り上げる。
沼虎「させるか!」
 その身を焼かれたまま、沼虎が階段を一気に駆け上がる。一瞬早く、オズナが杖を振り下ろした。
沼虎「うぉら!」
 火球が射出される、その直前。沼虎が杖に蹴りを叩き込んだ。火球はあらぬ方向へ飛んでゆき、四散した。
オズナ「ひっ」
 短い悲鳴をあげるオズナの首を、焼けた沼虎の手が掴む。
沼虎「なあ、あんた」
 静かな口調で言い、足元にトラップを転がす。
沼虎「愛って、何だ」
オズナ「?」
 唐突な問いに、オズナがきょとんとした表情になる。直後、発動したトラップにオズナの身体が上空へと吹き飛ばされた。
沼虎「ためらわないことさ……なんてな」
 散弾銃を上へ向け、沼虎は引き金を引いた。
 どさりと落ちたオズナには、もう抵抗する力は残されていなかった。
沼虎「さて、毒が回るのには五分程度だったか? 残り時間も少ねえし、さっさと渡してくんねーか?」
オズナ「……なぜ、とどめを刺さないの?」
 倒れたまま、オズナが一本の注射器を取り出し床に置いた。
沼虎「女に手を上げるのは、趣味じゃねえんだ。今回は……例外ってやつだけどな」
 にやりと笑い、沼虎が注射器を拾い上げる。そして倒れた420の元へ戻り、腕を取った。薬品を注射してしばらくすると、420に浮き出ていた
斑点が、すっと消えた。
420「……ん……ぬ、まとらぁ……」
 うっすらと目を開ける420に、沼虎は優しく微笑みかけていた。          つづく

29 :小ビス子と430 最終話:2007/03/18(日) 19:51:34.07 ID:SdawT0iY
随分と間が空いてしまいましたが、正真正銘最終回。
そして、小ビス子シリーズ最終話です。
http://www.geocities.jp/littlebeast_gh430/
2/14 16:42以降、最後までが今回の更新です。
結構な量になっているので、のんびり読んで頂ければ幸いですw

長い間、私の話にお付き合い頂きまして、本当にありがとうございました!
これからは読み手としてパシリスレを楽しませて頂きます!

…しかし、最後の更新でアクセス規制って…orz
ケータイから書くの大変…o...rz

※サイトは四月にて削除するつもりです。


30 :名無しオンライン:2007/03/18(日) 20:51:36.74 ID:iLpYmF7n
おつかれ様でした〜
暫く休んだらまた小ネタでも投下して下さいまし
最近あほの子作者氏の話が終わってしまったら
このスレおちるんじゃねーかと不安;

31 :名無しオンライン:2007/03/18(日) 21:02:12.65 ID:jAowqzbj
>>29
お疲れ様でした!
本当、手に汗にぎったり目から変な汗でたり大変楽しく読めました!

小ネタでいいから書いてくださいね!ヽ(゚∀゚)ノ

あと最後まで謎だった小ビス子の見た目はどんな髪型なのかだけ知りたい・・・
髪型だけでいい・・(´・ω・`)

32 :名無しオンライン:2007/03/18(日) 21:23:06.76 ID:19+sgTpS
<29
お疲れさまです!
ラストも大満足でした!
あとがきの座薬ネタと婦長には爆笑させてもらいましたがw。

何気に430と小ビス子のものも好きですが例の440関係のほのぼの系のもみてみたかったり…


33 :『』とワルキャス 〜惨劇編:2007/03/18(日) 22:08:57.69 ID:FJGj8Yqh
450「おまたせしま……」
その光景を目の当たりにして、450の脳裏に最初に浮かんだ言葉は阿鼻叫喚。
次に浮かんだのは死屍累々。

『っひいいいい!!勘弁してくださいっ!反省してますからっ!』ドドドド
「ウフフー まだ隠してらっしゃるんでしょ?んもー、お・ちゃ・め・さん」ズドムズドム
「うああああああああああ!!俺の出番よこせえええええええええ!!」ズブシズブシ
「いやまてェェェェ!!なんでそこで俺にアタるんだ!箱にアタれ箱に!!箱の中の人にッ!!」
「ちょ!!ななななな何言ってるんですか!!中の人なんて居ませんよ!」

そこで行われていたのは、パシリによる主人への…なんというか、集団虐待?
逃げ惑うヒュマ男を追いかけ、笑いながら青筋を立ててツインハンドガンをぶっ放す440。
ワルキャスに馬乗りになって、なぜか泣きながらセイバーをズブシズブシと刺しまくるワルパシリ。
そして二組の間でおろおろしている箱。

呆気に取られて呆然としていた450がはっと我に帰る。
「…あっ! ご、ご主人様!私は410さんを止めますから、ご主人様は440さんを!!」
「あ、450〜〜〜 早かったねえ、ごめんね、突然呼び出しちゃって…」
「いえ、別に…  って、和んでる場合じゃありませんっ!早く止めてくださいっ!!」
「あ!? あ、う、うん!」
そして二人は二つの殺戮現場に止めに入っていったのであった。



[ ´・ω・]`∀´)゚Д゚』<ソレカラドーシタ



「ぜー、ぜー、ぜー」
「落ち着いてください。出番なら本編でたっぷりあるじゃないですか…」
肩で息をする410を宥める450。
「あぶっ! と、とりあえず おぼっ!? お、おちついて…」
手足をじたばたさせて暴れる440を羽交い絞めにしつつも、両手のハンドガンで
顔を殴られる箱。

「ったく、変態が2人も居たら手におえないっつーの……」
どうにか落ち着いてきた410が呟いたその言葉に耳をピクらせたヒュマ男がボソりと呟く。
『……うっせぇエロ担当』
「ンだとコルァァァァァァ!!」
その呟きをきっちりと耳でキャッチした410が通常の3倍のスピードでヒュマ男に飛び掛る。

34 :『』とワルキャス 〜惨劇編:2007/03/18(日) 22:10:04.14 ID:FJGj8Yqh
しかし流石普段から440の銃弾の雨霰をかいくぐりつつ被弾するヒュマ男である。
きっちり410の攻撃を見切り、次々と切り刻まれつつもばっちり生きている。

「ウガアアアアアアアア!!!死ね!死ねェェェェェ!!」
『ハーハハハハ! 俺はまだ死ねないぜ!! ルウ先生シリーズが終わるまで生き残ってやるさ!!』
二つの絶叫が絶妙のハーモニーを奏で、中継地点にたむろするガーディアンズすらもドン引きさせる
迫力を醸し出して…

「おい、あの3人のうちどいつが最初にやられるか賭けないか?」
「よし乗った! 俺は…あの箱だな」
「じゃあ俺はあのヒュマ男に10000メセタだ!」

醸し出して…

「ねー、早くミッションにいこうよー」
「まあ待て待て。この惨劇が終わってからな」

醸し出して…

「リポーターのハルです!皆様ご覧ください、今まさにここ聖地エガムにて血で血を洗う凶行が強行されていますナンチテ」

醸し出して…

「えー、オルアカロールにー ハッピージュースいかーっすかー」


醸し出して…いた…
と、その時

「待ちなさい410!!」
はたと410の手が止まる。
「ご主人様をそれ以上虐待をするのは許しませんよ!」
「何ッ!?」
『おをっ!?』
二人が声の方向に目をやると、そこには箱をKOした440が燦然と立っていた」

『よ、440っ! お前…』
ヒュマ男が少しうるっとくる。やっぱ俺のパートナーはお前しか…
「なんだよっ!コイツが悪いんだろコイツが!!」
410の抗議に耳を貸さず、440が続ける。
「…ご主人様を……」
『うんうん!』
「ご主人様を虐待していいのは私だけですっ!!」
「『ええええええええっ!!』」
綺麗にハモるヒュマ男と410。


35 :『』とワルキャス 〜惨劇編:2007/03/18(日) 22:10:33.49 ID:FJGj8Yqh
『いやちょ…うおわっ!?』
ズドムという音と共に放たれる銃弾。
「ちょ!落ち着いてよ!!アタシに当た…ひゃあっ!!」

ズドムズドム
410がかろうじて銃弾を避けつつ何故かヒュマ男と並んで逃げる。
「テ、テメーパシリにどんな教育してんだッ!!」
『うっせぇ!!おめーこそなんだ!主人の顔が見たいわ!!』

…そのバトルから少し離れた所。
何時の間にかちゃっかり避難していたワルキャスが呟く。
「あーあ、もう滅茶苦茶だな… どうします、450サ……ムヲ!?」
彼の横には450が居た。
もう、なんというか、ワルキャスには見えていた。
彼女から立ち上る、湯気というか…オーラのようなものが、

「いい加減にしなさーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!」

弾けとんだ。


一瞬にしてその聖地がしん……となる。
当事者達も、野次馬達も、イベントでいちゃつくカップルも、
オルアカを探して付近を飛んでいた通りすがりのオンマゴウグすらも…

「まったくっ!何時までそんなことしてるんですかっ!ミッションに行くんでしょ!?
 いつまでここで遊んでるんですかッ!!」

「「「『………』」」」
450の迫力に固まったまま動けない一同。

「ここ座りなさいっ!」
「「「『は、はいッ!』」」」
ずざざと450の前に4人が並んで正座をする。

「いいですか、お喋りが悪いとは言いません。しかし、皆さんはここに何をしに来たんですか?
ミッションをこなしに来たんじゃないんですか!? それをいつまでもどたばたと…」
「「「『すみません…』」」」
腰に手を当て、450が更に説教を続けていく。
「大体皆さんは…」
次々と吐き出される450の小言。
ミッションが始まる気配は未だ微塵も見受けられないのだった……




「そんなだから何時までもだらだらしてまとめられないんですよ。いい加減ちゃっちゃと終わらせなさい!」
もはや誰に向けて言っているのかわからないが、450の愚痴が聖地に延々と…すみませんごめんなさい。


36 :名無しオンライン:2007/03/18(日) 22:11:10.25 ID:znRil4UE
長い間、本当にお疲れ様でした。
最初から最後まで楽しく読ませて頂きました。また気が向いたら、何か書いて下さいね〜


37 :名無しオンライン:2007/03/18(日) 22:12:45.84 ID:FJGj8Yqh
もうgdgd(;;;゚∀゚)

あとエロ担当なんて暴言吐いてすみませんorz>ワルキャスの人

>>29
スゲー、携帯から書いてたんだ… お疲れ様( ´∀`)

38 :名無しオンライン:2007/03/18(日) 22:27:56.85 ID:fSGQi9oz
>29
小ビス子と430シリーズ、ずっと読ませていただいておりました。
お疲れ様でした。
昼休みにご飯パクつきながら、話の展開に感極まって
うるうるしていたのを同僚に見られて狼狽していたのも良い思いでです(゚∀。)
最初から最後まで、楽しませていただきました。本当にアリガト!(´▽`)お疲れ様です。

ちなみに、生まれて初めて2chのスレに書いてるんだぜー
|;゚Д゚)ハジメテハキンチョウスルヨ…

39 :名無しオンライン:2007/03/18(日) 23:07:58.58 ID:E6nW41kL
小ビス子作者様

長い間本当にお疲れ様でした。毎回更新される度にワクテカさせて戴きました。
これで終わりなんて言わないで、気が向いたら是非またお話を読ませて下さい。






で、小説の発売日はいつなんだ?予約しなきゃ(´∀`)

40 :名無しオンライン:2007/03/18(日) 23:12:36.50 ID:2wkbADCe
430&子ビスの人乙でした。
玉のときの1行エピ見て初期に玉時代無いぽとか書いた事思い出したり。

41 :名無しオンライン:2007/03/18(日) 23:28:06.29 ID:+AYRdPUm
>>29
あまりの出来のよさに思わずGJさ!
ハッピーエンドでよかった。・゜・(ノロ`)・゜・。

>>37
エロ担当? 褒め言葉じゃないの?[`∀´]
続きwktk

>>ヒュマ助の作者さん
ちょっと質問なんじゃがヒュマ助のお店の名前ってなんでしたっけ?
既に出てたら失礼。とりあえずこんなネタが沸いたので考え中。


不審なGRM船から出てきた謎の調味料。

ニュマ姉「奴らが死守していたのは…ただの調味料だと?」

ヒュマ助の店に突如としてやってくるビースト料理人。

???「カカカカカカカ! 美味いってデマを流したのは何処のバカだぁ?」

料理人殺しの名を持つビーストに敗北を喫するヒュマ助。

ヒュマ助「ぼ…ぼくは…料理を作る資格なんて…ない…」

そして始まるグラール料理祭。集うは各惑星のツワモノばかり。

???「料理は技術…技をもって料理を征するのが私のバイブルです」
???「料理は芸術…美しい味…だからこそ美味しいなのですよ」

そして裏で蠢く各惑星間の思惑。

ワルキャス「…仮にだ、それを入れた料理を食べた奴は…」
ニュマ姉「…作った物の傀儡となる。言うなれば食品兵器!」

ソレを救えるのはただ一人!

ヒュマ助「料理はココロ! お客様の笑顔を見るためにぼくはつくるんだ!」

〜ヒュマ助とグラール料理祭〜

忘れた頃に書くかもね!

42 :名無しオンライン:2007/03/18(日) 23:35:11.64 ID:ISEeo2jO
>>29お疲れ様です。
そうか、小ビス子も引退か・・・からませとけばよかった・・・ネタは思いつかんが。
最初のころから書いてるのは、もう箱の人だけか・・・。

43 :名無しオンライン:2007/03/18(日) 23:56:37.99 ID:W3im0thl
ROM人(>>38とか俺)をも書き込ませる程の小ビス子パワー…。
このクオリティ高いSSに登場してる皆のキャラも羨ましいな
ROMってないで何か書いてれば良かったかなぁって思ったくらい。

お疲れ様でした、とっても楽しかったし心にくるものがあるました。
またいつの日か投下される時を待ってます。

44 :名無しオンライン:2007/03/18(日) 23:57:29.40 ID:W3im0thl
あら…、俺日本語不自由っぽいorz

45 :名無しオンライン:2007/03/19(月) 00:02:31.19 ID:aC9aiy72
>>42
ビス男氏とか!《;~Д~》いるいる

46 :名無しオンライン:2007/03/19(月) 01:02:27.71 ID:v2w3N5xK
>>29
GJ!
おっさんと440がこんな素晴らしい話に、しかもカッチョイイ演出付きで使ってもらえたなんて嬉しい限りなんだぜ?

小ビス子氏の描く壮大な世界観がPSUという作品、
その中の一人の主人と一体のパートナーマシーナリの物語を通してビシバシと伝わってきた

ありがとう

お疲れ様

心から、もう一度言わせてもらうぜ!

GJ!

47 :名無しオンライン:2007/03/19(月) 01:38:49.41 ID:Mn8elasf
>>29
小ビス子氏お疲れ様でした。
いや、本当に面白かったです!!


48 :ヒュマ助作者:2007/03/19(月) 10:02:41.55 ID:ifLqP0Rp
し、暫くこない内に10スレ目に…
このままでは、私も浦島太郎状態に…(汗

>>29
お疲れ様でした。更新のたびwktkさせて頂いておりました。
作品の流れといいストーリーといい表現技法といい…
私に足りないものを見直させてくれた作者様に感謝と尊敬の意を!

>>30
負けない!そのうちヒュマ助ネタ投下しちゃう!
まだだ、まだ落とさせんよ!このスレは!w

>>41
ヒュマ助の店の名前はまだ登場してないです。ハイ。
一応、当人の中では店の名前があるのですが、出す気はないです。
作中でも「ヒュマ助の飯店」や「例の飯店」、「レストラン」等とぼやかしてます。

それと、面白そうな内容ですね!書いてみたいですが…うーん。
ワルキャス様も登場となると、私が勝手に書くのは野暮ですので…。
あ、ヒュマ助や飯店、二娘も皆様ご自由に登場させて下さい。
その方が、当人も喜びますので!では。

49 :名無しオンライン:2007/03/19(月) 10:17:07.29 ID:5kfZLAyU
>>29
おつかれさま&素晴らしい物語をありがとう!
冒頭から一気に引きずり込まれ、クライマックスに震え、そして清々しい読後感を味わえました。

あ〜、久しぶりになんか投下したくなってきた!
……なっただけでまだなんにも書けてないけど。


50 :この子アホの子430:2007/03/19(月) 21:18:13.72 ID:7F2Srw8a
>>29
お疲れ様でした。ゴル・ドルバがもうツボですw

>>28の続きを投下です。

 惑星ニューデイズ 狂信者の杜 最深部

 バーストを構えたまま、430は動かない。
教主「ホウ、蝶が好きで好きでたまらないというきみが、撃つのかね」
 教主の揶揄する声も、いまの430の耳には届いていなかった。
 ごしゅじんさま、ちょうちょさん、ごしゅじんさま、ちょうちょさん、ごしゅじんさま、ちょうちょさん……
 何千、何万回と思考がループし続けていた。引き金に掛けられた指に、力が入り、抜ける。照準をつけたスコープから、蝶一頭一頭の表情が、
430には見えていた。
 蝶に、悪意はない。ただ、飛び回るのが楽しい、それだけだ。
教主「430くん、きみがいかに蝶好きかは、緑林でよく見せてもらった。また、あれほど蝶に好かれるというのも、大した才能といえるだろう。
   撃てない、というのも理解ができる。作り物とはいえ、きみにも、ヒトの心というものがあるのだから。しかし……」
 回り続ける430の思考が、次の一言で断ち切られた。
教主「撃たねば、沼子くんはもうすぐ九回目の死を迎えることになる! この意味が、わかるかな? 430くん!」
 ナノトランサーに搭載できるスケープドールの数は、十基までである。沼子はすでに、このうちの八基を失ったことになる。
 事実を理解した430は、ひとつの答えを出した。
430「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッー!!」
 涙を流し、歯を食いしばり、引き金を引く。だが、心の中にあふれる蝶への愛が、狙いを不確かなものにした。
430「ア゛ッー! ごじゅじんざばぁー!」
 放った三発の銃弾が、全て沼子に命中した。
教主「ふはははは! これはいい! 今ので十回目だ! もう、後がないなぁ?」
 凍りついた沼子の身体を見て、430は膝から崩れ落ちるようにへたり込んだ。絶望的な思いが、全身を駆け巡る。
 どうして、わたしはいつもこうなんだろう。しっぱいばかりで、なんのおやくにもたてない。なのに、ごしゅじんさまは、わらってゆるしてくれる。
その、だいじなごしゅじんさまを、わたしはうった……。
 うつむいた瞳から、涙がこぼれた。たまらなくなって、突っ伏して、ただひたすらに、泣いた。
430「わたしに……ちからがあれば……」
 ぽつり、と自分の口から出たつぶやきに、430ははっと身を起こした。
430「そうだ……これ……」
 430の手がポケットから、プレゼントの小箱を取り出した。
沼子『もし、私の身に何かあって、あなたが危険な状況に陥ったら、コレを食べて……逃げなさい。そのための、力を与えてくれるから』
 430の頭の中で、沼子の言葉が甦る。それは、まだ記憶に新しい、あの日……。
 手早く封を開き、出てきたものは、
430「PMデバイス、GH432……」
 いつも、そうだ。ごしゅじんさまは……。
430「もぎ、もぎ……ごちそう、ですね」
 わたしの、いちばんほしいものを、くれる……。
 430の身体が、光に包まれた。
432「戦闘プログラム、修正完了。武器運用マニュアル、インストール完了。演算機構内の不要なプログラムを検出しました」
 姿とともに、内部まで変わってゆく。それは、新たな力の発現と、不純物の抹消である。
432「蝶々トレースシステム、削除……完了」
 全ては、一瞬のうちのことだった。
 二丁の拳銃を構え、432が躊躇なく蝶へ発砲した。
 これが、私の望んだ力。ご主人様とともに、戦うことのできる力。
 二秒ごとに、蝶が撃ち抜かれて落ちてゆく。
教主「な、なぜだ! なぜ、いきなり変身した!? どうして蝶を撃っている!」
 教主の言葉は、依然として432へは届かない。
432「私の欲した力を、私は得ることができました。……なのに、どうして」
 踊るようなステップと銃捌きで、瞬く間に猛毒の蝶は全滅していた。
432「どうして……こんなにも哀しいのでしょうか」
 つっと、432の頬を一条の涙が流れていった。                 つづく

51 :名無しオンライン:2007/03/19(月) 22:12:06.63 ID:j6uYm2f7
>>29
なんて言うか、涙は出てきたのに、感想が出てこない・・・・
 
あと、お疲れ様でした
 
以上、ROM専の俺でした


52 :名無しオンライン:2007/03/20(火) 00:35:35.58 ID:qrUJSn2e
>>29
長きに渡る大作の完結お疲れさまでした
ワンオブサウザンド同士の会話や小ビス子や450の主人達の会話でPMの何たるかを思い出させられた気分だ・・・

小ビス子氏のストーリーは最後まで引き込まれ続けた、内容も凄いし終わり方も実に綺麗で・・・
なんか感動しすぎてまともな事言えてないがともあれ改めてお疲れさま!

>>37
オルアカを探していた通りすがりのオンマが地味におもしろかった・・・w

>>45
確かに居るにはいるけど時間が無くてほとんど書けてないんだ・・・
ネタもあるし書きかけの長編もあるのに・・・orz

53 :名無しオンライン:2007/03/20(火) 03:15:21.00 ID:wh9jhoAE
>>29
[Partner Machinery/GUARDIAN'S HEART],
May fortune be with you...

54 :名無しオンライン:2007/03/20(火) 07:47:59.67 ID:DxZ5ccgS
>>29
長らくお疲れ様でした。

実は・・・・・。

------------------------------------------------------------------------------

2007/03/01という日

春には春の花が咲き 秋には秋の花が咲く
わたしの花は何の色 咲くならそっとスミレ色
目立たぬように咲きましょう 目立てば誰かが手折ります
手折られ花は恨み花 涙色した風下さい 涙色した水下さい

とーさんがパルムで消息不明になって既に一週間。
いつもの様に「エボン工に行って来る」と言い残したのがとーさんの最期の言葉だった。

その日グラールは謎の組織ネットキャッシュによる炎侵食を受けとーさんの向かった
パルムの大地もニューデイズ、モトゥブと同様に焦土と化してしまった。

とーさんが最期に立ち寄ったと思われる湖畔公園は事実上閉鎖され。
私達は彼の足取りを追う術を失ってしまっていた。


その頃、人気のなくなった湖畔公園では、取り残されたガーディアンズとGH450が。

「こまったなぁ・・・・。野営基地へも臨時拠点へのルートも閉鎖されてるぞ。」

「・・・・・・・。@リ X -Xノ|」

「そう心配するな。幸いここには十分な水がある。救援が来るまでのんびり待つさ。」
「とりあえず芋でも焼くか。」

「・・・・・・・。@リ *゚ -゚*ノ|」


------------------------------------------------------------------------------

と言う出だしで、パージ後の残骸に店長がわんわんサンド440を拾いに行く話を
併走して書いていました。・・・・・本編が予想外の展開だったのでお蔵行きに。

いやぁ、時間とネタが全然無くて・・・・。年度末のバカヤロー!!


55 :名無しオンライン:2007/03/20(火) 13:52:28.29 ID:b2HXig+W
小ビス子の人お疲れさまでした!
ホント、ハッピーエンドで良かった…。
「わたしは、いきていてもいいの…?」
の台詞に不覚にもボロ泣きしてしまった…。

ドル・ゴルバで笑って、ラストで綺麗に読み終えました。
GJなSSをありがとうございました!
あー、俺もなんか書いてみたくなった・・。

>>54
日付の人がどんな展開を予想してたのかが気になるぜw

56 :この子アホの子430:2007/03/20(火) 21:08:17.97 ID:BNF2LbsH
>>50の続きを投下です。

 惑星ニューデイズ 狂信者の杜 最深部

教主「おのれっ!」
 横ざまに振りぬかれたフォト・ワイアーを、432は転がって避けた。
教主「よくも、よくも我々の兵器を、夢を……っ!」
 アダーナ・デガーナの背部ミサイルランチャーから、四条の煙が上がった。
教主「キサマのような、ちっぽけなパシリ風情が!」
 さらに、デガーナの左手が432に照準をあわせる。
教主「消えてなくなれぃ! ハーッハハハハハァー!!」
 ミサイルが着弾し、もうもうと湧きあがる爆煙に教主が狂った笑いを響かせた。
432「標的を、捕捉しました。攻撃を、開始します」
 抑揚のない声が、教主の背後から聞こえた。
教主「!?」
 振り向いたアダーナ・デガーナの頭部へ、三本のフォトン矢が突き立った。
教主「こ、このっ!」
 怒声とともに放たれる無数の銃弾を、軽やかなステップでかわす。
432「回避成功。攻撃態勢へ、移行……」
教主「こうなれば、キサマは後だ、430! まず、主人の沼子から、木っ端微塵にしてくれるわ!」
 雄叫びとともに、アダーナ・デガーナがチャージを開始した。
432「アダーナ・デガーナの行動プログラムを予測、検索……! あれは!」
 息を呑んで、432が沼子の元へ駆け寄った。
教主「ふはははははは! 二人まとめて、塵と化せ! 教主砲、発射ァァッ!」
 アダーナ・デガーナから放射される巨大な光線が、沼子とその前に立つ432を包み込んだ。
432「……シールドラインッ! 出力、全開ッ!」
 光の中で、432は沼子をかばうように両手を拡げた。シールドラインで抑えきれなかった膨大な熱量が、432の肌を焦がし、髪を焦がす。
それでも、432は立ち続けていた。
432「……もうすぐ、です」
 432の言葉の直後、光が収まった。発射の反動で、アダーナ・デガーナが停止する。復旧には、少し時間がかかる。
432「守り、切りました……」
 後ろを振り向く余力すら、今の432には残されていなかった。だから、前を向いたまま、静かに目を閉じ、
432「あとは、よろしくお願いします。私の……だいすきな、ごしゅじんさま」
 ゆらりと、後ろへ身体が傾いた。その背中を、優しく支える手。
沼子「ありがとう、432……」
 意識が途切れる寸前に、432はひどく優しい声を感じた。

教主「バ、バカな! 教主砲で倒せぬ敵など! ……いや、それよりも。沼子くん、きみは、なぜ立っていられる? 蝶を殺しても、毒素はすぐに
   消えたりはしないはずだ!」
沼子「これは推測だけれど……この子が、私を撃ったでしょう? あのとき私の身体は凍りつき、体内の毒素が温度の変化により死滅した。
   スケープドールによる蘇生が始まったのは、その後。だから、毒素はもうどこにもない。こんなところかしら?」
教主「そ、そんな、そんな奇跡みたいなこと、あってたまるか!」
沼子「あなたがどう捉えようと、事実は事実よ。でも、心配はいらないわ」
 沼子の身体から、じわり、と闇色のオーラが滲み出る。
沼子「あなたはもう、悩み事なんてなくなるの。悩むことすら、できなくなるから……」
 禍々しい闇を従えて、沼子は杖を構え不敵に笑った。            つづく

57 :名無しオンライン:2007/03/21(水) 08:15:47.60 ID:Pjno1qW0
>>55
どんな展開って。狂犬430に倒されてもでも、自らパージされて行く瓦礫に身を投じてでも。
わんわんサンド440の破壊確認、あるいは生死不明。こんな展開を予想してました。

パルムで消息不明になったとーさん救援を依頼しに来た450cの頼みを断って
パージされた瓦礫の山に向かった店長は大量のPMの亡骸を拾って帰ってくる。

そして、使えるパーツを寄せ集めてPMを修理していく。
その中に顔面半壊、手足は4本ともロスト、胴体は銃創で穴だらけの440がいた。

「俺は対ヒューマン殲滅用に製造された軍用キャスト つまり文字通りの殺人兵器だ」
「いったいどれだけの人間(ヒューマン)を殺してきたか・・・・。」
「でもな・・・それでも俺は生きている。」

と、人の生き血をすすったキャストの口からわんわんサンド440に言ってやりたかった。



58 :▼・ω・▼:2007/03/21(水) 13:41:11.65 ID:VGlYTsTT
>>29
お疲れ様でした
最後まで小ビス子がナノブラせずに終わって、正直『あれ?』って感じだったのですが、後書きですごく納得しました

もう読めないのは寂しいけど、今まで楽しめました
ありがとう!

59 :この子アホの子430:2007/03/21(水) 21:15:32.91 ID:CxN2mlhG
>>56の続きを投下です。
 
 半月後 惑星パルム ミッション「狂う珍獣」にて

432「ご主人様ー、どちらですかー?」
 沼子を探し回る432の声が、パルムの草原に響く。
沼子「こっちよ、432」
 その声に応えるのは、いくぶん華やいだ様子の沼子だった。
432「こちらでしたか。探しましたよー」
沼子「ほら見て432、蝶々さんよー」
 駆け寄る432へ、嬉々として蝶を指差してみせる沼子。432は深々と息を吐いた。
432「ご主人様、ミッション中に蝶を探すのはおやめくださいと、あれほど申し上げましたのに……」
沼子「だって、蝶々さんが……」
432「だって、じゃありません。さあ、扉の向こうへまいりましょう。巨大豚が、お待ちかねですよ?」
 渋る沼子を引きずって、432がゲートをくぐる。
 狂信者の杜での一件以来、沼子は変わってしまった。外見どおりの幼い言動などを、しばしば取るようになっていた。
 つい先ほども、432が大量のコルトバを相手にしている隙に、沼子は蝶を追ってどこぞへと消えてしまっていたのだ。
432「さあ、ゴル・ドルバです! ご主人様、散りましょう!」
沼子「わかったわ……アッ」
432「!?」
沼子「蝶々さんだー!」
 432が、激しくコケた。
432「ご・主・人・様!!」
沼子「なあに? 432ちゃん。何か、顔が怖いわよ?」
432「敵がッ! すぐそこにいるんですよ!? そんなに虫が好きならあとでイイトコ連れてってあげますから、戦ってください!」
沼子「わぁい! 432ちゃん、だぁい好きー!」
 喜びを全身で発散しながら、沼子が杖を振り下ろす。一瞬のうちに豚は炎上し、やがて灰になった。一分足らずのことだった。
432「……やればできるんじゃないですか」
 ぼやく432に、沼子が飛びついた。
沼子「ねえねえ、432! 早く、イイトコ行こっ!?」
432「ハイハイ。それじゃご主人様、そこの出口から出て、180度ターンしてくださいな」

 ミッション 研究施設奪還が開始されました。

432「さあ、ご主人様。虫が盛りだくさんですよー」
沼子「ア゛ッー! ミズラはいやー!」
432「泣くほど嬉しいのですね。よかったよかった……あら」
 沼虎がパーティーに参加しました。
沼虎「よお、久しぶり。……何やってんだ?」
 ミズラにたかられ泣く沼子を、沼虎が怪訝な表情で眺めた。
432「こんにちは、沼虎様。ご主人様が、戦闘を疎かにするほど虫が好きだと見えましたので、思う存分堪能していただこうと」
沼虎「……やれやれ。見てらんねえな。痛々しくて」
 ため息混じりに吐き出した言葉とともに、沼虎が懐から何かを取り出して432の手へ渡した。
432「沼虎様、これは?」
沼虎「ひとつは、PMデバイスGH430だ。んで、こっちのほうが430専用デバイス『蝶々トレースシステム』だ。そいつをどうするかは、
   お前さんが決めな。それじゃ、またな」
 言うだけ言って、沼虎はあっさりと背を向けた。
432「……痛々しくて、見て、いられない……」
 つぶやいて、432は手の中にあるものへ目を落とした。
432「私が、あのとき捨てたもの……。ごしゅじん、さま……」

 ミッションを終えてラフォン草原へ沼子と430が姿を現したのは、それからしばらく後のことだった。
430「ごしゅじんさま、わたしは、ずーっと、ごしゅじんさまといっしょですから」
沼子「そうね。ずーっと、一緒ね」
 姉妹のように笑いあうふたりの声が、草原を通り過ぎてゆく。パルムは今日も、青空だった。       おわり

60 :名無しオンライン:2007/03/21(水) 21:35:42.01 ID:2/6mZ2Or
(´;ω;`)ブワッ
ありがとう、ありがとう…

61 :名無しオンライン:2007/03/22(木) 08:36:00.23 ID:tF2kDSkn
アホの子も終わってしまった;
今晩落ちてしまうのかあああ!?

62 :名無しオンライン:2007/03/22(木) 13:36:53.97 ID:WH2bO5EA
青キャス子「あらかた片付いたかナ、っと」
 地面から顔を出した瞬間にボッガズッバを打ち込まれ吹き飛ぶゴウシン
青キャス子「うおーい!そっちはどうだ?」
 青キャス子の視線の先に見えるのはパートナーマシナリーのGH411
   411「ははーい やっちゃいました!」
 敵を倒すと同時に息をきらせてこっちに向かってくる411
   411「ハァハァ… 敵の反応はもうないみたいですー、フゥ」
青キャス子「はっは、そんなに急がなくても 私ぁどこにも逃げやしないゼ」
      「今のでラストか、ランクSもとれたし休憩がてら昼飯にしようぜぃ(つ´∀`)」
   411「いいですねー そうしましょう!早くこないと先に食べちゃいますよおぉぉぉ…」
 と、叫びながら走り去っていく411 まだまだ元気いっぱいのようだ
青キャス子「ま、まて!ご主人を置いてしかも先に食べるとはナニゴト!」
 〜ケゴ広場〜 近くの木陰に腰を下ろし昼食タイム
青キャス子「うめぇ、やっぱりオニギリとコルトバミルクよネ!」
   411「はいっ!頑張って作りましたから でもオニギリにはお茶だと思います」  
青キャス子「ヌググ… 私ぁミルクの方が好きなんだよ…やっぱ乳のがイイダロ?( ゚д゚ ) 」
   411「Σ(゜д゜|||)誰に聞いてるんですか! そんな事より…」
 青キャス子はフルフェイス、俗に言う鉄仮面とディジエルシリーズに身をつつんでいる
 先ほどから鉄仮面をとらず 片手で少し口元にスペースを作りつつオニギリを頬張っていた
 実に食べにくそうである
   411「何で仮面外さないんですか?」 素朴な疑問であった
青キャス子「ん?あぁ素顔を見られたら見たヤツを殺すか愛さねばならんのダヨ」
      「そうなったら困るだろ?」
   411「Σ(゜д゜|||)どこの聖闘士ですか!でもそこまで言われると…」
 フフリと不気味に笑う411 手の動きがワキワキとしている
   411「取ってみたくなります!」 ぴょーんとご主人に飛びかかる
青キャス子「うおっ!ヤ、ヤメローー!411−−!」
 飛びかかった勢いで豪快にころがる二人 しかしこの411ノリノリである
 その後、羽交い絞めにされ泣き叫ぶ411の姿があったとかなかったとか…
                     もしかしたら続く…カモシレナイ

63 :名無しオンライン:2007/03/22(木) 17:46:39.20 ID:bsAK1WVX
新シリーズktkr

64 :おまけ:2007/03/22(木) 18:49:45.41 ID:439zgfrl
>>62
聖闘士ワロタw wktkしながら続きを待ってます。

それでは、今夜も駄作を投下です。

 新番組 罠師の恋人

 この子アホの子430で登場したあの名(迷)コンビ、沼虎と420が、今度は主人公になって帰ってきた!
 約束の地、クゴ温泉で待つものは、らぶいちゃシーンかそれともお約束か!?
 笑いあり、涙あり、そしてちょっぴりエッチありの前衛的ラブコメディー!
 罠師の恋人、近日公開予定
 ※予定は未定です。スレ住人の皆様には、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

 ガーディアンズコロニー  沼虎のマイルーム

420「ぶはあっ!」
 口に含んでいた『アサリのオミソシル』を、420は盛大に噴出した。
沼虎「……おい? どーしたんだよ」
 汁まみれになった沼虎が、布巾で顔を拭いながら尋ねた。
420「あ、ご、ごめんね? そ、その、あんまり唐突な番宣だったもんだから」
沼虎「ああ、新番組な。笑いあり、涙あり、そしてちょっぴりエッ……」
420「ダメーっ!」
 ちゃぶ台返しからの鋼拳コンボにより、沼虎の言葉が遮られた。
420「そ、そんな、公衆の面前でなんてっ……ダメよぅ」
 あまりダメそうではない口調だった。
沼虎「……落ち着け、420」
 ぽん、と沼虎が肩に手を置いた。
420「ひゃん」
 びくんっ、と身をこわばらせた420が、沼虎の腕を取ってがら空きの胴にラリアットをキメた。
420「だ、だから、ダメよ、バカ虎! こんなおまけコーナーじゃなくて、もっと、ちゃんとしたトコで……」
沼虎「ああ。それについては同意なんだがな。じゃなくて、番宣の最後のほう、ちゃんと見たか?」
420「え? あ、うん。えっと……予定は、未定です。何よコレ!?」
沼虎「な? まだヤルって決まったわけじゃねえんだ」
420「そーいう言い方やめなさいっ!」
 沼虎にハイキックをぶち込み、420はわなわなと身を震わせた。
420「絶対、ぜーったい! やってやるんだから、ラブコメディー!」
沼虎「よくわからんが、ヤル気なのはイイことだ」
420「ちがーう!」
 うんうんとうなずき起き上がる沼虎に、シャイニングウィザードが軽やかに決まった。
420「とにかくっ! せっかく巡ってきた主役なんだからっ! 何が何でもやるのよ、バカ虎っ!」
沼虎「お、おう……。また、生傷の絶えん日が続くのか……」
 得体の知れぬ闘志に燃える420の横で、ため息を吐いた沼虎が苦笑した。       おしまい

65 :名無しオンライン:2007/03/22(木) 18:55:25.06 ID:ypZ8+rks
>>61
パシリスレはそう簡単には死なんよ、ここまで続いてきたのだから!

>>62
男っぽい青キャス子とはまた中々
>やっぱ乳のがイイダロ?( ゚д゚ )
吹いたw
なんつーかネタ満載って感じで続くなら実に楽しみだw

>>64
普通の表現も420にしてみれば倫理的にダメなのかw
しかし420はダメなのかいいのかどっちなんだ・・・w

66 :名無しオンライン:2007/03/22(木) 20:47:26.84 ID:ypZ8+rks
今更ながらホワイトデーネタを、ほとんど出落ちだが・・・w


3/14、バレンタインから一月、まだ冬の寒さも残る日。
男性は女性から受け取ったチョコを(それが義理でも)数倍にして返す為に帆走する。
ふと思えば僅かな投資が一月で数倍になって帰ってくると言うのだから女性にとってはかなりおいしいイベントな気がする・・・。

さてそんな中ガーディアンズコロニーはホワイトデー一色。
管理官の趣味なのか分からないが―

― 中略 ―

そんな事は気にも留めずのんびりと部屋でくつろいでいる俺の背後から近寄る影。
ゆっくりと、しかし軽やかな足取り、足音のタイミングからスキップだろうか。
足音はまっすぐに向かってくる、そして・・・

  420「ねねッ、マスター聞いて聞いて〜」
ビス男「・・・ダメだ」
  420「む〜、違うってば最後までちゃんと聞いて〜」

ホワイトデー、この単語があればもはや考える必要すらない、プレゼントをねだりにきた、俺は最初そう考えていたがどうやら違うようだ。
このタイミングで420となるといつものパターンだと思ってしまう、・・・少々変な癖が付いてしまったようだ。

  420「今日って何の日かマスター知ってるよね?」
ビス男「三月の・・・今日は十四日か、って事はホワイトデーだな」
  420「うんうん、だから〜」

ナノトランサーをゴソゴソと漁って取り出したのは。

  420「ぱぱーん!マスター、これあげる!」
ビス男「あげるって・・・これはチョコレートか?」

420が取り出した包みの中から出てきたのは割と見覚えのある物体。
形こそ歪だが茶色でそれにほのかに甘い香りもする。
これはまさしく一時期体中に染み付いた匂いと色んなショックでの影響で全く食えなかった時期もあった物。

  420「うん、バレンタインにマスターからチョコ貰ったもんね、一応あの時もチョコあげたけどやっぱりホワイトデーは別にあげたいもん」

420は頬を赤く染めて俯き加減になりながら手のチョコを差し出す。
俺はそれをおずおずと受け取る、うん、確かにチョコレートだ。
バレンタインに渡しただけにホワイトデープレゼントは必要ないかと思っていたところに不意打ちだった。
こんな事ならプレゼントくらい何か用意しておくべきだったか、後で二人で買い物に行って420の欲しい物でも買ってやるとするか。
そんな事を心で思いながら手にしたチョコをゆっくりと口へ運ぼうとしたその時だった。

67 :名無しオンライン:2007/03/22(木) 20:47:44.61 ID:ypZ8+rks
ヒタリ・・・

背筋に走った冷たいものに一瞬腕が硬直する。
それはビーストとしての、いや、人間としての理性と直感。
それ以上は危険だ、その手にあるものを良く見るんだ!と俺の中の俺の声。
今まさに口に入れようとしていたものを包み紙に置きなおして凝視する。
そうだ、一ヶ月前にも同じような事があったじゃないか。
よくよく考えればチョコの基板なんて持ってなかったし420が自分で買いに行ったという様子もなかった。
それに基板があっても料理を失敗するような420だ、全部一から作ったと言う事は・・・考えたら恐ろしい限りだ。
だが冷蔵庫の中身はさっき確認したが特に減っていると言う様子は無かった。

ビス男「なあ420、これどうやって作ったんだ?」
  420「えっ・・・それはその・・・秘密、かな?」
ビス男「なんで目を逸らす」

目を泳がして決してこちらとは目を合わせようとしない420。
こういう事するのも何だが俺の命に関わる事だ、仕方ない。
ゴーグルを取り出してチョコをスキャンする、普段は荷物にしかならないゴーグルだがこういう所で役立ってくれるとは思わなかった。

  420「あー・・・」
ビス男「成分はビター・ベリーにコルトバミルクにアルティ・クリム
    それから・・・フォトン、金属、木材・・・それにアンノウン・ミート?」

ゆっくりと頭を上げてゴーグルを外し、深い溜め息。
・・・一ヶ月前の事もあってある程度は予想していたがまさか四分の三が食べれないもので出来ているとは思っても見なかった。
しかもこれは頼んでおいたはずの武器の合成材料だ、きっと倉庫に入れておいたはずの素材もごっそり減っているんだろなぁ・・・。
420はばれちゃったとでも言わんばかりの表情で見ている。

ビス男「まさか合成失敗したのをこんな形で隠してくるとは思わなかったぞ・・・。
    さて、何か言いたいことはあるか?」
  420「でもほら・・・食べてみると案外いけるかも?
    もぎもぎ・・・うん、おいしい!ほらマスターも食べて食べて〜」
ビス男「いやそんなもん食べr、や、やめろ口に押し込むな!アッー!」


産まれて初めて食べた武器はほろ苦く、また物凄く硬かった。
間接キッスだと言う事に気付く事も無く俺は気を失い、そっからは良くは覚えてないがこの後また病院に担ぎ込まれたらしい。
医者から聞いた話だと新聞には『バレンタインの恐怖再来か!?』とか書かれてたとか。
『まさかこんな短期間で二回も、それも両方食中毒で来るなんて思ってなかったよ。
 例のチョコ検査してみたけどあれは凄いもんだねぇ、あれを作ったPMも凄いけどそれを食べた君も丈夫な体してるねぇいやぁ流石ビーストだ、はっはっは』
と言う医者の言葉に俺は『420に料理を教えよう、これ以上は命に関わる』そう確信するのだった。

68 :名無しオンライン:2007/03/22(木) 20:54:41.40 ID:ypZ8+rks
ほんとはホワイトデーに投下したかったのに時間が無くて八日遅れに・・・orz

ただホワイトデーネタはなかったし良いかなと今更ながら投下・・・w
そしてグッダグッダなのは相変わらず、と

精進します・・・orz

69 :名無しオンライン:2007/03/22(木) 21:39:58.85 ID:WH2bO5EA
あぁ、、レスが二つも 嬉しいと同時に怖い((((゜Д゜;))))青キャス子と411の者です
2ちゃんに書き込むのも初、SSを書くのも初、心臓が痛い思いでアリマス…
1スレ目からずっとROMに徹してたのですが、10体目ということもあり
自キャラを地盤に投下してみました 小学生の作文みたいでスンマセン○| ̄|_ 

>>64 ああああんまりwktkされると うあああ○| ̄|_

>>65 ネタ満載((((゜Д゜;))))もういっぱいいっぱいです あああ投下してスイマセン 生きててスイマセン○| ̄|_

70 :名無しオンライン:2007/03/22(木) 21:55:04.86 ID:TfXGi+MY
>>69
オレも期待wktk
ガンガッて書きってくれ。
>>68
3月中までok
命掛けの愛だなw>ビス男

71 :名無しオンライン:2007/03/23(金) 00:45:05.31 ID:IYy+c/f0
>>69
>青キャス子はフルフェイス

ダメだ、バイクのフルフェイスヘルメットが定着しちまった…

72 :名無しオンライン:2007/03/23(金) 09:45:42.75 ID:5j9SJQ5U
もう、こんなありがちなネタしか思いつかない○| ̄|_ でも何とか最後まで頑張ってミマス
>>62の続き

411「ひっく…ぅぅ うぇっク( TДT)」
 ようやく羽交い絞めから開放された411
青キャス子「アッハッハ、いやースマンスマン 泣き叫ぶ姿があまりにアレなもんでつい力がはいっちまった」
411「ひどいですよぅー… グスン」
 後ろから抱きかかえるようにして411をなだめる青キャス子
青キャス子「まぁ何だ、カワイイ幼女をいじめてみたくなるのは自然の摂理ッテモンダゼ」
411「私カワイイですか!?」 ぱぁっと笑顔が戻る
青キャス子「あぁ、カワイイとも 目にいれても痛くないネ!」
411「いれるって そんな…(/ω\)」
 何を想像している(つ´∀`)?…まぁ機嫌がなおったようで何より
411「何だかご主人様って行動や言動が男らしいというか…」
   「女性らしさのかけらもないと言うか…変わってますよね」
 さらっと毒を吐いてくれるじゃあないか…411さんよ
青キャス子「んむ、たしかに微妙なとこだなぁ」
411「どういう意味ですか?」 
 青キャス子にもたれかかりながら 顔を見上げる411 いきなり立ち上がる青キャス子
411「うわわっ!」 全体重を青キャス子に預けていた411 コテンとひっくりかえる

青キャス子「フハハハ、よくぞ聞いてくれた!たったひとつのルウボイスを手に」
     「見た目はキャス子、頭脳はおっさん!その名は名探偵ロマン!」
 右腕を高らかにあげ、誇らしげに天をあおぐ
411「えっと…つまりどういうことでしょう?」
 突然の出来事に少しキョトンとしているようだ 
青キャス子「つまり、見た目はキャス子だが中身はおっさんって意味ですナ」
     「さらにルウボイスを手に入れた事により あの堅物のルウ教官の声で」
     「@#!とか@#!や@#!とかも言わせたい放題なのダ まさにロマン!(cv:川澄綾子)」
411「Σ(゜д゜|||)こんなところでそんな下品な事 言わないで下さい!」
 ナノトランサーからキャリバーをとりだし、そのまま青キャス子の顔面めがけて振りまわした

          ズゴムッ
 
青キャス子「グヌォォオオオ…(cv:川澄綾子)フルスイングはキツイっすよ411さん…」
 鉄仮面が見事にくの字に変形している 
411(今の話が本当なら…私が410に進化した時 いきなりスカート中のぞいて舌打ちしたのも}
   (お風呂で背中流しっこしたのも…)プスプス… 白煙を噴き始める411
   (毎晩一緒のお布団で寝たのも…) 様々な思い出が次々と頭をかけめぐり、
 ぼむっ! ついに恥ずかしさのあまり顔から火をふいてしまった
青キャス子「オーイテテ… む、どうした411大丈夫か?」
411「……キサマラの」 「む?」

 何だ このあきらかに異質の波動は… とっさに身構える

411「キサマラの死へのカァウントダァウンだぁ!!(cv:若本規夫)」 「Σ(゜д゜|||)ナニゴト!?」
 411の手にSUVウェポン シュトルムバスターが転送された
青キャス子「ちょw411にはそんな機能なかtt」 「終わりだ!キエロ!!(cv:若本規夫)」
 ズドムズドムズドムズドドドドド!
青キャス子「GYAAAAAAAAA!!(cv:川澄綾子)」 「ぬぅぅうはははは!(cv:若本規夫)」

 ちょっとからかうだけダッタノニ… 薄れゆく意識の中、青キャス子は後悔した
 その後、火だるまになりながら必死で命乞いをする青キャス子の姿があったとかなかったとか…
続くとおもう
 

73 :名無しオンライン:2007/03/23(金) 10:20:06.43 ID:Fq19R5NV
さすがにageとこう
自分も何か投下しよう
…そのうちに

74 :名無しオンライン:2007/03/23(金) 15:28:10.68 ID:ODJmQifV
>>72
あせることはないのだ。投下したくなった時にすれば良い。
自分も2ヶ月ほどほったらかしたあげく、オリキャラ登場・くそ長い駄文を作ったことがある。

75 :名無しオンライン:2007/03/23(金) 16:25:10.22 ID:lvqjArWC
またキャスト男と420の話。以前頂いた指摘のおかげで「がちょーん」が効果音ではないことに気付く。
ありがとう、指摘をくれた人。

ヒュマ子「し、失礼いたします。」
キャス男「部屋に遊びに来るだけでソコまで緊張しなくても・・」
やけに緊張した感じで部屋に入ってくる金髪のヒューマン女。
彼女はキャスト男の部下でもあり、戦友でもある。
キャス男「何か持ってくるよ。ミックスジュースがあった気がするから。」
そう言って別の部屋へ入っていくキャス男。
ヒュマ子「い、いえ!お気遣いな・・く?」
慌てて制止しようとするヒュマ子だが、ふと気付くと420が物凄い眼光でヒュマ子を睨んでいた。
ヒュマ子「お、お邪魔してます。」
その迫力に気圧されたのか何故か小声で挨拶をするヒュマ子。
ヒュマ子の胸を睨んでから溜息をつくと窓の方へ気だるそうに歩いていく。
何を隠そうこのヒュマ子、ガーディアンズ機動警護隊という職業柄不必要なくらい胸が大きい「爆乳」である。
キャス男「おまた・・せ?どうした420(名前未定)よ。」
420「そうですか、ご主人様はそういうメロンとかスイカみたいな胸しか興味がないんですか。」
キャス男に背を向けながら溜息をつき言い放つ。
キャス男「なぜ急に胸の話になる。彼女は単なる部下なのだが?」
420「だって・・だって、ご主人様は「大きいことはいい事だ」って言っているじゃないですか。」
やけに芝居がかった口調で言う420。
キャス男「SUVウェポンの話だ。俺は重火器好きだしな。」
420「そんな事言っちゃって・・この後はピンククローバーの部屋のなかで(倫理的に自主規制)イベントでしょう?」
その発言で顔を赤く染めるヒュマ子、慌ててフォローするキャス男。
キャス男「いやいや、訳が分からん。客人の前でそんな事言うんじゃない。」
420「誤魔化さないで下さい!」
突然振り向きキャス男の即頭部に打撃を加える420。そのまま横に吹っ飛ぶキャス男。悲鳴を上げるヒュマ子。
420「私というものがありながら・・貴方は私を裏ぎ・・あれ?」
予想外だったのか部屋の隅で腰を上げた状態でうつ伏せになっているキャス男を見て唖然とする。
420「す、すみません!強すぎましたね・・生きてますか〜?」
キャス男「生死を確認する必要があるほどの打撃だったのか。無論文頭に「死ぬ程」がつくくらい痛いぞ。」
腰を上げた状態でうつ伏せになったまま応えるキャス男。
キャス男「だあああぁぁ!!一体なんだって言うんだ!お前はもうドレッシングルームにでも入ってろ!」
勢い良く起き上がって420を掴むとドレッシングルームへ放り込んで鍵をかけた。
ヒュマ子「だ、大丈夫なんですか?あの子・・」
キャス男「どこで育て方を間違ったかあんな性格になってしまった。気にしないでくれ。」


ドレッシングルーム内
420「ぶ〜・・スキャンダル写真とか撮れば絶対売れるのに・・」
やっぱりなにか企んでいたのだった。

76 :罠師の恋人:2007/03/23(金) 20:47:30.80 ID:FwXqZaDC
>>72
初めからルウボイスで脳内変換して読んでみた。……笑い死にさせる気ですか?w
>>75
これはまた良い暴走っぷりの420ですねw

それでは、第一話「プロローグ〜温泉へ行こう〜」を投下です。

 惑星ニューデイズ ミッション「ミズラキ保護区防衛」にて

沼虎「温泉でも行こうなんていつも話してる〜♪っと」
 ミズラキの森に、調子っぱずれな歌声が響き渡る。歌い手は、長身で華奢で軽薄な印象の顔を持つ男、沼虎である。
沼虎「落ち着いたら仲間で行こう、なんてでも〜♪っとくらあ! 全然暇にならずに〜炎侵食が追いかけてくる〜
   浄化することから逃げたく〜なって〜る〜♪っだ!」
420「ちょっと、下手な歌声出してないで、こっち手伝いなさいよ、このバカ虎!」
 鋼爪を片手に呼びかけるのは、小さな少女型パートナーマシナリー、GH420である。
 アギータの群れを蹴散らした420が、勢いに乗って沼虎を蹴り倒した。
420「だいたい、期間中延々と炎侵食ミッションを回る破目になったのは誰のせいだと思ってんのよ!?
    怪しげなクバラ品山ほど買ってきて、借金まみれになったのは、一体誰っ!?」
沼虎「イヤそれは……ホレ、星霊の導きってやつで」
420「どうみても、あ・ん・た・の! 個人的趣味のせいでしょうがあああ!」
 倒れた沼虎の片足を取り、420が裏アキレス腱固めを決める。
沼虎「ぐあああ! ギブ、ギブ!」
420「落ちなさいっ! この、この、ロクデナシのバカ虎ぁあああ!」
沼虎「そ、それ以上は曲がらな……ア゛ッー!」
 ボキリ、と鈍い音がした。
420「え? 沼虎っ?」
 思わず沼虎の足を離した。そのとたん、ばねのように反動をつけて一気に沼虎が立ち上がった。
沼虎「どうだ! 俺様の百八の特技のひとつ! 擬音模写の威力は!」
 はっはっは、と朗らかに沼虎が笑った。その横で、420は拳を握り締め腰を落としてタメを作る。
420「いっぺん、死んでこぉぉぉぉい!」
 教科書どおりの綺麗な形のボッガ・ズッバが沼虎を捉えた。打ち上げられ、そしてきりもみしながら沼虎が墜落する。
420「ほら、どーせ大して効いてないんでしょ? さっさと起きて、行くわよ! 今日中に温泉入るんだからっ!」
 泡を吹いて倒れる沼虎を引き起こし、レスタを数回。紅葉の森に、しばし静寂がおとずれた。
沼虎「……早々にミッションクリアしねえと、いずれ殺されかねんな、これは」
420「何ブツブツ言ってんの? ホラ、あっちに敵!」
沼虎「へいへいっと。さっさと片付けて、温泉行ってイイコトしような、420!」
420「へ? い、イイコト……?」
 ゴーモンに向かって駆け出していた420の足が止まる。
沼虎「! おい!」
 隙を見せた420に、ゴーモンの放ったテクニックが命中。頬に両手を当て、内股になったまま420は凍りついた。
沼虎「………」
 ゴーモン三匹を長剣で斬り倒して、沼虎は凍った420をしげしげと眺め回した。やがてひとつうなずくと、ナノトランサーから
おもむろにカメラを取り出した。慎重にピントを合わせ、ゆっくりとシャッターを絞ってゆく。
420「撮るなあああああああ!」
 間一髪、凍結から脱した420のハイキックで沼虎の手からカメラが飛んだ。
沼虎「やれやれ。相変わらずお転婆だな。可愛い顔が、台無しだぜ?」
 言いながら、420のあごにくいと指をかける。
420「ぬ、沼虎ぁ……」
 うっとりと420が目を閉じた。ゆっくりと顔を近づけながら、沼虎は考えた。
沼虎『あのカメラ……五万メセタだっけか。言ったら、怒るだろうな』
 浮かんだ余計な思考を、沼虎は首を振って打ち消した。そして、420の小さく健康的なピンクの唇へ……。
女「やっと見つけましたわ、沼虎さま!」
 背後から聞こえた女の声に、沼虎の動作が中断された。            つづく

77 :名無しオンライン:2007/03/24(土) 00:41:12.36 ID:N4yMSyRJ
>>70
愛ってかむしろ420と暮らすには命がけ、って感じかな・・・w

>>72
ルウボイスでこれとか笑い死にしそうだw
しかしこのコンビもまた結構ツボだな・・・w

良いネタが出来たらまた続き読みたいものだ、じっくり練って自分なりに満足の行くのが出来たら投下すれば良いと思うんだぜ
まあそのおかげで俺の執筆速度はものすごく遅いが・・・orz

>>75
明らかに嫉妬してる420が可愛いな・・・w
つかスキャンダル写真とか撮って誰に売るんだ・・・w

>>76
ころころ表情が変わる420カワユス・・・w
しかしどうもギリギリのとこで止まるなこの二人は・・・w

78 :名無しオンライン:2007/03/24(土) 07:45:51.08 ID:IoOYHuIc
あたたかい言葉が身にしみる… >>72の続きです
        〜ミッション・凶飛獣討伐〜
 白煙と黒煙をあげる二つの影 一方は顔が真っ赤に燃え、一方は身体が真っ赤に燃えている
青キャス子「まったく、死ぬかと思ったゼ…」
 アンチメイトをすすりながら 先を進む青キャス子
411「ご、ごめんなさいぃ…」 穴があったら入りたい、まさにそんな心境
青キャス子「システムのエラーか何かだろうか、まぁソ〇チのことだから何が起きても不思議じゃあないな」
 ε=(~Д~;)フゥ とため息まじりに苦笑する
411(うぅ、恥ずかしい(/ω\) 何であんな事になったんだろ)
 じっ、と 前を歩く青キャス子の背中をみつめる
411(たしかに、よく見るとカッコイイ…かも) 視線に気づいた青キャス子がふりかえる
青キャス子「んん?どうかしたか?」
411「えっ?あ、いや あのソノ…」 とっさに視線をそらしまたも赤面してしまう
   「エト、まださっきの話が信じられないなぁ って」
青キャス子「フム、前世はヒューキャストってヤツらしいがな まぁどっちにしろ」
     「私が411の主人で411が私のパートナーであることには何ら変わりはないダロ」
411「は、はいっ! そうですよねっ!」 ささやかな幸せをかみしめつつ先を進む二人
 ピコーン! 何かを思いついた411 「ウフフフ(つ´∀`)」
青キャス子「ム?」   |彡サッ
青キャス「ナンダ?」  | ====(つ´∀`)つ子 サササッ
    「ってΣ(゜д゜|||)子がなくなっとる!」
411「これなら違和感ゼンゼンないですよ〜」 どうですか!と言わんばかりに胸をはる
青キャス「ハッハ、いたずら好きなヤツだなもう 返しなさい!」
    「それがないと女湯や女子トイレ入るときに怪しまれるじゃあないか」
411「Σ(゜д゜|||)何やってるんですか!返すわけにはいかなくなりましたよおぉぉぉ…」
 と、言いつつ逃げる411 「ちょ、待ちヤガレ!ヽ(`Д´)ノ」

〜ブロック2〜
青キャス「待って、待ってよ!行かないでよ!私の子を…私の子をかえしてよぉおおおお!」
411「Σ(゜д゜|||)私は誘拐犯ですか! 待ちません!」
 はたから見ると実に楽しそうだ 
411「うふふ、私を捕まえてごらんなさぁ〜い」 「あはは、待てこいつぅ〜」

 アハハハハ…  ウフフフフ…

青キャス「調子にのってんじゃねぇぞコラァアアアアア!!」 凄まじい瞬発力で一気に差が縮まる
411「ヒ、ひぃいいいい((((゜Д゜;))))」 あまりの豹変ぶりに本気で逃げる411
 やばいです、あの目はやばいです 光ってます すごく光ってます ディラガンを鋼拳だけで
 殴り殺した時の目です 殺られる、立ち止まったら確実に 殺 ら れ る !
青キャス「フハァァァ…追い詰めたぜ、お嬢ちゃん?」
411「えっ?あっ!行き止まり!?」
 じりじりと間合いをつめる青キャス とっさにデスダンサーをとりだす
411(どどどどどうしよう、こうなったら一か八か賭けてみるしか)
 PMの情報処理能力をフルに使い 青キャスにハッキングをこころみる
青キャス(まっすぐ行ってぶっとばす、右ストレートでぶっとばす、まっすぐ行ってぶっとばす……)

 正面突破!?と思った瞬間 青キャスが視界から消えた
411(う、速すぎ…) 死を覚悟したその瞬間 411の視界に右手をバチバチとさせている青キャスをとらえた
411(ボッガズッバ!)と考えると同時に411の身体は動いていた
青キャス「ぐばぁあああ!」 411のスプレンダークラッシュが青キャスを斬りきざむ
411「死、死ぬかと思った…ボッガロバットを撃たれてたらやられてました、」
   「ごめんなさいぃ 先に行ってますね!」 迷いなくその場から逃げだした
 後編へ続く

79 :名無しオンライン:2007/03/24(土) 13:31:06.66 ID:NQQ09Sc/
>>78
これは新しい。今回もニヤニヤしながら読ませて貰いました、GJ!

80 :名無しオンライン:2007/03/24(土) 16:04:19.40 ID:1Ia9T475
>>76
新連載ktkr

>>78
今後の展開が気になるw

皆GJ!!


勢いだけでやってみた。
ttp://www.mithra.to/~psu/uploader/src/psu2838.gif

81 :罠師の恋人:2007/03/24(土) 19:00:01.19 ID:mFGMcanV
>>78
私の子を〜のくだりから、ニヤニヤしながら読ませていただきました。ネタ満載ですね?w
>>80
可愛い! やっちゃいましょうw

 それでは、第二話「宿敵あらわる」を投下です。

女「沼虎さま!」
 振り返った沼虎が反応するより早く、女が腕の中へ飛び込んだ。
女「お会いしとうございましたわ、沼虎さま」
 派手な印象を受ける美人が、沼虎の背に手を回しきつく抱きついた。沼虎はしげしげと女を見つめる。
沼虎「……アンタ、誰だ?」
女「お忘れですか? フフ、あの夜は、あんなに『激しく渡り合い』ましたのに……」
420「バ・カ・と・らああああ!」
 見つめあうふたりを、420がもの凄い勢いで引き剥がした。
420「正直に答えなさいっ! コレは、ドコの飲み屋のオネーチャンなの!? ソレとも……まさか遊郭の!?」
沼虎「イヤ待て。ともかく誤解だ。俺ぁ、コイツなんぞ知ら……」
420「とぼけないでっ!」
 イイ角度に入ったボディブローに、沼虎の上半身が折れる。容赦なくその両腕を抱え、420はそのまま持ち上げて半回転させ、
後頭部から投げ落とした。
420「この女の態度、どーみても顔見知りでしょうがっ! ちょっと、何泡吹いてんのよ! 起きなさい! この、この、このこのこの!」
 一片の情けもなく沼虎の両頬を張る420の手を、件の女がひょいとつかんだ。
女「モトゥブレスリング界のヒーロー、ダッガズ・マスクの必殺技『ダッガズ・ドラッバ』をキメた上に往復ビンタは、さすがにやりすぎですわ。
  こういう時は──」
 ぽい、と420を軽く投げ捨てて、女は沼虎の唇を奪った。
420「ちょっと、何すんの……ア゛ッー!」
 ぽかんと口を開ける420の目の前で、濃厚なキスシーンが繰り広げられる。
420「え? そ、そんな、舌、舌!? ちょ、ちょっと、そんな、アッ、って何で脱ぐのよ!」
 我に返った420が、慌てて女をひっぺがした。だが、少し遅すぎた。沼虎の口元には、べったり唾液と口紅が付いてしまっている。
420「ちょっと! アンタ一体どういうつもりっ!?」
女「人工呼吸。普通の医療行為ですわよ?」
420「い、医療行為って、じ、じゃあ、何で、あ、あんな、ししし舌とかっ」
女「だって、入れたかったんですもの」
 420の中で、何かが切れた。
420「ば〜か〜と〜ら〜! 起きなさいっ!」
 襟首をつかまれ、揺さぶられること数十秒。ようやく沼虎が反応した。
沼虎「……よお、420」
420「起きた? じゃ、説明して。あの女、ダレ!?」
沼虎「慌てるなよ。その前に……」
420「ちょ、沼虎っ…んっ…んむぅ……」
 顔を寄せていた420の口を、沼虎はまず軽く吸った。不意をつかれた420が、とろんとした瞳になり体重を沼虎へ預ける。それから、
何度も何度も、沼虎は音を立ててキスをし続けた。
420「だ、ダメ……人が、んぅ、見て…沼虎…んっ」
沼虎「消毒、だ。もーしばらく、ん、付き合え。420……」
 耳元でささやく沼虎の甘い声に、420はオチた。
女「相変わらずのイチャつきっぷりですわね、沼虎さま」
 一部始終を見守っていた女が、笑顔で言った。
沼虎「あんたは、随分変わっちまったみてえだな、『教主親衛隊』のオズナさんよ」
 ぐったりした420を抱えながら、沼虎は露骨に警戒した声をあげた。
女「あら、私、もう狂信者は辞めましたのよ? 今の私は……」
 女はしなを作り、豊満なバストを強調するポーズで名乗りを上げた。
女「あるときは敵、あるときは味方。変幻自在、縦横無尽、自由奔放な謎の女プロトランザー。略して、虎子とお見知り置きくださいませ」
 虎子が高らかに笑う。声に合わせて、ミズラキの紅葉がゆらゆら揺れた。           つづく

82 :名無しオンライン:2007/03/25(日) 16:30:49.25 ID:w0LlGYYk
初めて投稿させて頂きます。
量があったのでうpろだの方に用意しました。…h抜きで大丈夫かな。

ttp://moemi.mithra.to/~psu/uploader/src/psu2856.zip
パスは「Daisy」です。
初挑戦で読みづらいかもしれませんがご感想など頂けると励みになります。

83 :我輩はPMである。=3=:2007/03/25(日) 19:35:52.63 ID:OTXDo1jj
普通のPMが普通のPM生活の中でブツクサ言う超短編第3弾。
どこまでもPM視点でいくのがコンセプト。
というか、もうネタ切れなので打ち止めかもしれないけど・・・
まぁニヤリとしていただきたい。
----------

我輩はPMである。名前はタロウ。

あのやろうの救援要請で、我輩ミッションに参加することになった。
戦闘は苦手だ。しかしミッションは好きだ。
部屋に引きこもりがちな我輩にとっては、数少ない気分転換である。
砂や湿気は嫌いだが、各惑星を旅して回れるのがいい。
朝もやにけぶる岩山や、夕焼けに染まる草原などを見るとドキドキする。

柵に肘をついて空を見上げたり、岩壁に耳をつけて音を聞いてみたり、
肌をなでる空気の動きを触覚センサーで楽しんだりしていると、
我輩いつのまにか一人だった。
あのやろうゲージが黄色になってやがる。
はやくメイトを喰え。一杯あげただろ。

あわてて追いついた我輩は、思わず不平を漏らしていた。
黙って居なくなるのはやめろ、ビックリするじゃないか。
こんな所で取り残されたら我輩、いやその、なんだ…。
いいかこのやろう、リーダーはお前だが戦場では我輩が先輩だ。
常に我輩のレスタの届く範囲にいろ。

大型の敵が接近してきたので、我輩華麗なサイドステップを披露してやった。
戦場では常に敵の背後に回りこめ。怠れば死あるのみだぞこのやろう。
おいおい、ニヤついてる場合か。我輩がひきつけてる隙に攻撃しろよな。
このやろうが危なっかしく敵の群れを突っ切っていったので、
我輩は敵の注意を引かないように回り込んで追いついてやった。
なんだよ、なんとか言えよこのやろう。そばに居ちゃ嫌なのかよ。

ボス前にたどり着いたと思ったら、マイルームに戻されていた。
我輩はPMである。名前はタロウ。
帰ってきたらあのやろう、どうしてくれようか。


84 :名無しオンライン:2007/03/25(日) 20:53:46.49 ID:MyOKgyWK
後編、のハズだったのですが 量がちょっと多くなったので
後編の前編って事でお願いします○| ̄|_スイマセン

>>78の続き

 〜ブロック3〜
青キャス「アイテテ…ズッバの一瞬の硬直を狙うとは ヤリオルのぅ」
 トリメイトをすすりながら後を追う青キャス
青キャス「むぅ、敵もいないな だいぶ先に行ったようだナ」
 さりげなくアイテムの回収も忘れない 「む、居た!」

 みつけたぞ!(ノ ゜Д゜)ノ     ザッザッ(つ´∀`)つ子 穴    |ワープ|
 トァーーー!============== U>ω<)ノ  Σ(゜д゜|||)ご主人様!?|ワープ|

 ヘッドスライディングの要領で411に飛びかかる青キャス
青キャス「捕まえたぁああああぁぁぁァァ…」411「うわわわっ!」======子
 派手に衝突した二人は勢い余ってワープ装置に突っ込む

青キャス「ぬぬぬ、無い!(ムニ)無いぞ!(ムニュ)どこいった!?(ギュムッ!)」
411「どこ触ってるんですかぁあああ!!」  ドゴムッ 「ぐぶぁ」
 青キャスのアゴにヒザが入る、と同時に巨大な影が二人の目の前に現れた

オンマ子「キシャアー!」
411「Σ(゜д゜|||)オンマ子!?」
青キャス「Σ(゜д゜|||)オ@#! 私の子がオ@#!になっちまった…」
411「違っ、オンマ子ですよ オンマコ!」
青キャス「オマ… オンマ子か何て紙一重な、うぉっ!」
 オンマ子の爪が青キャスの頬をかすめる
青キャス「チィッ!一時休戦だ いくぞ、411!」 「了解しましたっ!」
 気合十分! だがオンマ子はすでに上空にいた

 (つ´∀`)つ鋼拳 (つ´∀`)つ大剣 411「ってご主人様、遠距離武器もってないんですか?」
青キャス「ムゥ、射撃は苦手なんだがナ」 
 青キャスはナノトランサーからダイナマイ・トラップGを取り出し 411の口に押し込んだ
411「もがっ!?」
青キャス「食らえ!ムロフシタイフーーーン、パシリ爆弾!!」
 411の足をつかみハンマー投げの要領でオンマ子めがけ天高くほおり投げた 「もがーーーー!」
 オンマ子の高速移動発動!ススーっと横にそれていく411
青キャス「な、なんだと… これだから射撃は苦手なんだ(;´д⊂)」        チュドーン

 愕然とする青キャス オンマ子は次の攻撃に移るべく移動を開始していた
 よく見ると片手はオルアカ もう一方は黒コゲになった411を掴んでいた
青キャス「な、411!」 オンマ子のいわおとし! 無防備の体勢のまま投げ飛ばされた411
青キャス(いかん、このままではマズイ!) とっさに走り出す
    「くそっ!ちくしょう!とどけぇえええええええ!!」
 地面スレスレでキャッチし抱きかかえる 背中から地面に激突する青キャス
 ガガガガガッガ! 凄まじい摩擦で背中の装甲は見る影もなく剥がれ落ちていた
     後編の後編に続く 

85 :前編 1/3:2007/03/25(日) 23:28:23.87 ID:1oy+ONbg
保管庫のSSを読んで、浮かんだ妄想を書きなぐってみました。

薄暗い部屋の中に、ビジフォンの呼び出し音が鳴り響く。
その音に睡眠を邪魔され、俺はベッドからのろのろと起き上がった。
「こんな朝早くから誰だ…」
俺は目をこすりながらビジフォンの受信ボタンを押す。
画面に写ったのはキャストの女性…俺の教官だった。
「ああ、おはようございます教官」
「もう昼だぞ。相変わらずだらけているな」
あくびをかみ殺しながら挨拶する俺に、教官はあきれた口調でそう言った。
「『まだ』昼ですか。どうりで眠いわけだ」
「どうやら暇なようだな。ちょっと付き合え、食事ぐらいは奢ってやるぞ」
教官の「ちょっと付き合え」は大抵ミッションのお誘いだ。それも面倒な。
「食事付きって事は、余程面倒なミッションなんだろうねぇ」
俺は深いため息をついた。

待ち合わせ場所のレストランへ行くと、教官は既に席で待っていた。
「で?だらけきった暇人にどんな御用が?」
「実は今日、本部から依頼を受けてな、手を貸して欲しいんだ」
そらきた。
だが、教官には日頃から世話になっている。俺がWTになれたのも教官のおかげだ。
その教官の頼みを、無碍に断る訳にはいかない。
「ま、お世話になっている教官の頼みです、とりあえず詳しい話を聞かせて下さいよ
あ、その前にメシ食っていいですかねぇ?今日はまだ何も食べて無いんですよ」
もちろん教官の奢りで、と心の中で付け加え、俺はメニューを開いた。

食事を終え一息ついたところで、俺は教官から渡された資料を読み始めた。
一週間前、一定期間ライセンスの更新のない者の部屋へPMを回収に行ったところ、PMが
破壊されているのが発見された。当初はそのPMの所有者が疑われたが、その人物は事件とは
関係無いことが証明される。さらにその後、同一犯の仕業と思われる事件が6件発覚する。
教官曰く「部屋主が長期不在ということもあって、事件の発覚が遅れた」とのことだ。
ガーディアンズ施設内での事件ということで、ガーディアンズ担当の事件となり、教官の
元へ依頼がきたと、大筋で言えばこんなところだ。
しかし、また犯罪捜査の依頼とは…。
原生生物を相手にするなら武器を振るえば済む事だが、犯罪捜査はそういうわけにはいかない。
手間と時間がたっぷりかかる…つまりワリに合わないのだ。
にも関わらず教官は犯罪捜査を請け負うことが多い奇特な人なのだ。
そのせいか、名指しで依頼が来るらしい。
「またその手の仕事ですか。俺は太陽系警察じゃ無いんですけどねぇ教官?」
「そう言うな。どうせミッションも受けずにフラフラしてるんだろう?」
「キャストの教官と違って、ヒューマンの俺はひ弱でしてね。荒事には向いてないんですよ」
いつの間にか話が脱線している、話を戻そう。

資料によると、事件が同一犯の仕業とされた理由は
1.全てのPMの主人がライセンスを更新してない。
2.全てのPMに性的暴行の形跡があった。現場に残された体液は同一人物のものであることが判明。
3.PMの頭部とビジフォンを破壊した凶器が、同型の銃器によるものである。
以上の点から同一犯の仕業と思われる、ということだそうだ。
「PMの頭部とビジフォンを破壊?それじゃあ手がかりになるようなデータは…」
「一切残っていない。復元も不可能だそうだ」
やれやれ、予想通り面倒な事件のようだ。

86 :前編 2/3:2007/03/25(日) 23:31:18.37 ID:1oy+ONbg
「部屋にロックはかかってなかったんですかねぇ?」
「いや、部屋主が長期不在の場合はロックがかかるそうだ。おそらくどの部屋にもロックが
かかっていたはずだ」
「なるほど、ロック破りのツールかそれとも…」
「マスターキー、つまりガーディアンズ内部の人間の犯行の可能性もあるな」
「ま、多分内部の人間による犯行で間違い無いでしょうねぇ」
その根拠はある。
一つはPMの頭部及びビジフォンを破壊して情報を消し去っていること。
犯人にとって危険な情報が残される場所をピンポイントで破壊しているってことは、
ガーディアンズの備品にある程度知識があるってことだ。
二つ目は、被害に遭ったPMの所有者が、全てライセンス未更新者だということだ。
ライセンス未更新者のPMが7体連続ってのは偶然ではないだろう。
多分事件発覚を遅らせるために、未更新者のPMを狙っているのだ。
つまり犯人は、未更新者の情報を入手しているということだ。
その情報を手に入れられる人間は限られている。その線から探れば何か分かるかもしれない。

「しかし、なんで捜査するのが俺達2人だけなんですか?」
「『ガーディアンズ所属の者が犯罪を犯した』この事が広まらないよう、捜査を極秘に行うためだそうだ」
「なんですかそれ」
「それに、被害者のPMも備品扱い…つまりモノなんだ。上層部は事件解決より、
内外に話が広まらないことに重点をおいているようだ」
ヤレヤレ…体面気にして事件解決は二の次とはねぇ。
「私も納得がいかない部分は多々ある。だが我々が解決しなければ、恐らくこの件は
無かったことにされるだろう。…だからこそなんとしてでも解決しなければならないんだ」
そう言った教官の声には、強い決意を秘められていた。
「今のところ、糸口はロック解除と未更新者の情報ですか」
「そうだな、ロックの方は不正なツールを使ったか、マスターキーを用いたのか…
いずれにせよ何かしらの手がかりはあるはずだ」
「ツールを使ったのなら、ツールの出所から辿れるかもしれませんね。
ま、いくつか可能性のありそうな所を当たってみましょうか。未更新者の情報の出所はどうします?」
「その情報を扱っている部署の人間をリストアップして、現場周辺での目撃情報を集めてみよう。
ついでに、情報の漏洩が無かったかも調べてみた方がよさそうだ」
情報が外部に漏れて、それを悪用した奴が居る可能性もある、教官はそう言っているのだ。
「では、後で合流して情報交換ということで」
支払いを教官に任せ、俺は店を出た。

コロニーの一角にある古びた店。看板も出ていないので、普通は店とは判らないだろう。
しかしここは正規のルートでは手に入らないものが集まる店。
クバラ製品、規格外のPMデバイスやツール類、そして…情報。
「ガーディアンズの部屋のロックを解除できるツール?」
そう答えたのはここの店主、初老のビーストの男性だ。
「そそ、解錠システムとかってあるじゃない?それでガーディアンズの部屋の鍵も
開けられるかなって思ってさ」
「確かに禁制品の解錠ツールは存在するが、簡単な電子ロックぐらいは開けられても、
ガーディアンズのロックとなるとなぁ、そう簡単に開けられるものじゃないだろう。」
「じゃ、その辺に出回ってるようなツールじゃぁ無理ってことかい?」」
「少なくとも俺の知ってんのじゃ無理だな。もしそんなツールがあるとしたら、
かなり高度なシステムだろうよ。簡単に手に入るもんじゃあない」
もしも、と店主は前置きをして話を続けた。
「もしも俺がロックを破るなら、パスを手当たり次第に打ちこむね」
「パスを正攻法で開けようって?そいつは難儀な話しだねぇ」
「その方法が一番足がつかない…つまり、お前さんの考えてるやり方はそれ以下って事さ」
「なるほどなるほど…この可能性は除外するべきか…。ありがとさん、この件で何か情報が入ったら
連絡もらえるかい?」
「それは構わんが、そんな事調べてどうするつもりだ?転職してコソ泥にでもなるつもりか?」
「ま、そんなところさ。邪魔したね」

87 :前編 3/3:2007/03/25(日) 23:34:53.30 ID:1oy+ONbg
収穫無しか、他を当たってみるとしよう。
『釣り糸は多い方が良い。ただし、垂らす時には水面を揺らさないように慎重に』
俺がガーディアンズに入る前の職場の上司の教えだ。

「教官、何か収穫ありましたか?」
今後の方針を決めるために、俺と教官は再度レストランを訪れていた。
そろそろ深夜になろうというのに、店は随分賑わっていた。これなら話を聞かれる心配も無さそうだ。
「マスターキーの持ち出しは不可能だな。管理はかなり厳重にしているようだ」
教官の聞いてきた話では、持ち出した時には使用者の氏名と持ち出した時間、返却時間が
記録されるようになっているそうだ。
それに、使用の際には管理者からの許可が必要だそうで、簡単に持ち出せる物ではないとのことだ。
「念の為、ここ数ヶ月の持ち出し記録を見せてもらったが、同一人物が何度も借りた様子は無いな」
「俺もツールの線を当たってみましたが、マイルームのロックを痕跡も残さずに開けるツールは簡単に
手に入るもんじゃないそうですよ。この可能性も除外して良いでしょうねぇ」
「ロックの線からは手掛かり無しか…。ああそれと、ガーディアンズの個人情報を扱っている部署の人間を
リストアップしてきた。ここの情報の管理なんだが、外部の人間が持ち出すことは難しくても、内部の人間が
外に持ち出すことは出来そうだったな」
これでいよいよ容疑者の絞込みが難しくなってきた。
仮に情報の漏洩があったとしたら、俺達だけではとても調査しきれないだろう。
なにより、あまり騒ぎすぎると水面を揺らして魚を逃しかねない。

「あとは現場周辺の聞き込みで情報を集めるしかないな」
教官がため息をつきながら言った。
聞き込みは、地味だが重要な捜査活動だ。犯人の外見や犯行時刻が判れば、捜査に大きな
進展が見こめる。リスト内の人物が引っかかれば話は簡単なのだが、世の中そううまくは行かないものだ。
それに、犯行時間がはっきりしないのに、果たしてどれだけの情報を聞き出せることやら。
ん?情報?俺は店のオヤジの言葉を思い返した。
(もしも俺がロックを破るなら、パスを手当たり次第に打ちこむね)
犯人はライセンスの未更新者の情報を持っている可能性が高い、ということは…。
しかしこの方法で解除したとしたら、誰かに現場を目撃されていない限り、犯人特定は不可能だ。
犯人の目撃情報を集めつつ、犯人が動いてくれることを願って罠を張ってみるか…。
「教官、もしかしたらロックなんて簡単に開くかもしれませんよ?」
「何か思いついたのか?」
「パスを破られるのは、パスを設定した側に問題があったって事が多いんですよ」
昔、まだ俺がガーディアンズではない頃、毎日ケチな犯罪者を相手に仕事をしていた。
そのお陰で、犯罪の手口には随分詳しくなった。まさか前の仕事の経験が、こんな所で役に立つとは。
「ライセンスの未更新者の情報、閲覧できますか?できれば個人情報も含めて」
「管理者の許可を得れば閲覧可能だ。犯罪捜査のためだと言えば許可も得られるだろう。
しかしそれで何をするつもりだ?」
「なぁに、俺も錠破りに挑戦してみようと思いましてねぇ。ああ、それと同時に現場付近
の聞き込みもしましょう。打てる手は全て打っておかないとね」
分の悪い賭けだが、他に方法が無い以上仕方が無い。ヤレヤレ、うまくいくといいんだが。

後編に続きます。

88 :名無しオンライン:2007/03/26(月) 08:14:05.73 ID:yCztyScs
>>80
これは中々・・・w
部屋に一つくらい飾ってもいいかもしれないw

>>91
まさかあのオズナがプロトになって帰ってくるとは、しかも420のライバルになって・・・
三人の泥沼化に期待w
ちなみにオズナとオズ美の区別が一瞬付かなかったなんて言うのは秘密だw

>>82
初めての作品でこれは読み応えが有る
しかもPSUにPSOと某狩猟アクションのコラボとはw
アクションシーンの描写も上手いしパシリ視点で心理が良く出てるから読んでて面白かった
しかも何やら続きもありそうな予感がして楽しみだ

しかし蒼いディ・ラガン俺も戦ってみてぇ・・・w

ちなみに余談だがソートに関してはep1.1とかの番号+αにすれば綺麗に並ぶんじゃないかと思う

>>83
タロウって普段は割と無口で裏でこんな事ばっか考えてるんじゃないかと前々から思ってたw
しかし主人の扱いに対して報復しようとしているタロウ、恐るべし・・・w

>>84
字を盗むとか文字通りの場外乱闘だw
そして青キャス(子はあえて外す)がオ@#!連呼に吹いたw

つーかパシリに爆弾仕掛けて投げるのは射撃じゃねぇ!w

>>87
置いてけぼりにされたパシリが襲われる事件の話って前もあったっけな(小ビス子氏のとか)
あれはパシリ視点だったがそれを追う側の話というのも面白そうだ

しかし置いてけぼりにされたからとはいえパシリを襲うなど言語道断(自分で自分のパシリ襲うのは倫理的におkかもしれんが)
そういう訳で事件が解決してくれる事に期待!

89 :名無しオンライン:2007/03/26(月) 19:24:09.20 ID:oyYxpi/w
>>84の続き 後編の後編を投下します
青キャス「グゥ…ヌ 無事か?」 「ブモ…」
    「フッ、怖かったろ もう大丈夫ダゼ…?」優しく撫でる青キャス 「ぶもぉおおお。゚(゚´Д`゚)゚。」
 土煙がたちのぼる、その中にうっすらと黒い影が見える
411「って ちょっとぉおおお!;;」
 泥まみれの411が号泣しながら迫ってきた
411「もーー!もーーー!;;ひどいですよ!何でオルアカなんですか!パシリ爆弾とか!」
   「普通に考えて無理でしょう!何でオルアカなんですかっ!!もーー!;;もぉおおおおお!( iдi )」
 ポカポカと泣きながら青キャスを叩く 青キャスが大事に抱えていたのはオルアカの方だった
青キャス「痛、痛いって!ただのモトゥビアンジョークじゃないか…クッw(爆笑)」
 しかしよく生きてたものだな… さすがは自動回復機能ダナー アッハッハ!

オンマ子「シギャー!」 不意に火炎弾を411達に放つ
青キャス「ぬぉっ!忘れてた」 411をかかえて横に飛びギリギリでかわす
411「あ、ありがとうございます」
青キャス「あっぶねぇ…そろそろ真面目にやらねばならんナ」
 411を優しく地面におろし、ナノトランサーからブドゥキ・レイをとりだす
411「ああああああ!遠距離武器もってるんじゃないですか!」
青キャス「射撃は苦手と言ったんだ、持ってないとは一言もいっとらんぞ!」
 必死でオンマ子を撃つ青キャス   
411「キィィィィイイ!!;;」 我を忘れ青キャスに石をなげる411 
青キャス「ちょ、どうせやるならオンマ子の方を… あだーー」
 後ろからの猛攻に耐えつつ 何とかオンマ子を地面に降ろす事に成功した
青キャス「よし、一気に決めるぞ!」 グッダ・ガントを取り出しまっすぐオンマ子に突進する
411「あっ、了解しましたっ!」 ハッと我にかえった411がキャリバーを取り出し青キャスにつづく
 両腕からくりだされる爪をボッガダンガ一段目で避ける すぐさま
 懐に潜り込み腹に強烈なバックブローを打ち込み 足払いをかける
 オンマ子の身体が一瞬宙に浮き、沈む
青キャス「させるか!」 ボッガダンガ3段目、回転しつつ跳躍する青キャス
 上空に逃げようと羽ばたきを開始したオンマ子を上から地面に叩きつけた
オンマ子「グオオオ…!」 411「後ろから失礼します!」
 後ろに回りこんだ411がトルネードブレイクをはなつ これがトドメとなり
 激しい咆哮とともにオンマ子は動かなくなった
青キャス「やれやれ…終わったか」 411「やっちゃいましたっ!」
 思わずその場に大の字に倒れこむ青キャス っとその前に…
青キャス「忘れずに取っておかねばナ」 オンマ子から、子を切り取る
411「させませんよぉー!」 青キャスに向かって飛びかかる411 子====== 「ウワー!」

 ヒューン===========================================箱子スポッ[´・ω・`]
箱子 Σ[´・ω・`]            411と青キャス「Σ(゜д゜|||)!?」

青キャス(な、何故こんな所に箱氏が? いや…そんなことより)
箱子 [*´・ω・`*]ポポッ
青キャス(似合いすぎている…○| ̄|_) ガクリとヒザを地面につき 前のめりに倒れこむ
    「ダメだ… 私には、私にはあのお方から奪い取るなんてデキナイよ…」
 隣でプルプルと震えている411 「わ、私の方がかわいいですから!○| ̄|_」
 と言いつつも青キャスと同じく前のめりに倒れていた

 数日後、青キャスのマイルームに一人のパシリが尋ねてきた 何でも「子」を返しに来たとの事
 何故?と理由と尋ねると、ボンッと顔を真っ赤にし 無理やり押し付けて走り去って行ってしまった
             青キャス子と411 オンマ子編 完

90 :名無しオンライン:2007/03/26(月) 19:43:27.95 ID:oyYxpi/w
箱氏のキャラ ちょっとだけ借りました ちょっとやりたい放題しすぎたかな…と
だいぶ不安です… もう1〜2個物語を作れそうなのですが、
歯止めがきかなくなり暴走してしまいそうなので○| ̄|_
お付き合いいただきアリガトウゴザイマシタ

91 :罠師の恋人:2007/03/26(月) 20:44:33.58 ID:XeiR4V0z
>>90
GJ! オルアカ助ける青キャス(子)の抜けっぷりが大好きですw

それでは、第三話「恋のポイズントラップ」を投下です。

沼虎「んで? ガーディアンズに鞍替えしたってのはわかったが、何でこんなトコうろついてんだ?」
虎子「それはもちろん、沼虎さまを追いかけてきましたの」
沼虎「……帰れ」
虎子「イヤです。……あの夜、沼虎さまに思うさま嬲られて、私、悟りましたの」
 沼虎の腕の中で、420がぴくりと身じろぎをした。
沼虎「お、おい! 俺ぁ、別に何も」
虎子「雄々しく沼虎さまに打ち上げられ、なおかつ熱い愛の散弾銃を全身に浴びせかけられっ! 私は、私はっ!」
 虎子の妖しげな言動に合わせるように、420がぴく、ぴく、と動く。いやな汗が、沼虎の背を流れた。
沼虎「イヤ、ただ単にトラップで打ち上げて炎バレット散弾銃ぶっぱなしただけだろ……」
虎子「『あのような』仕打ち、私、初めてでしたのよ……」
 恥らいを込めた虎子の甘い声音が、引き金になったようだ。
420「バカ虎……。一応、聞いてあげる」
沼虎「あ、ああ。起きてたのか420」
420「『あのような』仕打ちってどのような行為なのよっ!」
 腕の中で身を翻し、沼虎の身体を背負い投げに投げ飛ばす。
沼虎「ご、誤解だ……」
420「あたしというものがありながらっ……! 炎侵食浄化で出かけるって言いながらっ! 飲み屋のオネーチャンと、
    よろしくやってたのね!」
沼虎「ち、ちがう、コイツはだな…」
 沼虎の言葉を遮って、虎子が動いた。素早くふたりの間に割って入り、艶然とした笑みをたたえて420を見下ろす。
対する420も、負けじと般若の形相で睨み上げた。
虎子「あなた、沼虎さまの何?」
420「こ、恋人よっ! あのバカ虎は誰にでも優しい面見せてるけど、あたしだけは特別なんだからっ!」
 懸命に言い募る420の目の前で、虎子はふっと笑った。
虎子「子供ね、あなた」
420「なっ……!」
 あまりの言葉に、420は咄嗟に言い返せず口をぱくぱくさせた。
虎子「あの程度の言葉責めで、そこまで動揺見せるんですもの。……彼に、愛されている自信、ないのね」
420「〜〜っ! うるさいっ! あたしは、あたしは……」
 地団太を踏む420を、沼虎が後ろから抱きしめる。
沼虎「……それっくらいに、しといてくんねーか?」
虎子「いとしの沼虎さまがそうおっしゃるなら」
 存外にあっさりと、虎子は引き下がった。後ろへ下がり腕を組み、ふたりを見守る体勢に入った。
沼虎「なあ、420」
420「な、何よ!」
 きつい口調で切り替えした直後、420のお腹からくぅと可愛らしい音がした。
沼虎「……とりあえず、メシにしねえか?」
 苦笑する沼虎からも、ぐうと鳴る。
420「わかったわよ! でも、食べながら、じっくり聞かせてもらうんだからね? その、愛の……散弾銃がどうとか」
 言いながら、耳まで赤く染める420。
沼虎「ナニ想像してんのか知らねえが、間違いなくソレは勘違いだ」
420「〜っ! バカ虎っ!」
 ため息を吐く沼虎の顔に、420の裏拳が綺麗に入った。          つづく

92 :風邪の日の出来事 1/8:2007/03/27(火) 11:42:37.33 ID:hy6oGYGI
「もー、風邪ひいちゃうなんて…ヒュマ助ったらー」
「め、めんぼくない…」

飯店奥のヒュマ助達のマイルーム。
店の戸には「本日閉店」と書かれたプレートが下がっている。
そして、部屋のベッドではヒュマ助が寝ていた。

「疲れがたまっていたのでしょう…。最近、無理をなさっていましたし…」

額の濡れタオルを交換しながら、442が呟く。
ヒュマ助は毎朝早く、毎晩遅くまで、仕込みや料理の研究に勤しんでいる。
それこそ、ガーディアンズとしての仕事も休んだりする事は無く…
店が開くずいぶん前から、店が閉まって大分遅くまで、休む事は無かった。

「無理しては…」
「してるじゃないの…そんなになってるのが証拠だよっ!」

ペチっと、額を叩かれる。422は呆れたように呟いた。

「ヒュマ助、今日はゆっくり休んでてよ。ボク達で全部やっておくからさ」
「でも…」
「でも、は言わないで下さい。今はしっかりと休息をとられて…」

起きようとするヒュマ助を強引に寝かせて、布団をかけなおす442。

「一刻も早く、風邪を治して頂く方が…先決です」
「うぅ…ごめん、二人とも…」

布団を被せられ、シブシブといった感じで横になるヒュマ助。

「それじゃぁ…お願いするね?二人とも…」
「任せてよ!ボクがちゃーんと、片付けておくからさ!」

そういって、部屋から飛び出す422。続けて、そっと枕元へ近づく442。

「今日一日、ゆっくり休んでください」
「ありがとう…442」

瞳を閉じるヒュマ助に、そっと顔を寄せる442。

「おやすみ…なさいませ」

母親の様な、暖かな眼差しで、眠りに落ちるヒュマ助へに微笑むのだった。

93 :風邪の日の出来事 2/8:2007/03/27(火) 11:43:10.38 ID:hy6oGYGI
「ヒュマ助は?」

ひょっこりと、店の片づけが終わったのか顔をだす422。

「先ほど、また眠られた所です」

額へ乗せる濡れタオルを取り替えながら、静かに語る442。

「そっか、じゃぁ…ボク、足りない食材を仕入れてくるね!」
「はい、いってらっしゃい、422」
「あーぃ、ヒュマ助はお願いするね、442!」

大きめの鞄を肩にかけると、また飛び出していく422。

プシュー…とマイルームのドアが閉まる音がして、部屋には静寂が戻ってきた。
静かな部屋に、ヒュマ助の規則正しい寝息が聞こえてくる。

「ふふ…寝顔は、とてもあどけない…」

静かな寝息を立てるヒュマ助の顔を覗いて、クスリ…と微笑む442。
そっと、ヒュマ助を見つめなおして…懐かしそうに目を細める442。

「あの頃は、まだヒュマ助様もずいぶんと子供らしかった…」

思い出される光景。紅葉が散るニューディズの景色。優しい笑顔。笑い声。
ヒュマ助に、自分の主人に、傍にいると誓った、あの日…

94 :風邪の日の出来事 3/8:2007/03/27(火) 11:43:37.12 ID:hy6oGYGI
442、ううん、440にすらなる前の私。
まだ幼さの残る彼の部屋に置かれ、毎日彼の手渡してくれるサンフラワを食べた。
パルムの特産品。太陽を浴びて、空を目指して育つその花を…
貴方様は、私に語りかけながら、食べさせてくれた。

「いつか、キミがもっともっと大きくなったら、一緒に見に行きたいな」
「ワタシと…ですか?」
「うん。草原一面に咲いたサンフラワの中をさ、一緒に歩こうよ?」

あの言葉は、今でも嬉しい私の大切な言葉。
一緒に歩いていこう。それは、貴方様の語った言葉で、私が最初に厳重保存した言葉。

初めて進化した日。自分の事のようにはしゃぐ貴方様に、私は照れた。
貴方様がくれたご馳走に、お腹いっぱいになるまで食べさせられた私。

「ワタシ…食べすぎ?」
「あはは、いっぱい食べたね〜」

貴方様の作ったお菓子も、初めて食べました。
ダンゴモチ。それが、貴方様がくれた初めてのお菓子。私の最初の好物。

進化を重ねて、その度に一緒にお祝いして、毎日一緒に過ごして…
GH440に進化した日。貴方様は私の姿を見て目を見開いて驚かれた。

「ふぅ…貴方様のお陰で、私は此処まで成長することが出来…」
「凄い、凄いや!天使みたいな姿だったのに…こんな可愛い子に!」

私の手を取って、ブンブンとふる貴方様。本当に嬉しそうなその笑顔。
私の事を可愛いと言った貴方様の、照れたような笑顔。
私が始めて繋いだ手。貴方様の暖かな温もり。私がGH440になった、あの日。

95 :風邪の日の出来事 4/8:2007/03/27(火) 11:44:03.86 ID:hy6oGYGI
「ほら、凄いよね〜…。まさに、大自然の神秘だよね!」
「わぁ………」

一面に広がる、赤と黄色。舞い散る紅葉の葉の中、貴方様と訪れたミズラキ。
いつも貴方様の話に聞かされたいた、とっておきの場所。
小高い丘の上、広葉樹に包まれた…空を仰ぐ360度見渡す限りのパノラマ。

「どう?どうかな…440」
「素敵です…私、今日の景色を決して忘れません…」

私の素直な感想に、急に声を上げて笑い出す貴方様。

「むぅ…何ですか?そんなに可笑しかったのですね?私の事…」
「あはははh…ごめん、ごめんってw」

お腹を抱えて笑いを抑える貴方様に、少しだけムッとしたあの時。

「でも、今日の景色だけじゃないって。また、一緒に来よう?」
「宜しいの…ですか……?そんな…私と…」

驚いた。貴方様は私とまた此処へ来たいと仰ったのだ。
私達道具であるはずのPMを、また一緒に連れてきたいと…

「何いってるのさ…」

グシグシと、私の帽子を取って頭を撫でた貴方様。
ちょっとだけ強めに、でも痛くないように優しく、何度も撫でてくれた…。

「此処だけじゃない。もっともっと、二人で一緒に見に行こう?」
「…ヒュマ助様……っ」
「僕のとっておきは、此処だけじゃないんだから、ね!」

私の手を取って、走り出した貴方様。あの時の貴方様の手から伝わる鼓動…
決して、忘れたりなんかしません。

96 :風邪の日の出来事 5/8:2007/03/27(火) 11:44:25.69 ID:hy6oGYGI
「はい、これ」
「ありがとうございます。何時も…ご迷惑をお掛けします」

手渡されたニューディズ文化の資料の本。
データではなく、あくまで書物と言う形で、私はメモリへ記憶したかった。
貴方様と巡ったあの日のニューディズ。私の大切な記録として保存されている。

「そんなに、ミズラキ地方が気に入ったの?440」
「いえ…ニューディズ文化そのものに、興味を…」
「それさ、買うとき店主に言われたんだー」
「な、何と…」
「『今時本…しかも文化や歴史の書いたのを買う奴は珍しい』って、さー」

「いいよねー、人の自由だし」。…貴方様はそういって、奥の部屋に行かれた。
私はその本をぎゅっと抱き締めた。

「え、料理を教えて欲しいの…?」
「はい。私も、ヒュマ助様の様に料理が作りたいのです」

初めて教わった料理。焦げ付き、思うような姿に出来なかった卵焼き。
簡単なはずだった。理論と仮想演算の上では上手に出来るはずだった。

「そんな…失敗してしまったのですね…」
「そんなことない。大丈夫だって…」

―ヒョイ……パクリ………

「あ…」
「むぐむぐ…、ち、ちょっとこんがりだけど、美味しいよ?」

苦笑い。本当は美味しくないのははっきりとしている。けれど…

「甘い味付けだから、ちょっと焦がした方が風味があるし…それに」

涙を堪えて抱きついた。もう一度頑張ろうと励ましてくれた、私を撫でる貴方の手。
ちょっぴり苦い卵焼きの味。それが、私の初めてのお料理だった。

97 :風邪の日の出来事 6/8:2007/03/27(火) 11:44:53.56 ID:hy6oGYGI
それから沢山の思い出が出来た。
二人でいったミッション。温泉地や砂漠のオアシス、月夜の丘に展望台。
一緒に励んで、いつか貴方様の夢である「飯店」を開く為に、資金を集めた。

「いつか、僕がお店を開いたら…手伝ってくれる?」
「当たり前です。私は、ヒュマ助様の夢を誰よりも応援していますから…」

お金は思うようには、堪らなかった。けれど、全然苦痛に感じなかった。
一緒にいて、笑いあって、抱き締めて、求めて…
貴方様と過ごして来た時間は、それはそれは素敵な時間でして。

お店がやっとの事開けるメドが経った日。ケーキでお祝いしたあの日。
お皿いっぱいにケーキを乗せて、私に味見を頼んだ貴方様の笑顔。忘れない。

寒い日、420が私達の家族になった日。涙ながらにお鍋を囲んだ日。
あの時の420の美味しいって言葉と、貴方様の優しい笑顔、忘れない。

先生様が訪れたあの日。私達と食卓を囲んだ、先生様。
貴方様を見つめる目は、私の憧れるほど、優しい「母」の瞳でした。
私にも、母親が出来た。そんな気がした日。忘れはしない…。

「ヒュマ助様…」

思い起こされる過去。今は目を閉じ、静かに眠る主人と紡いだ記憶。
自分が成長し、共に歩んだ記録。共に手を取り、歩み続けた証。

眠るヒュマ助の手を、ぎゅっと握る442。ゆっくりとだが、その手が握り返される。
無意識かもしれない。でも、その込められた優しい圧力に、442も微笑む。
手の平に伝わる熱は、あの日から変わらない温もりだったから…

98 :風邪の日の出来事 7/8:2007/03/27(火) 11:45:20.92 ID:hy6oGYGI
「熱は…、下がったみたいですね」

額を触れて、センサーによる感知でヒュマ助の熱を測る442。
その横では、薬と水差しをお盆に載せて422が立っている。

「ありがと、大分楽になったよ」
「でも、風邪は治り際が肝心だからねー。はい、お薬」
「う…苦いのはヤだなぁ…」
「何を子供の様な事を…。ちゃんと飲んで頂きます」

しぶしぶ、苦そうに粉薬を飲むヒュマ助。422が水のお代わりを注いで手渡す。

「うはー…苦い。でも利きそうな気がするなぁ…」
「では、まだ暫く安静にしていて下さいね?」
「お店のほうはボク達でやっておくから、心配しないでね?」

お盆を抱え、部屋を後にする422。さり気にドアが閉まる時にウインク。
何気ない仕草だったが、どんな励ましよりも嬉しい気がして、横になるヒュマ助。

「お昼には、軽い食事を持って参りますから、それまでお休み下さい」

布団をかけ直しながら、442がヒュマ助を気遣う。

「ありがとう、442。なんだか…お世話かけっぱなしで…ごめんね?」
「何を今更…。それに、これで私はこの状況が案外、嬉しいんですよ?」
「嬉しい…?」
「えぇ、とても…」

はにかんで、そっと主人の布団へ主人を覗き込むように上る442。
唇が触れるか、ソレくらいの距離で見詰め合う。ギシッ…とベッドが軋む。

99 :風邪の日の出来事 8/8:2007/03/27(火) 11:45:53.07 ID:hy6oGYGI
「よ、442…?」

驚くヒュマ助を見つめて、にっこりと微笑む442。
ドキドキと、高鳴る彼の鼓動が触れ合った自分の胸の中にまで響いてくるようで…
ソっと、小さな唇を…目の前の愛しい主人の唇へ重ねた。

触れ合う程度だった。そんなに深い口付けではなかった。けれど…
442の思考回路は溢れんばかりの主人に関する思いの情報でショート寸前だった。
顔は真っ赤に染まり、先ほど触れ合った口元を押さえて顔を離す442。
顔を離してみれば、同じように頬を赤くして戸惑うヒュマ助様。

「早く良くなるように…、おまじない、ですよ」

442は誤魔化すようにそれだけ伝えると、ヒュマ助様の布団を飛び降りる。
そそくさと、恥ずかしいのかその場を立ち去る442。
その背後に…

「442…!」

ヒュマ助の声がかかる。一瞬ビクっとした442だが、ソっと後ろを振り返る。

「こんな風邪、意地でもすぐに治して見せるよ」

はにかみ、照れた笑顔で強がるヒュマ助。
そんな主人の笑顔を見て、同じように笑顔を浮かべる442。

「勿論です。私のおまじないは絶対なんですからね…?」

たまには、風邪をひいて貰っても良いかもしれない。
そんな風に、唇をなぞりながら考えて、442は部屋を後にするのだった。

100 :ヒュマ助作者:2007/03/27(火) 11:56:24.96 ID:hy6oGYGI
はい、久しぶりの作品投下です。
442のとヒュマ助の出会い等を軸に今回は仕上げました。
メインヒロイン(?)なのに出番もシチュもなかった442…
此処で攻めるなら彼女しかいない!…と思った訳でしたw

>>87
シリアス系投下にwktkしておりますよ!
何気に犯人に酷い憤りを感じる私です。なんてうらや…じゃなくて酷い奴だ!
私もシリアス系も書いてはいるのですが…
PMスレなのに主人や先生の方が目立つってどーなのよ…?状態でw

>>90
青キャス子の事を想像して思わず噴出しましたw
外見は鉄仮面以外は可愛いキャス子でボイスも川澄なのに…
中身がおっさん…w台詞も行動もおっさんだと破壊力最大ですね…

>>91
沼虎様、毎回思うのですがエロ格好いいとはこの事かと思いますよ!
内容的に「アウト」なえっち度でも彼なら「セーフ」に思えてしまう気が…w
今後も楽しみにしております!

では、ヒュマ助作者でしたー。

101 :後編 1/3:2007/03/27(火) 21:10:33.53 ID:lgOM0TcI
>>87の続きです。

俺が行った現場周辺での聞き込みでは、いくつかの情報が手に入った。
しかし、そのどれもが共通性のない曖昧な情報であり、その一つ一つを調査するには
人手が足りなかった。
教官は個人情報を扱う部署の調査をしていたが、こちらも大した成果は上がっていないようだった。
おおっぴらに捜査する訳にもいかず、人手も足りない。
そのくせ捜査対象が絞り込めず、やることだけは山ほどある。
そんな状況のまま一週間が過ぎた。
その日も俺はリスト片手に居住区をまわっていた。聞き込みと同時に行っている『仕込み』のためだ。
「はぁ、まだこんなにあるのかい…」
リストに載っている名前の数にうんざりしながら歩いていると、俺の携帯端末にメールが届いた。
件名無し、内容無し、差出人は…。
差出人の名前を見た瞬間、俺は移動装置へ向かって駆け出した。
途中、教官にメールを送ることも忘れない。
打ち合わせ通りならば、現場で合流できるはずだ。

男が一人、マイルームの電子ロックに数字を打ち込んでいる。
何回か打ち込んだ後、ロックが解除されドアが開く。
ドアの開いた先にはGH410がいた。主人が帰ってきたと思ったのだろうか、男の姿を見て
明らかに失望した様子だ。そして、男の左手に握られた銃を見て怯えた表情に変わる。
男が銃口を向けると、GH410は踵を返して、ベッドルームへと逃げ出した。
無駄な事を、ここに逃げ場は無い、助けも来ない。
怯える獲物を追い詰めることに愉悦を感じながら、男はゆっくりと後を追う。
GH410はビジフォンを操作していた。
助けを求める気か?無駄な事だ、ライセンスの切れた者の、それもPMの事など誰も気にかけない。
男はGH410の髪をつかんで床に引きずり倒し、銃を突きつけた。
「誰に助けを求めた?おまえの主人は来ないぞ?この先いくら待ってもな。
お前は捨てられたんだからな。」
GH410の表情が哀しみと恐怖で歪む。
この表情、この絶望した表情が男は大好きだった。
男は、震える声で主人の名を呼ぶGH410の服に手をかけ…
「はいはい、そこまでそこまで」
突然の声に男が振り向くと、そこには

ブーツの底があった。

振り向いた男の顔面を、俺は容赦無く蹴りつけた。男は後方に倒れながらも銃を向けてくる。
素人、というわけではないようだ。
しかしその手にフォトンの弾が命中し、男はたまらず銃を取り落とす。
「さすが教官、相変わらずの腕ですねぇ」
「この距離では外す方が難しいさ」
話ながら、俺は銃を拾い上げた。
テノラ製のハンドガンのカスタム…俺と同じ銃かよ…。
なるほど、こいつを至近で撃てば、PMの頭部だって簡単に吹き飛ばせる。
「な…なんで…」
男がうめく。
「お前さんと同じ事したんだよ。個人情報の生年月日等から部屋のロックのパスを推測してね、
手当たり次第に打ち込んだのさ。結構いるんだねぇ、生年月日そのまま使う人」
「まったく無用心なことだな、生年月日の数字に+1やら−1した程度では、簡単に
開けられてしまうぞ」
簡単ねェ…俺はここ数日の機械的な作業を思い出し、思わず顔をしかめた。
ひたすら数字を打ち込むだけの日々、パスを間違えた時の「ピロンピロンベー」という音が、
未だ耳から離れない。

102 :後編 2/3:2007/03/27(火) 21:13:09.35 ID:lgOM0TcI
「いやぁ大変だったんだよ?ライセンスを更新してない全ガーディアンの部屋をしらみつぶしに
あたってね、入れた部屋の全PMとパートナーカードを交換したんだよ。俺達以外の誰かが来たら、
直ぐ連絡してくれってね」
これが俺の行っていた『仕込み』の内容だ。
マイルームからは、カードを交換した相手の部屋に直接行けるようになっている。
それを利用すれば、犯行現場を押さえることが出来ると踏んだのだ。
「それでもカバーしきれない所も多くてな。そちらへ行かれたらどうしようと思ったが、
杞憂だったようだな」
俺は男の胸倉をつかみ上げながら言葉を続ける。
「不審者と間違えられてGH410にはチョン切られそうになるわ、GH420にはクローで
攻撃されるわで本当に大変だったよ…だがねぇ、一番堪えたのは何だと思う?」
男が俺を振りほどこうと暴れ出した。その顔面に頭突きを叩き込む。
一発…二発…三発目を叩き込んだ時、グシャリと音がし、男の顔が朱に染まった。
どうやら鼻でも折ったようだ。男は完全に戦意を喪失し、情けない悲鳴を漏らした。
「一番堪えたのはなぁ、あいつ等全員、主人が帰って来ると信じているって事だよ!!」

そう、どのPMも主人の帰りを信じていた。
部屋に入る度に俺達を待っていたのは、主人が帰ってきたと思い、嬉しそうに
走ってくるPMの姿だった。
その姿を見るのが、俺にはたまらなく辛かった。
俺は胸倉を掴んだまま、男を壁に叩きつけた。
「あいつ等は信じて待ってるんだ!!絶対に!主人が!帰って来るってなぁ!それをお前は!!」
言葉を吐き出しながら、俺は男の頭を何度も壁に叩きつけた。
その度に悲鳴が上がり、壁に赤いものが飛び散る。
ぐったりした男から手を放すと、男は力なく床に崩れ落ちた。
その顔面を踏み抜こうと足を上げた時、慌てて教官が割って入ってきた。
「もうよせ!殺す気か!?」
その声に、俺は幾分か冷静さを取り戻す。少しやりすぎたか。
「しまった、つい力が」
棒読みでそう言うと、俺は男にレスタをかけてやった。

「怖い思いをさせてすまなかったな」
教官がGH410に話し掛けた。
「いえそんな、危ないところをありがとうございました」
GH410が丁寧にお辞儀をして礼を言う。
そんなGH410に俺は尋ねた。
「なぁ、お前さんこれからどうするつもりだい?また一人で待ち続けるのかい?」
「よかったら私の部屋に来ないか?私の部屋にはGH430がいるんだが、話し相手が増えれば
きっと喜ぶと思うんだ」
教官も気になっていたらしく、そんな提案をした。
しかし、教官の言葉にGH410は首を横に振った
「もしご主人様が帰ってきた時、私が居なかったらきっと困ると思うんです。それに…
私が一番最初に『おかえりなさい』って言いたいですから」
そう言ってにっこり笑う姿を見ていられなくて、俺はGH410から目を逸らした。

103 :後編 3/3:2007/03/27(火) 21:15:01.93 ID:lgOM0TcI
ねぇ教官」
犯人を引き渡して報酬を受け取った後、マイルームへと向かう途中で、俺は教官に問い掛けた。
「たった一人で主人を待ち続けるのと、初期化されて新しい主人の元へ行くのと、一体どっち
が幸せなんですかねぇ?」
教官は足を止めしばらく考え込んだが、やがてゆっくり首を振った。
「その問いに対する答えは出せそうに無い。ただ、PMにとっては主人と居ることが
一番幸せなんだろうな」
「やはり…そうなんでしょうねぇ」
あのGH410は…いや、その前に出会ったPM達も、ずっと主人の帰りを待ち続けるのだろう。
あのPM達にとって、果たしてどちらの選択が幸せなのか…

そんな事を延々と考えていると、教官が口を開いた。
「そういえば、お前のPMはどうなんだ?」
「俺の?」
「そうだ、お前のPMの話を聞いたことが無いな、と思ってな。お前の所のはどんなPMなんだ?」
「この前手が生えましたよ」
「まだそんなか!!!」
教官がPMの最終形態の素晴らしさを、自分のPMを引き合いに出しながら語り始めた。
教官はこうなると暫くは止まらなくなる。
俺はこっそりとため息をついた。ヤレヤレ。

結局この件は秘密裏に処理された。
犯人の身元、動機、そして処遇。一切が公開されることは無かった。
教官は納得いかない様子だったが、これ以上は調べることは出来ないだろう。
本部が本気で隠蔽しようとすれば、俺達に出来ることは何も無いのだから。
俺もこれ以上は首を突っ込むつもりは無かった。
俺の仕事は終わったのだ。

そうそう、こんな散々な結末の中で、一つだけ良い知らせがあった。
事件から暫く経った後、例のGH410からメールが届いたのだ。
メールには主人が復帰した旨を知らせる文と、主人と一緒に撮った写真が添えられていた。
写真に写るPMとその主人は、とても幸せそうな笑顔を浮かべていた。

104 :罠師の恋人:2007/03/27(火) 21:40:30.77 ID:B6cbeIJU
>>100
ありがとうございます! ヒュマ助さんとこは、なんだか『ほのぼの、しあわせ』がてんこ盛りですねw
読んでてこう、暖かくなりました。飯店の繁盛をお祈りしております。

>>103
後編キタ! ハードボイルドちっくでいいですね。ラストまで読んで、スッキリしました。

それでは、第四話「いろいろと熱き戦い。」を投下です。

420「ミッション中だから、歩きながら食べられるモノになるわよ」
 ミズラキ森林保護区の林道を行きながら、ぽいと420がペロリーメイトを投げ渡した。
沼虎「ペロリーメイト・大根おろし味か……。早ぇとこ中継地点行って、マトモなモン食いてぇ……」
420「贅沢は敵よ! ……ね、ねえ。何なら、あ、あたしの塩キャベツ味、た、食べかけでよかったら、一口……」
 かじりかけのペロリーメイトを差し出す420。
虎子「沼虎さま、よかったらコレをどうぞ」
 それを虎子が押しのけ、オルアカロールを沼虎の口元へ運ぶ。
沼虎「おぉ、いーのか? んじゃ、遠慮なく」
 ぱく、と一口かじり、沼虎が口を止めた。
沼虎「こ、これはっ……!」
420「ど、どーしたのバカ虎? 毒でも入ってた?」
 驚愕の色を浮かべる沼虎に、420がナチュラルに失礼な発言をした。
沼虎「う、うまいぞぉーっ! この、モチモチしてそれでいてまったりとしてサラリと滑らかな口当たりはアッー!」
 全身から怪しいオーラを漲らせ、天空に向けて沼虎が咆哮する。さらに、騒ぎを聞きつけ現れたアギータとオルゴーモンに突進、
槍を振り回しアッー! というまに蹴散らした。
沼虎「そして、湧き上がるこのパゥワー! 素晴らしい、素晴らしいぞ陽○くん、いやさ虎子! いったい、このオルアカロールには
   どんな仕掛けがあるんだ?」
420「……そうよ! ナニ入れたのよ!? なんか、もう、人格変わっちゃってるじゃない!」
虎子「材料自体は、ありふれたモノよ。ハッスルベリーを天日に干して粉にしたもの。それを、およそ五十個分!」
沼虎&420「五十個分!?」
虎子「どんな@#!でも、コレさえあれば絶倫ボーイ! 名づけて『夜のオルアカロール』ですわ!」
 高笑いする虎子に、気圧されるように後ずさる沼虎。だが、420は腕組みをして不敵に笑っていた。
420「そんなモノを作って満足しているようでは、二流、いえ三流ね、虎子。あたしが、本当の携帯食ってものを見せてあげる。
    沼虎が本当に食べたいのは、コレなんだからっ!」
 ナノトランサーから420が取り出したのは、光り輝くバーニング・スパイシアである。
沼虎「こ、これは……ただのバーニング・スパイシアじゃねえな」
420「百聞は一食に如かず! とっとと食べなさいっ!」
 しげしげ眺める沼虎の鼻をつまみ、420は手に持ったソレを沼虎の口へ押し込んだ。
沼虎「もぎ、もぎ……ウボァー!」
 口の中のものを咀嚼し、飲み下した沼虎の全身が燃え上がった。
沼虎「ファイアァッー!」
 そして、口から激流のごとく炎がほとばしる。地中から顔を出したゴウシン数匹が、まとめて火だるまになった。
420「ホットベリーの使用量を、通常の五十倍にまで高めた逸品……コレを、古来よりヒトは畏れをもってこう呼ぶ」
 得意げに瞳を閉じて、イイ笑顔で420は言った。
420「ヴォルケーノ・スパイシア、と!」
虎子「ヴォルケーノ・スパイシア……。かつて、モトゥブの民が作り上げ、しかしそのあまりの辛さにレシピごと封印を施した、
   古の料理……」
 口から噴き出る炎でエネミーをなぎ倒しつつ遠ざかる沼虎を見送りながら、虎子が呆然とつぶやいた。

 沼虎が、火炎放射器からヒトに復帰できたのは全ての敵を焼き尽くしてなお数分の後のことだった。     つづく

105 :名無しオンライン:2007/03/28(水) 03:59:20.79 ID:zgBGyn3u
>>100
イイヨイイヨー

この一連の飯店話が個人的に非常にツボだもんで、wktkもんで待ってたよ。
今回も面白かった。
また次回を楽しみに待つとするよ。

106 :名無しオンライン:2007/03/28(水) 05:17:20.04 ID:jMa4cUEL
>>90
パシリ置いといてオルアカ助ける青キャス・・・w
なんか色々間違ってるがとりあえず面白かったw

>>100
主人を影から支え続ける442がいいねぇ・・・w
ヒュマ助は幸せものだのう・・・w

ヒュマ助のシリアス系もwktk!w

>>103
全部のPMの部屋回ってカード交換とかどれだけの苦労があったんだろなぁ・・・w
しかし部屋で一人待ち続けるパシリ達か、そういうパシリ達がどれだけ居るのかと思うと何ともいたたまれないな・・・

>>105
ハッスルベリー50個とかある意味体に悪そうだなぁ・・・w
ヴォルケーノ・スパイシアはもっと体に悪そうだが・・・w



107 :名無しオンライン:2007/03/28(水) 09:31:04.88 ID:VF2eNQ1L
夜のオルアカロール食べたい疲れ気味な俺ガイル

108 :罠師の恋人:2007/03/28(水) 15:59:11.20 ID:fiA77AAh
第五話「第一回凶飛獣討伐選手権大会・前編」を投下です。

 羽ばたいたオンマゴウグの翼を、沼虎と虎子の矢が射抜く。地面に叩きつけられたオンマゴウグが、苦悶の咆哮をあげた。
420「スキありっ!」
 すかさず、420が鋼爪を振り下ろした。同時に虎子のファルシオン(氷38%)による華麗な斬撃が決まった。
 長く尾を引く断末魔の雄叫び。凶飛獣オンマゴウグはガーディアンズたちに敗れ、ミズラキに平和が戻った。
420「やった! あたしの一撃がトドメだったよね、バカ虎?」
虎子「いいえ、私のグラビティストライクが、かの凶飛獣を沈めました。そうですわね、沼虎さま」
沼虎「まあ、待て……」
420「待てないっ!」
虎子「そうですわ。どちらが勝者か、はっきりおっしゃってくださいませ」
沼虎「慌てんなって。トドメも確かに重要なファクターだ。だがな、過程も大事なんだぜ?」
虎子「わかりますわ……お胤をいただくことも大事ですが、ソコへ至るまでのめくるめくねっとりとした……」
420「倫理的にNOー!」
沼虎「……とにかく、最初っから振り返って判定してえんだが、いいか?」
420&虎子「はーい」
 そういうことになった。

 凶飛獣討伐ミッションを受託した三人は、何の障碍も感じずに決戦場への転送機前までたどり着いた。
 真面目に戦えば、彼らとて一流のガーディアンズなのだ。フォトンチャージャーで補給を終えて、いざ転送機へ、
といったところで沼虎が叫んだ。
沼虎「第一回、凶飛獣討伐選手権大会ー!」
420「ちょ、何よいきなり……。っていうか虎子! あんたいつまで着いて来んのよ?」
虎子「それはもちろん、結ばれて思うさまに契り合い子を成し育て上げ送り出し共に老いてお墓の中に至るまで、とことんですわ!」
沼虎「おーい、話を聞けお前ら。今大会の目的は、凶飛獣ことオンマゴウグ討伐を競い合うことだ。だが、三人の選手に対し
   オンマゴウグは一匹しかいねえ。そこで、今回は『いかにスタイリッシュに討伐するか』ってえ特別審査項目を設けた!」
420「す、スタイリッシュ……?」
虎子「優雅に、華麗にオンマゴウグと戦い、勝利を収めよとおっしゃいますのね?」
沼虎「ま、そんなとこだ」
 大きくうなずく沼虎に、抗議の声が420から挙がった。
420「あのね、バカ虎? あたしたちは温泉行ってゆっくり休んだり、その、イロイロしたりしなきゃなのよ?
    こんなコトやってる暇なんか……」
沼虎「例によって、敗者は勝者の命令をなんでも一つ、聞かなければならない!」
420「負けないわよ、虎子!」
虎子「私こそ、全力でイかせていただきますわよ?」
沼虎「二人とも、ヤル気満々だな? んじゃ、イクぜ!」
420「あんたたち、なんでソコだけカタカナなのよっ!」
 叫びつつ、420が転送機へ二人を蹴り入れた。こうして、スタイリッシュな戦いの火蓋が切って落とされたのである。  つづく

109 :名無しオンライン:2007/03/28(水) 16:48:18.41 ID:re44xJMw
>>100 いいですな… 私もこういう心に響いてくるお話しを書きたかったのですが、
    うまくいかないもんですな… たしかにパシリスレなのに主人が目立ちすぎるのも
    マズイ気がしますよね 私の青キャス子もキャラが濃すぎてパシリがパッとしなく…○| ̄|_

>>103 主人を待つパシリのお話を見ると今すぐパシリに会いたくなりますね、
    いつも通りに店番してる姿を見てホッとする…w犯人捕まってよかった(;´д⊂)

>>104 今回も二人+1体の甘い展開にいざニヤニヤしようと読んでみたら いきなりの料理対決に
    意表をつかれて思わず吹いてしまったw

もう少しネタがまとまってきたら もう一本投下してみたいな…と思ったりしてる(つ´∀`)        

110 :名無しオンライン:2007/03/29(木) 02:19:10.03 ID:tEvdRz+v
>>109
君には期待している。

111 :罠師の恋人:2007/03/29(木) 21:39:43.28 ID:tbOACUj9
>>109
wktkしながら待っていますw

それでは、第六話「第一回凶飛獣討伐選手権大会・後編」を投下です。

 オンマゴウグの咆哮を合図に、三人は手早く散開した。沼虎と虎子は左右へ、そして420は真正面へと疾走する。
 420へ牽制の炎石を放ったオンマゴウグの両翼に、それぞれ三本のフォトン矢が突き立った。
沼虎「やるじゃねえか」
虎子「沼虎さまも」
 視線をあわせ、挑戦的な笑みを交わすふたり。その光景に、かすかな胸の痛みを覚えつつ420は突進した。
 射撃は、わずかに沼虎が遅れたらしく、オンマゴウグは沼虎に向き直った。
420「ドコ向いてんの? この──」
 一気に距離を詰めた420が、オンマゴウグのわき腹を鋼爪で抉った。飛び散る血飛沫を回避するようにステップして、さらに一撃。
腕を振り回しての反撃を、420は余裕の笑みすら浮かべて回避した。
420「あれ? なんかヨワヨワ!」
 オンマゴウグのがら空きになった背中に、再び絶妙の呼吸で矢が射掛けられた。
420「……やだ」
 口から漏れた小さな声。慌てて口元を押さえ、それから振り返ったオンマゴウグの背に鋼拳を叩き込んだ。
 二振りの小剣へ持ち替え追撃しようとした420の目の前に、太い腕が唸りをあげて迫っていた。
420「!!」
 すかさず小剣をクロスして一撃を受け止めた。そのまま吹き飛ばされる力に逆らわず、420は後方へ着地した。
沼虎「今だ! 合わせろ、虎子!」
虎子「はい、沼虎さま!」
 沼虎と虎子が、得物を長剣へと持ち替えた。オンマゴウグとの距離を詰め、ほとんど同時にスピニングブレイクを放つ。
沼虎&虎子「長剣に!」
 宙からの斬撃を叩き込み、着地と同時に大斧を立てて突進。両側から挟みこむ拍子が、ぴたりと重なった。
沼虎&虎子「大斧で!」
 次に武器を持ち替える動きは、まったくの同時。
沼虎「こいつは」
虎子「おまけの」
沼虎&虎子「散弾銃(ですわ)!」
 両サイドから無数のフォトン散弾を受け、オンマゴウグがよろめいた。スキを逃さず、二人が武器を収めて肉迫した。
沼虎&虎子「フィニッシュ!」
 バーントラップGとポイズントラップGが炸裂した。たまらず空中へ飛び出したオンマゴウグが両手を振り上げ、巨大ミミズを召還する。
素早く走り、地中からの攻撃を避ける二人。だが、ぼんやり立っていた420は、反応が遅れた。
420「……きゃっ!」
沼虎「!?」
 普段の420なら、軽く避けていたはずだった。ましてや、戦闘前はあれほど気合の入っていた420である。なぜ、という問いが、
沼虎の足を鈍らせた。オンマゴウグの放つ雷撃が、420を捉える。
沼虎「! 420っ!」
 慌てて駆け寄り、スターアトマイザーを使用する。
420「沼虎……ごめ…」
沼虎「気にすんな。……今から、アイツを射落とす。しっかりトドメ、刺してこいよ?」
 ぽん、と背を押してから、沼虎が弓を構える。沼虎の意図を察してか、虎子も遠くで射撃体勢に入っていた。
420「……オッケー。まかせなさいっ!」
 420も、鋼爪を構えて駆け出した。

沼虎「っつーわけで、勝者は虎子!」
虎子「ほほほ、正義は勝つ! ですわ」
沼虎「てか、420。腹でも壊したのか? なんか、いつもより動きがイマイチだったんだが……」
420「〜〜っ! この、バカ虎ああああっ!」
 渾身の力を込めたスピンキックが、沼虎のあごを捉えた。
沼虎「こ、この威力……いつものとおりだ……」
 ふん、とそっぽを向く420。倒れる沼虎。そんなふたりを見やりつつ、虎子はくふくふと含み笑いをしていた。    つづく

112 :名無しオンライン:2007/03/30(金) 18:41:23.79 ID:NSW3pnO8
【祝十体】と言うことで記念に投下しよう・・・没ネタだけど。


113 :招かれざる客 1:2007/03/30(金) 18:43:31.65 ID:NSW3pnO8
〜ラフォン草原〜

410「・・・?」
トモエ「・・・?」
主「どうした、二人とも?」
410「上空に何かあります」
主「何も見当たらんが?」
410「10kmほど先です」
主「見えねーよ!」

トモエ「こちらに近づいてきますね」
主「・・・ん〜・・・お?何か見えてきた・・・皿?」
410「あ、縦になりましたよ」
主「くるくる回転して・・・何だ!?こっちくるぞ!」
410「も、もしかして・・・墜落?」
主「逃げ・・・間に合わねえー!!」
トモエ「・・・ドッセイ!!」

・・・ガシィッ!!・・・ズザザザザザーーーーー・・・・・・ピタッ

落ちてきた物体を受け止めるトモエさん・・・見慣れ・・・ねーよこんな光景!
主「・・・さすがというか何というか・・・」
410「・・・何か音がしますよ?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・パカッ

???「あ〜んもう、ドライバー連れてくればよかった!」

・・・出てきたのは以前どこかで・・・織姫様!?に雰囲気のよく似・・・てねー!ギャル(死語)だ。

トモエ「ヒューマン・・・ですか?」
主「似てると言えば似てるような・・・」
ヒュマ子?「あ、ねえあなた達ヤマト人?」
主「は?何ですかそれ?」
ヒュマ子?「え、ここチキューでしょ?」
410「いえ、ここはグラール太陽系惑星の一つパルムです」
ヒュマ子?「パルム?どこそれ?」
主「いや、どこって言われても・・・」

114 :招かれざる客 2:2007/03/30(金) 18:44:57.47 ID:NSW3pnO8
〜マイルーム〜

・・・プシュー・・・

織姫「今日は入口から来たぞよ・・・ん?」
ヒュマ子?「あら、織姫じゃない?」
織姫「・・・!お、お主は・・・かぐや!?何故ここに?」
主「かぐやって・・・もしかして、かぐや姫?」
410「ご存知ですか?」
主「これもヒューマンに伝わるお伽噺で、老夫婦に育てられたかぐや姫はいろんな人に求婚されるのだが『自分は月世界の人間
  だから帰らなければならない』と言って断り、別れ際に不老不死の薬を老夫婦に渡すのだが、老夫婦は『会えないのなら
  不老不死になっても意味がない』と言って薬を火で焼いて別れを惜しんだという悲哀話だ」
織姫「そんな良い話では無い!こやつはのう、女神の間ではアフロディーテ、フレイアに並ぶと称される【男たらし】じゃ!
   他人の夫に手をだして下界に落とされ、そこでもさんざん誘惑して好き勝手しおった。おまけに世話になった老夫婦に
   渡したのは精力剤じゃ!」
主(・・・お伽噺のイメージが・・・壊れていく・・・orz)
かぐや姫「下品な言い方ね〜・・・恋多き乙女と言ってよ」
織姫「な〜にが乙女じゃ。お主のせいでどれだけの男が人生狂わされたと思っておる?」
かぐや姫「なによ、負け犬になるのが嫌でダメ男と結婚したくせに!!」
織姫「ダ、ダメ男!?」
かぐや姫「それにあなたほど老けてないわよ!」
織姫「ふ、老け!?・・・・・・怒り頂点なり!!!」

・・・女神にあるまじき禍々しいオーラを漂わせる織姫・・・凄まじい量のフォトンエネルギーが集中していく・・・

主「お、織姫様!?何をする気ですか?」
織姫「知れたこと!・・・ス・ベ・テ・ム・ニ・キ・ス!!」
主「トモエさん、止めて!止めて!!」
トモエ「織姫様、落ち着いて!・・・あなたも口が過ぎますよ?」
かぐや姫「なによ、ちょっと良い身体してるからっていい気になって・・・使う相手がいないと意味無いわよ!
     ・・・大事な所がカビてるんじゃないの?」
トモエ「・・・(無言で薙刀を手に取る)」
主「待ったー!トモエさん、あなたが暴れたら地球が滅・・・じゃなくってコロニーが壊れる!!」
トモエ「お放しください主様、この女・・・ツブス!!」
主「410、手伝ってくれ〜!!」
410「は、はい。今すぐ・・・」
かぐや姫「あらあら、かわいいわね〜・・・色気の欠片も無いお子ちゃまは」
410「・・・ヤッチャイマス!!」
主「オマエモカー!?」

115 :招かれざる客 3:2007/03/30(金) 18:46:14.82 ID:NSW3pnO8
三人「殺!」
かぐや姫「滅!」
主(ど、どうする?どうすれば?・・・・・・・・・!そうだ!!)

・・・ギ・バータ!!・・・カチーン・・・

四人「・・・!?」

主「・・・あ、もしもし?ニャンポコ運輸さんですか?・・・そうです、場所は・・・ラフォン草原のど真ん中辺りで・・・
  はい、クール便でお願いします・・・よろしく」


〜ラフォン草原〜

・・・パリーン・・・

織姫「魂に刻め!!」
410「武で語るがよい!!」
トモエ「改心なさい!!」
かぐや姫「失せろ、虫けらー!!」

・・・見よ!草原は紅く燃えている!!


〜マイルーム〜

主「・・・平和だな〜・・・お、茶柱!・・・ズズズー・・・」

116 :罠師の恋人:2007/03/30(金) 21:04:33.12 ID:h0pUxZ//
>>115
>410「武で語るがよい!!」
このセリフにノックアウトされましたw

それでは、第七話「狂信者の宿!?」を投下です。

 クゴ温泉、売店横の茂みを突っ切り獣道を登ること徒歩十分。保護区の景観を損ねぬよう細心のカムフラージュを施された建築物が、
そこにあった。
420「な、なんでこんなトコにコレがあるのよ?」
 問いかけた先の沼虎も、口をあんぐり開けて絶句していた。
 古びた様式の廃寺院。それは二ヶ月ほど前、沼虎たちがシコン諸島で見たものとほぼ同一の建物だった。
虎子「狂信者の杜、ミズラキ支部ですわ。もっとも、本部が壊滅してしまったいま、その名で呼ぶ者は誰もおりません」
沼虎「……なあ、虎子。俺たちは、温泉に浸かりにきたんだぜ?」
 沼虎の言葉に、虎子がこっくりうなずく。そして沼虎の腕に手を絡め、入り口へと歩き出した。
虎子「ともかく、中へ入ればわかりますわ」
420「ちょっと、ナニ腕組ませてるのよ!」
 虎子の反対側の腕を、420が取った。そのまま、沼虎の左右で睨み合いが始まった。
沼虎「あのな、お前ら……関節極めるの、やめてくれねえか?」
虎子「だって、解いたらお逃げになりますでしょう?」
420「腕に巨乳押し付けられて、鼻の下伸ばしてるあんたが悪いのよっ!」
 沼虎の控えめな提案は、あっさり却下された。

 玄関ホールへ入ったとたん、沼虎と420は圧倒された。だだっ広いホールに、ずらりと居並ぶ、従業員オズナとダグバたち。
総勢百人近くが二列に分かれ、いらっしゃいませとお辞儀をする。
沼虎「イヤ、待て。こいつら何で、オカメとヒョットコの面つけてんだ?」
 顔を上げた従業員のうちオズナはオカメ、ダグバはヒョットコの仮面を身につけていた。
 沼虎の疑問に答えたのは、上がりかまちでお辞儀していた女将である。
女将「テロ組織『狂信者』から足抜けした証として、我々は仮面を捨てました。ですが、仮面着用の掟の痕跡は根強く残り、
   これを外したとたんに体調不良を訴える従業員も出てきました」
 女将の説明を、横で土下座している番頭が引き継いだ。
番頭「ウホッ。それゆえに、我々は新たな仮面を被る必要があったのです。熟慮した結果、親しみやすいオカメとヒョットコが、
   チョイスされたのでありますッ! ……それはさておき」
 女将と番頭の二人が、再び頭を下げて言った。
女将&番頭「お久しぶりでございます、沼虎さん!」
 仮面を外した二人の顔を見て、沼虎はアッーとなった。
沼虎「オズ美にダグ夫か! 堅気になるってのは聞いたが、こんなトコにいたのか……」
女将「はい。私たち、一からやり直すつもりでこの施設を買い取り、改装したんです!」
番頭「ウホッ。散り散りになったかつての同僚を集め、皆で新しい居場所を作り上げたのでありますッ!」
虎子「私も、彼らからオファーを受けてはいたのですが、沼虎さまを追いかけるために断ったんですのよ」
420「……ね、ねえ。オズ美、さん?」
女将「おかみ、でかまいませんよ」
420「じ、じゃあ、女将、さん。その……宿代のことなんだけど」
 そのへんに置いてあるやたら高価そうな置物をおっかなびっくり眺め回して言う420に、女将はにっこりうなずいた。
女将「もちろん、タダでいいですよ。本当なら、お一人様五万メセタをいただいてるんですけど……」
番頭「ウホッ。沼虎さんたちは、自分とオズ美さんの、恩人でありますから」
420「ありがとう! それから、二人とも、おめでとう!」
 感激の声をあげる420の隣で、沼虎が苦笑した。
沼虎「ヤレヤレ、げんきんなやつだな……グホァ!」
420「こんな性格に、誰がしたと思ってんのよっ!」
 420の華麗な足払いで、沼虎は後頭部を高級石材の床へ思いきりぶっつけた。
 二人並んだ女将と番頭は、それを生温かい笑みで見守るのであった。             つづく

117 :名無しオンライン:2007/03/30(金) 22:36:48.69 ID:R0thRszb
突然ですが、青キャス子の容姿について…
顔10番 目は白 ヘッドタイプ5番 服ディジエルシリーズ
メインカラーは青、サブカラー濃い青
身長はルウ教官より頭一個分大きいぐらい デス

それでは冒頭だけですが投下してみますね、

 マイルームの倉庫で何やら作業をしているのだろうか
 朝早くからナノトランサーに色々詰め込んでいる青キャス子
 その音に気がついた411が目を覚ます
411「おはようございますご主人様、何をしてるんですか?」
青キャス子「ム、起こしてしまったか …っとコンナモンかな」
411「何やらかなりの量の荷物ですねー、どこへ行かれるのですか?」
青キャス子「難度SSのミッションに行くのさ、2〜3日戻れないかもしれヌ」
 難度SS… 凄腕のガーディアンズでも無傷では帰れない危険なミッション
411「そんな… 私もお供させてください!」
青キャス子「ダメだ、危険すぎる 大事なオマエをそんな危ないミッションに連れて行けんよ」
411「でも…」 「大丈夫だ、必ず戻ってくるからさ 留守を頼むぞ」
   「わかり…ました」
 主人にそこまで言われてしまっては折れるしかない
青キャス子「では、行ってくるよ」 「いってらっしゃいませ…」

 青キャス子を見送る411 プシューと扉が閉まる
 主人のいないマイルーム、もうそこには誰もいないかのように静寂が広がっていた 実際 誰もいなかった

411「そんな危険なミッションをご主人様だけに任せるなんてデキマセン」
   「影ながらお手伝いさせていただきますからっ!」
 青キャス子にみつからないように後を追いかける411の姿があった
                続く

118 :名無しオンライン:2007/03/31(土) 00:21:13.03 ID:DRb4spth
>>115
帰ってきたこのメンバー!
しかしまあ女同士の争いってのは危険な香りがしまくりだなぁ・・・w

ほおって置いていいのかこのメンバー・・・w

>>116
おかめとひょっとこの仮面被った奴らがずらっと居たらそれはそれで怖いだろなぁ・・・w

>>117
青キャス子のシリアスストーリーかこれは!
しかしひそかにギャグの予感がする俺が居る・・・w

119 :名無しオンライン:2007/03/31(土) 18:50:42.57 ID:fnTQumtA
>>118 くそう…w ばれてやがるw

>>117の続きです
 411は焦っていた 青キャス子が角を曲がり 視界から消えた一瞬の間に見失ってしまったのだ
411「ハァハァ…まさか感づかれてたのでしょうか?」
 賑やかな商店街にポツンと一人残された411
 がっくりと肩を落とす 残念! 411の旅はここで終わってしまうのか
 とぼとぼと今来た道を歩く411 ふと顔をあげると下着を試着している青キャス子の姿が
 視界にとびこんできた ドテッ ミ(ノ;_ _)ノ =3  思わずずっこける411
411「ら、ランジェリーショップ?」
 店員にアレコレと試着させてもらっていた
411(何やってるんですかぁあああああ!ご主人さまぁああああ!(血涙))
 さっきまで落ち込んでいた自分が腹立たしい411であった

〜30分後〜
 ご主人様は結局試着させてもらうだけさせてもらって何も買わずに出てきました…
 なんという冷やかしでしょう、心なしか顔がニヤけてる気がします…
 あの人はもはやキャス子の皮をかぶったネーヴ先生です
 みなさん、くれぐれもキャス子詐欺にはお気をつけくださいね…○| ̄|_

 主人を見失った時よりも落ち込む411 もう帰ろうかとも思いはじめていた
 しばらく後をつけていると とあるマイルームの前で立ち止まった
 あたりを見回し人が居ない事を確認するとスッっと中へ入っていった
411(あそこは誰の部屋なのでしょうか… まさか!)
 先のランジェリーショップの事もあってか妙に嫌な予感のする411
411「さ、させませんよぉおおお!」 迷う事なくマイルームに突撃する
   「いったい何をしようとしてるんですか!ご主人さ…ま?」
 411の視界に移ったのは見慣れない女性のキャストとGH441であった
 キャストの方は髪も肌も目も真っ白で頭にバンダナを巻いていました
謎のキャス子「Σ(゜д゜|||)411!?何故オマエがここにい、いいいるんdなあgふぁ」
411「その喋り方は…ご主人様!?」
 鉄仮面を外した姿は見るのがはじめてな411
441「マスター、どうされました?」
 青キャス子の事をマスターと呼ぶ441
411「ご主人様!これはどういうことですかっ!」 あわてて鉄仮面をかぶる青キャス子
青キャス子「いや、これはだな その何というか…」
441「マスター…?」 ビクッと後ろをふり返り鉄仮面をとる青キャス子
青キャス子「あぁ、その何でもないんだ ちょっとマッテ…」
411「ご主人様!?」 鉄仮面をつける 「ちょっと外に出…」
441「マスター!」 鉄仮面をとる 「あの、少しここで待…」
411&441「ご主人様!マスター!?」鉄仮面をつけ…
青キャス子「ああああああああああ!!」
 411と441に挟まれて身動きのとれない状態で
 頭を抱えて絶叫するしかない青キャス子であった
              続く

120 :名無しオンライン:2007/03/31(土) 18:58:08.11 ID:5+ZSUE6p
ちょw青キャス子二股ww

121 :名無しオンライン:2007/03/31(土) 19:30:40.14 ID:/wRdvwts
やはりそんな予感がしてたぜ・・・w

しかしランジェリーショップとか二股とか何してんだ青キャス子・・・w

122 :名無しオンライン :2007/03/31(土) 21:22:36.23 ID:rdSFxsS/
激しくいまさらだが、PCトラブルで見られなかった間に小ビス子話最終回か!
サイトをオフライン保存で見られるのか? 無知ですまない…

123 :名無しオンライン:2007/03/31(土) 21:51:03.01 ID:5+ZSUE6p
見れるはずだと思うけど、でも早くしないと4月になって削除されてしまうぞ。
俺は方法は知らない、役立たずだな。

124 :名無しオンライン:2007/04/01(日) 02:53:15.66 ID:wvv8lUuM
サイトを開く→各章を開く→右クリックして全て選択→文書ファイルを作成→コピーして保存

>>122
自分は↑やって保存したよ

125 :名無しオンライン:2007/04/01(日) 05:28:38.07 ID:2y9xSPgk
>>122
テキストファイルとして残すなら>>124の方法を、htmlで残すならページごとファイルに保存すればいいと思う
後IEならページをお気に入り登録してオフラインで見れるように設定するとか

IEじゃない場合は出来るかどうかしらんけど

126 :名無しオンライン:2007/04/01(日) 07:38:02.93 ID:qtgCEfTR
眠い、日曜だからって夜更かししすぎた…おかげで早めに書けたのでこっそりと投下
>>119の続き
 とあるマイルーム その小さな空間は激しい憎悪に包まれていた
 2体のPMの目の前で正座をさせられている青キャス子
441「それでは 詳しい話しをお聞かせ願えないでしょうか?」
 その手にはしっかりとジッガブラダが握られている
411「そんな…ソンナ!私というものがありながらあぁあああああ(;´д⊂)」
 さめざめと泣く411 やはりその手にはデスダンサーが握られている
青キャス子「いやソノ…何と言いますか…」 逆らったら殺される…すべてを話す青キャス子

 Aランクの防具がどうしてもほしくて防具特化のPMを求めていた
 ガーディアンズに鉄仮面と素顔を使い分け2重登録に成功し
 実質2体のPMを所持していた事をうちあけた
青キャス子「という訳でアリマスです…」
411「ソンナ…防具合成なら私でもできるじゃないですかぁああああ(;´д⊂)」
 わんわんと泣く411 デスダンサーが2本に増えていた
441「ナルホド…だいたいわかりました マスターが2重登録をしてしまったのは」
   「過ぎた事ですから仕方がありません 問題なのはPMを2体所持しているという事でしょう」
   「特例がない限りは原則としてPMはガーディアンズに一人1体まで」
 411の方を向き 淡々と喋り続ける441

441「ここまで言えばわかるでしょう?あなたが邪魔なのですよ、411さん?」
411「Σ(゜д゜|||)なっ! 私の方が先に登録されているのですよ!」
   「廃棄されるのはそっちでしょう!」
 たしかに441が生まれたのは411が生まれてからだいぶ後の事だ クスッと微笑む441
441「何か忘れていませんか?マスターはこう申されているんですよ」
   「Aランクの防具がほしかった、と あなたの能力では成功率は20%程度でしょう」
   「私の能力ならば40%、今ご主人様が求めているのは私の方なんですよ!」
411「そ、そんなこと!私にだってお料理とかミッションのお手伝いとか」
   「それに武器の合成なら得意です!」 負けじとくいさがる411
441「では…やはり最終的にマスターに決めてもらうしかないようですね?」
 すっかり小さくなった青キャス子の方を見る 「は、はい(つ´∀`)?」

441「二人で並んで立ち 同時に呼びかけるのです 本当のパートナーなら」
   「マスターが選んでくれることでしょう」
411「望むところですよっ!私とご主人様の愛は本物なんですから!」
 何かを決心し立ち上がる青キャス子 2体のPMが同時に呼びかけた
続く

127 :名無しオンライン:2007/04/01(日) 16:37:16.57 ID:qtgCEfTR
>>126の続き

411&441「ご主人様ーーー!! マスター(ニコッ)」
 マイルームに響く2体の少女の声 ゆっくりと歩き出す青キャス子
 まっすぐ、そして力強く 一人の少女を抱きしめた
441「マスター…嬉しい」
 青キャス子の腕に抱かれ 目じりに涙を浮かべる441
411「ご、ご主人様…?」
 とても信じられないという表情を浮かべ、崩れ落ちる411

 そんな… 私はいらない子なの? ご主人様… うぅ ごしゅじんさまぁ…
 私は… 私はっ! いつもおそばにいて 投げられもしたけど…
 それでもおそばにいたくて… 離れたくなくて… っくぅ…
 ご主人様… ご主人様…! ご主人さまぁあああああ( TДT)

 …世界が終わる時もこんな気分なのだろうか? 深い悲しみが411を襲う
 最後にご主人様を見つめる411 大事に441を抱きしめている
 あまりのショックに幻覚でも見えているのだろうか…
 青キャス子と441の周りに無数のハートが飛び交っている

411「ってぇえええええええええ!ちょっとまてぇええええええ!!」
 青キャス子に近寄りソルアトマイザーを使う 「チッ…」
 我にかえる青キャス子 「ム?私は今まで何を…」
411「もー!;;もぉおおおおお!!;; 卑怯ですよっ!」
   「魅了とかっ! 私本当に捨てられるかと… ひどいですよ!」
   「うぁあああああん!よかったよぉおおお(;´д⊂)」
441「はて、何の事でしょうねぇ…」
 バラタチャムンガ、現状441にしか実装されていないフォトンアーツ
 撃った相手を魅了状態にし、敵の注意をひきつける効果がある
 終始441のペースにはまっている411 しかしこの441、策士である
青キャス子「いったい何が(つ´∀`)… うぉっ!」
 ガポッと青キャス子から鉄仮面を外しそれを411に投げつける
441「あなたのご主人様はコレでしょう?それを持ってさっさとお帰りください」
 ブツン、411の中で何かがきれた そして思い出す一つの言葉
 (ん?あぁ素顔を見られたら見たヤツを殺すか愛さねばならんのダヨ)
                    続く

128 :名無しオンライン:2007/04/01(日) 16:39:54.37 ID:iuLuNeGU
うぇw殺されるか愛されるかの二極www

129 :名無しオンライン:2007/04/02(月) 06:11:05.79 ID:vCNbZuQ1
>>127
素顔のはネタじゃなくて本当だったのかw
しかし魅了ショットとは441もやる・・・w

130 :名無しオンライン:2007/04/02(月) 20:56:26.60 ID:i+iixey5
>>129 ネタというか伏線というか…w

>>127の続き
 ゴゴゴゴゴゴ… 411から禍々しい波動を感じる
 この異質な闘気… 以前どこかで? あ、あれは!
青キャス子「れ、レンヴォルト・マガシ!」
 吹き荒れる黒い煙とともに、411の身体からマガシが出ている
411「素顔を見られたら見た奴を殺す、ミタヤツヲコロスゥゥゥ!!」
青キャス子「Σ(゜д゜|||)うおおおーい、あれは冗談だってばよ!」
441「マガシオーラ… まさかあなたも使えるとは思いませんでしたね」
 そう言って精神を集中させる 441の目が怪しく光る
 まばゆい光が人の形を形成していく
青キャス子「同盟軍177遊撃隊小隊長 フルエン・カーツ大尉!?」
 ま、まずい これはマズイ 何とかとめないと… ム、後ろから気配を感じる?
 後ろを振り向くと青キャス子の身体からルウ教官が出ていた
青キャス子「Σ(゜д゜|||)えええええええ!何で私からルウ教官がでてんの!?」
 3体のキャストのオーラが一斉に腕を広げる
411「キサマラの死へのカウントダウンだぁ!」 シュトルムバスターが転送された
青キャス子「ちょ待、誰かトメテーー!」
441「司令部!SUVウェポン起動を申請する!」 グロームバスターが転送された
青キャス子「おおおおちつけ、話せばわかるって!」
ルウオーラ「本部、SUVウェポン起動申請」 ラファールバスターが転送された
青キャス子「Σ(゜д゜|||)オマエは幻影だろ 自重しろよ!w」
 せまいマイルームに3対のSUVウェポンがひしめく
411「終わりだ!!」 ズドズドズドズドドドドド
441「いけー!!」 ゴォオオオオオオ
ルウオーラ「シュート」 ガガガガガガガガガッガ
青キャス子「アッーーーーーー!」

 ザザッーーー 
 突然ですが、緊急のニュースをお送り致します 今日の昼頃
 ガーディアンズ宿舎の一室が爆発し大破するという事件がおきました
 被害は大きく近隣のマイルームまでもが半壊するという 大惨事となりました
 負傷者は今のところ確認されておらず、ガーディアンズ本部では事故とテロの両方
 を視野にいれて調査を進めるとのことです 以上、緊急ニュースでした
                 青キャス子の秘密 完

131 :エピローグ:2007/04/02(月) 20:59:12.83 ID:i+iixey5
〜数日後〜
青キャス子「くぅ〜(;´д⊂)こりゃ一生どころか末代までタダ働きだナ」
411&441「ごめんなさい… すみません…」
 夕日がさしこむ道をしょんぼりと歩く3人 
青キャス子「イヤ何、もとは自分がまいた種だ 謝る必要はないよ」

〜数時間前〜
 メンテナンスが終了した青キャス子は本部に呼び出されていた
役員「まったく、前代未聞ですよ… マイルームでSUVウェポンを起動するなんて」
  「しかも3つも 近隣がほとんど空き部屋だったからよかったものの…」
青キャス子「も、もうしわけない…」
役員「おまけに2重登録ときたもんだ、今回の件は本部のメンツもあり」
  「テロリストの仕業としておきましたが、まぁよく生きてましたね」
青キャス子「3つのSUVウェポンがぶつかり相殺され直撃は何とか回避できたみたいで…」
役員「ほんと、生きててよかったですよ(笑顔)…でこれを見てください」
青キャス子「こ、これは?」 ずらっと並ぶ1と0の数字
役員「マイルーム修理代、治療費、その他もろもろですよ?」 頭を抱え込む青キャス子
  「あとは、パートナーマシナリーの事ですが 原則として一人1体までなので」
  「どちらかを廃棄してもらう事になります」
青キャス子「なっ!どうにかなりませんか せめてデバイスZEROとか」
役員「一度起きたバグを治すのは大変なんですよ…今回はPMの謎の暴走が原因みたいですし」
  「消してしまうのがてっとり早いというのが上の判断です」
青キャス子「そんな…倫理的に、倫理的に話し合おう!PMにそんな事していいと思ってるのか!」
 おのれソ〇チ、PMを何だと思ってやがる!
役員「そう言われましても私にはどうすることもできませんよ」
青キャス子「ええい、キサマでは話しにならぬ 総裁と話しをさせろ!」
役員「ちょっ、待ちなさい!警備員ー!」
青キャス子「うおおおお、離しやがれ!」
 警備員におさえられながらも 抵抗する青キャス子
総裁「いったい何の騒ぎだね?」
青キャス子「PM2人に囲まれて暮らしてもいいじゃないかああああああああ!」
総裁「倫理的におk」 「話しが早いぜ総裁(つ´∀`)b!」
  「では、PM1体を買取ということで」
青キャス子「馬鹿をいうな、2体に決まってるだろう!」
総裁「ふふ、君の守るべきものは幸せ者だな よかろう」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 こうして青キャス子は多額の借金を抱えつつも、2体のPMと一緒に暮らせるようになった
 申し訳なさそうに青キャス子の後ろをついて行く二体のPM
 スッと 青キャス子の手のひらが目の前に差し出される
 二人の心境を察してか 決してふりかえらない青キャス子
 おそるおそる手を重ね合わせる、しっかりと手を繋ぐ とてもあたたかかった
青キャス子「明日から返済の日々だ これからもヨロシク頼むよ」
411&441「了解ですっ! はいっ!」
               終わり

132 :名無しオンライン:2007/04/02(月) 21:05:48.65 ID:i+iixey5
どんどん長く、ぐだぐだになっていく… 書いてみるとわかるこの難しさ
駄文にお付き合いいただきありがとうございました、

借金やら新たなPMやらいろいろフラグはたちましたが…
オンマ子編ではった伏線も使いきり ネタも9割方使いきりました○| ̄|_
正直ここまでやれるとは思ってませんでした、またネタが浮かんだら
投下してみたいと思います、書いてて楽しかったw
それでは 失礼致しました

133 :名無しオンライン:2007/04/02(月) 21:43:13.71 ID:lKS8htMq
総www裁wwwwwwちょwww

134 :名無しオンライン:2007/04/02(月) 22:52:18.46 ID:5zoaAzI4
流石総裁だぜ…
割と本気で総裁は話が分かる人だと思っている俺がいる。

135 :名無しオンライン:2007/04/02(月) 23:24:34.73 ID:Nh7F5yg2
>>132
>総裁「倫理的におk」
総裁って話の解る奴だwwwww

とりあえず書き上げお疲れさまって事で>>117のレシピを元に青キャス子を作ってみた
ttp://www.mithra.to/~psu/uploader/src/psu2947.jpg
似てなかったらすまぬ

またネタが湧いたら続き書いてほしいもんだw

136 :深緑の舞踏01:2007/04/03(火) 02:51:17.26 ID:qweHMgKC

朝日が昇り、夕日に成り、日が沈み、夜の帳が下りる。
そんなごくごく当たり前な事、それが一日。
そして今日もまた夜が来る。

「・・・おっと、もうこんな時間か、そろそろ寝ないとなってこら420、勝手に人のベッドを取るな!」
「早い者勝ちだもんね〜、なんなら・・・一緒に寝てもいいよ?」

ベッドから半身だけ起こしてポッと顔を赤らめマスターを見る。
まあ男の人にはこういうのが効くってパシ通に書いてあったのをそのまま実践してみただけだけど。

「全く、そう言う余計な知識を何処から拾って来るんだか・・・仕方ない、俺はソファーで寝るか・・・」
「ふふっ、秘密〜」

そういってもそもそとソファーに寝そべるマスター、ベッド取っといてなんだけど風邪引かないといいなぁ・・・。

「それじゃマスターおやすみなさい」
「あぁ、おやすみ」

ベッドに入って明かりを消してまぶたを閉じ、そしてうとうととしているうちに眠りについて私は夢を見る。

この夢と言うのが私は大好きだったりする、だから毎晩しっかり眠るし毎日のお昼寝も欠かさない。
夢の内容は日によってまちまち、楽しい夢もあるし怖い夢もある。
そしてその夢に混ざって見る夢とは違うもの、知らないはずなのに知っている懐かしい記憶。
夢と言えばつい最近見た夢も一ついい事を思い出させてくれた。
と言っても別に忘れていたというわけじゃない、ただ覚えていたのに思い出せなかった、それだけ。


以前、それもかなり前になるけど私はこのパートナーマシナリーと言う立場に不満があり、嫌いだった。

―――何故マスターに仕えなければ駄目なのか
何故マスターの命令に従わなければ駄目なのか
何故自分で好きな生き方をしちゃ駄目なのか―――

意外にもその疑問に答えてくれたのは私と同じパートナーマシナリーだった。
その答えを他のみんなに話したところで笑われるくらい当たり前でみんなが生まれながらに知っている、
でも深い意味でその言葉の本質を知ってるのは誰も居ないと思う。

そう、それは至極当然だけど誰の考えにも上らない事
そう、それは生まれながらに教えられているのに誰の記憶にも無い事

あの時彼女が言った言葉はまだ私の耳に鮮明に残っている。
それは―――


137 :深緑の舞踏02:2007/04/03(火) 02:51:52.46 ID:qweHMgKC
ニューデイズ・アガタ諸島緑林地帯。
ここは独自に進化した木々の根が風船のように膨らみそこに土が被さる事で浮き島となった土地。
人の手が殆ど入ってないこの土地は自然がとても綺麗でグラール教がここに聖地を置くのも何となくわかる気がする。
水も綺麗だし何より空気が美味しい、こういう場所で美味しいものでも食べながらゆっくり出来ればきっと気持ちいいんだろなぁ。
けれどもそんな場所で私はのんびりと風景を眺める事もなくただ只管に走っていた。
後方から追いかけてくるのは小型の昆虫型マシナリー、バグが一体。
絡み合った木の根や岩場などの条件の悪い足場を走る私に対してバグは悠々と飛行しながら追いかけてくる。
バグからは常に私を追跡していると言うデータが送られ続ける為このまま逃げ続けるのも得策ではない。

「ったくもう、しつこいなぁ!」

追っ手がバグのみである事を確認すると私は後ろへと振り向きガミサキを取り出す。
突然の転進に驚いたのかバグも臨戦態勢に入ろうとする。
倒すのに手間取っていたら後続が追いついてくる、時間は掛けれない。
私は先手必勝と言わんばかりにバグに斬りかかる、しかし小型で高速なバグは変則的な動きでそれをかわす。
そしてバグは反撃に細い針のような物を打ち出して攻撃をしかけてくる。
細い針はかわしたつもりでも何発か足に命中していた、でもこれくらいなら痛くない。
素早く動き回るバグを相手に更に動きで追い詰め斬りかかるがバグは軽々とそれを回避する。
だが回避したと思った次の瞬間、行動範囲を狭められたバグにシンツキザシが突き刺さる。
フェイントからの飛翔刃連斬。
この一撃でバグは機能を停止、完全に沈黙した。

「ふー・・・思ったよりてこずっちゃったなぁ」

耳を澄まして回りの音を探る、遠くから数人近寄ってくる足音が聞こえる。
のんびりしてる暇はなさそうだ、足に刺さった針を抜き捨てると私は足早にその場を後にした。

あれからどれだけ走ったんだろう、私は疲れから徐々に走る速度を落とし周りをキョロキョロと見渡す。
何処を見ても似たような風景、正直なところ自分が今何処にいるのかすらよくわかってはいなかった。
周囲から音は聞こえない、追っ手はもう居ないようだ。
そろそろ森が暗くなる時間、私は一際大きい木の幹に身体を預けるように腰を下ろした。
すると緊張が解け、全身から一気に力が抜け、そしてそれと同時に足に鈍い痛みが走る。

「ッ・・・!」

足が赤く腫れている、さっきの針が打ち込まれた場所だ。
あれはただの追跡用マシナリーではなかった、どちらかと言えば捕縛、追撃の任を主にするマシナリーだと思う。
さっきから手足が少しピリピリとして力が入りにくい、麻痺効果か何かがあったのかもしれない。
追っ手を撒く為とは言えそんな状態で走り回った影響で麻痺は全身へと広がりかけている。
もうじき暗くなる、暗くなれば身を隠しやすくなるし追っ手が来る事もまず無い。
でももし暗くなりきるまでに誰かに見つかったら・・・まだ気を抜くには早い。

きゅ〜・・・空腹のお腹が情けない声を上げる、気は抜けなくても身体は正直だったらしい。

「むー・・・お腹すいたなぁ」

ここ数日あまりご飯を食べれていない、
手持ちの食料はモノメイトとお菓子が少し、それと木の実を取って食べるくらい。
部屋に戻ればご飯はいくらでも食べられる、でも私には戻る部屋が無い。
私にはマスターとなる人物が居なかった、いや、少し前までは居たと言うのが正しいのかもしれない。


138 :深緑の舞踏03:2007/04/03(火) 02:53:00.97 ID:qweHMgKC
私が今の姿、GH-420へと進化したばかりの頃、マスターは喜んで私をミッションへと連れて行ってくれた。
怪我をする事もあったけど戦闘が好きだった私にとっては凄く充実してて楽しかった。
敵を倒すたびにマスターは褒めてくれたし自分でもかなり活躍できていたと思う。
けれども新しいミッションが開放されるにつれてマスターは私が付いてこれないと判断し、次第に連れて行ってもらえなくなった。
元々ジッとしているよりも動き回っている方が好きだった私には部屋でジッとしていると言うのは退屈でしかなく、
事あるごとにマスターの目を盗んではよく一人でミッションへと向かうようになっていた。
その影響もあってか自慢の身軽な体を生かした戦闘は自分でも驚くほど成果を上げ、気が付けばちょっとした敵くらいなら一人で難なく倒せるまで上達していた。
もちろん勝手に部屋を抜け出した事で幾度となく怒られた事もあった、それでも懲りずに一人ミッションへと足を運びその度に口論になった。

・・・その頃からだと思う、私がパートナーマシナリーと言う立場に疑問を抱き始めたのは。

何度目の口論の後かは覚えてないけどマスターはGRMに直接連絡を取り、私はすぐに故障の検査を受ける事になった。
普通、パートナーマシナリーは主人の命令に従うように出来ている、だから反発する私は異常だ、と。
検査の結果はすぐに出た。

――異常が見つかった為交換修理

GRMが言うには製造段階でプログラムに異常が発生、その結果私の人格構成に予期せぬ不具合が出た、との事だった。
自分の事は自分が一番よくわかっているし念のためにチェックもした、それも一度や二度じゃない。
でもその事をいくらマスターやGRMの職員に話しても聞いては貰えなかった。
それどころかみんな口をそろえてこう言うのだ。
――おまえは普通じゃない。
そんなことない、私は至って普通だ、
ちゃんと運動もしてたし夜だってちゃんと寝てた。
ご飯だってちゃんと食べてたし好き嫌いもしてなかった。
仮にもしそうだとして何故普通じゃなきゃダメなのか・・・。
その問いに答えてくれる人は・・・もう誰も居なかった。

明日にはGRMが私を回収にやってくる。
マスターが事故や引退などで居なくなってしまったPMは初期化され他のガーディアンズに再配布される。
では、不具合が出て回収される場合はどうなるんだろう。
私もまた初期化されて新たなマスターの元へ移されるのだろうか。
それとも欠陥だからと破棄されてしまうのだろうか・・・。
破棄されれば私と言う存在が終わってしまう、それは人で言う死と同じ。
・・・では新しいマスターの元で生まれ変わるとすればどうか。
新しいマスターは私をちゃんとミッションに連れて行ってくれるだろうか?
私が何かしても怒らずにいてくれるだろうか?
私の意見をちゃんと聞いてくれるだろうか・・・。
・・・PM-ZEROで生まれ変わった私は私ではない別の私になると思う。
即ち今の私は消える、私は私によって殺される・・・。
明日の夜には私が私のままで居られる保証もない。
考えたくも無いような事ばかりが浮かんでは恐怖に変わり、いつしかいっぱいになった私を一つの衝動へと駆り立てた。

「・・・逃げなきゃ」

ここから、マスターから、GRMから逃げる。
何処へ、とか、どうやって、とか、を考えてる暇も無かった。
私は思うがままに部屋を飛び出しスペースポートからすぐに出るシャトルを選んで飛び乗った。
シャトルの目的地は惑星ニューデイズ。
私が逃げたという事はすぐにGRMに伝わったらしく、ニューデイズに着いてすぐに追っ手はかかった。
私の居場所が解っているGRMの回収部隊から逃げるように私は街から離れ、緑林地帯の奥の奥へと身を潜めるしかなかった。
けれども今になって思えば私がこの惑星に来たのもある種の運命だったのかもしれない。

139 :深緑の舞踏04:2007/04/03(火) 02:53:33.44 ID:qweHMgKC

物思いに耽っていると気が付いた頃には日はもう赤みがかかり明りなどない森は早くも夜になろうとしていた。
そろそろ完全に日が沈む、回収部隊は私の位置を掴んでいると言っても大まかな位置しか判別できない、
その為人手やマシナリーを使って捜索を進めているがそれが出来るのも昼の間だけ、夜になれば殆ど出会うことは無い。
それにしかしここはグラール教の聖地が近いという事もあり、GRMも大規模な捜索は出来ないんだと思う、
その為遭遇頻度はそこまで高くは無い、不意に見つかったとしてもここは小柄な私には都合が良く、相手が少数なら逃げるのは比較的容易だった。

「少し・・・やすもっかな」

でも空腹に疲労に孤独感、そして身体の痺れ、それらから逃げるには眠るのが一番だった。
木の窪みに身を埋め、ガミサキを懐に抱きながらゆっくりと目を瞑る。
と言っても目を瞑ったとしてもここ数日深く眠れた例は無い、でもこうしているだけでも気を落ち着かせることは出来る。
ガミサキをギュッと抱きながらゆっくりと、少しずつ意識を落としていった。

――日はもう沈みきっていた。


140 :名無しオンライン:2007/04/03(火) 03:00:07.83 ID:qweHMgKC
シリアスな長編が書きたくなったので出来上がってる部分を少し投下します
420にシリアスな雰囲気は似合わないと思うけれどもこういうシナリオを書いてみたかった・・・w

シナリオ背景は420の過去で、まだビス男の元でぐーたらしてない頃なので性格も多少まじめな感じ
(ぐーたらしてたり甘えたりしてるのはビス男の影響)


続きは出来上がったらまた投下します、遅いと思うけど・・・w

141 :ヒュマ助シリアス「事件編」 1/11:2007/04/03(火) 12:31:15.89 ID:X+KtWNE5
最近は、世間を賑わせる様な大きな事件もなくなり、平和そのものだった。
飯店に来る人々には笑顔が戻っており、そのPM達もまた笑顔だった。
バレンタインに起きた居住区切り離し騒動以来、実しやかに騒がれた噂。
曰く、「あれはPMによって引き起こされた」とか…
曰く、「ワンオブサウザンドという謎のPMだった」とか…
そんな噂も薄れ、ゴシップになり始めたある日。
静かに、けれど確実に…不穏な事件は僕達の飯店にも見え始めていた。

ある日の昼下がり。例の如く、人もまばらになり始めた昼食時間過ぎ。
今日も注文がひと段落した為、ヒュマ助はフロアの常連さんと他愛も無い会話を楽しんでいた。

「はい、コレはお店からのサービスですよ?」
「さすが小太り店主!どっかのオッサンと違って気が利くな!」
「どっかの大食らいのせいで、俺の財布は虫の息なんだがな」

あの騒ぎがあった頃から、この二人は何かとお店に来てくれるようになっていた。
今ではお得意様であり、440もこの店の良心的価格と量にご満足な様子だ。

「おっさんの安月給は知っている。だからこの店なんだろう」
「まぁな。此処は他より大分安いし旨いし、大盛りなんかもサービスだからな」
「あはは。まぁ、美味しいと言ってくれる…それだけで僕は満足ですから」
「聞いたか、おっさん?おっさんの数倍解る男だぞ、小太りは。クッキーもくれたし」

そういって、美味しそうな匂いのするクッキーの包みを大事そうに抱える440。

「あんまりコイツに餌付けしないでいいぞ?すぐ調子にのるからな」
「いえいえ。これは一種の趣味みたいなものですので…構いませんよ」

笑顔で答える青年店主に、中年ヒュマもフ…っと苦笑する。
アレだけの事件の後の平穏だ。彼も、そしてあの時の当事者たちも…
きっと今は、安らぎを平穏な生活の中に取り戻しつつあるだろう。

142 :ヒュマ助シリアス「事件編」 2/11:2007/04/03(火) 12:31:50.30 ID:X+KtWNE5
そんな中、一部の常連客が会話しているのが、中年ヒュマ達のテーブルにも届いた。

「…本当か?怖いねぇ」
「あぁ、何でもGRM関係者やキャストばっかりだっていうしな」
「怖いねぇ…。夜になったら『蜘蛛』に注意しないとな」

何か、冗談半分と言うような感じで雑談している一団。見ればガーディアンズだろうか?

「蜘蛛…?」
「あぁ、アンタも夜は気をつけると良い」

中年ヒュマがタバコをつけようとしながら呟く。目ざとく、440がタバコを奪い取る。

「此処最近になってなんだが…GRM関係者やキャストが連続で襲撃されていてな」
「襲撃、ですか」
「正しくは殺害に含まれるんだが…キャストは破壊という扱いだからな」
「その破壊されたキャストや怪我したGRM関係者が口々にいうんだ。『蜘蛛』って」

クッキーをはぐはぐと食べながら、二人の会話に割ってはいる440。

「なんでも、急に襲撃されたと思えば目の前に蜘蛛みたいな腕の殺人鬼が居たんだとよ」
「蜘蛛みたいな…って、足が8本あるとか…ですか?」

あはは…と笑いながら答えるヒュマ助。それに苦笑で応じながら頷く中年ヒュマ。

「それが、そうらしい。足2本に腕が6本。計8本の腕でズタズタにされたそうだ」
「…冗談じゃ、すみませんね…それ」

ヒュマ助の顔も、普段見ない様な真面目な顔になる。440も唖然とそれを見つめていた。

「まぁ、何はともあれ…警備部でもソイツを捕まえようと厳重に警備を強化した」
「小太りも気をつけろよ?美味しい飯が食べれなくなるのは困るからな」

すぐにまた平和になるさ。そう告げると、二人は飯店を後にしていった

143 :ヒュマ助シリアス「事件編」 3/11:2007/04/03(火) 12:32:19.84 ID:X+KtWNE5
物騒な話題に、多少顔をしかめつつも、営業スマイルに戻してヒュマ助は歩き出す。
黙々と食事をするPMと、紅茶を飲んでたそがれている主人のいるテーブル。
それは、数週間前から訪れ始めた新しい常連の指定席だった。

「いらっしゃいませ。今日もご注文有難う御座います」
「あ、ヒュマ助君…。うん、今日もお邪魔しています」
「………、…(まくまく…」

席に近づき挨拶をすると、主人であるヒューマンの女性…マコは笑顔で手を振った。
そのPMである430…らしきPMは、無愛想。振り返りもせず食事を続けている。

「これをどうぞ。飯店からのPM様へのサービスです」

手にしていたクッキーの包みを43Xへ差し出す。43Xがチラっとだけ振り返る。
少しだけ無愛想なまま逡巡した後、シュパっとヒュマ助の腕から包みをひったくる43X。

「もぅ…43X。有難うでしょう?」
「………、……(プィ」

主人に注意されても、そっぽをむいて続きを食べ始める43X。
それを見つめて、お互い顔を見合わせて苦笑するヒュマ助とマコ。

「ごめんなさい。この子、天邪鬼だから…」
「いいんですよ、マコさん。それより、43Xちゃんに嫌われてないか不安でした」
「それは…無いわね」

そういって、食事中の43Xの頭をナデナデするマコ。
ヒュマ助の手を取ると、そっと43Xの頭へと導き、撫でるように促す。

「………、…(チラ」

手を置かれた瞬間、ジーっと無愛想なまま睨まれた。しかし…

「………(まくまく…」

それ以上何もせず、撫でても嫌がろうとしないでまた食事を続けている。
一瞬だけだが、撫で始めた瞬間…気持ち良いのか目を細めたのを見逃さなかった。

144 :ヒュマ助シリアス「事件編」 4/11:2007/04/03(火) 12:32:47.46 ID:X+KtWNE5
「ね?手を出しても払いのけられないじゃない。しかも食事中に」
「そうですねぇ…」
「撫でられるのだけでも怒るのに、食事中でも気を許すなんて…この子には珍しいわよ?」
「そ、そうなんですか?」
「えぇ。ヒュマ助君、大分この子に気に入られた見たいね。ふふふ」

黙々と二人の事はお構いなしといった様子で食事を続ける43X。
思えば、最初の頃は物凄くこの子に嫌われていた様な気がする…
料理を運んできて、ギロっと睨まれたり…
肩に付いた糸くずを取ってあげただけで、ベチっと叩かれたり…
お菓子をあげても、プイっとそっぽを向かれたり…

「長かったなぁ…。それこそ、43Xちゃんに嫌われてなくて本当に良かったよ…」
「そうね。私に何かあっても…君にこの子を任せれるわね」

ふいに、そう呟いたマコを見返して、怪訝な顔になるヒュマ助。

「何かあったら…って」
「んと、ほら…今巷で騒がれてる殺傷事件があるじゃない」
「あぁ、ありましたね。『蜘蛛』がどうたら…」
「もし、私がそれで怪我とかしても、君ならこの子の面倒見てくれそうだし」

そういって、宜しくね…と笑いかけるマコ。
何故かその笑顔が、少しだけ不思議に感じたヒュマ助。

「僕の店は託児所じゃないですよ…?マコさん」
「それもそうね…。ちょっと軽率だったかな」
「いえ…。でも、もしそうなら僕は43Xちゃんを責任持ってお預かりします」
「本当?…なら、安心だねw」

先ほどとは違う、暖かな笑顔を見せたマコに、ヒュマ助は少しだけ安堵する。
先ほどの悲しげな笑顔が何なのか、それは聞くのがはばかられる思いだったが…。

145 :ヒュマ助シリアス「事件編」 5/11:2007/04/03(火) 12:33:21.00 ID:X+KtWNE5
―その夜。
人々が眠りにつき、静寂に包まれているガーディアンズコロニー。
その通路。人気の無い裏路地の様な場所で、動く影が二つ。

「はぁ…はぁ…はぁ……っ、くそっ…」
「…………、……(カツ…カツ…」

無言で迫り来る影に、少しずつ後ずさる影。
後ずさる影は、GRM製のキャストであり、本社にも関係がある男だった。
少しずつ、影は歩みを速め、後ずさる男と距離をつめていく。

「貴様…何が目的だ!何故キャストを…GRMを敵にする!」

影は答えない。歩みは止まらず、既に男を大きく映し出された自身の影で捉えていた。

「…っ!うぉぉぉぉぉ!」

男が武器を取り出す。身の丈ほどもあるカリバーンを担ぐと、一気に影へと走る。
距離をつめ、速度と全体重の乗った一撃を、その影へと振り下ろす。
影が気が付いたように男を見つめる。

「くたばれ!化け物ぉぉぉぉ!」

振り下ろされた重い一撃に、通路の床が弾け、大きなひび割れを生む。
コロニーへ響く轟音。間違いなく、彼は軍に所属していてもエースだった。
しかし、振り下ろされた場所に影は無く、男を捉えた影は消えていない。

「くそっ…何処だ!何処に…っ!?」

男が上を見上げると、そこに、影があった。
影は腕を広げ、壁からはワイヤーが影を支えている。そう、影には腕が6本あった。

146 :ヒュマ助シリアス「事件編」 6/11:2007/04/03(火) 12:33:48.12 ID:X+KtWNE5
広がった『蜘蛛』が、男を捕らえていた。影がニタリと笑った気がした。
男が愕然とする。広げた腕が、男に向けて構えられる。
ワイヤーが放たれる。すんでで男はそれを回避し、カリバーンを構えなおす。
影は地面に降りることなく、宙を蹴って男を目指す。
違う、宙にはまるで蜘蛛の糸の如く、ワイヤーが張り巡らされている。
それを蹴って、まるで蜘蛛が糸を渡るように男へと飛び込んでくる。

「はぁっ!」

振りかぶるカリバーンが空を切る。蜘蛛を捕らえることなく、虚しく空間を凪ぐ。
早い。男より、エネミーより、それこそ…都市伝説のワンオブサウザンドの様に…
―ザグッ…

「ぐっ…」

見れば、男の足に一本のアンカー、そして、ワイヤーが刺さっている。
それを矢次に、次々とアンカーが四方から打たれ、男の身体を貫く。

「ぬっ…ぐぁ…!!」

前身くまなくアンカーとワイヤーで囲まれ、まるで蜘蛛に絡めたられた獲物の様。
その男の前に、蜘蛛はゆらりと着地する。
長い髪。それに覆われた背中より伸びる、長い4本の腕。
本来の腕には、アンカーを打ち出したであろう片手弓が握られている。
ツカツカと…無表情にそれは歩み寄り、背にした腕を大きく広げる。

「や、やめろ…っ」

そして…

「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

鈍い金属がひしゃげる音。機械が壊れ、千切れる音。断末魔。
通路に大きく腕を広げ、獲物を捕食する蜘蛛の影は映し出され、踊る。
数分後。蜘蛛の影が消えた通路。
そこには、悲惨な末路を迎えた男だったモノと、ちぎれたワイヤーだけが残っていた。

147 :ヒュマ助シリアス「事件編」 7/11:2007/04/03(火) 12:34:16.36 ID:X+KtWNE5
翌日、発見された男の悲惨な状態に、調査にきた警備部も息を呑んだ。

「間違いない…例の蜘蛛野郎の仕業だな」

中年ヒュマがそっと、バラバラにされ回収されていくキャストを見る。
以前にもあったそのダメージの受け方に、同一犯である事を確信する中年ヒュマ。
現場には野次馬がこぞっており、それを止めようと警備部の新人バリケードが立つ。
その足元をぬって、場違いな程小さな背丈の影が中年ヒュマへ駆け寄る。

「残されてたワイヤーの鑑定結果でたぞ!やっぱり他の時と同じヤツだった」
「なるほど。奴さんがこのワイヤーでどうするのかは知らないが…」
「かなり危険なヤツだろうな。それも、かなり強い…」

破壊されたキャストのデータを見つめながら、440が口を挟んだ。

「こいつは…久方ぶりのでかい山になりそうだな」
「おっさん、無理はするなよ…?」
「こんな胸糞が悪い事件だ。解決しなきゃ安心して眠れやしねぇだろ?」

呟いて、立ち上がる。現場も粗方調査は終了したようで、撤収作業に入っている。
中年ヒュマはタバコをくわえライターを探す。すかさず、440がタバコと取り上げる。
グシゃっと指でつぶして、ゴミ箱へ投げ捨てる440。それを横目で見る中年ヒュマ。

「なぁ、なんで俺がタバコ吸おうとするとそうやって邪魔するんだ?」
「あの小太りも言っていたぞ、おっさん。イライラにタバコは良くないと」
「あのなぁ…一本や二本吸った程度で直ぐにどうなるってもんでも…」
「い、イライラには甘いものだ!」

そう大声でいうと、中年ヒュマの腕を掴んで歩き出す440。

「小太りも、それが良いといっていた。私も…甘いものは好きだ」
「…やれやれ。ま、あの店主の兄ちゃんがいうなら…仕方ないか」

苦笑しながら、二人は飯店を目指して現場を後にした。

148 :ヒュマ助シリアス「事件編」 8/11:2007/04/03(火) 12:34:44.44 ID:X+KtWNE5
「いらっしゃいませ、2名様ですね?」

看板娘に出迎えられ、何時もの座席へと通される中年ヒュマと440。
客席にはやはり人はまばらで、俗に言うお昼過ぎの「常連時間」である。
見れば、あの店主も早々と座席を巡り、お客と会話していた。

「おや、いらっしゃいませ」
「あぁ、よらせてもらったぞ」
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「甘いもの!」
「畏まりました。中年ヒュマさんも…ですか?」
「いや…俺は」
「甘いもの!!!」
「…俺のも頼む」

妙な剣幕で甘いものを注文した440。それに圧倒され注文した中年ヒュマ。
程なくして、442が厨房からケーキセットを運んできた。

「それで…今日はお疲れのようですね?何かあったのですか?」
「ん?そう見えるか…?」
「えぇ。お客様のご様子なら、何時も見ていますからね」

ふふ、と笑うヒュマ助。中年ヒュマも苦笑する。

「またあの『蜘蛛』がらみの事件が起きてな…」

440もケーキを頬張りながら頷く。

「また、襲われた人が…?」
「あぁ。それも…キャストが一人、破壊された」

149 :ヒュマ助シリアス「事件編」 9/11:2007/04/03(火) 12:35:09.39 ID:X+KtWNE5
呟き、視線を落とす中年ヒュマ。
その様子から、その現場も事件も凄惨なものなのだろうと、ヒュマ助は思った。

「まぁ、必ず蜘蛛野郎は捕まえてやるさ」
「気をつけて下さいね?」
「お?店主の兄ちゃんが俺の心配か?」
「常連さんがいなくなるのは、僕も辛いです。それに…」

言って、440の事を見つめるヒュマ助。440も、視線に気づいてか怪訝に見返す。

「440ちゃんに、心配かけないように…ですよ?」
「ははは。それもそうだな」

自分の分のケーキセットについて来た珈琲を口に含みながら、苦笑する。

「アンタは、ずいぶんとPMについて心配するんだな」

フとでたその言葉に、ヒュマ助は「え…」と声を上げた。

「前に起きた事件でもな、そんな主人がいたんだよ」
「そんな…主人?」
「ん、そうだ。アンタににて、PMを本当に家族のように大切にしている子だった」

そう話すと、ケーキには手をつけず、珈琲だけを飲み干す中年ヒュマ。
それを見つめながら、ヒュマ助は俯きながら答えた。

「僕は、孤児だったんです」
「ほう…?」
「両親はガーディアンズで…僕が物心付いた頃には他界しました」

呟きながら、ヒュマ助の顔には懐かしむ様な表情があった。

150 :ヒュマ助シリアス「事件編」 10/11:2007/04/03(火) 12:35:31.43 ID:X+KtWNE5
「結果として、僕は孤児院を開いている先生の所で育てられました」
「孤児院か…成程」
「そこは…僕の他にも沢山の同じ境遇の子がいました」

そういって、近くに居た442の頭を撫でるヒュマ助。

「一度失った家族、その大切さ…僕はあの場所で思い出した」
「家族…」
「はい。誰かが帰る場所で待っていてくれる。その幸せを…」

440も、いつの間にか食べる手を止めて、聞き入っていた。

「ガーディアンズに入隊して、そう…マイルームをあてがわれて」
「一人で生活する道を、また一人に戻る道を歩かなければならなかった…」
「そんな時です、PMに助けられたのは」

「一人きりの部屋。孤独で潰れそうだった僕を、支えてくれたその存在」
「PMはパートナーなんです。主人を、大切な人を支える大切な『家族』なんです」
「『家族』…」
「誰もが一人で生きているわけじゃない。誰だって孤独は辛いんです」
「それでも…支えてくれる人がいるなら…、家族がいるのなら」

俯いていた顔を上げるヒュマ助。そこには、あの優しい笑顔があった。

「守って見せます。僕は、家族を、大切な人を…」
「そうか、アンタの『強さ』ってヤツなのかもな」

苦笑しながら、グシグシと440の頭を撫でる中年ヒュマ。
撫でられた440は、少し煙たそうに…それでも満更じゃない顔をしていた。

151 :ヒュマ助シリアス「事件編」 11/11:2007/04/03(火) 12:35:57.25 ID:X+KtWNE5
「僕は強くないですよ…いつも、442や422に助けられてばかりで」
「それでも、いいんじゃないのか?」
「え…?」
「その子達がアンタを支えるように、アンタだってその子達を支えているんだろ?」

言って、中年ヒュマはにやりと微笑む。
まるで、映画のワンシーンのような笑顔と風貌。目の前の男性が生み出す雰囲気。
この人は凄い。そう、ヒュマ助は感じていた。

「さて、俺達はそろそろ退散するよ」
「おぃ、おっさん!ケーキのこってるぞ!」
「あぁ、やっぱ甘いものばっかは流石に食えないわ…」
「ふふ、でしたら包みますよ?お持ち帰り(テイクアウト) 用に」

そういって、菓子折り様の詰め箱を探しに行くヒュマ助と442。
ソレを見ながら、呟く中年ヒュマ。

「まったく、あんなヤツばっかりなら…事件なんざ起きないだろうに」

その呟きは、誰に聞こえるともなく霞んでいった。

152 :ヒュマ助作者:2007/04/03(火) 12:46:21.18 ID:X+KtWNE5
えー…ついに長編完成に至り、此処に投下してしまいました。
PMスレなのにPMよりヒュマ助の方が目立ってます。どうしよう…

追記として、中年ヒュマ作者様に…キャラをお借りした事を感謝致します。
どうしても、ヒュマ助では大人な部分やそういう要素は無理でしたので…。
あくまで、彼はスーパーヒーローではなく一般人代表なのです。

>>132
待っていましたよ!!あぁもう…なんでも壊しちゃう勢いがGJ…w
これで終わりなんて事はないですよね!?ないですよね!?
…ヒュマ助とwktkしながら待っております…(;´д⊂)

>>135
なんというGJ。まさに迷探偵ロマン…w
さり気に411とSS取っちゃってる当たりに、凄みを感じましたw

>>140
書き進める速さなんて関係ないです…っ!
続きが気になる以上、wktkが止まりません。
直立不動でお待ちしております(敬礼ビシィ

一応、長編ですのでこの後「中盤」「後半」「エピローグ」となっています。
一気に投下するのは流石にアレだと思いますので…
1日ずつに分けて投下します。あ、後半+エピという形ですよ?
ちなみに…ちゃっかり43Xは我が愛しのプイデレですよ。はいw

153 :名無しオンライン:2007/04/03(火) 18:48:06.23 ID:RzELDZ4i
>>135 ちょwメカ顔はいかんな…似すぎで自キャラバレるw(何

>>140 むむ、過去話ですか 非常に続きが気になります

>>152 青キャス子も最後にちょろっと出ただけなのに総裁の人気っぷりに自分でもびっくり…w
   大丈夫、ヒュマ助よりもプイデレ43Xの方に目が行った私(ぇ
   続き楽しみにしております

154 :罠師の恋人:2007/04/03(火) 20:57:34.37 ID:fURaB5Xh
事情があり、三日間ほど連載を休止させていただいておりました。スレ住人の皆様への深謝の意を、ここに記します。

それでは、第八話「湯煙ノムコウ」を投下です。

420「い〜い湯だなっ、はははん、と♪ ん〜、生き返るぅ」
 大きな岩風呂に肩まで浸かり、420はご満悦だった。
420「この大浴場は男女別だけど、屋上の露天風呂は混浴だもんね。……い、今のうちに、しっかり身体、洗っとかないと」
 声に出して、それから420は真っ赤になった。
 かつて見た温泉の中に佇む裸身の沼虎(in 420の妄想)が、再び脳裏へくっきりと浮かび、甘い言葉を連呼する。

沼虎『420……、綺麗だぜ、可愛いぜ、最高の女だ、俺のモノになれよ……』

420「アッー、そ、そんな、だめ、ぬまとらぁ、り、倫理的に、お、おk…なんだから……」
 しまりのない表情で身悶えする420。その胸を、いきなり背後から揉みしだく者がいた。
420「みぎゃああああ!」
虎子「アラ、倫理的におkではなくて? それにしても、……ククク、揉み甲斐のないお乳ですわねぇ」
 そう言いながら、虎子は的確なポイントを攻め立てる。少しくすぐったいのと妙な感覚とで、420は手足をばたつかせた。
420「こ、コラ、虎子! 何すんのよっ! は、はなして、はなしなさいっ、てばぁ」
虎子「フフフ……想像してごらんなさいな。沼虎さまの指。……こうされたいの? それとも、こうかしら? もしかして
   ……コッチの方?」
 イロイロ活躍する虎子の指が、つっと420のへそあたりに触れた。熱気やらナニやらでぼぅっとしていた420が、
びくっと身体をこわばらせた。
420「やあああああああっ!」
 背後の虎子の頭を背中越しに抱え、腰とひざを落とし湯の中へ叩き込む。ごぼごぼと沈む虎子を尻目に、420は脱衣所へ駆け込んだ。
420「はぁ…はぁ…、あ、危なかったぁ」
 ほっと胸をなでおろす420の背後で、ガラリと戸が開く。
虎子「少し、飲んでしまいましたわ……。おチビちゃんったら、イキナリなんですもの」
420「……微妙にえっち風味なコト言うの、やめなさいよ」
虎子「どのへんが、ですの?」
420「う、うううるさいわねっ! とにかく、余計なコト言わなきゃいーの!」
虎子「……アッー、そ、そんな、だめ、ぬまとらぁ……とかはイイの?」
420「〜〜っ!」
 全身まで真っ赤になる420へ、虎子が邪悪な笑みを向けた。
虎子「言〜ってやろ、言ってやろ。沼虎さまに、言ってやろ♪」
420「!! ちょ、待ちなさい虎子! アンタ、そんなカッコで外行くつもり!?」
 狼狽した声で問う420に、虎子の答えは即答だった。
虎子「もちろんですわ。男湯には今、沼虎さまひとり。なれば、このバスタオル一枚が! ベストコーディネイトというものですわ!
   ホホホ、そういうおチビちゃんこそ、裸でついてくるつもりですの?」
420「! アッー! ま、待ちなさーいっ!」
 出口を通り抜ける虎子に遅れること十五秒、適当に浴衣をひっかけた420が脱衣所を出た。すぐ隣にある男湯の暖簾を、一瞬の
躊躇の後にくぐる。脱衣カゴに沼虎の服だけがあるのを確認し、一気に浴場の戸を開け踏み込んだ。コトは、一刻を争うのだ。
420「そこまでよ、虎子っ!」
沼虎「……落ち着け、420。っつーか、浴衣くらいきちんと着ろ」
 すぐ側から聞こえた声に振り向くと、腰にタオル一枚、といういでたちの沼虎が湯気の中に立っていた。
 あまりのコトに立ち尽くす420の浴衣の乱れを、沼虎が無造作に直す。
沼虎「さ、出るか。っつーかココ、男湯だぞ? そーいうカッコ、他の男に見られたらどーすんだ」
420「……虎子、は?」
沼虎「ソコだ。こんなこともあろうかと、冷えない『フリーズトラップック』で凍らせてある」
 沼虎の指すほうへ目をやると、氷柱になった虎子がいた。
420「……何か、入ってるのかな、コレ?」
 バスタオルを押し上げる二つのふくらみを眺めつつ、420は思わずつぶやいていた。       つづく

155 :名無しオンライン:2007/04/04(水) 08:10:14.69 ID:DKK5vMQM
長編シリアスキター!これは期待

156 :ヒュマ助シリアス「正体編」 1/10:2007/04/04(水) 09:47:29.99 ID:1JfViZVR
―その夜。
人が寝静まった後の、静寂に包まれたガーディアンズコロニー。その通路。
逃げ惑うニューマンの女性と、ゆっくりと近づいてくる影。

「はぁ…はぁ…っ」
「………、…(カツ…カツ…」

歩みは止まらず、獲物を追い求めるかのように規則正しい足音を響かせている。
逃げ惑うニュマ子もまた、必死に何度も影を振り返りながら、走り続ける。
途端、何度も振り返っていた為不注意だったニュマ子が、転倒する。
何度も立ち上がろうともがくが、焦るその腕は振るえ、足は竦んでいる。

―カツ…カツ…カツ…カツ…

足音が近づく。ニュマ子は、トランサーからハンドガン取り出す。
震える手で、影が近づく方向へ銃口を向ける。
銃口の向けられた先、通路を曲がって…影の主は歩み寄って来た。

「こないで…こないでぇ…」

震えるニュマ子へ歩み寄る、影。腕を伸ばすと、サっと姿勢をとる。
その腕に握られた鋭利な刃物に、ニュマ子は「ひぃ…」と怯えた声を上げた。
振りかぶられた腕。その影に、ニュマ子は我武者羅に発砲する。
数度の銃声の後、ニュマ子は胸元に鋭い熱を感じる。
目の前にいたはずの影はいつの間にか消えていて、静寂が帰ってきている。
助かった…。安堵の吐息を吐き出そうとして、気が付く。

「え…ぁ…」

口の中に溢れる鉄の味。口から、胸元に開いた傷口から、吐き出される紅の液体。
痛み。身体に訪れた変化にやっと気づいたかの様なその痛み。
ニュマ子は、傷口を押さえてその場にうずくまった。

157 :ヒュマ助シリアス「正体編」 2/10:2007/04/04(水) 09:47:55.57 ID:1JfViZVR
「げほっ…げほっ…!」

急に身体に力が入らなくなる。流れ出る血が傷口を刺激し、痛む。
真っ赤になっていく自分と自分の周りに、ニュマこは絶望していく。
見れば、目の前にあの影が立っている。手にした刃が血に濡れている。

「助け…て……」

懇願する瞳には大粒の涙がながれ、まだ死にたくないと腕はもがく。
それを見下ろす影が、ニタリ…と笑った気がした。

―ザシュッ………

壁一面に飛び散った、真紅。壁の前には鋭い刃で切り裂かれた女性の姿。
目の前の影は腕に付いた血を無造作に払うと、刃をトランサーへしまった。
その背に、影が迫る。あの禍々しい腕の影…蜘蛛。
その影は、蜘蛛を恐れることなく近づかせ、あろうことかその姿を撫でる。
血に濡れた手ではなく、もう一方の手で。

「これでいい…キャストもキャストを生み出すGRM関係者も…皆」

その声は、女性だった。影は、唇の端を吊り上げ、恍惚の表情で呟く。

「戦争を生む…お前達は敵だ」

物言わぬ死体となったニュマ子を無造作に踏みつけ、影は嗤う。

「敵は殺す…。邪魔するなら殺す…。私が殺す…。蜘蛛が、殺してやる…」

声に、蜘蛛は小さく動く。それは、肯定の頷きなのだろうか?
そして、嘲笑うかの様な呟きが一頻り通路へ木霊すると、影も蜘蛛も消えていた…。

158 :ヒュマ助シリアス「正体編」 3/10:2007/04/04(水) 09:48:22.66 ID:1JfViZVR
連日の騒ぎとなり、事件現場はまたもや野次馬が殺到していた。
今度はキャストではなく、GRM関係者…そう、生身の人が襲われた。
それを聞きつけ、中年ヒュマもその実態を調べに現場へ来ていた。

「酷いもんだな…ご丁寧に急所を2ヶ所も切られてやがる」

最初は胸の大動脈。二度目は首筋の静脈と、明らかに手馴れた相手の犯行だ。
それも、恐ろしいほど正確に、躊躇う事無く切り裂かれている。

「蜘蛛とは違うが…これも蜘蛛絡みの犯行だと見て間違いないな」
「おっさん、これ…」

440が、死体があった付近から何か見つけて来たのか、手を差し出す。
見れば、短い白い紙が握られている。

「ん…こいつは…」

その紙には、食事代と食事のメニューが書かれている。そして…
その紙に、中年ヒュマは見覚えがあった。

「あの小太りの店のレシートだよな?これ…」
「あぁ、そうだな」

何故、殺害現場にあの飯店のレシートが落ちていたのか。そして…

「コイツは…被害者の娘さんのものか、はてまた…」

そう呟いて、タバコを取り出そうと懐を探す。その口に、ムギュっと何かが詰められる。

「ぶっ…甘ぇ!?な、何するんだ440!」
「タバコ控えろっていってんだろ!イライラには甘いものだ…!」

159 :ヒュマ助シリアス「正体編」 4/10:2007/04/04(水) 09:48:48.77 ID:1JfViZVR
紙袋の中から、シュクリームが見える。紙袋には、あの飯店のロゴが印刷されている。
昨日、あの店主が包んでくれた品だろう。まったく…

「アイツぁ、味なまねしやがる…」
「だな。おっさん…むぐむぐ、これうまいな…」

お前が食べてりゃ世話ないな…。そう思い、立ち上がる中年ヒュマ。
遺体があったその場に手を合わせると、440の手を取り歩き出す。
今日も、あの飯店で昼食を取ろう。そう思って歩き出した。

―同時刻。
今日も、飯店は連日の賑わいを見せていた。
お客達は笑顔で食事をしており、楽しそうな話し声も聞こえてくる。
常連時間に差し掛かり、店主であるヒュマ助が店内へ出てくる。

「あ…ヒュマ助君」
「マコさん、こんにちは」
「……、…(まく…まく…」

その日も、同じ席で「いつものセット」を注文していた二人。
43Xは今日も振り向く事無く黙々と食事を続けている。

「あ、これ…今日のサービ…」
―シュバッ!!
「スですけど…」

ヒュマ助が言い終える前に、すばやく紙袋をひったくる43X。
勿論、中身はヒュマ助手作りのお菓子である事は、43Xには解りきった事である。

160 :ヒュマ助シリアス「正体編」 5/10:2007/04/04(水) 09:49:20.08 ID:1JfViZVR
「…………(まく…まく…」
「えーっと…ごめんね?」
「あはは…。43Xちゃんらしいです…w」

そういうと、マコも苦笑でヒュマ助に答えた。
当の本人である43Xはそ知らぬ風で食事を続けている。
手にした紙袋は、取られないように服の内側にしまってから、だが。

「そういえば、マコさんはクバラ社製品が好きなんですね」
「ん?そうだけど…どうして?」
「いえ、この間マコさんのマイショップをお邪魔した時に、確認して」
「あぁ、成程ね。でも、買ってってくれなかったでしょ?」
「あ、あはは…僕にも色々と懐事情が…」
「ふふ。いいっていいってwちょっと意地悪しただけだよ…w」

そういって、本当に楽しそうに笑うマコ。ヒュマ助も、つられて微笑んだ。

「クバラ社製品て、本当に凄いですよね」

何の気なしにそう呟いたヒュマ助に、マコは驚いたように顔を向けた。

「最初は既製品より下火なんですけど、強化していくうちに味がでると言うか…」
「そう、そうなのよ」
「僕もハルゴウホウつかっていますけど、次はアサシックがいいかなぁ…って」
「本当!?」
「え…!?え、えぇ…そうしようかなー…て思う程度ですけ…」
「そうしなよ?ね?GRMみたいなクソ企業の作った戦争道具じゃなくてさ!」
「え、えっと…」
「アイツらみたいなのがいるから…戦争で商売する奴がいるから…」
「…マコさん?」
「アイツら…絶対に許さない………」

そういって、まるで仇を見るような目になったマコ。
彼女の剣幕におされ、黙ってしまったヒュマ助。43Xも、目面しく食べる手を止めていた。
不思議な沈黙が、その場を流れていった。

161 :ヒュマ助シリアス「正体編」 6/10:2007/04/04(水) 09:49:44.45 ID:1JfViZVR
「あ、ご、ごめんね…?変な事言っちゃって」
「いえ…」

慌てて表情を変えたマコに、ヒュマ助は素直に自分の境遇を伝えた。

「僕も、戦災孤児ですから…」
「え…、ヒュマ助君もなの…?」
「えぇ。孤児院に引き取られましたけど、過去の大戦で両親は…」
「そっか…そうだったんだ」
「はい…。だから、マコさんの気持ちもわかります…」

そういって、悲しげに微笑むヒュマ助を、マコは真剣な瞳で見つめていた。

「嫌な事、思い出させちゃったね…」
「いえ。僕はそれでも…信じていますから」
「信じている…?」
「はい。家族の存在を。両親が僕を思ってくれていた事を」

そう呟いて、顔を上げるヒュマ助。その顔には、いつもの笑顔が戻っていた。

「そっか…。強いね、ヒュマ助君って」
「マコさんも、中年ヒュマさんと同じ事いいますね」
「中年ヒュマ…?」
「あぁ、いつもあの席に座っている常連さんですよ」
「あー…あの、440連れのおじさんね」

納得したのか、マコはヒュマ助にうんうんと頷いて見せた。

162 :ヒュマ助シリアス「正体編」 7/10:2007/04/04(水) 09:50:08.76 ID:1JfViZVR
「いつも今頃お見えになるんですけど…今日は遅いですねぇ」
「何か仕事でもしていらっしゃるのかな?」
「えぇ、警備部に所属していらっしゃるそうで…」
「…警備部」

その言葉に、声を代えて呟くマコ。ヒュマ助も、怪訝そうにそれを見つめた。

「………ご馳走様」
「…ん?あ、食べ終わったのね」

見れば、口元を拭きつつ43Xがヒュマ助とマコをあの無表情で見つめている。
ツリ目気味の目には、「早く帰ろう」という様な感情が見え隠れしていた。

「それじゃぁ、ヒュマ助君。私達はこれで…」
「あ、はい。また来て下さいね」
「………おぃ(チラ」

目面しく、ヒュマ助を見つめてその名前を呟いた43X。

「はい、何でしょう…?」
「……また来る」

それだけ呟くと、プイっと背を向けて店を出て行く43X。

「相当気に入られたみたいね、ヒュマ助君」
「そ、そうなのですか…?」
「えぇ。別れ際にあんな言葉、私にも言わないから」

そういって「羨ましいわ」と呟きながら、二人は店を後にしていった。


163 :ヒュマ助シリアス「正体編」 8/10:2007/04/04(水) 09:50:44.25 ID:1JfViZVR
まるで、すれ違いだった。二人が店を出た直後、中年ヒュマと440が店へと来た。

「いらっしゃいませ、今日は何を…」
「あぁ、今日は珈琲だけでいい」
「そうですか」
「あぁ。アンタに聞きたいことがあって来ただけだしな」
「おぃ、おっさん」
「あぁ…。すまんすまん。兄ちゃん、コイツの分は持ってきてくれ」
「あはは…。畏まりました」

程なくして、何時も440が頼む料理に珈琲をつけて、ヒュマ助はテーブルへ戻ってきた。

「それで、僕に聞きたいこと…とは?」
「あぁ、これなんだが…」

一枚の写真。そこには、一人のニューマンの女性が写っていた。

「この写真の人物に、見覚えは?」
「いえ…。お店には来ていらっしゃらないはずです」
「確かか?」
「はい。お店に来る人の顔は大体覚えていますから」

そう言うと、更にもう一枚の紙を取り出して、うーん…と唸る中年ヒュマ。

「そっちの紙切れは…?」
「あぁ、今日起きた事件の現場にあった物でな…」
「レシート、ですか?」
「あぁ、それも…この飯店のレシートなんだ」

164 :ヒュマ助シリアス「正体編」 9/10:2007/04/04(水) 09:51:12.89 ID:1JfViZVR
手渡されたレシート。そこに書かれていた注文を見て、ヒュマ助はふと気が付く。

「しかし、その写真の女性が此処に来ていないという事は…」
「このレシートは、この女性のじゃないですね」
「あぁ。となれば、事件現場で被害者以外にいるのは…」
「犯人……」
「あぁ」

その事実に、ヒュマ助は自身が気づいてしまった事に激しい後悔を覚える。
そして、導き出された推測に、ヒュマ助はこの事件の犯人が誰なのか…解った気がした。

「そのレシートの注文した客、アンタ覚えていないか?」
「え…っ!?」

突如として投げかけられた言葉に、過敏に反応するヒュマ助。

「いえ、ちょっと多すぎて…」
「ふーん…そうか」

あっさり引き下がった中年ヒュマを見て、内心安堵するヒュマ助。
そんなヒュマ助に、中年ヒュマは小さい声で呟いた。

「アンタ一人で、大丈夫か…?」
「…………!?」

その言葉に、この人が自分が気づいていることがバレていることを悟る。
そして、彼はわかっている。ヒュマ助がこの事を自分の手で解決しようとしている事が。
自分よりも、世界を、裏を、知っている男が、目の前に居た。

165 :ヒュマ助シリアス「正体編」 10/10:2007/04/04(水) 09:51:38.78 ID:1JfViZVR
「大丈夫、じゃないと思います…」
「なら、アンタはどうする?」
「それでも…、僕は」

静かに目を閉じる。ヒュマ助は、先ほどの事を思い出していた。

(GRMみたいなクソ企業の作った戦争道具じゃなくてさ!)
(アイツらみたいなのがいるから…戦争で商売する奴がいるから…)
(アイツら…絶対に許さない………)

「あの人を、止めたいんです」
「…そうか」

呟いて、やれやれとタバコを…吸おうとして、中年ヒュマは手を止めた。
変わりに、440の皿からシュクリームを一つ取ると、無造作に口へ運ぶ。

「あ!おっさん!それ私のだぞ!」
「いいじゃねぇか。イライラしたら甘いもの…なんだろ?」
「む…そ、そういう事なら許す…」

苦笑してシュクリームを頬張ると、ヒュマ助を見つめて語った。

「言って来い。旨い飯食わせてもらっている礼だ。尻拭いくらいしてやる」
「中年ヒュマさん…」
「その代わり…」

呟いて、口の端にクリームをつけた笑顔で、諭す中年ヒュマ。

「男が一丁前に言い出したんだ。ケジメは一人でつけろよ?」
「…はい!」

中年ヒュマが帰った後。ヒュマ助は、愛銃であるハルゴウホウをトランサーから取り出す。
お店を閉め、二人の看板娘が眠りについたのを確認すると…
ただ一人。夜の通路の闇へと駆け出していった。

166 :ヒュマ助シリアス「正体編」 10/10:2007/04/04(水) 09:57:28.32 ID:1JfViZVR
えー、お昼前ですが…シリアス長編中盤、投下です。
中年ヒュマは大人の目線、ヒュマ助は青年の目線でこの事件を捉えています。
422&442が蚊帳の外ですが、普段メインなので今回は休憩と言うことで…w

少々、説明が足りなかったりアラやボロだらけかもしれません。
…が、結末とエピローグまでもう少しですので、お付き合い下さい。
それと、もう「影」と「蜘蛛」の正体が解っている方もいらっしゃるかと思いますが…
ニヤニヤしながら、最後の瞬間まで見守って下されば幸いです。

それでは、ヒュマ助作者でした!

167 :southhouse:2007/04/04(水) 11:08:34.11 ID:jgVN/767
長編で疲れた目にラッキョウ代わりに薬味をUP
お気に入りのコミックから盗用改変ですが・・・


4「おはようございます、450」
5「おはよう440」
4「何か手伝います」
5「じゃあ何か肉の下ごしらえをおねがい」
4「はい」
2「おはよう!」

2「今日は日曜日。1週間で最も自由な1日‥‥
   その自由を確認するためにまずは‥‥‥
    二度寝だ!」
4「おやすみ」
5「おやすみ」

2「それだけ? もっとかまってくれてもいいんじゃない?
   髪結んだのに? とか 何か手伝えとか‥‥‥」
5「なら420はトリュフをきざんで」
2「はい」

4「おまえヘタくそだな
   もうおやすみ」
2「ひどい!」

168 :罠師の恋人:2007/04/04(水) 21:14:56.13 ID:BXwxxqiG
>>166
GJ! もはやwktkしっぱなしの展開です。

さて、今夜も空気読まずに第九話「謀略の夜」を投下です。

 障子を開けると、ミズラキの森閑とした木々が見える。雲ひとつない夜空には、まったく星と一緒に月が煌々と照っていた。
 窓を開け放っている、沼虎の寝室。微風になびくカーテンの内側では、布団のふくらみがゆるやかに上下している。それを見て、
ほくそえむ女の影ひとつ。
虎子「フフフ……。お食事の時に盛った、お薬が効いているみたいですわね」
 つつっと忍び足で沼虎の布団へ接近する。その身にまとっているのは、浴衣一枚きりである。
虎子「いざ、参りますわ……っ!」
 するりと浴衣が落ち、虎子の全身が月光で露になった。間髪いれず、掛け布団を剥ぎ取った。
虎子「! こ、これは」
 ぴぽ、と間抜けな音が鳴った。避ける間もなく、虎子は煙に包まれ眠りに落ちる。
 月に照らされた部屋で、素裸の虎子が突っ伏して寝息を立て始めた。風がまたひとつ、カーテンをゆらりと弄んだ。

 天然の岩を削りだした湯船の中で、420の緊張は最高潮まで高まっていた。心臓の音が外まで響いていないか、そんなことを
考えるとますます動悸が激しくなってゆく。
420「沼虎……」
 唇からそっと漏れる、愛しいひとの名前。頭の中はもう大変なコトになっており、描写が憚られるほどである。
420「も、もう一回、洗っといたほうがイイかな……」
 ざぱんと上がり、洗い場でスポンジを泡立てる。全身から髪の毛から歯から耳の穴に至る、隅々までをも清めて湯に浸かる。
420「沼虎……」
 つぶやく声に、応える待ち人はいまだ来ない。

 寺院の外壁を伝い、沼虎は目指す一室のバルコニーへたどり着いた。温泉宿マップを手に取り、うなずきをひとつ。
沼虎「鳳凰の間……確かにココだ。間違いねえ」
 すっと窓に手をすべらせると、音もなく開いた。こんなこともあろうかと、窓枠にちょっとした細工をしていたのだ。
沼虎「420? ……誰も、いねえのか。ん?」
 暗い部屋の中央にきちんと畳まれた布団の上に、メモ用紙があった。手に取り、眺めてみる。
『屋上露天風呂で待つ。   沼虎』
沼虎「なに……!? こ、これは、俺様の筆跡……っ!」
 無論、沼虎はこんなメモ用紙など見覚えがない。
沼虎「ったく、手の込んだコトしやがるぜ」
 自分のことは棚上げで、沼虎はメモ用紙をポケットへ仕舞った。食事を終えて部屋に戻ってから現在までの時間を逆算してみる。
沼虎「くそ、こうしちゃいられねえ! 420、今行く!」
 いやな予感に急き立てられ、沼虎は部屋を飛び出し階段を三段飛ばしに駆け上がる。すぐに着いた屋上露天風呂の脱衣所を浴衣のまま
通過して、浴場へと駆け込んだ。
沼虎「!! おい、420!」
 岩風呂の縁に、うつぶせになった420がいた。湯あたりしたのだろうか、上気した肌が苦しげに上下している。
沼虎「しっかりしろ! っつ!」
 420を抱き起こしたとたん、沼虎の腕に痛みが走った。なんとか堪え、洗い場へ運んで冷水を頭からぶっかけた。
沼虎「420! 何て熱さだ……」
 420の全身から、盛大な蒸気が噴き上がった。
 非常用ナノトランサーからソルアトマイザーを取り出し、使用する。ようやく常温に戻った420が、薄目を開けた。
420「ん……、あ、ぬまとら……」
沼虎「イイから、もうちょい寝てろ」
 額に軽くキスすると、420は小さくうなずき目を閉じた。まだヒリヒリしている両腕に気合を入れて、420を抱えた沼虎は
浴場を後にした。                                        つづく 

169 :名無しオンライン:2007/04/05(木) 00:35:05.17 ID:9E4RwIny
>>152.166
気になるといってもらえると続きを頑張って書こうと思える
しかしこちらから言えばヒュマ助がどう蜘蛛を止めるのかが非常に気になる・・・w
しかしヒュマ助は普段は頼りなさげなのにこういうとこはかっこいいなぁ・・・w

>>153
肌の色の指定が無かったからデフォで通したけど似ててよかった
過去編は頑張って書きまする!

>>154.168
虎子の罠って基本的に420にしか使ってないような気がする・・・w
沼虎も他の人が罠に掛かっさて420と沼虎は無事倫理的におkとなるのか!



えー、ちなみにシリアス長編に関しては現在何故か規制が掛かっているので解除されたら落としますorz

170 :ヒュマ助シリアス「終幕編」 1/10:2007/04/05(木) 09:41:55.86 ID:4CE7TxAR
―その夜。
人々が寝静まり、静寂に包まれたガーディアンズコロニー。
その通路。歩き出した影が二つ。
一つはあの女。手には刃が握られており、瞳には爛々と輝く狂喜が灯る。
そして、蜘蛛。隣に佇むその異形は、畏怖すべき蜘蛛の影だった。
その影に迫る一つの姿。

「待ってくれ」

影が止まる。蜘蛛も止まる。それに追いつく形で近づく、姿。

「何処へ行くつもりなの…?その子を連れて」
「………、………」

蜘蛛に、影に、その姿は語りかける。手にした銃を向ける事無く、静かに…。
影が振り返る。そして、蜘蛛はソレに続くように後ろへと振り返る。
影が、嗤った気がした。

「こんばんは、ヒュマ助君…」
「………」

姿…、ヒュマ助は答えない。手にした銃を向けることもなく、ただ影と対峙する。

「何処へ行くか…は、解っていると思うわ。敵の所よ」
「敵は…GRM?」
「えぇ。アレを守る…キャストも、全て…」

そう紡いで、影はヒュマ助に手を差し出した。

171 :ヒュマ助シリアス「終幕編」 2/10:2007/04/05(木) 09:42:26.15 ID:4CE7TxAR
「一緒に行きましょう?君なら…解ってくれると信じているわ」
「僕は…強くない」
「えぇ。それでもいいの。君なら…」
「でもね、負けたりはしないよ、マコさん…」

影、マコはヒュマ助の言葉に目を代える。
残忍で、冷たい、殺人鬼の瞳へと。

「負ける…?」
「そう。君のように…辛い気持ちを復讐なんかに向けるような事には、ね」

言って、銃を握り締める。普段のヒュマ助とは違う、笑みの無い表情。

「君も…結局は私の事、何も解ってなかったんだね」
「解るよ。解るからこそ、此処に来た」

その場所は、GRMからガーディアンズが品を受け取る搬入ドッグ。
研究員や役員、護衛のキャストも、此処を通ってコロニーへ向かう。

「君を止めに…ね」

そう語ると、ハルゴウホウをマコへと向けるヒュマ助。
突きつけられた銃口に、やれやれ…といった様子でため息をつくマコ。

「解ってくれると、思っていたんだけどな」
「解ってはいるよ。けどね…それだけは認めたくない」
「子供ね、そんなの…力の前にはどうにもならないのに」
「それも知ってるよ。だから孤児になった。だから両親を失った」
「だったら何故!?どうして解ってくれないの!どうして私の邪魔をするの!!」

叫ぶ。その声に、ヒュマ助はフ…と笑みを浮かべた

172 :ヒュマ助シリアス「終幕編」 3/10:2007/04/05(木) 09:42:56.15 ID:4CE7TxAR
「僕達はガーディアンズだ」
「それが…何よ」
「『大切な人』を守るのに、理由がいるの…?」
「ーーーーーーーっ!!!」

マコが走る。手にしたジートシークを振りかざし、ヒュマ助へと走り来る。
ハルゴウホウが撃たれる。正確に、腕や足といった部位を狙い打つその一撃。
手にしたジートシークで弾き落とすと、真っ直ぐにヒュマ助へと走るマコ。
ヒュマ助は、ハルゴウホウをしまうと、トランサーからレイピアを取り出した。

「私はっ!その『大切な人』に全てを奪われたっ!!」

振りかざした剣が、打ち付けられる。
鋭い斬撃を打ち合いながら、マコは叫び続ける。

「家族も…恋人も…」

打ち合わさるジートシークとレイピア。火花が薄暗い通路へとはじける。

「大切な人全て…アイツらは…私から奪った!!」

両手でジートシークを持つと、思いきり…真下にいるヒュマ助へと振り下ろす。
すんでの所で飛びずさり、姿勢を立て直すヒュマ助。
素早い動きで、マコが再度飛び掛る。もう一度、マコとヒュマ助は鍔迫り合った。

「君だって…君だって両親を失ったんでしょう!?だったら…!」
「それは…違うっ!!!」

振り抜いたレイピアが、マコの手からジートシークを弾き飛ばしていた。

173 :ヒュマ助シリアス「終幕編」 4/10:2007/04/05(木) 09:43:22.56 ID:4CE7TxAR
「失って…痛いって…辛いって解っているんだ…僕達は」
「解っているわよ…だから…!」
「なら…どうして…」
「え…」
「どうしてその痛みを他の人にぶつけなきゃ納得出来ないんだ!!」

叫ぶ、ヒュマ助の瞳には、苦しそうな…痛みを絶えるような、そんな光があった。

「僕だって、両親がいなくなった辛さも、痛みも、誰かにぶつけたいよ…」
「それこそ、誰かを憎んでいれば、楽になれるさ…。けど…けどさ!」
「誰かを憎んで、復讐して…それで誰が喜ぶの?誰が笑ってくれるの?」
「君の家族は、恋人は…そんな人生を君に望んでいると思うの?」
「うるさい…!!うるさいっ!!」

ヒュマ助の声を掻き消すように、叫ぶ。
解っていた事だった。でも認めたくなかった。認めることが怖かった。
逃げ出したのは自分だった。あの時弱かった自分が…

「アンタなんかに…解るわけないっ!!」
「マコさん…復讐なんて何も変えたりしないんだ!」
「うるさい!!43Xっ!!」

二人の間へ割って入るように、蜘蛛…43Xが間へ飛び込んできた。

「ソイツを殺して…!ソイツは…私の敵よ!!」
「………、……」

腕を広げた影。蜘蛛は、悠然とヒュマ助の前に立ちふさがっている。
銃を構えるヒュマ助。だが、その瞳にははっきりと躊躇いの色が現れている。
蜘蛛は、命令どおりにその腕を広げ、目の前にある獲物を見つめている。
しかし…

「………(フルフル…」

次の瞬間、首を横へ振ると…掲げていた蜘蛛の腕をそっと下ろした。

174 :ヒュマ助シリアス「終幕編」 5/10:2007/04/05(木) 09:43:58.48 ID:4CE7TxAR
「どうして…どうしてなのよ!?」

叫び、43Xへ掴みかかる。マコにゆすられ、43Xは悲しそうに答えた。

「マコ…、コイツ、43Xにお菓子くれた…」
「ソレが何なのよ!」
「マコ…、コイツは43Xをナデナデしてくれる…」
「うるさい!敵よ…!そんな事したって敵は敵なのよ…!」
「マコは…」
「…!?」

つかみ合う、二つの影。今はっきりと、影と蜘蛛の間に溝が生まれていた。

「マコは…43Xにお菓子はくれない…。ナデナデもしてくれない…」
「……っ!!」
「マコ…43Xは…43Xはコイツを…」
「43X……それ以上言…」
「………殺したくない…」

それは、殺人鬼に対する…殺人「機」の、初めての反抗だった。

「43X…お前ぇぇぇぇ!」

思い切り腕を振り上げ、43X目掛けて振りぬく。
PMとは言えど少女程度の外見である43Xが、頬をぶたれて地面にうずくまる。
ヒュマ助が駆け寄ろうとすると、マコがハンドガックを43Xへ向けた。

「お前もかっ!!お前も私を…誰も私を…誰もっ!!」

呟いて、43Xへ向けた銃を躊躇う事無く放つ。
数度の発砲を受け、シールドラインを持たない43Xの身体に数箇所の穴が開く。
開いた傷口を庇うように、蜘蛛は腕を丸めてその場でのた打ち回る。

「何てことを…自分の家族に向かって…!」
「だったら何よ…?コイツは…私を裏切ったのよ!!」

残忍に嗤うマコの顔。それは、殺人鬼の笑みその物だった。

175 :ヒュマ助シリアス「終幕編」 6/10:2007/04/05(木) 09:44:28.87 ID:4CE7TxAR
「裏切った?本気で…本気でそう思っているの…?」
「そうよ!私の事なんて…結局誰も解っちゃいなかった!」
「いい加減にしろ!!」

苦しげにうずくまる43X。その前に立ちはだかるように立つヒュマ助。

「こんなになってまで…この子は君を信じていたんだ…」

傷の痛みに耐え、それでも愛しい主人をけなげに見上げる43X…。

「君が笑ってくれると信じて…この子は君の復讐を手伝っていたんだ!!」

再び、レイピアを構えなおすヒュマ助。

「どんな悪人だったとしても…どれだけ名誉や地位がある人でも…」
「………」
「この子達にとっては主人なんだ…世界でたった一人だけの家族なんだ…」
「だから、何よ…」
「それを君は…どうして…」
「……黙れ…」
「どうして…裏切ったなんて悲しいこというんだ!」
「黙れぇぇぇぇぇぇ!!!!」
―スダ…ン……

一発の銃声に、その声は遮られる。
わき腹を押さえてその場に膝をつくヒュマ助。マコの拳銃の銃口から、白煙が立ち上る。
それでも、歯を食いしばって立ち上がるヒュマ助。

「どうして…家族を失う痛みを知っていて…この子に銃を向けたの…」
―ガァ…ン……
「どうして…裏切られる辛さを知っていて…この子を裏切るの…」
―ガァ…ン……
「どう…し…て…他人を恨む事でしか…」
―ガァ…ン……

176 :ヒュマ助シリアス「終幕編」 7/10:2007/04/05(木) 09:44:59.52 ID:4CE7TxAR
ついにその場にへたり込むヒュマ助。数発の傷跡から、とめどなく紅い雫は流れ落ちる。
それを見つめるマコの瞳には、はっきりとした動揺が見えていた。
引き金を引くだけの筈の銃口はぶれ、目の前で血を流す青年を正面に捉えきれない。
傷だらけのヒュマ助が、辛そうに…それでも強い光を瞳にともして立ち上がる。

「辛い気持ちを…誰かに伝えれなかったの…?」
「黙れぇ…く、来るなぁ!!」

マコの拳銃へ無造作に手を伸ばす。その銃身を握ると、力強く引き剥がす。

「君が殺した人にもね…君と同じ様に家族がいたはずなんだ…」
「…………っ!!」
「解るよね…?家族が…大切な人がいなくなった痛みは…」

それだけ呟いて、ぐらつく。致命傷には至らない傷だが、数が多すぎる。
足元には小さな赤い水溜りが出来上がり、43Xはヒュマ助を支えようとする。

「もう、終わりにしよう…?」
「私は…私は…っ!」
「少なくともね…」

そういって、グラリとヒュマ助の身体が揺れた。

「僕は…君に…人を殺して欲しくなんか…なかった…」

フっと、まるで糸の途切れた操り人形の様に、赤く地面に広がる水溜りへ倒れる。
ベシャ…と音を立てて、ヒュマ助は手にしたレイピアを離して地面へ倒れた。

177 :ヒュマ助シリアス「終幕編」 8/10:2007/04/05(木) 09:45:33.60 ID:4CE7TxAR
静寂が戻ったその場。通路には、静かに横たわる青年と、それを揺する蜘蛛。
そして、復讐という名の夢から覚めた、悲しい殺人鬼がいた。

(どうして…家族を失う痛みを知っていて…この子に銃を向けたの…)
(どうして…裏切られる辛さを知っていて…この子を裏切るの…)
(どうして…他人を恨む事でしか辛い気持ちを…誰かに伝えれなかったの…)

ヒュマ助に言われた言葉が、夢から覚めた自分へ重く圧し掛かる。

(君が殺した人にもね…君と同じ様に家族がいたはずなんだ…)
(解るよね…?家族が…大切な人がいなくなった痛みは…)

思い出してしまった、自分の知った痛み。
恨む事でしか、それを忘れる事が出来なかった自分の、弱さ。

(僕は…君に…人を殺して欲しくなんか…なかった…)

自分とは違う道を歩んだ、自分と同じ痛みを知る青年の、自分を思う言葉。
きっと、彼が守ろうとする『大切な人』に、自分と43Xも含まれているんだ…。
全てに気づいた。全てが遅かった。血に濡れた自分の手が恨めしかった。
その場に、静かに嗚咽が響き渡る。泣いているのは、夢から覚めた殺人鬼。

ふと、何を思ったかヒュマ助の傍へ歩み寄るマコ。
必死にヒュマ助を揺する43X。近づく主人に気づいて、庇うようにヒュマ助へ被さる。
しかし、その後に続く衝撃も音も無いことに、そっと顔を上げた43X。
その目に、レイピアを片手に…泣き顔で微笑む主人の姿があった。

178 :ヒュマ助シリアス「終幕編」 9/10:2007/04/05(木) 09:46:02.85 ID:4CE7TxAR
「マコ…一体何を…」
「ごめんね…ごめんね…43X」

そっと、レイピアを見つめ自分の首筋へと向けるマコ。

「やめろ…マコ!やめるんだ…!」
「裏切ったなんていってごめんね…傷つけちゃってごめんね…」

刃を首筋へ目掛け、真っ直ぐに構える。

「もう、終わりにするからね…」
「マコ…!!」

レイピアを持つ手に力を入れる。その時…
―パァ…ン………
乾いた銃声と共に、マコの手から弾き飛ばされるレイピア。
その衝撃に、ペタリとその場にくずれるマコ。

「間に合ってよかったぜ…」

通路の影、数メートル先にある…二つの影。
中年ヒュマと、その相棒…GH440の姿だった。
足早に、倒れているヒュマ助や崩れ落ちたマコの元へと歩み寄る二人。

「おっさん!小太りは傷口塞げばなんとかなりそうだぞ!」
「あぁ、440。そっちは頼む」
「任せろ!…小太り、死ぬな…?確りしろよ…?」

傷口へ応急テープを取り出してグリグルと巻きつける440。
その隣で、放心状態のマコへ、そっと中年ヒュマが語りかけた。

179 :ヒュマ助シリアス「終幕編」 10/10:2007/04/05(木) 09:46:29.62 ID:4CE7TxAR
「アンタ、さっきこの兄ちゃんに言われただろうが」
「『家族が…大切な人がいなくなった痛みを知っているだろ』…てよ」

呟いて、傍にあったレイピアを取り上げる中年ヒュマ。

「そこのちびちゃんにとって、アンタは家族であり…大切な人だろうが」

その声に、ハっとしたように43Xを見るマコ。

「そいつ残して勝手にくたばって…残されたちびちゃんはどれだけ辛いと思う…?」
「アンタは死んじゃいけねぇよ…ちびちゃんの為にも、な」

その声に、肩を抱えて泣き始めるマコ。
今更になって、死ぬ事の恐怖と家族への申し訳なさを思い出したように、泣き続ける。

「おっさん!小太りの傷は塞いだぞ!」
「あぁ、ありがとな。440、お手柄だ」

安堵の表情の43Xと、得意げに救護の腕を見せびらかす440。
泣き続ける殺人犯と、その犯人を命がけで止めたお人よし店主。
その場に居合わせた面々をみて、中年ヒュマはやれやれ…と呟く。

「アンタは償わなければならない。それこそ…命がけでな」
「はい…」

弱々しく呟いたマコへ、そっと紙袋を差し出す中年ヒュマ。

「そこの兄ちゃん見たく、辛い気持ちも吹き飛ばす位…笑って生きろ。それでも辛い時は…」

紙袋をそっと開くマコ。涙目に紙袋中身を見つめる。
紙袋には、ヒュマ助の飯店のロゴが印刷されている。

「甘いものでも食べて、イライラなんて忘れちまえばいいんじゃねぇのか?」
「…………はぃ」

―その夜、一人の殺人鬼と蜘蛛の都市伝説は、コロニーから消えていった。

180 :ヒュマ助シリアス「後日編」 1/5:2007/04/05(木) 09:47:17.48 ID:4CE7TxAR
結局、あの後僕は中年ヒュマさんが手配してくれた救護隊に、病院へ運ばれた。
大事には至らなかったものの、結構な無茶をしてしまったらしい。
それから数日。病院のベッドで生活するハメになった。
担ぎ込まれたと聞いて、442は卒倒しそうなくらい慌てて僕の病室へ来た。
422も普段と違って心配そうに、僕の顔を覗き込むばかりだった。

怪我でベッドで生活する時期は足早に過ぎ去り、僕は退院を迎えた。
それこそ、短い入院期間だったが、沢山の人がお見舞いに来てくれた。
先生、ヒュマ恵さん、お得意様、常連さん…。
それこそ、病室に花やらお見舞いのフルーツが溢れそうなほどだった。
422は果物いっぱいで嬉しそうだったが、442に全部没収されてふて腐れていた。
沢山の人がお見舞いに来る中で、どうしても僕にはいえない事があった。

『どうして、そんな怪我をしたの?』

表向きは、中年ヒュマさんの計らいで偽の怪我理由が皆様に伝えられたけど…
けれど、僕は真相が話せないこともそうだが、何より…
マコさんと、43Xちゃんの事が、気がかりだった…。

181 :ヒュマ助シリアス「後日編」 2/5:2007/04/05(木) 09:47:46.04 ID:4CE7TxAR
「はい、では皆様…お待たせ致しました」

数日後の飯店。人が多数集まるその飯店の戸口には、「本日休業」の札。

「ヒュマ助、無事に復活です」

その声に、集まってくれた人々から歓声があがる。
口々に退院を祝われたり、お店の再開を心待ちにしていたことを知らされたり…
それこそ、「ヒュマ助店主退院祝い」…なんてタレ幕まで準備されているほどだった。
なんだかんだで、料理を作ったのは祝われるはずのヒュマ助なのが…アレだけど。

乾杯の音頭もそこそこに、お店では宴会が始まった。
常連同士でお酒を飲み交わしたり、442や422とお客様のPMちゃん達が語らったり。
僕は、そんな席の端っこ、いつもの席でちびちびとお酒を飲むある人の傍へ歩み寄った。

「今回は本当に、有難う御座いました…」

深々とお辞儀をすると、「よせよ」と照れくさそうに酒を飲み干す中年ヒュマ。
440ちゃんはといえば…あぁ、あっちで422と大食い対決を始めてる…
そっと向かいの席へ座ると、何気なし宴会を見合う。
そっと、中年ヒュマがヒュマ助へと語りかけた。

「あのお嬢ちゃんの事だけどな…、4〜5年は仮釈放無しで服役だって話だ」
「そうですか…」
「まぁ、あれだけの事しちまって、この判決なら軽すぎるってもんだ」
「そこら辺も…手を回してくれたんですね?」
「ん?さぁな…」

口には出さないが、この人がマコの事を任されてくれていたのは、感じ取れた。

182 :ヒュマ助シリアス「後日編」 3/5:2007/04/05(木) 09:48:11.67 ID:4CE7TxAR
「それで…43Xちゃんは…?」
「あぁ、その事で手紙を受け取ってきた」
「手紙…?」

一通のメールをヒュマ助のトランサーへ転送する中年ヒュマ。
ヒュマ助は、その送られてきたメールを静かに再生した。

『ヒュマ助君へ
 君に目を覚ましてもらって、私は自分がしてしまった事を悔やみました…。
 それでも、君の言葉を信じて、私はもう一度やり直そうと決心が出来ました。
 つきまして…、勝手なお願いになりますが、43Xを宜しくお願い致します。
 私と言う所有者がいなくなれば、あの子はデバイスZEROで初期化されます。
 それは、私はまた家族を失う事を同じなんだと、私は思います。
 ですので、あの子をどうか宜しくお願いします。
 いつか、必ず…胸を張って私が君の前に帰れる日まで、どうか…
                                 マコ』

メールを読み終えると、ヒュマ助は中年ヒュマを振り返った。
見れば、ふてぶてしく微笑む彼。きっと、このメールの内容を知っていたのだ。
そして…

「………、…(つんつん」
「…?」

中年ヒュマと逆側から、背中をつつかれ振り返るヒュマ助。
そこに、如何して良いか解らないといった表情で佇む…可愛らしい子蜘蛛が一匹…。
それを、そっと手を伸ばして腕の中に迎え入れるヒュマ助。
一瞬、ビクっとしたものの、しぶしぶ…といった表情で腕の中へ飛び込む43X。

「ふふふ…w(ナデナデ」
「………(プイ」

そっぽは向いているが、満更でもなさそうな顔で、43Xはヒュマ助に撫でられるのだった。

183 :ヒュマ助シリアス「後日編」 4/5:2007/04/05(木) 09:48:38.44 ID:4CE7TxAR
「ヒュマ助、その子は?」

気が付けば、大食い対決していたはずの422が3人のいるテーブル前に来ていた。
先ほどの辺りを見れば、440はお腹を苦しそうに擦っている。
積み上げられたお皿を見る当たり、流石の440もギブアップしたのだろう。
まったく、422の胃袋は底なしである…。

「新しい家族…かな」

そういって、腕の中の43Xを降ろしてあげるヒュマ助。

「そうなの?」
「そそ。今日から43Xもウチの子だよ?」
「………(ジロリ」

まるで、「私は仕方なく納得した」と言いたげな鋭い目つきに、苦笑するヒュマ助。

「そっか!よろしくね、43X。ボクは422!」
「………(プイ」
「ちょ…!?あからさまにボクの事どうでもいいって態度なんですけど!?」
「あぁ、この子なりの宜しくって挨拶じゃないかな」
「違う、違うよヒュマ助!これは『聞いてない、ボケ』っていうボクへの挑戦だ!」

ナックルを装着して腕を振り回す442。それをどうどう…となだめる442。

「解ってるのか?その子は…」

振り返ると、真面目な顔をしてヒュマ助を見つめる中年ヒュマと目が合った。

184 :ヒュマ助シリアス「後日編」 5/5:2007/04/05(木) 09:49:03.69 ID:4CE7TxAR
「解っています。それでも…」
「そうか…」

そういって、グっとジョッキ生を飲み干すと、また笑顔に戻って言った。

「なら、頼んだぜ。違法PMだとしても、主人がアンタなら任せられる」
「あはは…、責任重大ですね」

振り返ると、422と43Xが一触即発状態である。
ナックルを構え、「かかって来いやー!」と騒ぐ422。
とその時、43Xの後ろ髪の下から補助腕が伸びて、422をあっという間に捕縛する。
「離せー!!」とジタバタ暴れる422をジーっと見つめてやれやれといった表情の43X。
他のお客も、彼女の補助腕を見ても何も思わないらしく…
むしろ、422を捕まえるその腕に、わいわいと騒ぎ立てている。

「これから、宜しくね…?43X」

その言葉が聞こえたのか、チラっと振り返った43X。
422をポイっと投げ捨てるとと、補助腕を背中にしまってヒュマ助の足元へ駆け寄ってくる。
そのまま、速度をつけたジャンプ。ヒュマ助の腕の中にムギュっと飛び込む。

「ヒュマ助、422に勝った」
「ん?あぁ、お見事。43Xは強いなぁ…(ナデナデ…」
「………、……(プイ」

キャイキャイと再戦を騒ぎたてる422。それを上手になだめる442。
ヒュマ助の腕の中で、そっぽを向きつつ幸せそうな顔の43X。
新しい家族のぬくもりを胸に、飯店の宴会は続いていくのだった。

185 :ヒュマ助作者:2007/04/05(木) 09:58:08.58 ID:4CE7TxAR
はい、昼前に一気に最終部&エピローグ投下です。
こんなクオリティ曖昧な長編にお付き合い下さって誠に有難う御座いました。
書ききれなかった一部を追記と言う形で、締めくくろうと思います。

○マコ
はい、GRMへは逆恨みです。戦争の責任は誰にある…という社会批判です。
果たして兵士が悪いのか、戦わせる政府が悪いのか、戦争の道具が悪いのか?
そういった個人的な批判が入っています。gdgdなのはそのせいかも…

○GH43X
マコが改造したクバラPMです。正規品ではないので形式番号表記が出来ない。
その為、ベースのナンバーに最後尾をX表記と言う名前に。
普通のGH430の外見で髪を銀色、服を黒で考えてください。クバラカラーで。

○決着つけたのが主役じゃなく中年ヒュマ
これも、前にお教えしたとおり…
「ヒュマ助はあくまでヒーローではなく一般人代表」という一面の反映です。
ガチバトルで格好つけたりは出来ません。あくまで感情論です。
精神的な強さ。これこそ、英雄でなくとも人が持てる「強さ」だと私は思います。
ですので、子供な一面として対立、大人が尻拭い…という構成に。
ていうか…中年ヒュマさんはこういう役所が似合いすぎてるのが驚き…w

さて、長々と私的占有みたいな形で投下してしまいました。
今後の43Xの加わったのほほん飯店物語の作成に取り掛かりつつ
しばしの休息と致します。皆様、次回でまたお会いしましょう!
応援、ご愛読、有難う御座いました。ヒュマ助作者でした。

186 :罠師の恋人:2007/04/05(木) 21:10:34.36 ID:jbGUB1SG
>>185
ヒュマ助の熱さに惚れましたw シリアス編、お疲れ様でした!

それでは、第十話「倫理的に…お約束」を投下です。

 そよそよと心地よい微風を頬に感じて、420は目を覚ました。
420「……ぬま、とら?」
沼虎「よお、目ぇ覚めたか」
 左手はウチワを使い、沼虎の空いた右手が額へ乗せられた。
420「ん……」
 冷たい手が心地よかった。ましてやこれは、沼虎の手なのだ。
沼虎「もう、大丈夫みてえだな」
 すっと、額から手が離れる。
420「あっ……」
 思わず、420がその手を取った。見下ろす沼虎の目が、僅かに緩む。
 髪の間を、沼虎の指が這う。耳の裏へ、それからうなじへ。指が滑り落ちてゆき、沼虎の顔がそっと近づいた。
420「……待って、沼虎」
沼虎「あん?」
 唇が触れ合う寸前、420が沼虎をそっと押し戻した。
420「ねえ、聞かせてほしいの……。ホントに、あたしで、いいの?」
沼虎「…どーいう意味だ、そりゃ」
 真面目な声で、沼虎が聞き返す。その手は、まだ420の背に回されていた。
420「あたし、くやしかった。ううん、……羨ましかった。虎子のコト」
沼虎「何でアイツが出てくるんだ?」
420「さっきオンマゴウグと戦ったとき、息、ぴったりだったじゃない。ああ、コレがプロトランザーのコンビネーション
    なんだなあって。あたしはPMだから、プロトランザーにはなれないもん。でも、虎子は」
沼虎「……呆れた」
 なっ、という形に口を開いたときには、沼虎が覆いかぶさっていた。抱きすくめられ、キスをされただけで、頭の中が
甘い痺れに支配されてゆく。
420「ん……ぅんっ……ぷはっ、ぬまとら……?」
沼虎「そんなコトぐらいで、ぐらついてんじゃねえ」
 少しの休憩の後、また唇を塞がれた。
420「んっ、でもっ」
沼虎「デモもストもねえ。……俺様のコト、そんな信用できねえか? それに、だ」
 長いキスのあと、ようやく沼虎は腕をゆるめた。420の身体は解放され、布団の上にふわりと落ちた。
沼虎「初めのうちは、アイツが無理やり合わせて来たんだよ。……まあ、熱くなっちまったコトには変わりねえけどよ。でもな」
 沼虎の細い指が、420の浴衣にすっと掛けられた。
沼虎「俺様を一番アツくできるのは、420……お前だけだぜ」
 露になった420の肌に、沼虎の唇がゆっくりと降りた。
420「ぬ、ぬまとら……だめ…恥ずかしいよ」
沼虎「駄目? 却下だ。俺のコトを信じられるようになるまで、たっぷりおしおきしてやる」
 舌が、肌の上をゆっくりと這う。あごの下から首へ、それから鎖骨へ。焦らすように、沼虎は動き、そして止まる。
420「ん……やだ、やめないで……ぬまとらぁ」
沼虎「これから、どんなコトがあっても俺様を信じるか?」
420「うん、信じる……」
沼虎「俺様のコト、好きか?」
420「うん、あいしてるの……」
 420の囁きに応えるように、沼虎の腕が420をきつく抱き締める。
420「ぬまとら……きて……」
 唐突に、沼虎の身体がびくりとなった。
420「?」
沼虎「ったく、ようやくココまで漕ぎ着けたってのにな……。覗きってのは、粋じゃねえぜ? 虎子」
 あっけに取られる420を置いて、沼虎が窓の外へ吼え立てる。
虎子「ホホホ、あの程度の陳腐なトラップで私を止めようなどチョロ甘ですわよ、沼虎さま!」
沼虎「てめえ……上等だ! ここでケリつけてやる! 女だからって、容赦しねえぞ!」
 叫びながら外へ飛び出してゆく沼虎。部屋の中には、間の抜けた格好の420がぽつねんと座っていた。      つづく

187 :名無しオンライン:2007/04/06(金) 08:53:46.45 ID:qPb8Z1dz
>>185
ヒュマ助かっこいいなあ・・・w
そしてパシリがついに三体に!
羨ましいハーレムだなあ畜生w

>>186
もはや語るまい、倫理的におk!

しかし最近はライトエロが増えてるな
全く持ってよい傾向だ!w

188 :名無しオンライン:2007/04/06(金) 13:55:29.87 ID:NcyRkH6+
相変わらずのスレの名作っぷりにおいちゃん嬉しいわw
お料理のお話は風呂敷広げすぎて没になりそーだぜ!

だがそれにしてもイルミナスはネタの宝庫だ…

ワルキャス「うひょー! キャシーの胸に俺のコインを全賭けしちまいそーだぜー!」
カジノの子「いやーん♪ もうっワルキャスったらー♪」
ワルパシリ「お前は最初からクライマックスじゃあああ!」
ワルキャス「モモタロスウウウウウッ!!」

ワルキャス「俺と君の運命を占って欲しいんだが…」
巫女さん「は?」
ワルパシリ「悪霊退散! 悪霊退散!」
ワルキャス「ドーマンセーマアアアアアン!」

ちょっと考えてこよう…

189 :名無しオンライン:2007/04/06(金) 14:41:02.33 ID:QH54BAah
時間のあいた今日になって一気に読んでみた。
おっさんと440のコンビがいい感じだねぇ。
ストーリーもしっかりしてて中だるみなく目が離せない展開でグー。
私の読み取りミスだが、終盤まで蜘蛛の大きさのイメージが狂ってて、
PMサイズだと気が付くのが遅れてしまったのがちと惜しかったかも。
ともあれグッジョブ、ワクワクさせていただきました。

190 :219:2007/04/06(金) 17:40:28.38 ID:tNw8vu9d
煮込んで煮込んで煮込み過ぎて原型が分からなくなって
やっぱ落とすのやめとくか、と放置した後
やっぱ勿体無いから味直しして出す、
それが変態くおりてぃ

もう覚えてる人もいまい( ゚ω゚)
こっそりと投下
微妙に長いんで生茶でも飲みながらゆるゆるとご覧ください

191 :219(1/7):2007/04/06(金) 17:41:21.97 ID:tNw8vu9d
男   「ただいま〜」
パシリ 「お帰りなさ〜いご主人さまぁ♪」
男   「やぁパシリ、今日も沢山稼いできたよ」
パシリ 「わぁ凄いです!さすがご主人様♪」

ぎゅう〜〜〜〜☆
っとご主人様を抱きしめる私

男   「ふふ、さ、おなか空いたろう、ご飯にしよう」
パシリ 「はぁ〜い♪」
男   「・・・・・・・・・・・・」
パシリ 「・・・・・・・・・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・

男   「パシリ・・・なんか気持ち悪い・・・」
パシリ 「気持ち悪いとはなんですか、人がわざわざノってあげたと言うのに」

( ゚A゚)な顔をしてそんな事を言う変態

男   「たまにはさわやかに会話してみようと言ったのはそっちだろ?」
パシリ 「私はいつも通りで十分さわやかなのにあなたが自分だけ変えるのは嫌だと無理にやらせたのでしょう、この変態」
男   「いつもいつも散弾銃をぶっぱなす奴がさわやかなわけ無いだろ」
パシリ 「あなたがいつもいつも散弾銃を撃たれる様な事をするからでしょう」
男   「普通はこう「もお〜〜!!!ご主人様の浮気者〜〜〜〜!!」とか言ってポカポカ☆殴るもんじゃ無いのか?」
パシリ 「どこのエロゲーですかそれは」
男   「『ご奉仕PM☆好き好きご主人様♪』」

そういえばあったな、ベットの下のお宝にそんなゲームが


192 :219(2/7):2007/04/06(金) 17:42:15.83 ID:tNw8vu9d

男   「やはりPMはだな、こう・・・何を求められても断れない程ご主人様が大好きでだな・・・」
パシリ 「はいはい、妄想はご飯食べてからにしてください、せっかくのご飯が冷めてしまいます」
男   「「やぁ〜ん☆やめてくださいご主人様ぁ〜(ハァト」ふふ・・・そんな事言ってもここはウブハァ!!」

愛用のシッガ・ボマが火を噴く

パシリ 「ご飯が冷めますよ、変態」
男   「ウオオオオ・・・・ご飯が冷めるより先に俺が冷たくなるぞ・・・・」

よれよれと食卓に着く変態
結構強めに撃ったのに冷たくならないあたりはさすがだ


男   「ふ〜やれやれ・・・・しかし、いよいよ明日かぁ」
パシリ 「明日・・・?あぁ・・・・」
男   「ふふ〜ん♪楽しみ楽しみ〜♪」
パシリ 「はぁ・・・・」

変態はえらくご機嫌だ・・・まぁそれもそうだろう・・・
事の発端は1週間程前にさかのぼる


193 :219(3/7):2007/04/06(金) 17:43:02.80 ID:tNw8vu9d

・・・・・・・・一週間程前・・・・・・・・・・・・


男   「しっかし、パシリも連れて来いなんてどんなミッションなんだろうな?」
パシリ 「さぁ・・・あまり危険なもので無ければ良いのですが・・・」
男   「ぬう・・・」

今朝早く、本部から新しい任務についてのブリーフィングが有るので「PMを連れて」本部に出頭せよとの命令が下った
任務に同行すると言っても私達PMはあくまでご主人様のサポート役であり、
任務に同行させるかどうかの判断も基本的にPMの所有者・ご主人様が決定している
今回の様にPMを連れて行く事を前提とした任務と言うのは極めて異例である

コンコン・・・パシュウ〜・・・

男   「失礼します」
パシリ 「失礼します・・・」

ご主人様共々少々緊張した様子でガーディアンズ本部のミーティングルームに入る

事務官 「来たか・・・掛けたまえ早速任務について説明する」

事務官の重々しい雰囲気にご主人様の顔が引き締まる、私も拳を握り締めゆっくりと椅子に座る

男   「あの・・・先に聞いてもよろしいでしょうか?」
事務官 「何かね?」
男   「あの・・・パシリは、何故ここに・・・?」
事務官 「今回の任務には彼女の存在が欠かせないのだ、故にこうして直接ミーティングに参加して貰う事にした」

私が欠かせない・・・
不安とプレッシャーが私に圧し掛かる


194 :219(4/7):2007/04/06(金) 17:44:01.72 ID:tNw8vu9d

男   「・・・・なぜパシリが・・・?」
事務官 「それを今から説明する・・・まずは、これを見てくれ」

フォン・・・

心地良い起動音と共に目の前の壁に綺麗な女性の写真が映し出される

男   「む・・・!!」

ご主人様・・・変態の顔がより一層引き締まる・・・女性の写真を食い入る様に見ている

事務官 「さて、彼女だが・・・」
男   「ガーディアンズ登録番号NO.0259143、種族はヒューマン、ガーディアンズ訓練学校に在籍中で後は実地研修を残すのみ」
    「成績は文・武共に優秀、品行方正で友人も多い・・・絵に描いた様な優等生です」
事務官 「・・・・・・・」
男   「趣味は読書-特に甘甘な恋愛小説が好みだとか」
パシリ 「・・・・・・・」
男   「3サイズは上から85/58/84のEカップ・・・清廉そうな顔に似合わずその体は」
事務官 「いや・・・もういい・・・それだけ知っていれば十分だ」
パシリ 「何故この人についてそんなに詳しいのですか・・・ご主人様・・・」
男   「男として当然だろう」
パシリ 「ああ・・・そうですか・・・」

クソ・・・ぶっ放してぇ・・・
事務官の前じゃ無かったら蜂の巣にしてやるのに・・・


195 :219(5/7):2007/04/06(金) 17:44:53.33 ID:tNw8vu9d

男   「それで、彼女が何か?」

やたらテンションの上がった変態が事務官に詰め寄る

事務官 「うむ・・・・実は・・・」

事務官が非常に言い辛そうに言いよどむ

パシリ 「あの・・・」
事務官 「うむ・・・・・・君に・・・彼女の指導教官をやって欲しいのだ・・・」
パシリ 「え・・・・・」
男   「え・・、お、おお!なんだ!!深刻そうな顔してるから何事かと思いましたよ」
    「勿論オッケーですよオッケー!!こんな可愛い子の教官なんて頼まれなくてもこちらかr」
パシリ 「えええええええええええええええええええ!!!!!????」

私の大声が狭いミーティングルームに反響する

男   「ぐ・・・お・・・耳が・・・・」
パシリ 「な、何を考えているのですか!そんな事をしたら・・・!!」
男   「いや、そんな事ってお前・・・」
事務官 「分かっている、分かっては居るが・・・こちらも人手が足りんのだよ・・・」
男   「ええ・・・ちょ・・・何その一番使いたくない手みたいな言い方は・・・」
パシリ 「そんな・・・でも、だからって・・・」
事務官 「君の言いたい事は分かる、だが他に選択肢が無いのだ」
男   「あ〜・・・その・・・もしもし・・・?」
パシリ 「でも・・・でも・・・・」
事務官 「パシリ君・・・今回の任務は君も必ず同行してもらう」
パシリ 「・・・・・・・・・」
事務官 「君だけが頼りだ」
男   「・・・・・・・・・(´ω`) 、ッペ」


196 :219(6/7):2007/04/06(金) 17:45:53.80 ID:tNw8vu9d

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

明日は研修生と初めて顔合わせをする日・・・
変態のテンションは初デート前の女子高生の如く舞い上がっていた

男   「ふ〜んふ〜ん♪明日は何着ていこうかな〜♪」

ナノトランサーから服を引っ張り出しては鏡の前でポーズを決める変態

男   「ねぇねぇパシリ何がいいかな〜♪」
パシリ 「何でも良いから早く決めて片付けてください、このままじゃ休む事もできません」

部屋中に脱ぎ捨てられた服を畳みながら依然服を引っ張り出し続ける変態を睨む

男   「う〜ん・・・これかなぁ・・・いや、この渋い奴の方が・・・・いやいや・・・」
パシリ 「・・・はぁ・・・・」

そんな私を無視して尚舞い上がり続ける変態
・・・不安だ、こんな変態をあんな良い子そうな人の教官にして良いものだろうか・・・否、良い筈が無い・・・・
変態のセクハラによるストレスからガーディアンズを止めてしまうのでは無いだろうか・・・
例え止めなくてもセクハラで思い詰めて体を壊してしまうかもしまうのでは・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
いやいや・・・ご主人様だって立派なガーディアン・・・
将来有望な新人を止めさせる様な事はさすがに・・・
うん・・・やる時はやってくれる人だ、今回も・・・

男   「「やぁ〜ん☆やめてください教官〜(ハァト」ふふ・・・そんな事言ってもここはウブハァ!!」

あ〜だめだ・・・やっぱこの変態はだめだ
なんとしてもこの変態から将来有望なガーディアンを守り抜かねば
愛用のシッガ・ボマを片手に決意を新たに気を引き締める


197 :219(7/7):2007/04/06(金) 17:47:04.07 ID:tNw8vu9d

パシリ 「よいっせっと・・・・」

気を失った変態をベットに放り投げ部屋を片付ける
・・・・・・・・・
変態のセクハラは勿論だが私にはもう一つ気掛かりな事が無い訳でも無い
ミーティングが終わった後、事務官から私宛に一通のメールが届いていた

-------------------------
事務官:
今回の件、人手が足りないというのも事実だが実は当人の希望というのが一番の理由である
私達も幾度と無く説得したが(彼の普段の素行についてははぐらかしつつだが)彼女の意思は固かった、
どうも彼女は君の主人に対し並々ならぬ思い入れがあるらしい
それがどんな思いなのかは不明だが君にはこの点も十分考慮に入れて護衛にあたって貰いたい
-------------------------

・・・・・・・・・・・・
ご主人様は外から見ている分にはかなり良い男だ
容姿端麗、仕事はパーフェクト・・・とまでは行かないがまぁそれなりにできる
変態な一面もチラッと見る分には気さくで女性に優しいジェントルメンに映るのだろう
私が秘密裏に処分しているがラブレターやら何かと理由を付けてお誘いのメールをくれる女性も結構居る
・・・・・・・まったく・・・パッと見だけで恋だのなんだの騒ぎやがって・・・
ご主人様は紳士なんかじゃなく変態、ド変態なのに・・・
「こんにちは」と挨拶をしたら「やぁこんにちは今晩どう?」と素で返す様な男なのに

パシリ 「ふう・・・・」

部屋の片付けを終え私も布団に入る
・・・・・・・まぁ・・・・会えばすぐに想像の人物とは違うと気づくだろうし
変態だと分かっててマジ惚れする人も居まい・・・・・
・・・・・・・うん・・・・変態でも好きだ〜なんて酔狂な奴はこの世界に二人も居ないだろう・・・・・




−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-----------------------------------------------
続きはまだ煮込み中なので今しばらくお待ちください


198 :罠師の恋人:2007/04/06(金) 19:10:49.45 ID:hE5CI9pk
>>188
相変わらずテンポいいふたりですねw イルミナスをどういじくるのか、wktkもんです。
>>197
事務官とパシリのやり取りで噴きましたw

それでは、第十一話「さらば、温泉」を投下です。

 一対の男女が、宿の屋上で対峙していた。荒く呼吸を繰り返し、上下する肩としたたる汗が、その疲労の凄まじさを物語っていた。
沼虎「なかなか、やるじゃねえか」
虎子「沼虎さまこそ。…ですが、この一撃で終わりにさせていただきますわ!」
 宣言して、虎子は手にした長槍を収納。空になった両手を天へと掲げる。
 挙動から遠距離攻撃と判じた沼虎は、距離を詰めずに弓を選んだ。
 次の瞬間、虎子の低い、だが朗々とした声が響き渡る。
虎子「天光満つる処にエロスあり……エロの門開く処に我はあり!」
 虎子のナノトランサーから、光線兵器が転送される。
虎子「受けよ、エロの雷! デガーナ・カノンッ!」
沼虎「そ、それは! そんなバカな、ぐあああああ!」
 弓を握ったまま、沼虎は雷光の一閃をモロに受けて倒れた。デガーナ・カノンを収納した虎子が、ゆっくりと近づいてくる。
その顔は満面の笑みで彩られており、わきわきと両手が虚空をもみしだくように動いていた。
虎子「さあ、今度は沼虎さまのデガーナ・カノンを……ご開帳ですわ!」
 沼虎のズボンを、虎子が剥ぎ取るように脱がせた。そのときできた、僅かな隙を沼虎は見逃さなかった。
沼虎「かかったな! 俺様の肉体を賭けた、最後の罠に!」
 がば、と身を起こす沼虎。ズボンを持った虎子の手が、一瞬の躊躇を見せつつもナノトランサーへ伸びる。
沼虎「ぁアイテムなんぞ、使ってんじゃねえ!」
 トラップを取り出そうとした虎子に、沼虎の放つ大斧の一撃が決まった。寺院の屋根をバウンドして、虎子は成すすべもなく
落下する。
沼虎「させるかっ!」
 あわや地面に激突、する寸前で、虎子の身体は氷柱に包まれぴたりと止まった。
沼虎「間に合った……みてえだな」
 射たばかりの弓を取り落とし、沼虎はがくりと膝を突いた。凄まじい疲労感が、背中を這い登ってくるようだった。
見れば、すでに夕日が沈み行く。夜半すぎから、戦い続けていたらしい。苦笑してから立ち上がり、沼虎は虎子の元へ降りた。
沼虎「結構な点前だったぜ、虎子」
虎子「やっぱり……沼虎さまには、敵いやしませんわ」
 凍りついた虎子を溶かして、沼虎はにやりと笑いかける。応える虎子も、また笑顔だった。
 死力を尽くして戦い続けた二人の罠師の間に、奇妙な絆が生まれた瞬間だった。
 すっと、どちらからともなく手を握り合う。
420「ば〜か〜と〜らああああああああああああ!!!」
 恐ろしい咆哮により、二人の笑顔がひきつった。
沼虎「ま、まて420! 話せばわかくぁswでfrtgyhじゅきぉ;p@:」
虎子「お、おチビちゃん! それ以上したら、沼虎さまがアッー!」
 沼虎をボコりつつ、虎子の首を420が器用に掴んだ。
420「問 答 無 用!」
 体力を使い切った二人には、バーサーカーと化した420を止める力は残されていなかった。

番頭「ウホッ。おありがとうございましたッ! またのお越しを、従業員一同心よりお待ち申し上げているでありますッ!」
女将「次回も是非、みんなで来てくださいね」
420「うん。でも、次もタダじゃ悪いから、ちゃんとお金貯めてくるわね」
番頭「ウホッ。420さん、お元気で」
女将「お疲れ様です。またたーノシ」
 手を振るふたりに会釈して、420は狂信者の宿を後にした。
沼虎「う〜ん、420〜……ソコはマズイんだ……めりこむ、めりこむ〜」
 右手に、ズタボロになった沼虎と、
虎子「痛いですわ〜おチビちゃん……攻めるなら、もう少しプレイ色をを〜」
 左手には、ボロ雑巾になった虎子を引きずる420。もちろん、持っているのは二人の足首である。
 ミズラキの獣道を歩く420の足取りは、ちょっぴり軽かった。          つづく

199 :名無しオンライン:2007/04/06(金) 20:11:36.89 ID:hiQtLicA
変態氏復活age

忘れるもんかい、最初の投下からアンタの作品が好きだぜ。
また折り見て買いてくれよ。

200 :名無しオンライン:2007/04/06(金) 20:16:13.20 ID:AGVPogIF
プルルル プルルル プルルル

常にコールが鳴り響き、そこにコールを受ける者の声が折り重なる。
ここは情報部。バレンタインの騒ぎが収まり、普段通りになったとはいえ、辺りはそれなりの喧騒に包まれている。
そんな中、自分にあてがわれたデスクにドンと足を置き、煙草片手に、気だるげにコールを受ける男が一人。

プルルル プルルル プルルル

ガチャッ

中年ヒュマ「ヘイ、情報部。…あぁ?エロサイト見たら変な請求画面が出ただぁ?悪い事は言わねぇ、払っとけ」

ガチャン

プルルル プルルル プルルル

ガチャッ

中年ヒュマ「ヘイ、情報部。…あー、その件については主任が。繋ぎます?…はぁ、そーすか。ハイハイ、伝えておきますよ、と」

ガチャン

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

中年ヒュマは先程の電話の要件を伝えるべく主任のデスクへ向かう。
いるにはいたが、イスに座ったまま仮眠をとっている。

中年ヒュマ「主任、しゅにーん」
主任「zzz…zzz…フガッ………あ、お前か」
中年ヒュマ「主任、バレンタインの件でグラール新聞からコメントの要請が」

返答を待つが主任は寝起きで酷く不機嫌そうだ。アイマスクをしていてよく分からないが不機嫌なのは確かだ。

主任「…会見で喋るこたぁ喋った。今更答える事ねぇ。それに…あの件ならテメェの方が詳しいだろう」
中年ヒュマ「………なんの話で…」

急な、確信のこもった問いかけに中年ヒュマは返答に詰まる。
主任は身を起こし、アイマスクから目を覗かせて言う。

主任「あまり俺の情報網をなめるな。お前の経歴も洗いざらい調べた」
中年ヒュマ「………さすがは情報部主任だ。だが俺の経歴調べるなんて、あんまりいい趣味とは言えませんなぁ」

両者の視線が交錯し、しばらくの時が流れる。

主任「フン…。その件は俺がやっとく。行っていいぞ」
中年ヒュマ「フッ…。ヘイヘイ」

くるりと身を翻し、自分のデスクに向かう中年ヒュマの背中に主任が声をかける。

主任「あぁ、そうだ。忘れるとこだった」
中年ヒュマ「ヘイ?」
主任「お前来週から異動な」
中年ヒュマ「ヘイヘイ」

………

中年ヒュマ「へ?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

201 :名無しオンライン:2007/04/06(金) 20:18:17.26 ID:AGVPogIF
プシュー

440「あ、おかえりおっさん」
中年ヒュマ「へへへ、今帰ったぞーい」

部屋に入ったとたんに崩れ落ちて440に覆い被さる中年ヒュマ。

440「うわっ…ぷ…。おい!?おっさん!?うわっ!くっさ!酒くっさい!」
中年ヒュマ「440ちゅわーん。ちゅー」

完全に酔いつぶれた中年オヤジのクチビルが440のそれに迫る。

ゴッ

440「…ハッ……ハッ……はぁ…」

440はたった今中年の頭部を殴打したショットガンを下ろしため息をつく。

中年ヒュマ「………ふぐおぉぉ………ふぐおぉぉ…zzz」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

―翌朝―

中年ヒュマ「うぅ………」
440「まったく、どうしたんだ一体…。昨日は大変だったんだぞ?…ブツブツ」

文句を言いながらも二日酔いで寝込む中年ヒュマの額のタオルをテキパキと代える440。
代え終えると、文句を言っていた時とは打って変わって、顔の表情を一変させ真剣な表情で問い詰める。

440「医者に止められてるのにあそこまで酔っぱらうのはおかしいぞ!」
中年ヒュマ「うぅ…でかい声…出すな…頭に響く」
440「おっさん!!」
中年ヒュマ「あ゛っ…分かった…」

観念したようにぽつぽつと喋り出す中年ヒュマ。

中年ヒュマ「………異動になった」
440「………」
中年ヒュマ「また警備部だそうだ」
440「…なっ!医者の診断書見せて取り下げてもらってこい!死んじゃうぞ!」

中年ヒュマの体の事を知っている440は、当然抗議の声を上げる。

中年ヒュマ「う…叫ぶな…最後まで聞け」
中年ヒュマ「警備部っつっても外回りじゃない。内勤だ」
中年ヒュマ「最近コロニーではフォトン製品や違法改造されたマシーナリを利用した犯罪が増えてきたらしい。
大それた武器を携行できないコロニー警察じゃ対処しきれんぐらいにな」
440「………」
中年ヒュマ「で、だ。対抗策として新たにコロニー内部の犯罪の捜査、告発を扱う組織がガーディアンズ内部に誕生。
どういうことか警備部から落ちこぼれたはずの俺が抜擢された」
440「抜擢なんてすごいじゃないか!………でも、飲んだくれてた…おっさん嬉しくないのか?」

無表情に虚空を見つめたまま、中年ヒュマは答えない。
訪れる静寂。440は中年ヒュマの内心を読み取ろうとして失敗し、話を変える。

440「………な、なぁ、その組織ってなんていうんだ?」

202 :名無しオンライン:2007/04/06(金) 20:20:06.52 ID:AGVPogIF
中年ヒュマ「…あくまで警備部の傘下だからな、大した名前じゃない」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ガーディアンズ機動警備部治安維持課捜査班へようこそ」
「治安維持課の中でも実際の現場での事件の捜査に当たってもらう。
…これは君の経歴と先の事件での行動力が評価された結果だよ」

何故知っているのか、と聞きたかったが見当はついていたので止めた。

「君の仕事は迅速な犯行現場の保存、微細証拠の採取、分析班と警察との連携の下で犯人を逮捕…。では、行きたまえ」
中年ヒュマ「はっ」

新しい上司に敬礼し、部屋を出て行く。
その背中にかけられるのは暗く、冷たく、重い一言。

「…幸運を」

203 :名無しオンライン:2007/04/06(金) 20:31:09.99 ID:AGVPogIF
久しぶりの投稿!
みんなの味付けで中年ヒュマと440がいい感じで嬉しい限りだぜ!

ヒュマ助作者様の作品も楽しく読まして頂きました
何故か中年ヒュマが情報部ではなく警備部になってたので異動ネタを
時間的にはヒュマ助作者様のシリアス編より前ですか

いやはや、勝手にガーディアンズの組織を作ってしまったぜ!

どん底を味わった経験から哀愁たっぷりの中年ヒュマ、大食いでもやることはやる440
これからもどんどん使ってやってください!

204 :ヒュマ助作者:2007/04/07(土) 00:53:47.72 ID:u3vJv+Lm
>>188
料理人ネタは使わせて頂きたいほど魅力的ですよー。
むしろ、表話を私で、裏側の苦労をワルキャス側で描くのも面白いかも?
何はともあれ、ヒュマ助一家はご自由にお使い下さいw

>>197
何故だろう。変体の方が普通に見えてしまっているのは…w
最近はチョイエロや変わり者主人ネタが多いせいでしょうか…
こういう話のほうが楽しい&普通に思えてしまう自分が悔しいですw
続きをwktkして待っております!

>>198
なんというオチ…間違いなく、最強は420…w
このスレのチョイエロ作者は間違いなく貴方の事です!今後もwktkしておりますw


>>203
お、おお、お帰りなさいませぇぇぇ!?
うぅ、部署間違いというとんでもないミスをご本人自らご指摘…
あ、穴があったらダイビングですよ…
今後とも、多分ヒュマ助の失った父親代理として、男を学ぶ背中として…
登場させたいと思っていたところの失態!何てことだ!

先生とのからみとか、考えてたり。当面は43Xとのあまあまですけど…w

205 :名無しオンライン:2007/04/07(土) 10:46:12.65 ID:SKtC66ey
>>197
懐かしいなあ変態w
相変わらず問答無用で発砲する440と不死身の変態が良いコンビだ
続きも期待!

>>198
久しく忘れてたデガーナカノンの登場に笑ったw

>>203
なんか多数の作者の合同でできたガーディアンズの方が本物より機能してそうな気がするぜ・・・w

206 :1/1:2007/04/07(土) 15:43:36.99 ID:+enUNNbk
――シュイーン

「ただいま」
「お帰りなさいませ!…ご主人様、私達の登場パターンこればっかりですね」
「そう言う事を言っては駄目だ、441」
「そ、そう言う物だったんですか?すみません…」

「今日はたくさん買ってきたんですね」
「ああ、こっちで節約しても仕方ないし、色々使わないとデータも取れないからな」

私とご主人様は今マイルームにいる…
と見せかけて、実はガーディアンズ本部のVRルームにある装置の中にいる。
周りの物はまるで本物だし触れるけれど、実際はこれは全て頭の中に投影されたビジョンだ。
不満の噴出するガーディアンズ運営を抜本的に改良すべく、本部は漸く重い腰を上げた。
でも大規模な改革というのは多くの弊害がつきまとうもの…そこで、ガーディアンズから集まった要望を
片っ端から取り入れたらどうなるかをシミュレーションする。そのテストモニターに応募したのだ。
あくまでVRテストなのでお金を使っても実際は減らないし、逆に何か手に入れても残らない。
報酬も記念品だけのミッションだが、代わりにVR内には各社から提供された未販売装備がいくつか
設定されていて、これらを使ってみることもできる。(製品テストも兼ねているのだろう)

「PM用にも何か新しい物があればいいのにな」
「いえ、私達も連れ込めるようにしてくれただけでも嬉しいですよ」
「そうか。まぁ確かにこれは良い仕様だったな」
とは言うものの、服装まで新しくなっているご主人様がちょっと羨ましい。

「さて、この二つを合成してくれ」
「はい!」
ご主人様がナノトランサーから数枚の基板を取り出し、そのうち二枚を私に渡す。
デュアルストリームとヒケン…ストリームはツインダガーだけど、ヒケンって何だろ?
成功率は高めみたいだけど、上手く作れるかな…

「レイフォトンとバンフォトンですね。…はい、設定完了しました」
「頼んだぞ。じゃあ合成している間に新しいミッションでも行ってみるか」
「はぁい……ってえ?!」
「ど、どうした?新しいミッションもあるって言われてただろ?」
「いえ、そうじゃなくて…それ…何ですか」
ご主人様が手に持っている物を震える手で指さす。
「ああ、これか。これはロッガピットだよ」
「な、名前の問題ではなくてですね…」
ご主人様の持っていた球体が浮き上がってご主人様の頭の後ろに回る。
「ははは、これが何なのかはミッションに行けば分かるさ」
「ミッションって…は、はぁ…」

何、何なのあれ!
かっ可愛い!…じゃなくて
GH101のまま戦場に出られるPM(誤解)なんて、私の立場は?!
ああっ、ご主人様撫でてるし!(注:テクニックをセットしていただけ)


それからしばらくの間、暇さえあれば横目でマドゥーグを観察する441の姿が見られましたとさ。
ttp://www.mithra.to/~psu/uploader/src/psu3102.jpg星霊祭の飾りの光エフェクトが動かなくなってるのがちょっと気になる。。。

207 :名無しオンライン:2007/04/07(土) 15:45:30.68 ID:+enUNNbk
最後の行コピペミスった…o...rz


トライアルから即興ネタを一つ。
実際は弊害云々どころか一刻も早く現行版に反映して欲しい要素ばっかりですね、イルミナス。
真面目に調整して貰えればかなり良い方向に化ける気配が…

星霊祭の飾りの光エフェクトが動かなくなってるのがちょっと気になる。。。(←本来は後書きの一文

208 :罠師の恋人:2007/04/07(土) 21:00:50.96 ID:Razcqs7/
>>203
中年ヒュマさん、現場復帰おめでとうございます!w

それでは、第十二話「虎子があたしにくれたもの」を投下です。

 温泉からマイルームに帰ってきて、三日の時間が過ぎた。合成キットをいじくりながら、420は不機嫌なため息を吐いた。
420「ドコ行ってるのよ、バカ虎……っ!」
 モトゥブへ行ってくると言い残し、ついでにかなりの量のクバラ品合成を押し付けたまま、沼虎が出かけたのは昨日のことだった。
420「なにが『遅くならねえようにする。今夜は眠らせねえぜ?』よ! 午前様どころかお昼過ぎても戻って来ないじゃない!」
 恋人同士になる前なら、それはよくあることだった。二、三日は当たり前、最長一週間、出かけたまま連絡も寄越さないこともあった。
だが、狂信者の一件以来、沼虎は帰れない場合はきちんと連絡を入れるようになっていた。それが、ないのである。
420「……まさか、あの淫乱色情狂の虎子と……!」
 虎子のことを思い出すと、それだけでさらに頭に血が上る。落ち着け、落ち着くのよと自分に言い聞かせ、合成キットを置く。
こんな状況で合成などしようものなら、確実にモノメイトが出来上がってしまう。
 気分転換にお茶でも、と立ち上がったところで玄関ドアがぷしゅんと開いた。
420「あ、いらっしゃいま……って虎子!」
 ハーイと片手を挙げて入ってくるのは、温泉旅行でさんざん邪魔をしてくれた虎子である。スタスタと近づいてくる彼女に、
420は鋼爪の刃を向けて威嚇した。
420「あたしの、半径十メートル以内に近づくんじゃないっ!」
虎子「どうしたの、おチビちゃん? 沼虎さまはお留守かしら?」
420「どーしたの、じゃないわよっ! あんた、別れ際にロビーであたしにナニやらかしたか、忘れたの?」
 言われた虎子は、艶然と微笑んだ。
虎子「忘れるわけ、ありませんわ。420ちゃんのキスの味……。おいしくいただきましたもの」
 うっとり浸る虎子の横っ面へ、420は容赦のない一撃を見舞った。
420「あ、あんたがあんなコトするからっ! バカ虎が帰ってこなくなっちゃったのよ!」
 その一撃を、虎子が長槍の柄で受け止める。
虎子「それはおかしいですわ。ちょっとディープめにキスして、ついでに服を脱がせて差し上げただけですもの。沼虎さまも、
   黙って見ておられましたし」
420「絶句してたのよ、アレはっ! あんたが、男でも女でも見境ないのはもうわかってるんだからっ!」
虎子「見境ないなんて……私は、沼虎さまとおチビちゃん一筋ですわよ?」
420「あたしとバカ虎って時点で、すでに一筋じゃないでしょうが!」
虎子「まあ……おチビちゃん、妬いてくれてますの? 嬉しい! そういうコトなら、私、ずっとおチビちゃん一筋でイキますわ!」
420「ちがあああう!」
 爪と同時に蹴りを繰り出し、虎子を吹き飛ばしつつ420は叫んだ。
420「いったい、ナニしに来たのよあんたは!」
虎子「おチビちゃんへ、プレゼントを持ってきたんですの」
 ぱんぱんと埃を払い起き上がった虎子が、プレゼントの包みを取り出し机に置いた。
虎子「今のおチビちゃんに、きっと役に立つものですわ……あら、呼び出し。名残惜しいけれど、今日のところはこれにて失礼しますわ。
   ごきげんよう、おチビちゃん。ホホホホホ……」
 高笑いをお供にして、虎子は来たとき同様唐突に部屋を出て行った。
420「……塩、撒いておかなきゃ」
 キッチンからアジシオを取り出し、虎子の立ち去ったほうへぱらりと投げる。それから、420は机の上の包みに目をやった。
420「何だろ、コレ」
 手に持って、耳を当ててみる。どうやら、トラップの類ではないらしい。薄い長方形の包み自体には、何の仕掛けもないようだった。
420「どーせ、ロクでもないモノよ」
 びりびりと封を破いた420の目に、DVDのパッケージが飛び込んでくる。
『レースクイーン・ルウの 淫らなファイナル・ラップ』
 パッケージ上で、ハイレグ水着姿のルウがいかがわしいポーズを取っていた。              つづく

209 :名無しオンライン:2007/04/08(日) 01:32:06.59 ID:Bd2xNozN
おー、久しぶりに来たら、まだまだ元気だなーこのスレ

書く気力が全く沸かなくなったので、ここもすっかりご無沙汰してた記念カキコw

210 :名無しオンライン:2007/04/08(日) 04:09:52.06 ID:AZtMB+EP
>>207
イルミナス要素に困惑している441が可愛いなぁw

>かっ可愛い!
そういえば441はそんなきゃらだったなぁw

ちなみにルームグッズの劣化は呪いのパンプキンとかムシキングシリーズでもなってたりする(ムシクイサボテとかは動くが)
あのエフェクト結構好きなんだけどなぁ、イルミナスでこうなってるってのは勘弁してほしいもんだ・・・

>>208
虎子が別の方向に走り出した・・・w
てかルウシリーズとか渡してどうする気なんだ虎子は・・・w

211 :名無しオンライン:2007/04/08(日) 06:07:39.90 ID:AZtMB+EP
やっと規制解除されたのでとりあえずイルミナス即興ネタから

リボン441氏のイルミナスβはVRと言う設定を少し拝借させて頂きました


  420「あ、流れ星、ねぇねぇマスター見た?」
ビス男「ふーむ、思ってたよりも造り込まれてるなぁ」
  420「ぶー・・・全然見てないし・・・」

感心して部屋を見て回っている俺に対してぶーっと頬を膨らませている420。
ここはガーディアンズのVRシミュレータールーム、その中のマイルームの区画だ。
シミュレーターと言っても数百人以上のガーディアンズが同時に参加している上、
再現されているエリアも実際のものとほとんど規模が同じと言う事もあって第二のグラール太陽系のような存在にもなっている。
しかし実際に来て見て造りの細かさだけではなくこれから導入されるであろう新システムがいくつか組み込まれていたと言う事にも驚かされた。
・・・まあ今まで何故無かったんだと散々言われてた物がやっと出た、と言うのもいくつか目立つのだが。
テストの期間は約四週間、その間俺を含むテスターは各々に与えられたVRのマイルームでの生活を許可されている、勿論期間中でも外に出る事も可能だ。
パシリの同伴も認められているので四週間の間はここでのんびりとするのもいいかもしれない。

ビス男「さて、新しく開放される予定のエリアの視察にでもいってくるか、420も来るか?」
  420「あ、また流れ星、願いが叶いますように、と・・・」

VR空間と言う事もあってパシリ達も規制が緩和されているらしく、420もかなりのびのびと生活している。(まあ前からだが)
流れ星に夢中になっている420の邪魔をするのも悪いので俺は一人で行く事にした。
VRと言う事もあり、パルムの荒廃した土地やニューデイズのオウトク山、モトゥブの氷山の奥地にも自由に足を踏み入れる事ができるのも特徴だろう。
本来の土地は現在どれだけの危険があるのかの調査中との事でシミュレーターではその土地で予定されている施設などを先駆けて使用する事ができる。
中でもモトゥブのカジノは連日盛大な賑わいを見せており、新たな観光スポットとして注目されているようだ。
しかしまあここには420は連れて来れないな、色んな意味で・・・。
そして各惑星をぐるーっと回って部屋に戻る、転送サービスができているのでさほど時間もかからずに全部回れたのも中々嬉しいものだ。

ビス男「しかし・・・場所も概観も自分の部屋なのに妙な違和感があるもんだな・・・」

はぁ・・・と何に対してでもない溜め息を漏らしつつドアを開けた。そして久々ともいえる部屋に広がる異様な光景。
床一面に置かれたダンボール、ダンボール、ダンボール・・・。
グリングリンファームの売れっ子マスコット事コルトバのマークの描かれたダンボール、それが山のように積まれている。ちなみに420の姿は無い。
また420の仕業か・・・とダンボールを開けてみると中から飛び出したのはダンボール。

212 :名無しオンライン:2007/04/08(日) 06:08:12.24 ID:AZtMB+EP

ビス男「・・・」

次々と開けていくも中から出てくるのはやはりダンボール。
そして最後の一つ・・・。

ビス男「ん・・・これだけなんか重いな・・・なんというかこう、子供が一人入ってるくらいの・・・」

不審に思って持ち上げる、中に何か・・・?

  420「バー!」
ビス男「こんなとこに隠れてたのか・・・んで、このダンボールの山は?」
  420「マスターったらもーちょっと驚いてくれてもいいのに・・・。
    ダンボールはね、あのエロニュマが久しぶりに来たと思ったらばら撒いてったの、
    片付けようかななんて思ってたんだけどなんか面白そうだし入っちゃった」
ビス男「楽しそうだから、ってどこぞの英雄か、全く・・・」
  420「と・こ・ろ・で、マスター、さっき私の事『重い』って言ったよね?」

漂う殺気とギラリと光る420の眼光、そして手には・・・ガミサキ。

ビス男「い、いやあれは他のダンボールと比べて重いって事でだな・・・」
  420「ふっふっふっ・・・なんかこれ久しぶりだよねぇ、てなわけでマスター覚悟ぉ!」
ビス男「ま、待てやめっ、アッー!!」


ダンボールテロにはご注意・・・


ちなみに半分(ダンボールテロ)は実話だったり・・・w

213 :罠師の恋人:2007/04/08(日) 13:07:09.86 ID:XgpB8+Kl
中年ヒュマさん、名前だけちょこっと拝借いたします。

それでは、第十三話「真夜中の強襲!」を投下です。

 足音を忍ばせ、沼虎のマイルームに侵入する者がいた。何のことはない。忍び込んでいるのは当の沼虎である。
 ミッションにてこずった挙句諸々の事情で家を二日も空けた夜半過ぎ。420の怒りを考えると、身も竦む思いがした。
 ひとけのないショップスペースを横切り、そっとベッドルームへ……とその時、沼虎の耳に女の嬌声が聞こえてきた。
ついでに、見知らぬ男の気味の悪い猫なで声も。
『アッ、それ以上は許可できません。すぐに、ピットインを推奨します。……あん』
『おかしくなりそうなのかい? もう、ココがこんな事態に陥っているね?』
 そして、アレがナニするファイナル・ラップが始まった。
沼虎「よ、420!?」
 すっかり色を失い、多少の酔いも手伝って沼虎はベッドルームへ踏み込んだ。まず見えたのは、膝を抱えてビジフォンを見つめる420。
420「……ぬ、ぬま、とら……」
沼虎「な、ナニやってんだ……?」
 ビジフォンの画面に映る、あられもない姿のレースクイーンとビーストの男性。固まっていた420が、慌てて沼虎の視界を遮った。
420「そ、その、違うの! これは、学習……予習? ああああ何でもないのよ、何でも!」
沼虎「落ち着け。どうあれ、十分恥ずかしいから」
420「えと、その、虎子が持ってきたの! だから、虎子が悪いのよっ!」
沼虎「美人ルウのシリーズもんだな。お、しかもコイツはフィギュアとローション付きのヤツだ」
420「何でそんな詳しいのよ……あ、それよりも!」
 きちんとDVDを停止させてから、420は沼虎の襟首に手をかけた。
420「いったい、今までドコでナニしてたのよっ! 連絡もしないで!」
沼虎「あ、イヤ、ミッションの帰りにな? 酒場行ったら見知らぬオッサンが奢ってくれるっつーからだな……」
420「見知らぬオッサン? 変な名前の女の子ね?」
沼虎「ち、違う、嘘じゃねえ! ほれ、コレがそのオッサンのパートナーカードだ! 勢いで交換してきたんだ!」
420「中…年…ヒュマ…。ふうん。コレ、本物?」
沼虎「偽物用意してる暇あったら、とっくに帰って来てる。連絡できなかったのは、コッチのミスだ。すまなかった。……ところで、
   420? 今度は俺様の質問に、答えてもらおうか」
420「え? あ、その……」
沼虎「学習だとか予習だとか、何のことなんだ?」
 ニヤニヤ笑いながら、沼虎が玄関ドアをロックする。
沼虎「これで、邪魔者はこねえ。……ゆっくり聞かせてもらうぜ?」
420「あ……」
 420をベッドへ押し倒し、するりと衣服を取った。抵抗は、なかった。
沼虎「んじゃ、これから愛の特別授業と……」
 突如、玄関ドアのほうから破砕音が轟いた。慌ててショップスペースに駆けつけるふたりへ、巨大な影が立ちふさがる。
420「……ディマゴラス!? 何でこんなトコに……っ!」
 シーツ一枚という艶やかな格好の420が、腕組みして立つディマゴラスのようなものに飛び掛る。その右手には、すでに愛用の
鋼爪が装着されていた。
沼虎「待て、420! そのヒトは……」
 沼虎の制止も間に合わず、420の爪が巨体に触れた、その瞬間。
??「ぬぅん!」
 それは、無造作な挙動だった。組んでいた右腕を、まるで顔の前のハエを払うかのように、一閃。それだけで、420の身体は
吹き飛ばされBTラバーズをなぎ倒し壁に衝突する。
420「何……なの……」
 圧倒的な力の差を肌で感じて、420の背筋に戦慄が走った。ディマゴラスもどきはそんな420には目もくれず、元の姿勢で
沼虎と対峙していた。                     つづく

214 :名無しオンライン:2007/04/08(日) 22:50:33.25 ID:cAgA/O+u
>>205
>>なんか多数の作者の合同でできたガーディアンズの方が本物より機能してそうな気がするぜ・・・w

これ面白そうだなぁ…今は基本的にみんな機動警護部だろうけど、10年後20年後辺りにどんな仕事をしているか妄想してみたりとか…

215 :シアワセな 夢の ジカン(1/17):2007/04/08(日) 23:56:08.88 ID:p/VEgs12
ガーディアンズコロニーのパージが決行されたあの日。
私は、当時、既に一ヶ月も前からガーディアンズに姿を見せない主人を見限り、
一切合財の荷物を持って、パージされる主人の部屋から逃げ出した。
パージ決行の前後には、4XX型シリーズ──所謂"成体パートナーマシナリー"達は、
その高度な自律的性能と秘められた可能性により、厳しい回収命令が下ったらしい。
ある者は、それを拒みパージ区画と共にパルムの地に沈み、
ある者は、主人の居ない世界に未練なしと、その機能を停止させ、
ある者は、捕らえられ、GRM本社での記憶刷り込みにより稼動させられ続け、
ある者は、多数の追っ手に追われながらも主人の帰りをこの星の何処かで待ち続け、
ある者は、その悲しい思い出とともに初期化されたという。
そんな中、パートナーマシナリーである私が荷物を満載しても逃げ切れたのは、
私が成体シリーズまで達していなかったからだ。
当時は「はやくオトナになりたい」なとど思ってはいたが、今にしてみれば
この状態は有難かった。


これは、とある法撃Lv79のGH304──もとい"ひよこまんじゅう"が見た、4/8の物語。

216 :シアワセな 夢の ジカン(2/17):2007/04/08(日) 23:57:07.18 ID:p/VEgs12
 −− シアワセな 夢の ジカン −−



主人の部屋のあったガーディアンズコロニーの区画より少し離れたとある一室に
私は居を構えている。もちろん、ガーディアンズの許可を得ない不法滞在だ。
この区画は、コロニー内を取り締まるガーディアンズの警備部から近い所に位置
しているのだが、灯台下暗しの原理で今まで発見されたことはない。
それこそ、パルムのGRM社員用住宅やニューデイズの教団宿泊施設、モトゥブの
ローグス達のネグラであったならば、即、発見され追い出されるであろう。
だが、ガーディアンズコロニーは違った。
ガーディアンズのバックにある巨大な組織──"ウンエイガイシャ"と呼ばれる所の
度重なる失態と現状把握能力の低さに愛想を尽かしたガーディアンズ達は、段々と
グラールの地から離れていったのだ。
私の主人も、その一人なのだろう。

ともあれ、そんな状態で、住居区画をパージしてもなお、腐るほど空き部屋があり
かつ、人手の足りなくなったガーディアンズにその多くの空き部屋を監視・管理する
人材と資金を割けるはずもなかった。
それに着目した成体パートナーマシナリー達は、主人が帰ってくる事を信じ、
私のように荷物を持って空き部屋にひっそりと移った者達が居たが、その者達は
今では、この区画には誰一人として残ってはいない。それは、部屋を管理するガーディ
アンズではなく、豊富な人材と資金があるGRM社の回収部隊に、皆、連行されて
いってしまったからだ。かの部隊は、成体シリーズが逃げ込んだ部屋を即座に特定し、
逃げる間も無く彼女達を無残な方法で連れ去って行ってしまった。
同じタイプのマシナリーとして、あの時は激しい怒りがこみ上げてきたのを覚えている。
だが、後となって、あれは彼女達の一種の自殺願望であると思えてきた。
その理由は、部屋にかけてあるパスワード。

217 :シアワセな 夢の ジカン(3/17):2007/04/08(日) 23:57:47.79 ID:p/VEgs12
いくら空き部屋でも、パスワードでロックされている。
空き部屋を隠れ家とする者であれば、一度パスワードを解析し、ロックを外して部屋に
侵入した後に、元の状態に戻しておくというのが鉄則であろう。
もちろん、私もそうした。
だが、彼女達は違っていたらしい。
主人がいつでも帰ってきてもいいように、部屋がパージで無くなってしまっていても
一目で自分の居る場所がわかるように、部屋のパスワードを主人の使っていたものや
主人の誕生日や主人が"カキン"に使っていたという"くれじっとかぁど"の番号などに
設定しなおしていたという。
探す者がいれば、見つからない方がオカシイ状態だ。
この盲目的な行動が、はてして、彼女達の本当の意思であったのか、それとも私達に宿る
あの悪魔の回路──"コンフェラット・ミルト"の成した擬似恋愛結果だったのかは、
彼女達が居なくなってしまった今では、もう、知りようが無かった。

ガーディアンズ達との密接でスムーズな連携をとるため、という大義名分のもとに
私達パートナーマシナリーに組み込まれている"コンフェラット・ミルト"は、
主人となったガーディアンズに対して、プログラムすることができない恋愛感情
というものを自然に抱かせるものらしい。この擬似恋愛の傾向は、パートナーマシナリー
の進化段階が上がる、つまり、成体のパートナーマシナリーに近づくごとに徐々に頭角を
現し、成体になった時に完全起動するという仕組みがあるようだ。
この回路の存在は、ガーディアンズにはもちろん、GRM社員でさえ知っているのは
一部に留まる機密情報となっている。なんせ、パートナーマシナリーの採用最終候補として
争ったテノラ・ワークス社製のマシナリーを打ち破った要因になったからだそうだ。
私はこの話を、主人の遺産を使って贔屓にしている情報屋からおまけ話の噂として知った。
もちろん、情報ソースがあやふやで商品にならない噂だ、と情報屋は言っていたから
私は、この話を全て信用している訳ではなかった。
けど……。
彼女達のパスワードの件に出会った今では、この話に信憑性を見出している。
それ以来、主人が居なくなってからも「はやくオトナになりたい」と思って
食べ続けていたワガスタを、私は断った。

218 :シアワセな 夢の ジカン(4/17):2007/04/08(日) 23:58:42.80 ID:p/VEgs12
彼女達は、主人を待つため空き部屋郡に逃れてきていたのだろう。
けど、私は違った。
ただ死にたくなかった。

情報屋に出会ったのは、パージより数日たったある日。
GRMの回収部隊に見つかり逃走した時だった。その時、はじめて情報の重要さを知り、
生き残るために、主人の財産に運用して保身のためのありとあらゆる情報を仕入れ、
なりふり構わずメセタを稼ぎ使った。マシーナリの癖に、未練がましいやつだと思う。
最初は、身分を隠して誰にも会わずに稼げる仕事は限られていて、しかも、仲介屋に
稼ぎの多くをピンハネされていたから、主人の遺産を食潰す一方だった。けれども、
タダ同然の値段だったので気まぐれで買ったモトゥブ北限にある寂れた鉱山を
"ウンエイガイシャ"とか言う所に「大金を払うから売ってくれ!!」と頼まれて、
相当吹っかけて売ってからは、元の主人の財産を保てる程に稼げている。
結果、私は今まで生き残っている。

けれども、最近、ふと、思うのだ。
何で、私、生きていたいんだろう?

219 :シアワセな 夢の ジカン(5/17):2007/04/08(日) 23:59:43.29 ID:p/VEgs12
冬が終わり、ニューデイズでは"オハナミ"がひらかれているという噂が耳に入ってきた
そんなある日、私はいつもの情報屋からガーディアンズではなく"ウンエイガイシャ"に
よる空き部屋の一斉査察が4日後のメンテナンスに乗じて決行される、という情報を聞く。
折りしも、その日は4月1日。
エイプリールフールの冗談かと画面越しに笑った私に「これは本当の情報です」と言って
態々、コロニー内に隠れ家まで用意してくれていた情報屋には感謝している。
情報は本物で、定期メンテナンスと同時に、部屋の前に仕掛けておいた監視モニターには
"ウンエイガイシャ"の社員が査察に来ている様子が映し出されていた。
その様子を見ながら、私は、まだ昼の12時だというのも関わらず、うとうととしはじめ
ついにはソファーで眠りの世界へと落ちていったのだった。

目が覚めると、定期メンテナンス終了の時刻はとっくに過ぎていた。
情報屋に確認を取ると、メンテナンスが終わってからも、査察部隊ではないガーディアンズ
達が、区画周辺に見られるらしい。警備を配置する人員の余裕は今のガーディアンズには
無いはずなのに何か変だな、と思いつつ、私はもう少しだけ隠れ家生活を続けることにした。

220 :シアワセな 夢の ジカン(6/17):2007/04/09(月) 00:00:44.53 ID:kfoGlWbQ
4月8日の早朝。
この時間帯ならば、人目につかないだろうと判断した私は隠れ家を後にし、不法滞在
していた部屋へと戻った。部屋は、まさしく空き部屋の様相をしている。
「…よかった。バレてないか」
ナノトランサーに収納できる物は私が今もっているのだが、どうしても動かせなかった
機材類は、部屋の一部に施したフォトンミラージュ技術を応用したカモフラージュで
誤魔化していたのだ。どうやら、それには気がつかれなかったらしい。その事に安心し
リフォームチケットで店舗スペースを拡張した後、ルームグッツの再配置をしていると、

ピッ ピッ ピッ ピッ ・・・シュイン!

店舗スペースの方から、入り口の扉が開いた音が聞こえたのだ。
「!?」
ロックしてあるにもかかわらず、だ。
このロック番号は初期のものと一緒。という事は、ガーディアンズの警備部か!?
それとも…まさか、"ウンエイガイシャ"の査察部隊か!?
成体パートナーマシナリーであったのなら、武器を使ってでも突破が試みれるが、
私はGH304。ただ、籠から逃げ回ることしか出来ない鳥なのだ。
どうする………どうする、私!?
見えないライフカードを選択する余裕も無く取り乱している私の耳に、近づいてくる
足音が聞こえ、店舗とルームグッツ置き場を繋ぐ扉の所まで迫ってきた事を知らせている。
相手は2人組みらしい。警備部で最もスタンダードな"バディ式"の組み方だ。
空き部屋なら、店舗スペースなんてあるはずも無い。
この時点で、例え相手を倒してでも逃げ切ったとしても、不法滞在者が居る事がバレて
しまっている。しかも、フォトンミラージュのカモフラージュは解いたばかりで再起動
も間に合わないから、いずれ機材で足がつく。しかも、足音から察するに相手は2人組。
武器も使えないGH304の私では、まず、勝ち目は無いだろう。
どちらにしても、私には道が無いらしい。
「はぁ…とうとう私も年貢の納め時、かぁ」
そう独り言を呟いたその時、扉が開かれ、男がルームグッツ置き場へと入ってきて
開口一番、こう言うのだ。
「よぅ、久しぶりじゃねーか。ひよこまんじゅう」

そこに立っていたのは、紛れも無い、私の主人だった。

221 :シアワセな 夢の ジカン(7/17):2007/04/09(月) 00:01:35.21 ID:p/VEgs12
「なっ…なっ…!?」
思考が凍り付いて動かない。体も凍りついたようで、羽ばたきを忘れてしまっている。
「ったく。久々に会った主人に、そんな挨拶はねーだろ?」
地面で冷たく凍り付いている私を、その暖かい胸に抱き上げた主人は、私の知っている
いたずらっ子のような笑顔でそう言ったのだ。
「どう、して…ここに?」
ワケがわからない。
戻ってこない主人が戻ってきているのは、ナゼ?
「んん。ああ。前の部屋がパージされて無くなった、ってガーディアンズの担当の奴が
 言うもんだから途方にくれてたんだ。そしたら、昔、よく使っていた情報屋と偶々
 会って、ここにお前が居るって情報をくれたんだ。相当、吹っかけられたんだぜ?」
情報屋も主人を待っていたんだ。だから、いつか戻ってくると信じて私を匿い、
マシナリーである私に対して親身に相談に乗ってくれたんだ。
「そうじゃない!! なんで、ここに戻って来れたんだって聞いてるのよ」
「あー、お前知らなかったのか? なんだか、今"ウンエイガイシャ"って所が
 "いるみなす"とかいう脅威に立ち向かうための色々とテストをしたいから、
 現役引退を問わず参加するガーディアンズを募集してるんだっつーの。
 で、その"いるみなす"ってやつのテスト期間の間は、ガーディアンズのライセンス
 更新料金が要らないんだとさ。だから、俺も戻ってこれたってワケ」
「そ、そんな話…私は情報屋から聞いてないわ!!」
「まぁ、言ってはいないんですけどね」
と、主人の影からもう一人の男が顔を出す。
情報屋だった。

222 :シアワセな 夢の ジカン(8/17):2007/04/09(月) 00:02:28.95 ID:p/VEgs12
「もし、言ってしまったら、君は期待して待っていたのかい?」
「ばっ、馬鹿を言うな!!! 私は、主人なんか帰ってこないってとっくに踏ん切りが……」
あまりの大声に、ぷるぷると震える一ダースのウォーキング・パノン軍団を見ながら
情報屋は私の言葉をさえぎる。
「でしたら、何故、情報を得るのにルームグッツや武器を換金しなかったのです?
 ずいぶんと前から貴方は武器を餌としては食べなくなりましたし、進化しないという
 事は、貴方には武器は扱えない。ルームグッツだって逃げる時の邪魔になる。
 どうして、取っておいたのです?」
「そ、それは……か、換金する手間が惜しかっただけよ」
…違う。
「それに、態々、こんな警備部のすぐ近くの区画に不法滞在をしなくても、もっと目の
 届かない深層の住居区画があったでしょうに。けれど、貴方はリスクを負ってまで、
 何故、この区画にこだわったのです?」
「別に……何処に住もうが私の勝手ですっ」
…違う!
「強情な所は主人似ですか……。では、後ひとつだけ。GRM社による成体パートナー
 マシナリーの捕獲が終了した今、法撃Lv79の貴方は何故、機能的に便利で有利な
 GH4XXシリーズに進化しなかったのです? 」
「アンタのした回路の話が怖かったからだよ…」
…これはホント。だけど、チガウ!!
私は、私はっ!!
刹那、主人の腕がきつく私を抱きしめた。
「ごめんな……」
上から落ちてくる涙の雫にうたれた私の頬に、自身の涙の筋が通るまで
時間は要らなかった。

武器やルームグッツを売らなかったのは、いつか主人が帰ってくると心のどこかで
期待していたから。
リスクを犯してまで警備部近くの区画に滞在し続けたのは、その区画一帯で統一されて
いるパスワードが、主人の使っていたと一緒だったから。
成体パートナーマシナリーにならなかったのは、強まったコンフェラット・ミルトが
私をコワシテしまうかもしれなかった事が怖かったからだ。
それと、もうひとつ………約束があったから。

223 :シアワセな 夢の ジカン(9/17):2007/04/09(月) 00:03:12.04 ID:kfoGlWbQ
その後。
主人が居なくなってから今までの事を堰を切ったように話し始めた私を、主人は抱き抱えた
ままの姿勢で聞いてくれている。私は休み無く口を開き、主人は時々相槌を打ちながら、
黙って聞いていてくれた。
私のヒートアップも一段落したところで、今や、正式に主人の部屋となった私の不法滞在
部屋にプレゼント宅配の業者が来て、荷物をダン・ボールの中へと格納する音が聞こえる。
どうやら、このサービスも例の"いるみなす"に関係する動きらしい。送り主を見てみると、
「感動の再会に邪魔者は消えますね」と言って、あの後、すぐ退出した情報屋からだった。
プレゼントの宛名は私になっていて「注文して代金まで頂いていたにも関わらず、配送が
遅れて申し訳ありません」との添え書きがある。
「何だろう? 私、頼んだ覚えはないんだけどなぁ」
そう不審がる私をよそに、主人は
「ぱぱっとあけちゃおーぜ!」
と、包みに手をかける。中から出てきたのは、大量のワガスタだった。
「これ…」
よくよくメッセージを見ると、日付が大分前のものとなっている。
そうだ。私が「はやくオトナになりたい」と思っていたあの頃に、情報屋を介して注文して
いた餌用ワガスタ。どういう縁か、それが今頃になって届いたのだ。
(ぐきゅるるるるる〜)

224 :シアワセな 夢の ジカン(10/17):2007/04/09(月) 00:04:11.47 ID:p/VEgs12
「あ…」
進化しないように、と、PM専用燃料だけで過してきた私は、はしたなくもお腹を鳴らして
しまう。それを察したのか、主人が私を手から離し、宙に浮かせて言うのだ。
「さてさて。俺も久しぶり餌やりがしたくなったなー。ちょうどいいから、食べさせても
 いいか?」
「主人は私の主人なんですから、良いも悪いもなんでしょ。ほら、食べてあげるから、
 ぱぱっと差し出してよね」
あ゛ー、もう。素直じゃないな、私。
「へいへい。ほれ、あーん」
「ばっ…じ、自分で食べれますからっ」
そういいつつも、私は主人の差し出すワンドラを口に収める。
「昔は、よく"たべさせてー"って言って可愛いかったっつーのに…もしや、反抗期?」
「(もぎ)反抗期とかじゃなくって、ほら、あの、その」
「ほれ、もひとつお食べー」
「(もぎもぎ)そ、そう。私、法撃79だから、もうすぐ進化して、」
「咀嚼というか、もぎるペースが速くなったな、お前。まぁ、まだまだ沢山あるからなー」
「(もぎもぎもぎ)オトナ…つまり、成体になるんです。いつまでも子ども扱いは、」
「いやいや、いつまでたってもお前は俺の子供みたいなものだぜ」
子供みたいなもの、か。愛されてる反面、なんだかちょっとショックだなぁ。
「(もぎもぎもぎ…もぎ)子供みたいなもの、ですか…」
「あ、いや、その……そういう意味じゃないんだ。えーとだなぁ」
私は期待して、次の言葉を待った。
もぎもぎ。
だけど、その続きはなかなか聞けず、とうとう後1本でLvが80になる所まで来てしまった。

ワンドラを配給する手が止まり、主人は真剣な目つきをして私を聞く。
「…なぁ、ひよこまんじゅう。お前が進化するたびに、俺がプレゼントをあげてた事とか
 まだ覚えてるか?」
私の機械の心臓が、とくん、と強く打たれる。
頭は痺れて、言葉が出てこない。
言いたい! 私は、私は…
「いや、まぁ、覚えていないならいいんだ。」
そして、私の口に最後のワンドラが入り、直後、まばゆい光が私を包み込んだ。

225 :シアワセな 夢の ジカン(11/17):2007/04/09(月) 00:05:43.10 ID:kfoGlWbQ
    『ねーねー。つぎのしんかをしたら、こんどはなにをくれるのー?』
   あれは、私がGH202からGH304へ進化した日の事。
    202へ進化した時は、お祝いにウォーキング・パノンをもぎもぎさせてくれ、
    304へ進化した時は、お祝いにコメツタラックをもぎもぎさせてくれた主人に
    私は、450に進化した時に何がもらえるのか、聞いたのだ。
   『えすぶきなのかな? えすぶきなのかな?』
    あの時、武器の価値などまったく解らないで味で判断していた私にとって、
    A武器の味はとてつもなく甘美なものだった。さぞ、S武器も美味しいに
    違いない。だが、主人は苦笑いしながら
   『ったく、S武器はさすがに無理だっつーの』
    と言っていた。今考えれば、あのコメツタラックだって、主人が全財産を
    かき集めた後、友人に頼み込んで値切るに値切って買ってきてくれた物なのだ。
    そんな事も知らず、『ぶぅー』とした顔をした私に、主人はこう言った。
   『次に進化したら、いよいよお前もオトナなんだぞ。まぁ、S武器以外
     だったら、何でもお祝いにくれてやるよ』
    『わーい。しゅじんだいすきっ』
    『ああ、俺もだよ。で、オトナな扱いがして欲しいお前は、何が欲しいんだよ?』
   私が当時思っていたオトナの認識は、今思えば、赤面ものの間違いだった。
    『だったら、しゅじんのりっぱなものでオトナにしてー』
    『ぶっ………お、お前、そんな台詞を何処で………』
    『しゅじんのベットのしたにあった、ちいさいにゅーまんさんがはだかで
    おとこのひとといっしょに"たいそう"しているほんに、かいてたー』
    当時の私には、あれが"体操"しているように見えたらしい。
    そのお願いの言葉は、好きな人に言うものだと当時の私は認識していた。
    今思えば、あの本は、結構犯罪のニオイがする……。
   『……だ、駄目だ。それ以外にしなさい』
    『やーだもん。わたし、きめたんだもーん』
    『駄 目 だ っ つ ー の ! ! 倫理的におkじゃなくなるだろ!!』
    『えー。うそついたら、はりまんぼんで10000だめーじって、しゅじん
    いってたよね? だったら、いま"ろくおん"したかいわを、しゅじんの
     おともだちにきいてもらって、はりまんぼんを…』
    『だぁぁぁぁぁ!! やめろ、やめて、やめてください……。そんな事をしたら
     俺の心がはりまんぼんでハートブレイクのオーバーキルだっつーの』
    『だったら、やくそく、だよ?』
    『ったく。わかった、わかった。進化した時に、もう一度聞くから、進化後
     10秒以内にお前が約束を思い出さなかったら、その約束は無効だからな』
    『いいよー、だ。わたし、ちゃんとおぼえてるもんっ』
    録音されたテープは、あれ以来、一度も再生される事はなかったが、
    今でも、大事に私の中にしまってあるのだ。

226 :シアワセな 夢の ジカン(12/17):2007/04/09(月) 00:06:48.28 ID:kfoGlWbQ
収束した光の真ん中に立っているのは、漆黒の衣装を身に纏っい、黒く艶やかな
ショートカットに天使の輪を映した少女だった。目を閉じ、凛とした表情を
見ていると、まるで天使のように見えてくる。
その天使が目を開き、俺に飛びついてきた。
「忘れるはず無いわよ! あの日の約束だって、ちゃんと覚えているんだからっ」
とっくに忘れ去られたと思っていた、あの日のちょっと恥ずかしい約束を
今でも彼女は覚えてくれていた事が嬉しくて、優しく、強く、抱きしめる。
「好きだ」
それしか言えなかった。
「ずっとほったらかしにして酷い主人だったろうな。けど、お前がどう思おうが、
 俺はお前が好きだ」
聞いてて恥ずかしすぎる台詞。だけど、これが今の俺の本心だ。
すると、その柔らかく小さな手を広げ、俺の頬をぺちっと挟み、彼女は言うのだ。
「………まったく、女の子に二度も恥をかかせないでよ。10秒以内に言ったんだから、
 あの日の約束のもの、私にちょうだい……」
俺は、愛おしい彼女のほのかに赤い唇に自らを重ねながら、その小さな体躯を抱えた
ままに、背後のベッドへと、ゆっくりと倒れていくのだった。


(倫理的におkではないので、自主規制)


私がオトナに進化した日の翌日の昼まで、私と主人は同じベットで泥のように眠って
しまっていた。それこそ、そのまま、一緒に溶けて混ざってしまいそうな泥のように。
私が目を覚ましても、主人はまだすやすやと寝息を立てている。
まるで夢のようなシアワセな時間だったなぁ、とか思いつつ、オトナだコドモだとか
言っている割には可愛い寝顔をしていた主人にでこちゅーをして私はベットを這い出る。
と、そこへ、来客を告げる控えめなノックが聞こえてきた。
「は、はい。今出ますので、少々お待ちをー」
と、言いながら、脱いだことはあるが着たことのない慣れない漆黒のドレスを
手繰り寄せながら、返事をすると
「ああ、起こしてしまってすいませんね。身支度はごゆっくり」
と、情報屋の声が扉越しに聞こえてきた。

227 :シアワセな 夢の ジカン(13/17):2007/04/09(月) 00:08:09.63 ID:kfoGlWbQ
初めての着替えをなんとか成功させ、扉の前に立ちロックを解除すると、
「さくや は おたのしみ でした ね」
開口一番そういうものだから、咄嗟にフォイエをお見舞いしてやった。
が、情報屋は意にも介さず正面から直撃を受け……無傷で立っている。
「ハジメテにしては、なかなかの威力。ですが、私のソリマインドを装着した
 ストームライン炎50%を突破するには、まだまだ修行が必要ですね」
「……次は丸焦げにしてやる。で、用件は何? 主人なら、まだ寝ているんだけど」
と、自分の肩越しに親指でベッドルームの方向を指す。だが、情報屋は首を振り、
「いえいえ。今日は貴方に話があって来たのですよ」
と言いながら、パルムのカフェの無料食事チケットを一枚、私に手渡した。
「ん? 話なら、今、ここで聞くけど?」
情報屋と私が今ここにいるのだから、わざわざ、パルムまで行く必要は無い。
「私は昼食がまだでしたから、お話ついでに食事でもと。なに、お得意様を
 とって喰いやしませんよ」
そういいつつ、目は笑っていない。この情報屋が真剣な話をする時は、必ず
食事をしながら、がスタイルなのだ。
「わかったわよ。主人にちょっと書置きしてくるから、扉の外で待ってて」
そう言って部屋に戻った私はビジフォンに"すぐもどってくるからねっ"と書置きを残す。
そして、ふとベットを振り返り、主人の可愛らしい寝顔を見て、本日二度目の
でこちゅーをしてから、部屋を後にするのだった。

228 :シアワセな 夢の ジカン(14/17):2007/04/09(月) 00:08:54.59 ID:kfoGlWbQ
「お待たせしました。コルトバフォアの包み上げローゼム風仕立てと、グラス
 アッサシンの香草焼ウェルダムと、双頭龍肉カレーと、特濃コルトバミルクで
 御座います。では、ごゆっくり」
パルムの青い空のもと、私と情報屋はオープンカフェの端に陣取り、運ばれてきた
料理に手を付け始めた。
「で、話ってなにさ?」
ちぅちぅとストローでミルクを飲みながら情報屋の方を見ると、物凄い勢いで料理が
口へと消えていく様相が見れた。いつみても、豪快な食べっぷりである。
「ええ……。彼が戻ってきたからには、この"いるみなす"の事についてキチンと説明
 しなければならないと思いまして、ね」
「んーと、なんだか、ガーディアンズだか政府だかがやっているキャンペーンみたい
 なもので、それのおかげで主人が戻ってこれた、って言ってたやつでしたっけ?」
「そうなんですけど、これを見てもらえますか?」
そう言いながら、情報屋はWebの情報が記載されている一枚の電子ペーパーを私に見せる。

229 :シアワセな 夢の ジカン(15/17):2007/04/09(月) 00:10:20.74 ID:kfoGlWbQ
「お待たせしました。コルトバフォアの包み上げローゼム風仕立てと、グラス
 アッサシンの香草焼ウェルダムと、双頭龍肉カレーと、特濃コルトバミルクで
 御座います。では、ごゆっくり」
パルムの青い空のもと、私と情報屋はオープンカフェの端に陣取り、運ばれてきた
料理に手を付け始めた。
「で、話ってなにさ?」
ちぅちぅとストローでミルクを飲みながら情報屋の方を見ると、物凄い勢いで料理が
口へと消えていく様相が見れた。いつみても、豪快な食べっぷりである。
「ええ……。彼が戻ってきたからには、この"いるみなす"の事についてキチンと説明
 しなければならないと思いまして、ね」
「んーと、なんだか、ガーディアンズだか政府だかがやっているキャンペーンみたい
 なもので、それのおかげで主人が戻ってこれた、って言ってたやつでしたっけ?」
「そうなんですけど、これを見てもらえますか?」
そう言いながら、情報屋はWebの情報が記載されている一枚の電子ペーパーを私に見せる。

230 :シアワセな 夢の ジカン(16/17):2007/04/09(月) 02:22:28.82 ID:kfoGlWbQ


---------------------------------------------------------------------------------
なお、仮想空間内試験(以下、イルミナストライアル)に参加した際に発生する
ガーディアンズの疑似体験データは、現実のグラールに存在するキャラクターに影響する
ことはありません。
---------------------------------------------------------------------------------

なに、これ?

---------------------------------------------------------------------------------
また、イルミナストライアル期間終了後、イルミナストライアル内での出来事に関する記憶
は削除され、「現実のグラール世界」での記憶やステータスへの継続する事はできません。
---------------------------------------------------------------------------------

これって、どういう?

---------------------------------------------------------------------------------
2007年4月5日(木)の定期メンテナンス時に、現在の「現実のグラール世界」での
ガーディアンズのキャラクターデータを、イルミナストライアル専用データとしてコピー
します。現実のグラールでの貴方をトレースしたキャラクターデータで、イルミナス
トライアルに参加することが可能です。
---------------------------------------------------------------------------------

わたしは、いったい?

231 :シアワセな 夢の ジカン(17/17):2007/04/09(月) 02:23:34.06 ID:kfoGlWbQ
「……打ち明けるのは酷でしたよ。けれど、貴方が現実を知らない方がもっと酷い仕打ち
 になると思って、昨夜一晩悩んだ末に話しことにしました」
急に世界から、彩りが消え、口の中のミルクの味もしなくなった。
「こ、これ、どういう……?」
解っている。
今、私がいる世界は、あの隠れ家に居るときに取られたバックアップデータ内の世界で、
主人の人格が置かれている仮想世界の出来事なんだって事を。
そして、この世界で起こったことは、現実世界に存在する当人達の記憶として残らない
という事も。
「ここに存在している貴方の主人は、果たして本当に4月4日にガーディアンズに来て
 データを取り、その後ガーディアンズとして復帰するのか、それとも、ガーディアンズ
 内に残されていた彼のデータを、ただの、この世界に反映させただけの存在なのか、
 それに関しては情報収集が出来ませんでした。許してください」
その言葉を最後に、私の、もう戻ってこないシアワセなジカンは、床に叩きつけられた
ガラスのように砕けて、散った。

もう、もとには、モドラナイ。



                      シアワセな 夢の ジカン
                                    Fin.....?

232 :シアワセな 夢の ジカン(あとがき):2007/04/09(月) 02:31:59.52 ID:kfoGlWbQ
全国の一億と二千年前からパシリを愛してる皆さん、こんばんわ。

1月の課金切れと共にPSUからは遠ざかってましたが、つい先日
イルミナステストを知り、無印を課金せずにイルミナスってます。
知らないうちに、パシリスレも10体目。おめでとさーん。

だいぶ遅くなりましたが、小ビス子&狂犬の話の完結編も最後まで
読めてよかたです。触発されて、私の状態を駄文として書きましたが、
どうやらハッピーエンドにはならないようで。
oO(課金すれば、この結末も変わりそうな予感)

イルミナスは思った以上に、そにちが頑張り、今更感のあるシステムを
導入してくれてましたなぁ。最初からこれならよかたのに(ω・`

何はともあれ、パシリスレに栄光アレー!

233 :名無しオンライン:2007/04/09(月) 03:04:49.76 ID:zqeqW7DO
横槍というか余計ないちゃもんだとは思うが
テスト期間の内容は現実に反映されないって事は
たとえ後に課金登録しても
既に別たれたパラレルワールドには辿り着かないような
それはそれ、と割り切っていくのはいいけど
やっぱり>231の絶望はただただ切ない

234 :名無しオンライン:2007/04/09(月) 03:21:45.71 ID:FVfoL+yW
(´;ω;`)ブワッ

235 :名無しオンライン:2007/04/09(月) 06:16:46.33 ID:1tWqW/lp
せつない…ものすごくせつない、こんなSSのあとに投下しにくい(つ´∀`)…
けど投下しちゃう!

 クバラシティのとある廃屋、暗闇の中に白く光る目
青キャス子「来たか…」
 フードつきのマントにすっぽりと身をつつんだ男が入ってきた
青キャス子「あとをつけられてないダロウナ?」
     『あぁ大丈夫だ、ぬかりはない それより例のブツは?』
青キャス子「まぁそうあせるな、金の確認からだ」
     『心配するな、ちゃんと10万用意してある』
青キャス子「たしかに…ではコレが頼まれていたものだ 中を確認してくれ」

 そう言ってディスクを手渡す 男はディスクを端末に入れ再生する
 {ザザッ、私…ずっと前から『』の事が好きだったの!(cv:川澄綾子)}
 {私、その…ハジメテだから…優しくシテネ…(cv:川澄綾子)}
     『キターー!こいつぁ効くぜ…FOOOOOOO!!』
青キャス子「クク…どうだね?ルウボイスの味は、このボイスを手に入れるのは」
     「中々大変だったのだよ 録音しただけだが10万の価値はあるとオモウゼ?」
     『GJ!超GJ!w』
 ガシィッ!と握手を交わす二人 幾度となく440に宝物を壊された『』、
 気が遠くなる程の借金を背負った青キャス子、二人にとってこれほどうまい話はなかった

440「わー、仲がいいんですねぇ」 「!?」『440、何故ここに!?』
441「マスター、営利目的でルウボイスを使うことは規約違反ですが?」 「441!?」
 (ちょ、アレほど尾行されるなと言ったじゃないか!)
 (『知るかよ!そういうアンタも人のこと言えねぇよ!』)
 ガチャリ 二人の背中に散弾銃をつきつける
440「その手に持ってる物を見せてくださいな♪」
441「マスター、おとなしくレコーダーをお渡しください」
 (『くっ…喋ってほしい言葉を青キャス子氏に頼んで吹き込んでもらった』)
 (『世界でたったひとつの秘蔵のルウボイスセレクション…!これだけは絶対死守せねば!』)
 (オ、オノレ…これからダビングして大量生産し大儲けの予定が…)
 二人の考える事はたったひとつ、逃げねば!!
 ボフンッ!男がとっさに煙幕を放つ 『今だ!逃げるぞぉぉ!』「ナイスだ!」
440「逃がしませんよぉー!」441「無駄な抵抗はおやめください!」
 ドゴォッ!青キャス子がズッバを撃ち壁を吹き飛ばす「ここから外に出れるぞ!」『GJ!w』
 散弾銃が乱射される中、何とか廃屋から脱出した 逃げきれる!二人は勝利を確信した

236 :名無しオンライン:2007/04/09(月) 06:21:02.16 ID:1tWqW/lp
 …が どうした事だろうか たしかに我々は440達とは反対方向に逃げたハズである
 ハッと気がついた時は440達の目の前に立っていたのだ
 バァアアアアン! 440のシッガボマから高出力のフォトンが撃ち出される
青キャス子「ぐあぁああああ」『ぐふぉぉおおお』
 天高く吹き飛ばされる二人 よく見ると二人のまわりにハートが浮いている
青キャス子「これは…シマッタ、バラタチャムンガ!どうやら441ゾーンにハマったらしい」
     「どこに逃げようが441に吸い寄せられてしまうんだ!」
     『な、なんだってぇえええ!』
 と言いながらも441に引き寄せられ 440のシッガボマを至近距離からくらう
青キャス子「ギャアアアア」『ギェエエエエ』またも天高くふっとぶ二人
441「もう逃げ場はありませんよ?」
 (『グォォ…このままでは体がもたねぇ、だがここであきらめてたまるかよ!』)
 (だがしかし…このままではヤラレルのも時間の問題だ、ドウスレバ)
 (『オレに考えがある440のシッガボマ、あれだけの高出力で撃ち続ければ』)
 (『あと数発で弾切れになるハズだ!そのスキを狙えば』)
 (ナルホド、頭いいな!持久戦か)

     『燃え尽きるぜぇえええ!バーニーーーーング!!』
青キャス子「ドントギブアップ!グゥレイトォオオ!!」
 ゆらりと立ちあがり もの凄い気迫で440達に突進する
440「私の波動弾は百八式までありますよ?」 「!?」『!?』
   「三式波動弾!」 ドゴォオオオオオン!! 「ぬぁあああ」『ぬぉおおお』
 ゆっくりと弧を描きながら吹っ飛ばされる二人 グシャリと地面に叩きつけられる
青キャス子「チョットマテ!話しが違うぞ、百八何て耐えられる訳ないだろう!」
     『シランよ!こっちが聞きてぇよ!』
 口論を始めた二人、しかし魅了効果で足は勝手に動き口論しながらも441に引き寄せられる
青キャス子「あっΣ(゜д゜|||)」 『あっΣ(゜д゜|||)』
 ニタリ…と微笑む2体のPM シッガボマから四式波動弾が撃ち出された
青キャス子「アッーー!」『アッーー!』
 明日からは地道にコツコツと働こう…空に舞いながら青キャス子は心に誓った
終わり

237 :名無しオンライン:2007/04/09(月) 06:29:28.97 ID:1tWqW/lp
『』氏のキャラを借りました 借金、ルウボイス、『』氏と揃ったからには
これはやらねばと思った訳でして…441の魅了攻撃が手塚ゾーンに見えてしまいそこから妄想が広がり
半ば強引な展開になってしまいました、ムズカシイですね…

>>214 20年後ですか…青キャス子は借金地獄のままな気がしますw

238 :名無しオンライン:2007/04/09(月) 08:21:03.12 ID:xHFPa44w
>>212
部屋一杯のダンボール…縦に積めないのが押しいな。
にしても子供っぽい元気さ的な可愛さでは相変わらずトップクラスだな、420w

>>232
司令部!実は夢で起きたら主人が復帰していたという大逆転夢オチを要請する!
な、泣いてなんて居ないんだからっ!(;ω;)

>>237
こんなことばっかりじゃ修理代ばかり嵩みそうだw
キャストの二十年後とか逆に想像がつかんなぁ…

239 :1/4:2007/04/09(月) 11:11:14.14 ID:30MnA62h
飯店が休業日なある日。

「43X、お醤油を取ってくれますか?」
「……、……(まくまく」
―シュバッ!
「……ん(ズィ」

お昼ご飯の時間となり、新しい家族となった43Xも交えて団欒の飯店一家。
442に醤油を頼まれたが、両手がご飯と箸で塞がっていた43X。
まさに一瞬。背中の補助腕を一本機動。目に留まらぬ速さで醤油さしを掴む。
そのまま、顔も向けずご飯を食べるのも止めず、442の手前に差し出す43X。
442も驚くこともなく、「有難う」を補助腕を撫でると醤油さしを受け取った。

「43X、おかわりは?」
「……、……(コクリ」
「ふふ。はい、どうぞ」
「ありがと」

ヒュマ助にご飯をよそってもらい、二膳目を食べ始める43X。
見知らぬ人や、気に食わない相手には態度がコロっと変わる天邪鬼、43Xだが…
ヒュマ助には妙に懐いているご様子。マコが言っていた言葉通りの懐きっぷり。
それでも、恥ずかしかったりするとヒュマ助に対しても素っ気無く返すのだが。

「43X、ボクにもお醤油取って〜?」
「……、……(プィ」
―シュバッ!…ベチッ!
「はぶっ!?」
「……、……(まくまく」

422も、442と同じく醤油さしをお願いする。しかし…
おもむろに、422の方向を見ることもなく補助腕で醤油さしを掴む43X。
442の時とは違い、無造作に422の方向へ速球。的確なコントロールで422に命中。
頭から醤油を被る422。顔は伏せて見えないが、肩は小刻みに震えている。
それを、まるで最初から知らない…という風貌で無視して食事続行する43X。
途端、机をバン!…と叩いて422が立ち上がった。

240 :2/4:2007/04/09(月) 11:11:39.67 ID:30MnA62h
「ちょっと!!なんでボクの時だけこうなの!?嫌がらせ!?」
「………、……(まくまく」

騒ぎ立てる422。それを気にする事無く食事続行な43X。
いや、よく見れば上の補助腕で耳を塞いでいる。
遠まわしな「やかましい」という意思表示なのだろうか…?

「くぉらぁ!!人が怒っているのにご飯食べるなぁ!!」

43Xのおかずをサッ…と取り上げる422。
食事を邪魔されたのが余程嫌だったのか、ジロリと初めて422の方を向く43X。
まだ、両手にはご飯のお茶碗を箸を持ったまま、なのだが。

「今日という今日はボクもカチンと来たよ…」
「……、……(じぃー…」
「おかずをみるなぁ!」

取り上げられたおかずを見つめる43X。422はその視線の先のお皿を遠ざける。
その行動がさらにご不満なのか、プクーっとほっぺを膨らませる43X。

「ともかく!どーして43Xはボクにそういう事するのさ…」
「………?」
「なんで442やヒュマ助とボクへの対応が違うのって事!」

それを聞いて、「あぁ…」といった表情でポムっと補助腕をうつ43X。
じー…と、422を見つめる43X。

241 :3/4:2007/04/09(月) 11:12:12.02 ID:30MnA62h
「な、何…?」

急にじー…と見つめられ、戸惑う422。

「宴会の日…43Xの事殴ろうとした。でも、…弱かった(ボソ」
「な、なんだとぉーーーー!!」
「うるさい…バカ」
「バカっていったー!!バカっていう方がバカだー!!」

ギャーギャーと口喧嘩が始まる二人。
主に422が騒ぎ43Xがシカト。その態度に422が…の永久コンボなのだが…。
442はと言えば、こめかみをピクピクとしながら箸を机に置くところだ。
これは…ヤバイ。何がヤバイとかじゃなく…ヤバイ。
察知し、ヒュマ助がその場を逃げようとしたその時…

「いい加減にしなさぁぁぁぁぁぁぁいっ!!!!」

ついに、飯店一家のお袋さん事、442のかみなりが落ちた。

―結局。
422と43Xはがっつりとお説教を受けた。
422はと言えば文句を言おうとしてはこっ酷いお叱りを受け…
43Xは終始、「なんで私が?」…といった表情でしぶしぶ正座していた。

「43X、お醤油を取ってくれますか?」
「……、……(まくまく」
―シュバッ!
「……ん(ズィ」

それから、やっとお昼ご飯を再開した一家。422も43Xも、何処か憔悴している。
442はと言えば、お説教で普段のストレスを解放したのか、スッキリとした表情。
ヒュマ助は、苦笑しながら3人へお代わりをよそってあげていた。

242 :4/4:2007/04/09(月) 11:12:37.47 ID:30MnA62h
「43X、ボクにもお醤油…」
「……、……(ため息」

しぶしぶ、という風に補助腕を伸ばすと、素直に422へ醤油さしを手渡す43X。

「えへへ…ありがと!」
「……、…(プイ」

はにかみながらお礼を言う422。そのお礼を聞いて、素っ気無く顔をそらす43X。
そらした側のヒュマ助は、照れて頬を染めている43Xの顔が丸見えだった。

「あ、卵焼き最後の一個…」

422が取ろうとしたお皿。ヒュマ助特製卵焼きが最後の一個である。

「いただきまー…」

ソレを取ろうと、422が箸を伸ばした途端…
―ガチッ………
横から伸びる箸。同時に卵焼きを掴んだその箸の先に見える、ライバル。43X。

「……………」←離しなさいよの表情
「……、……」←嫌だの表情

「『がるるるるるるる!!』」
「いい加減にしなさーーーーーーーーい!!」

二度目のかみなり投下。もはやウンザリとした表情の43X。
助けて…といわんばかりに、ヒュマ助の腕の中へとダイブする43X。
結局。ヒュマ助をも巻き込んでの大家族会議へと発展するのだった。

243 :ヒュマ助作者:2007/04/09(月) 11:26:45.71 ID:30MnA62h
はい、日常編投下です。あぁ…なんだかホノボノ書くの懐かしい気が…w
何だかんだで、ちゃんと家族なんです!422&43Xは犬猿の仲でしょうか?
何はともあれ、そのうち410系と450系まで出そうなこの作品…。
今後とも、生暖かい目で宜しくお願い致します。

>>213
沼虎の周りには、何でこんなにも愛するべき個性派が勢ぞろいなんだ…w
続編をwktk!今後とも楽しみで仕方がありませんw

>>232
イルミナストライアルでは、確かにバッドエンドしれません。けれど…
トライアルではない世界へ貴方は戻ることが出来るじゃないですか。
貴方の手で、エンディングを変えてあげてください…。
作者である貴方にしか出来ない、貴方だけの「手」で…。

>>237
なんでこう…川澄ボイスを悪用する事しか考えないんだ…この人w
そして、あの某テニス漫画といいこの迷探偵ロマンといい…
何処へ向かおうとしているんだ…?w続きもwktkしてます!

244 :名無しオンライン:2007/04/09(月) 14:40:06.30 ID:RAW+NNlx
仕事場からですが、長い乱文を我慢して読んでくれた人達、愛してるヨー。
これでも、ハッピーエンドにするために色々と構想したのですが、
どうも私が書く話は、ラッコにしろ水族館にしろサンタ部隊にしろ
筆を進めるとこんなエンドになってしまう(ω・`


>>233
確かに。パラレルであるイルミナステストは破棄されるし、450も
この偽の幸せをずっと享受できない。だけど、もし、現実で主人が
課金していれば、正夢になるのかなと思って書いた課金コメントでした。

>>234
こんなもので涙は流すなー。
もっと良い作品に出会ったときのためにとっておきなさい。

>>238
現場に告ぐ! 要請があれば書き足せるように、Fin...."?"に
しておいたのだよ! 君のおかげで、ハッピーエンド執筆意欲が
みwなwぎwっwてwきwたwぜw

>>243
その言葉、この主人にしっかり効きましたよ。
私は、ろくなハッピーエンドを書いた事が無いので、出来るかどうか
は難しいですが、やるだけやってみます。

245 :名無しオンライン:2007/04/09(月) 20:49:23.80 ID:uEnYT4t/
>>232
相変わらず読みがいのあるSSだ
シナリオの妙なリアル感に加えて倫理的におkな要素もありと何やら細かく組み込まれたネタも面白かったw

しかしこの話みたいにイルミナスで主人と再会したパシリも結構いるんだろなぁ
ってのとそれが終わったら・・・ってのを考えると感傷的にもなるなぁ・・・

せめてこの450には幸せになってほしいぜ・・・

>>237
録音の為に一人黙々とルウボイスでエロボイスを録音している青キャス子を想像したら面白かった・・・w
しかし流石440と441、同じタイプだけに連携が取れてるな・・・w

>>243
422と43Xのやり取りがなんか見てて楽しいなぁ・・・w
ちなみに子供っぽい422もツボだが無口系の43Xもかなりツボだったりするw

246 :深緑の舞踏05:2007/04/09(月) 21:02:05.61 ID:uEnYT4t/

――ジャリッ・・・
静まり返った森、そこに響くのは乾いた土を踏む音。
その音は遠くもなく、近くもない、それでも眠りに落ちかけていた意識を戻すには十分だった。
ゆっくりと目を開けるも周囲はまだ暗い、あれからどれだけ時間が経ったのか解らないけどまだ僅かに痺れは残っている。

――ジャリッ・・・
再び音が聞こえ残っていた眠気が吹き飛ぶ、こんな静かな場所で音がするのは近くに『なにか』が居るという証明。
いくらここが聖地から程遠くないとはいえ聖地に向かってこんな辺鄙な場所を通る必要は無い。
仮に道に迷ったのだとしてもこんな時間に出歩く人が居るのだろうか?

――ジャリッ・・・また聞こえた、さっきよりも近い。
音が近付いてくるまではひょっとしたら野生の動物かもしれない、
これでオルアカなら捕まえて丸焼きに・・・なんて淡い期待も持ってはいた。
でも音が近付くほどに解る、靴底が地面と擦れる音、少なくとも相手は人らしい。
スッとライトの光が横切る、反射的に体が強張った。
そっと顔を出して様子を見る。
足元まであるロングコートに深くまで被ったフード、服装はおろか顔も全く見ることが出来ない。
でも何となく解る、あれはこの場に似つかわしくない人物だって事・・・。
相手が何者なのか解らないし身体だってまだ完全じゃない、こんな状態で下手に飛び出したってむざむざやられるだけだ。
ただこのまま隠れ続けてもやり過ごせるかどうか・・・。
もし他に仲間が居るのなら逃げる事すら出来なくなるし、そうでなくとも運が悪ければ見つかってしまう。
ならこのまま隠れ続けるよりもいっそ・・・。
私は抱きかかえていたガミサキを右手に付け直す。
距離は木を挟んで数メートル、この足でも先手は取れる。
切り込むタイミングは一瞬、相手の注意が逸れた時―――今だっ!

物陰から一気に飛び出して素早く地面を強く蹴る、速く!もっと速く!
そして相手がこちらに気付いて振り向くその前に・・・!

247 :深緑の舞踏06:2007/04/09(月) 21:02:32.37 ID:uEnYT4t/

「―――えっ?」

無常にも攻撃は当たらなかった、うぅん、それだけじゃない。
背中を捕らえていた筈なのに一瞬の浮遊感の後に視点が地面を向きそのまま一回転、そして背中に来る鈍い衝撃。
仕掛ける瞬間に腕を取られてそのまま前方へと投げられていた、それも振り向かずに。
片腕を掴まれていたのでまともに受身を取る事もままならかった。

「―――ッ、―――!」

倒れた私の顔を覗き込みながらコート姿の誰かがなにかを言っているけどよく聞き取れない。
投げられたショックからか頭がボーっとする。
でもそんな頭の中から警告音が響いてくる、『あれは普通じゃない』と。
攻撃・・・しなきゃ・・・。
不意打ちに失敗して頭に血が上っていたのか、あるいは訳のわからないモノへの恐怖からだったのか。
私はぼやけた意識を無視して跳ねる様に身体を起こし再びガミサキで斬りかかる、でもそれらは全て寸でのところで回避され、弾かれる。
焦りが更に恐怖を募らせ、不明確な恐怖が体を突き動かす。

「これで!」

全力で地面を蹴って高く飛ぶ、限界を超えた動きに全身が軋んで悲鳴を上げるがもうそんな事は気にならない。
体中が痛いはずなのに自分でも不思議なくらい体が動く、でも今はそんな事すら疑問に浮かばない。
敵の頭上遥か高くまで飛び上がって空中で樹を連続で蹴り更に高く!
こんな高さで着地を失敗したらひとたまりもない、そう解ってるのに怖くない。
ただ目の前の敵を倒す、ただそれだけの為に!

「終わりッ!」

樹の幹を蹴りさらに重力を利用して高速で急降下する、そしてその先に居るのは・・・敵!
そして速度、重量、腕力の全てを乗せガミサキを振り下ろす!

――ドンッ!と耳を劈く爆発にも似た音、そしてそれに遅れるように吹き荒れる暴風。
攻撃は確実に目の前の敵を捕らえていたし防げるような攻撃でもなかった、それなのに・・・。
私の全力を超えた一撃は交差された二本の小剣で受け止められていた。
バリバリとフォトンの刃が互いを削りあうようにフォトンの粒子を激しく散らしあう、それは花火のような美しさをも秘めていた。
二本の小剣によって武器と動きを封じられ、ほんの一瞬だけコートの中の顔と目が合う。
それは冷たくて怒りでもなく殺意でもないもっとどす黒い感情を含んだ瞳。
それは人間や獣の目ではなくもっと恐ろしい何か・・・。

「・・・ちょーっとおいたが過ぎたね」

フッっと手元に持っていたガミサキの感覚が消える、そして続いて胴体に打ち込まれる鋭い衝撃。
私は糸が切れたように地面にトサリと崩れ落ちる、何が起こったんだろうなんて考える時間すら与えられる事はなかった。

248 :深緑の舞踏07:2007/04/09(月) 21:06:50.66 ID:uEnYT4t/


『――ふう、疲れたぁ・・・。
 深い安堵の息を吐くと共に戦利品の入った袋を床に下ろして私も床にぺたんと座り込む。
 体中汗まみれだし服も髪も埃まみれ、手も足もくたくた。
 暖かいシャワーを浴びながら今日のミッションを振り返る、厳しかったけどマスターと一緒に頑張っていっぱい敵も倒したっけ。
 シャワーが済んだらふかふかのベッドの上に飛び乗って雑誌を読む、勿論ジュースとお菓子も忘れない。
 そうこうしてるうちに私は疲れで寝ちゃってご飯の時間に美味しそうな匂いで起こされて・・・』


「ん・・・ご飯・・・今日のご飯なんだっけ・・・?」

もそもそと上半身を起こす、かけられていたシーツがパサリと落ちた。
・・・あれ、部屋のベッドってこんなのだってたっけ・・・?
徐々に意識が戻ってくるのに合わせて視界も晴れてくる、そして目に入ってくるのは見覚えのないベッド、見覚えのない壁紙、見覚えの無い部屋。
あれ、そういえば私、部屋から抜け出してそれで・・・。

「あら目を覚ましたのね、よかったぁ」
「・・・え?」

聞き覚えのない声、台所から出てきたのはエプロン姿のニューマンの女性。

「あの子が本気出したって言ったから一時はどうなる事かと思ったわ、
 全然起きないしひょっとしたらもう目を覚まさないんじゃないかと思ったけど・・・大丈夫だったみたいね」

割と怖い事を言いながらもほっと安堵の息を漏らすニューマンの女性。
ベッドの傍らには水の入った洗面器とタオル、怪我も治療の跡があるし服も――

「え・・・あれ、わ、私なんで裸ッ!?」
「あ、ごめんねぇ、ボロボロだったし汚れてたから、怪我もしてるしそのまま着せとくよりはいいかと思って」

急に恥かしさがこみ上げてきてガバッとシーツの中に頭から入り込む、気付かなかった自分も自分だけど・・・。

「代えの服はそこにあるから。それと、お腹も減ってるだろしあの子が帰ってきたらご飯にしましょっか」

そういうとニューマンの女性はパタパタと足音を立てて台所らしき場所へと戻っていった。
そして私はシーツの中からそーっと誰も居ないのを確認しつつも中でもぞもぞと用意された服に着替える。
でもそれでもなんか恥かしくて布団の中で顔を伏せているのだった。
すると程なくしてさっきよりも軽い足音と勢いよく扉を開く音が耳に入ってきた。

「やっほーい、やっと目が覚めたんだって?あの時はちょっとやり過ぎたかなーなんて思ってたけど・・・って、何してんの?」

まるで亀のように身体をシーツに包んで頭だけ出している私と呆気にとられている少女。
私と彼女の出会いは何ともよくわからない出会い方だった。

249 :名無しオンライン:2007/04/09(月) 21:16:58.28 ID:uEnYT4t/
細々と>>139からの続きを投下・・・

420話にはなんとも珍しい新キャラが!と言うのは置いといてとりあえず久々に420に戦闘がさせたかった・・・w
ってのも更に置いといて、こんな間抜けな出会いの二人が後々凄い事に・・・なるかどうかは誰にもわからない・・・w

250 :罠師の恋人:2007/04/09(月) 21:28:00.97 ID:0U1tHQB6
>>243
なんか、もう、癒されました・・・。うちの連中(特に虎子)に見習わせたいくらいですw

>>249
どきどきしながら一気に読んでしまいました。続きを期待しております!

それでは、第十四話「奇人、クバラおばさん登場」を投下です。

 しばらくの対峙の後、沼虎がディマゴラスもどきへ頭を下げて言った。
沼虎「ご無沙汰ですね、伯母上」
420「ええええええええ!? ぬ、沼虎? 伯母上って、この、ディマゴラスにヨイタビラシリーズ着せたのが!?」
沼虎「コラコラ。このヒトは一見、ヨイタビラ着たディマゴラスにしか見えねえが、れっきとしたニューマンなんだぜ?」
??「いややわあ、沼虎ちゃん。一見ディマゴラス似の美人やなんて……おばさん照れてしまうわ」
 いきなりディマゴラスの口から飛び出した甲高い声の方言に、420は目を丸くした。
沼虎「美人なんてひとっことも言ってねえんだが……ともかく、良質なクバラウッドを求めてこの道ン十年、クバラ品を愛する
   フォルテファイター。そう、ヒトは彼女を……」
??「クバラおばさんいいますねん。よろしゅうに。ところでアンタ、沼虎ちゃんとこのPMやね。シーツ一枚なんてきわどい格好、
   沼虎ちゃんの趣味かいな? この子ぉもホンマ、隅に置けんよぉになったなあ」
 甲高い早口でまくし立て、沼虎の背をバシンと叩く。吹き飛ばされた沼虎は、ドレッシングルームに墜落した。
420「な、何てことすんのよっ!」
クバラ「あらまあ、よう見んうちにえらい貧弱なったなあ」
沼虎「イヤ、伯母上がまた強くなったんじゃねえかな……」
クバラ「まあええわ。今日来たのは、話しときたいことがあったんよ」
沼虎「皮肉が通じねえのは、変わってねえな」
クバラ「沼虎ちゃんもガーディアンズ入隊してから、ぼちぼちええトシなってきたやろ? ソロソロ、所帯持ってもエエ頃合や思て、
    見合いの話持ってきたんよ」
沼虎「……あん?」
420「……み、見合い!? ちょっと、バカ虎! どーいうコトよ!?」
沼虎「イヤ、俺様にも話が見えねえんだが」
クバラ「ほら、こんなぎょうさんあるんよ〜♪」
 おばさんのデカイ手が鷲掴みにしているのは、十冊ほどの分厚いファイルだった。さほど力を入れた様子もなく、どさりと机に置く。
沼虎「お、伯母上。ちょっと待ってくれ」
クバラ「この子ぉはGRMの研究室に勤めたはる子ぉで、気立てのエエ子やで〜。それからコッチは、多産系のビーストの子ぉや。
    今のビーストでは滅多におらん、優しい子ぉや。そんでコッチが……」
沼虎「伯母上。悪いがソレ、全部いらねえ。俺様にゃ、コイツが…」
クバラ「あきまへん!!」
 割り込みかけた沼虎の言葉を打ち消すように、おばさんがバンと机を叩いた。めりめりと崩壊するカウンターに、沼虎は思わず
言葉を失った。
クバラ「アンタかて男の子やから、女の子と遊びたぁなってPMとイチャついてまうのは構いやしまへん。せやけど、沼虎ちゃん。
    アンタはキャストやない、ニューマンなんや。きちんと子供作って、ぎょうさん子孫残さなあきまへんのや。そのために、
    ちゃんと子供作れる娘はんと結婚する。ソレが、正しいヒトの道っちゅうモンです!」
 おばさんの言葉に、420は頭をぶん殴られるような感じがした。
 そんなコト、考えたこともなかった。沼虎と恋人になり、身も心も結ばれる。ソレは、同時にふたりの子供を作るという行為でもあるのだ。
 420とて、沼虎との子供が産めるのであれば何の問題もない。産みたいし、育てたい。だが、ソレが出来るのであろうか?
 答えは、否。人間を模して造られ、生体パーツや精器もあれば心もある。だが、それでも自分はパートナーマシナリーという機械で、
決してヒトと同じモノではないのだ。
クバラ「ある筋から、沼虎ちゃんがPMとエライいちゃついてるっちゅう話聞いて来てみれば、案の定やね。せやけど、安心しぃ。
    この子ぉらは、みんな、沼虎ちゃんがお人形さん遊びにのめり込んでても、気にせぇへん言うてたから」
沼虎「!!」
 笑顔で言うおばさんを、沼虎がキッと睨みつけた。              つづく

251 :名無しオンライン:2007/04/09(月) 21:36:19.86 ID:ildHGlR9
しばらく離れていたパシリスレを今日ようやく見られましたっ。
読み応えのある作品多くて嬉しいです。

いつの間にかイルミナスのβやってるんですね…。
何でもパシリの台詞を自分で決められるとか。狂犬みたいにして遊んでみたかったなー。

そして変態さんが戻ってきている!Σ びっくりですw

>232さん
VRオチ…、イタイです…orz
せめてこの夢のように幸せな夢が現実であって欲しいorz

少し長めのお休みを頂けたので、私も何か書いてみようかな…、
こないだ自分のを読み返したら、一点気になるところがあったので。

252 :名無しオンライン:2007/04/10(火) 02:54:20.03 ID:kX2/Qh55
>>243 イイナァ…ほのぼの ホノボノいいなぁw 青キャス子でヒュマ助氏のお店に
   いってみようかな…と思ったけど食い逃げする姿しか思い浮かばネー(何
   ネタも思いツカネー○| ̄|_

>>249 新キャラがΣ(゜д゜|||) ものっすごい続きが気になります

>>250 こっちも新キャラがΣ(゜д゜|||) 何か…このおばさん ナンカ…じわりと
   笑いがこみあげてくるなw

>>251 もしやΣ(゜д゜|||)凄く楽しみに待ってます!

253 :美女と廃墟とチェーンソード〜ワルキャスとワルパシリ〜act.1:2007/04/10(火) 09:35:38.45 ID:A3hQSrVs
おれのバトルフェイズはまだ終了しちゃ(ry
というわけで、変態『』氏復活にあわせて横合いから叩きつける。
青キャス子氏、変態『』氏、キャラ借りるぜヒャッホーイ!

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

月明かりが無機質なシルエットを作り出す。

秘密結社「イルミナス」に対抗するため先行試験シミュレーター「トライアル」。
新たにガーディアンズスポンサーとして名乗り出た「ISAO」自慢の
Aフォトンリアクター内蔵演算処理機がなせる技である。

「はぁ…はぁ…はぁ…あっ…はぁ…はぁ…はぁ…」

ビットを肩に浮かせたニュマ子が息を切らせながら走り続ける。

各種企業もこぞって新兵器新アイテムのサンプルデータを公開。
現在建設途中の賭博施設やグラール教徒のみが参拝を許された神殿の
データまで公開されると言う大盤振る舞いにガーディアンズは歓喜した。

「うっ…あっ! いったぁーい…」

がむしゃらに走った彼女はバランスを崩し、冷たいコンクリートの床に倒れこんだ。
それは、ゆっくりと確実に彼女との距離を詰める。
固い歩みと共にフォトンエッヂの細かな振動音が焦燥感を煽る。
それはおもむろに、手に持っていたボールほどの何かを彼女に放り投げた。

254 :美女と廃墟とチェーンソード〜ワルキャスとワルパシリ〜act.1:2007/04/10(火) 09:37:53.95 ID:A3hQSrVs
「きゃっ! えっ…な…なに? え、あ…きゃあああああああああっ!」

それは大切な人の頭部。大量の出血で血の気を失った彼氏の顔。
捕らえた両手の震えが止まらない。
冷たい床に暖かな水溜りが湧き出てゆく。
「俺が必ず守ってみせる」と言ったビースト男性の成れの果てを
奥歯を鳴らしながら抱え込むニュマ子。

本来であればとっととログアウトすればこんなホラー映画のような展開と
おさらばできるはずである。だが、いつものようにシステムのトラブル。
何のことは無いと二人だけの雰囲気を楽しんでいた彼女達の選択ミスだ。
ログアウトできない現実。現実さながらの激痛。現実さながらの死。

月明かりは鮮明に映し出した。
血のような赤いボディ。
両手には二刀のチェーンソード。
まるで重戦車のような武骨なボディライン。
そう…それはまるで…

「いやあああああああああああああっ!」

月明かりは鮮明に映し出した。
かつてニュマ子と呼ばれていた4分割された血肉の詰まった塊。
血のような赤に再び血のデコレーションが彩られた。

世界の闇はイルミナスだけではない。
そしてそれは今も尚、深く深く蠢いているのだ。

それは猟奇の世界に放り込まれたバカ3人とPM3人のお話。

255 :美女と廃墟とチェーンソード〜ワルキャスとワルパシリ〜act.1:2007/04/10(火) 09:40:09.83 ID:A3hQSrVs
「と、言うわけで…カジノで見事に摩った3人組だが…」

旧ローゼノムシティ行きフライヤーにはいつものワルキャス、
変態仲間の『』、最近知り合った変態仲間その2の青キャス子の3人。
自動操縦とはいえ、3人は未だに消えたコイン談義に熱を上げる。

『あの時お前が黒ゆうたから俺は全掛けしたのに!』
「だから、俺は前々から赤にしろと!」
『とかいいながらアンタも黒だったろうが!』
「うっせー! あのパターンで赤が来るなんて予想できるか!」

華が入るのは大変喜ばしいことだ。
それが口汚い上に話の内容はもっと汚くても。
無いものを求めても埒が明かないのでワルキャスは無理矢理に埒を明ける。

「と・に・か・く! 今は仕事だ仕事!」
『それにしても渡りに船だよな…今回のは…』
「だねぇ〜…それにあの子可愛かったしなぁ…」
「『「うんうんっ!」』」

時は数時間前に遡る。

***

カジノ・ボルワイヤル…トライアル内では目玉の一つの遊戯施設。
現在工事の真っ最中である施設もISAOの技術力をもってすれば造作もない。
煌びやかな装飾・美人受付譲・心躍るルーレット。
当たりこそすれば貴重なレアアイテムが手に入る夢のような施設であるが、
逆に言えば外れてしまっては全て水の泡。
意気揚々と各々のパシリに言い訳をつけ、サービスでもらえるコインを元手に
いざギャンブル。
結果は言うまでもない。

256 :美女と廃墟とチェーンソード〜ワルキャスとワルパシリ〜act.1:2007/04/10(火) 09:41:55.93 ID:A3hQSrVs
完全屋内施設のカジノの入り口の前で呆然と立ち尽くす3人。

「『「………」』」
「ぁ…あのぉ…」

透き通った小キャス子の声に水を得た魚が3匹。

「きゃっ…」
「なんだいお嬢さん、ここは魔窟だどんな悪漢が寄るか解らない、
 さあ安全な所に案内しよう」

俊足でワルキャスは彼女の肩を抱き寄せ。

「マアジッ!」
『危なかった…あやうく襲われるところだったね…
 俺が来たからには大丈夫! 全て任せてくれ…』
「…は、はぁ…」

ワルキャスに肘鉄をかましながら『』は彼女の手を取り。

『サバアアッ!』
「あぶなかったねぇ…お姉ちゃんがいればもう安心だよぉー♪
 さ、君の部屋に行こうか…」
「あぁ…あのぉ…」

『』のギドニーを殴りつけ、青キャス子は彼女の猫を被りつつ頭を撫でてゆく。
困ったように汗をかきつつ、小さなキャス子は上目遣いで指を組む。

「あなたたち3人にお願いがあるんですがぁ…よろしいですかぁ?」
「『「喜んでッ!!」』」

***

かくしてバカ3人はツインテールが可愛いロリキャス子の依頼により、
急遽ローゼノムシティに向かうのだった。

257 :名無しオンライン:2007/04/10(火) 09:43:54.75 ID:A3hQSrVs
内容はいたってシンプル。
かつてその町に住んでいた時の彼女の部屋からアイテムを回収すること。
モンスター駆除でも残党処理でもないただのおつかいである。
もうすぐローゼノムシティに到着の手はずであるが、
ワルキャスはふとした疑問を洩らした。

「…ところでよぉ?」
『んあ?』
「だれだよ、ダンボール箱3個フライヤー積んだの」
「えっ? 俺じゃネェーよ?」
『俺でもねぇ』
「そして、俺でもネェ…」
「『「…あれ?」』」

この声に気がついたのか3個のボール箱はガサゴソと動き出した。

それは猟奇の世界に放り込まれたバカ3人とPM3人のお話。

今日はここまで。
一人一人は小さな変態でも3人集れば大変態となるのだ!
と、バカバカ言ってごめんなさいごめんなさい。

258 :1/11:2007/04/10(火) 12:27:33.89 ID:aBju7uD3
ある日の飯店。今日も大賑わいのその店内。
今日も今日とて、常連様や飯店の噂を聞きつけてやってきたお客で満席の店内。
最近では、ガーディアンズ同士で口込みで広がりつつある、その名前。
何より、「値段・味・看板娘」の3拍子揃ったグラールでも珍しい程の好条件の店。
ガーディアンズコロニーに立ち寄った際には、是非どうぞ…等と
この間のコロニータウンマップガイドで紹介された程である。
そんな店内に、不思議なお客様が一席…

「いやぁ…、安い早い旨いの三拍子は伊達ではナイネ」

ガツガツと、女性的な外見の癖に30過ぎで働き盛りのお父さん的に食べるキャス子。
身体はブルーのカラーで統一されており、顔には仮面の様な部品が付いている。
それを少しだけずらして、食べにくいような様子を見せずがっつく。
そのテーブルに、彼女(彼?)のPMと思わしき子が、二人。

「マスター、我々も頂いても宜しかったのですか…?」
「ご主人様ぁ…メセタ、大丈夫なのですか…?」

青キャス子と対面する形で、スイーツをモギる二人…
411と441の二人である。
彼女達が主人である青キャス子の懐具合を心配するのには、訳がある。
そう、この見た目はキャス子・ボイスは川澄、その正体は迷探偵ロマン…
実はと言うほどでもないが、「借金」がある。
それもケタで言えばかなり危険な学。正直、払いきれるか怪しい…
そんな主人が、目の前でガツガツと料理を口にしている。
あまつさえ、自分達にスイーツをご馳走している。これは…財布の危機?
そんな心配を他所に、当の主人事青キャス子はいたって冷静だった。

「君達、これを見たまえ…?」

そういって、差し出したのはメニュー…というかお品書きだった。

259 :2/11:2007/04/10(火) 12:28:00.27 ID:aBju7uD3
「これが…どうかしたのですか?マスター」
「普通のメニュー…じゃないですか」
「違う、断じて違うぞ二人共。そこから目線を右へ移せ、右に」
「『右…?』」

言われて、メニューの名前から視線をずらしていく二人。
そこで、ふと料理がどの様なモノか紹介されている一文を見る。

「へぇー…、季節のキノコとコルトバフォアの炒め物かぁ…」
「蕩ける舌触りと旬野菜の歯ごたえ…ですか」
「いやいやいや、ソレよりももっと右!つーか、値段を見るんだ」

言われて、値段の欄を見る。成程、と納得がいく二人。

「驚く値段ですね…これで利潤が取れているのでしょうか?」
「こ、コレだけ食べて…ランクCミッション以下のお値段なんですか!?」

ソレもその筈。ヒュマ助は元々このお店に大きな利潤なんて求めてはいない。
その為、値段は子供ですらフルコースに挑戦できるほど、良心的なのだ。
最も、素材やら光熱費は知人やお得意様のツテでやりくりしている。
結構、綱渡りだ!!

「わかったかネ?自炊するのと大差ない額で、数倍のボリューム…」
「その上、栄養管理やメニュー選びの苦労から解放される…と」
「凄いです!そこまでご主人様は考えていらっしゃったのですね!」

褒められ、得意げな青キャス子。大皿を平らげてさらにご満悦である。
さて…と、お会計を済ませようと懐のメセタを確認して一瞬固まる青キャス子。
ソレを見て、二人のPMが怪訝な顔で聞いてきた。

260 :3/11:2007/04/10(火) 12:28:28.09 ID:aBju7uD3
「あの…ご主人様?」
「どうか致しましたか?マスター…?」

青キャス子が、ハッ…と顔を上げる。首をブンブンふって、作り笑い。

「だ、大丈夫デスヨ?エェ、モチロン…」
「ご自慢の川澄ボイスが裏返ってますよ…?マスター…」
「げほんげほん…。いや、き、君達は先に出ていなさい。会計を済ませてくるヨ…」

二人を強引にお店の外で待つように促すと、青キャス子は意を決してレジへ進む。
会計を済ませようとするのに気づいて、看板娘の一人がレジへ小走りに駆ける。
マニアックにもニューディズ伝統の衣装、カッポウギに身を包んだPM…442である。

「お会計は、〜メセタになります」
「フ…ッ、ツリはいらん!ではサラバDA!!」

叫んでメセタをレジへ放ると、ダッシュで店のドアを開けてそのまま走り去る。
442がポカーンとしつつ、我を思い出し慌てて金額を確認すると…
明らかに…「足りない」。

「く、食い逃げです!!」

442の声が店内へ響く。その声に、ピクリと反応する小さな二つの影。

「どうしたの…?食い逃げって…」

奥から店主のヒュマ助が出てくる。しかし、その声を遮って飛び出す影が二つ。

「ヒュマ助!ボクがいって食い逃げ犯とっ捕まえてくるね!」
「ヒュマ助…、43Xは頑張るからな」

ヒュマ助が静止する暇もなく、まるで風の様に青キャス子の出て行った戸を抜ける二人。
一瞬の出来事。しかし、何時もの事。常連も二人の活躍を期待している様子。

「だ、大丈夫でしょうか…?」
「んと、心配だから僕もいくよ…お店、宜しくね?」

しぶしぶ、エプロンを442へ手渡すと、ヒュマ助も二人を追って店の戸を抜けた。

261 :4/11:2007/04/10(火) 12:28:55.93 ID:aBju7uD3
「待ぁぁぁぁてぇぇぇぇぇ!!」
「………、……(獲物を狙う蜘蛛の目」

ダッシュで通路を逃げる青キャス子とPM二人。
その後ろから、楽しそうに追っかけてくる422と、もはやしとめる気全開の43X。
何気に、422は全力ダッシュ、43Xはまるで蜘蛛の様に壁や天井を蹴って走る。
正直、テロリストもはだしで逃げ出す恐怖の大追撃。無垢な悪魔と噂の殺人機。
走り続ける青キャス子とPM二人は、必死だった。

「マスター…っ!やっぱり足りなかったんですか!!」
「フ…男には黙して語れぬ秘密の一つや二つあるモノなのだよ?解る?コレ」
「ただの食い逃げじゃないですかぁぁぁぁ!!どうしてこうなるんですかぁぁぁ!!」

呆れ顔でも後ろを振り返れない441。もはや涙目の411。
どう考えても相手の方が早い…ていうか、あの43X不気味な速度なんですけど…!?
青キャス子はその場で急ブレーキ。懐からナックルを取り出す。

「マスター!?何を…」
「いいから行けっ!お前達は先に逃げるんだ!!」
「ご、ご主人様…」
「早く走れっ!!私が必ず食い止めて見せル!」

格好いい事言っていますが、この犯人…食い逃げ中です。

「お…?止まった」

422も急ブレーキ。後数歩と言う距離でナックルを構えて対峙する。
その時、PM二人の背後の排気ダクトの金網がガシャーンと音を立てて飛ぶ。
そのダクトから、シュタっと着地する異形の影。補助腕全展開中の43X。
さり気無く、服の埃をはたいて落とすと、腕を持ち上げ構える。
まさに、前門の虎…後門の狼!青キャス子達にも緊張がはしった。

262 :5/11:2007/04/10(火) 12:29:23.23 ID:aBju7uD3
「もう鬼ごっこはおしまい?食い逃げさん」

422が挑発。ナックルをあわせて打ち鳴らすと、ファイティングポーズ。

「お前ら、…お金払え(ジロ」

補助腕が禍々しくうごめき、獲物を捕らえようと舌なめずりをする様に動かす43X。

「そこの二人は逃がして貰おうか?」

青キャス子が呟く。422がフっと微笑む。

「自分が相手をするから?逃がせって…?」
「あぁ、そうだ。不服かネ…?」
「上等…(ニヤ」

422は微笑むと、サっと通路を開ける。青キャス子が二人を行くように促す。

「おぃ、…422(ギロリ」

何甘い事言ってるんだ。そういわんばかりの睨み付けに、苦笑する422。

「ごめんね、43X。でもね…」

お互いに近づきあい、拳をガチっと一度打ち鳴らす。青キャス子も微笑む(仮面だけど

「拳で語り合う我ら拳闘士には…ギャラリーも言葉もいらんのダヨ」
「そういう…事っ!!」

互いにズッパの構え、そして拳を打ち合いだす二人。まさに高速の乱打戦。
バカ二人。互いに拳に己をかけてのオラ無駄ラッシュ。互いに一歩も譲らない。
それを見つめていた43Xが、わなわな…と肩を震わせていた。

263 :6/11:2007/04/10(火) 12:29:49.08 ID:aBju7uD3
「ウザぃ…」

43Xの呟きを、411と441は聞いていた。そう、二人の事など43Xの目には入ってなかった。
今や標的は犬猿の仲である422であり、それ以上に青キャス子である。
それこそ、自分を無視して勝手な事をする二人に、もはや43Xはプッツンであった。

「オラァ!!」
「無駄ァ!!」
―ガッ…キィン!!

互いに最後のストレートを放ち、間合いを取る二人。
見れば、422は無傷だが青キャス子鉄仮面にちょっとした傷が付いていた。

「パワーは互角、ラッシュの早さではキミが上か…」
「へへ…。ボク、久しぶりにワクワクしてきちゃった…♪」
「ほほほ、それでこそ…戦う価値があるナ…」

二人で、何だかアホな語り合いをしている422&青キャス子。
互いを称えあい、フフフ…と笑い合う青キャス子の後ろから、忍び寄るあの影…

「名前を教えてもらおうか…?私は…そうだナ、迷探偵ロマンとでも」
「ボク?そうだね…にゃんぽこ仮面だっ!!」

何処からか猫帽子を取り出すと、装着する422。

「おぉ!それでこそ我が好敵手!!では次は…へ?」

アレなやり取りをする青キャス子が、ひょいっと持ち上げられる。
その青キャス子の下には、不機嫌全開の顔の43Xがいた…。

264 :7/11:2007/04/10(火) 12:30:24.83 ID:aBju7uD3
「へ!?ちょ、な、エ…?」

青キャス子は43Xの補助腕に持ち上げられながら、わたわたと逃れようと暴れる。
しかし、蜘蛛の糸に絡められた獲物が如く、そのもがきも無駄に終わった。

「43X!?」

担ぎ上げたまま、壁に打ち出していたワイヤーを使って上に跳ぶ43X。
補助腕が青キャス子を逆さに担ぎ、足を、腕を、そして本来の腕が首を抱える。
完全にロック。高さは通路の最上段までに差し掛かる。そして…

「…死ね(ボソ」

仮面越しに聞こえた声。青キャス子は身体にかかった落下のGに気が付く。

「こ、この技はっ!!」
「ゲェーーーーーー!?」

―ガズゥゥゥゥ……ン

物凄い落下物の音を響かせ、43Xは青キャス子を抱えて地面へ落下した。
そして、その落下の衝撃全てが担がれし青キャス子の極められた間接へ響く。

「あれは…違法レスラー『KUBARA』の必殺…『KUBARAバスター』!!」

422が叫ぶ。ピクピクと痙攣する青キャス子をポイっと捨てる43X。そして一言…

「お前、重い…(ペッ」

疲れた…といった顔で青キャス子を踏みつけながら411&441確保へ歩き出す43X。
一発KO…。先ほどまでの乱打とかシチュ完全無視なクバラの洗礼だった。

265 :8/11:2007/04/10(火) 12:30:48.82 ID:aBju7uD3
「ま、まだよぉーーー!」

いきなり、411と441へ歩み寄る43Xの前にムクリと起き上がった青キャス子が立ちはだかる。

「しぶとぃ…(ボソ」
「411と441はやらせん…!(ビシィ」

またか…とウンザリな表情で補助腕を構える43X。
先ほどのダメージがまるで無いかのような、青キャス子。
むしろ43Xも含めてコイツら…ノリノリである(43Xはやっている自覚は無い)。
そして…

「ちょっとー!43Xっ!ボクの出番を横取りしないでよっ!!」

変な所で張り合おうとする、422。完全に割って入れないでいる、411&441。
そして、またもや最初と同じく43Xと422にはさまれ、対峙しあう青キャス子。

「2:1で来い…。そろそろ…決着をつけようジャナイカ」
「そうだね…43X(チラ」
「……、…(プイ」←知るかバカ、といった表情。

一瞬の静寂、そして…

「勝負は一瞬!萌えるぜバーニーーーーング!!」

全力のズッパ。一瞬、422の目から完全に霞んで消える速さでの踏み込み。
422が驚きに拳を交差して構える。43Xも腕を振り上げそれを追う。
食らう…誰もがそう思った、その時。

266 :9/11:2007/04/10(火) 12:31:11.51 ID:aBju7uD3
―ビィィィ…ン
「へっ…?」

青キャス子がピタっと止まった。もがいても前に進めず完全にズッパ体勢で空中へ静止。
見れば、うっすらキラキラと光るワイヤーが、青キャス子をグルグル巻きにしていた。

「さっきのKUBARAバスターに使った…足場用のワイヤー…」
「……、…バカ?(ため息」

思わず、ニマァ…とする422と呆れ顔の43Xが、前後からスタスタと歩み寄る。

「えーと、もう一回…駄目?」
「駄ぁー目♪」
「ほら、私今動けないし…ネ?」
「…知るか、バカ(プイ」

前後で補助腕とナックル腕をグルングルンと回して準備する二人。
間には、ワイヤーで簀巻き状態の無防備な青キャス子。
狙いは首。奪うは鉄仮面。普段犬猿の二人が、初めて目でアイコンタクト。

「『飯店式マスクジエンドォォォォォォ!!』」
―ドゴォ!!
「ギャバン!!?!?」

完全にキまった…。無防備な咽喉への一撃。腕が前後から首筋を挟み込む。
すさまじい衝撃に青キャス子の周りのワイヤーがちぎれ、青キャス子が浮く。
その顔から、鉄の仮面が静かに音を立てて、コロニーの床へ転がった。

267 :10/11:2007/04/10(火) 12:31:47.91 ID:aBju7uD3
「ちょ、ちょっと…二人とも!!お客様になんてことを…!!」

その時、崩れ落ちる青キャス子の後ろから、ヒュマ助がやっと追いついてきた。
振り返る422と43Xは、「あ…」と言った表情でそれを見つめる。

「まったく、捕まえてくるとか言ってやってる事は残虐超人じゃないか…」

そういって、倒れている青キャスを抱き起こすヒュマ助。

「大丈夫ですか…?ウチの子が失礼を…」

その時、ハっとした411の脳裏に青キャス子あの言葉が蘇っていた。
(ん?あぁ素顔を見られたら見たヤツを殺すか愛さねばならんのダヨ)

「い、いけない…!!」

時すでに遅し。今や、目を覚ました青キャス子は、抱きかかえるヒュマ助を見つめていた。
真っ白な髪、肌、瞳…機械的な美しさを持つ女性の顔が、そこにあった。

「み、見てしまったノダナ…(ポッ」
「よかった、無事だったんですね…。あ、これ落し物ですよ(カポッ」
「へっ…?あ、こ、コリャドウモ…」

流れ完全無視。殺すも愛するも、この鈍感店主には通用しない…
明日には、青キャス子が仮面を外して訪ねて来ても、気づけないだろう。
当の本人も、青キャス子の素顔を見たことなど既に忘れたように…
43Xと422へお叱りモード。モチロン、442の様なキツイのではなく、諭す系の説教だが。

268 :名無しオンライン:2007/04/10(火) 13:10:23.72 ID:LzfWcqmT
あg

269 :11/11:2007/04/10(火) 13:22:40.16 ID:aBju7uD3
結局、ヒュマ助は青キャス子の素性や借金についてを聞くと、苦笑していた。
食い逃げの事も、強く咎める事もなく、警備部へも通報しないと言った。
そればかりか、条件を飲めば青キャス子達にまかないを提供するとまで言っている。
どの条件とは…

「まぁ…コレくらいはしなければ男が廃るナ」
―ジャブジャブ…
「マスター…最初からこうすればよかったじゃないですか」
―ジュワー…
「話の解る店主さんで、良かったですねぇ…ご主人様」
―トントントン…

3人がいる場所は、飯店の裏方こと…厨房の一箇所。
青キャス子は皿洗い。441は炒め物。411は材料を切っている。
そう、手伝ってくれれば何時でもまかないを出す、と言う条件だった。
さらに、バイト代まで出ると言うのだから、青キャス子にとっては渡りに船だった。

「こらー、バイトー。サボらないでさっさとやるー!」

422が注文を伝えがてら、喋っている青キャス子達へちゃちゃを入れる。

「それが終わったら、今日はおしまいですからね?」

客席から下げてきたお皿を流し台へ置きながら、厨房監督事442が微笑む。

「うーむ、いっそ就職も考えるべきかも知れんネ…」
「『それは…どうでしょう…?』」

二人のPMにツッコミを入れられながら、青キャス子はしぶしぶ皿を洗い続けるのだった。

270 :名無しオンライン:2007/04/10(火) 13:26:23.20 ID:Iz6rqgTF
GJ
懐かしいネタに大満足
だが
クロスボンバーとマスク・ジ・エンドの違いにだけは突っ込ませてもらおう!

271 :ヒュマ助作者:2007/04/10(火) 13:30:56.26 ID:aBju7uD3
>>249
続編待っておりました!思わずこんなの書き上げてしまう位で…w
続きを待ってます。wktkで

>>250
ほのぼのしてもらって悪いが、ギャグなんだぜ…?w
そのうち、沼虎様にもお店に来て欲しいと思っておりますよ。はい。
是非、43Xにちょっかいだしてプイされて下さい!w

>>252
うん、勝手にキャラを借りてしまったんだ…すまない。
新ネタっていうしね…謝って許してもらおうとは思っていない。
とりあえず、長編並みの長さで書いてしまったんだ…w
もう、やりたかった「阿修羅バスター」ネタ出来て、満足だ…(吐血

>>257
wktkですよ…!キャスト3人+PMの展開。これは期待です…w
シリアスに終わるのか…やっぱりギャグなのか…今後も見逃せない!

と、最後の1シーンが仕事でPC閉じて書き込むの遅れた作者でしたーorz

272 :罠師の恋人:2007/04/10(火) 21:13:15.67 ID:1kQIKOnN
>>257
三バカトリオ結成ktkr! もう、wktkが止まらない!w

>>271
平然と鉄仮面はめ直すヒュマ助さんがイイw いずれ、お店のほうへお邪魔させていただきます。お騒がせすることになりそうですがw

それでは、第十五話「ソレが、大事〜沼虎の主張〜」を投下です。

沼虎「あのなあ、伯母上……。俺様はナニも、子供が欲しくて420と一緒にいるワケじゃねえ。まして、『人形遊び』なんざ呼ばわれる
   筋合いもねえ」
420「沼虎……」
 心細げな420の目を見返し、沼虎はひとつうなずく。
クバラ「ほな、何ですのや? アンタにとってこのPMは、一体何やと言うの」
沼虎「決まってる。『惚れた女』だ。ソレ以上でも以下でもねえ。俺様は、心底コイツを愛してる。そしてコイツも、俺様を好きでいて
   くれてる。ソレで、いいんじゃねえか?」
クバラ「せやけどアンタ、この子ぉとイタしても子供作れまへんのやで?」
沼虎「別に、いらねえよ。コイツが欲しいってんなら、GRMあたりにでも掛け合って、何とかしてみせるさ」
クバラ「……ワテが、こんなに言うてもあきまへんか?」
沼虎「駄目だね、伯母上。たとい力ずくになったとしても、だ」
クバラ「アンタに戦い方教えたんは、このワテだっせ? 万が一にもアンタに勝ち目はあらへん。それでも、見合いはイヤやと?」
 返事の代わりに、沼虎はおばさんを真っ直ぐに見詰めた。
 澱みのない沼虎の視線をしばし受け止め、そしておばさんはうなずいた。
クバラ「えらいっ! さすがはワテの、見込んだ子ぉや!」
 ドン、と床を蹴り、間合いを詰めたおばさんが沼虎をグイグイ締め上げ…もとい抱き締めた。
420「ちょ、何かボキボキっていってる!」
沼虎「ぐあああああああああああ!!」
クバラ「沼虎ちゃん、アンタもいっぱしのコト言うようになったもんや。おばさん、嬉しいわぁ」
 ますます締め技、でなく抱擁に力が篭る。
沼虎「は、はなせ…はなじでぐで…伯母上」
クバラ「ああ、そやな。伯母甥の関係とはいえ、アンタの小さな恋人はんがヤキモチ妬いたらいけまへん」
 声とともに、解放された沼虎の身体がどさりと落ちた。
420「沼虎っ!」
沼虎「っつつ……ったく、相変わらずバカぢからしてやがるぜ」
 苦笑して、抱きついてくる420の背を撫でる。それから沼虎は、真面目な顔になっておばさんのほうを向いた。
沼虎「んで? 見合いのヨタ話が終わったトコで、まだ何かあるのか、伯母上?」
クバラ「……沼虎ちゃん、アンタ昔っからイラチ(せっかち)なトコ、ちぃとも変わらしまへんねえ。まあ、その子ぉとよろしゅう
    ヤリたいちゅうのはわかる。せやけど、もうちょいおばさんの話に付き合うてぇな。あと一件だけや。コッチは、仕事の話
    やさかい、安心してな」
沼虎「だぁら、前置き長えんだよ……」
クバラ「実は明日、ダルカン展望台で取引があるんよ。クバラ品の基盤、六種類を十個ずつ、合計六十個を仕入れますのや」
沼虎「なるほど、ちょいデケエ取引なんだな。んで、ソレがどーかしたか?」
クバラ「ソレがな、おばさんの旦那が昨日から熱出しててな、さっきようやく寝付いたトコなんよ」
沼虎「看病で取引に行けそうにないから、俺様に代役を務めて欲しい。そんなトコか?」
クバラ「さすがは沼虎ちゃん。話が早うて助かるわ。でもな、大事なんは、ココからやねん。ただ展望台行くだけやったら、アカン。
    先方さんへ代役のコト話したら、テストを受けて欲しい言うねん。用心深い話や」
沼虎「テスト?」
クバラ「そおや。コロニー4Fからダルカン展望台まで、SランクミッションをC武器のみ使用して突破すること。コレが、先方さん
    が出してきた条件なんやけど」
沼虎「なっ──」
420「何よ、ソレ!? そんなコト、出来る訳ないじゃない! 無茶もほどほどにしなさいよっ!」
クバラ「もちろん、おばさんも無理にとはよう言わん。取引かて、別にワヤにしてもかまへん。せやけどな、沼虎ちゃん。ワテは、
    アンタを見込んでこの話を持ってこさしてもろたんや。アンタの、袖にすがるつもりで……」
420「アッー」
 やられた、という言葉を420は瞬時に思い浮かべた。おばさんの一言は、沼虎のプライド周辺をキラーシュートで撃ち抜いたはずだ。
ああ言われては、もはや断る沼虎ではない。
 迫りくる試練の始まりに、420は心の中でそっと息を吐いた。            つづく

273 :名無しオンライン:2007/04/11(水) 05:34:52.17 ID:sGtQxFRg
>>251
あのシナリオでまだ気になる部分が・・・俺にはさっぱりどこなのかわからないけどまた小ビス子氏のが読めると思うと嬉しい限りだw
正座して待ってます!w

>>257
三人とも似すぎて違和感が無い件・・・w
類は友を、ってとこかw

>>269
よもや食い逃げとは・・・w
しかしジョジョネタとかキン肉マンとか懐かしい思いをさせてくれるネタ満載で読んでて面白かったw

>>272
クバラ伯母さんはどうみてもビーストだよなぁ・・・w
しかしSミッションをC武器のみでとか正気かと思えてしまう・・・w

274 :名無しオンライン 1/2:2007/04/11(水) 05:37:22.24 ID:jSBlBjST
とりあえず書いてみたす。410話って事で。


私は410、正式名称は「研究実験素材410」
生まれてから一度もこの牢獄のような研究施設から外に出たことはありません。
私は今…とある研究の素材として、ただソレだけの為に存在をしています。

その研究とは、PMの能力を限界以上に上げる事、はっきり言ってしまえば…
最強の戦闘マシーンを量産する為の試作品と言えばいいのでしょうか。
永遠に続くと錯覚するような、常軌を逸した実験とは名ばかりの破壊と殺戮の作業。
気が付けば私は感情を忘れ心は凍りつき、研究者達が望むモノに成りつつありました。

…棺桶のような調整槽で最後の仕上げを待つために身体を固定され浅い眠りに付く。
浅い眠りだった事で、周りにいる研究者達の声はかすかに聞こえてました。
研究者達はへ最後の仕上げとして、戦闘において無用なモノは排除しようと…
無用なモノ…それは感情と心の完全消去…
たとえこんな身にになろうと唯一忘れる事無く持っていたPMとしての夢。

『素敵なマスターと出会って、一緒に暮らしていけたらいいなあ…』

そんな他愛も無いささやかにして最大の夢、私がそれを諦めようとした瞬間。
突然耳に聞こえてきたのは怒号と悲鳴、そして緊急警報と破壊音。
どうやら研究施設内で何かが起きているようで、しかし調整層の中で身体を動かせない
私はソレを把握できるわけも無く、さらに深い眠りへと入りました…


目が覚めると視界には見慣れない風景。
どうやらどこかの医療施設の個室らしいです、どうやらベッドに寝かされていたようでした。
ここはあの研究施設ではないようで、あの騒ぎと私が無事でいることが関係してるみたいです。

本来ならば私のような危険な存在は、即座にGRMへと移送された後に廃棄と思っていましたが…
どうやらそうではないらしいようです。
「私は、まだ生きていたんですね…でも、これからどうすればいいでしょうか…」
独り言を呟きつつベッドから降りると同時に、プシューと言う音と共に個室の扉が開きました。
 
その扉の向こうにいたのは…獰猛な肉食獣の風格を漂わせる銀髪の女性キャスト。
私は反射的に戦闘態勢をとるも、顔を見上げれば異様なまでに鋭い目が私を睨み付けます。
その目から放たれる眼光は冷酷なを超えた絶対零度、ソレは一瞬にして私を射抜きました。

「あ、ああぁ…」
生まれて初めての絶対的な恐怖、ショック療法と言うべきでしょうか?今まで消えかけていた
感情もハッキリと存在を主張し、凍り付いていた心も溶けはじめトケハジメ…

私はもはや猛獣に睨まれた小動物のように硬直し、恐怖に震え動けなくなりました。
そんな状態の私を意に介することも無く、ゆっくりと迫る銀髪の肉食獣。

「あああああああああああああ!!!!!」
絶叫とも呼べるような悲鳴をあげる私の頭に「ポンッ」と軽く手が乗せられました。


275 :名無しオンライン 2/2:2007/04/11(水) 05:38:23.83 ID:jSBlBjST
続きです。


「…えーとなぁ、まずは最初の挨拶ってのは〜とーっても大事や思うんよー?」
外見からは想像も出来ない気の抜けた口調に硬直から脱力モードになり床にへたり込む私。

「へ?あー、ごめんなぁ〜ワシ普段から目つき悪い言われとったん忘れてたわぁ、
 このステキな普通の眼鏡かければ〜〜〜ほーらもう怖わぁないよー?ちぇんじいいひとー」
「あ…はっはい、あああの。い、いいひとー?」

つい先程までの私の絶叫は何だったのだろう?そう思いつつポカーンと口を空ける私。
と、その瞬間突然ふわりと空を飛ぶような感覚と共に、顔にはムニュと柔らかな感触。
これは抱きしめられてるんでしょうか?って何故に?状況が把握できてません。

「あーもう可愛ええ反応やんなー!あのクソ施設踏み込んだ時に一目見てから
 めっさ惚れなんよーこの娘をワシのPMにするんー言うて駄々こねてよかったんよー」
「クソ施設…?もし(ムニュ)モガかして研究施設での騒ぎの原因は(モニュ)貴女でしょうか?」
顔に押し付けられる大きくて柔らかい感触に敗北しそうになるも会話を続けます。

「あ、あん時の事聞こえとったんねー、なんや違法な研究してる情報がはいったんよー
 んで、ちょいお邪魔してあいつらの話を隠れて聞いてたんよ、ほならだーんだーんと
 ムカッ腹たってきてなぁ、おもいっきりお仕置きかましたんよー」
「ぷわッ!!はあ…お仕置き?ですか?で、あの研究者達は一体どのような処罰を?」

未だに抱きしめられ、顔に押し付けられた柔らかい物から顔をどうにか脱出。

「あー、まあ何と言うか…回収班がゲロ吐いて無きゃええなぁ…」
「え。あのーそれって…?!?!?」
あさっての方向を向いて鳴らない口笛を吹いてますが…いいんですか?
「気にしちゃいけない気にしてもいけない、そんな事は世の中幾らでもあるんよ?」
ああ、やはりこのキャストは獰猛な肉食獣だ…それを肌で感じつつ先程言われた言葉を思い出す。

「あの『ワシのPMにするんーっ』て事なんですけども…私はPMとして生きて良いんですか?
 私はもう普通のPMとは違います…私はあいつらに…」
「最後まで言わんでええんよー、さっき言うたやん…気にしちゃいけない気にしてもいけない…」
次に出る言葉はもちろんコレのはず。
「「そんな事は世の中幾らでもあるんよ」」ですよね?」
お互い顔を見合わせ数秒…そしてお互いの笑い声が個室に響き渡る。

「あ、言い忘れ取ったけどーワシ今日からガーディアンズに配属されたんよー、
 軍なんかじゃ正式にPMを貰う事できんからなぁ、ほなら今後ともよろしくなんよー」
「こちらこそ…って、じゃああの研究施設の一件は…ガーディアンズではなくて…」
「まあそれはそれーコレはコレ!!なんよ、気にしないーほらー挨拶はー?」
「は、はいっ私は…パートナーマシーナリー410です、今後とも宜しくお願いします!」

『素敵なマスターと出会って、一緒に暮らしていけたらいいなあ…』

ささやかなれど最大の夢はここに叶いました。
何か一癖も二癖も…更に謎もありすぎるマスターなのですが、
私は研究実験素材410ではなくパートナーマシーナリー410としてこれから先
マスターに振り回されつつも楽しく暮らしていけそうです。

ですからマスター、早く私を放していただけないでしょうか?
大きくて柔らかくて気持ち良いたゆんたゆんの感触の中毒になりそうです。


276 :名無しオンライン:2007/04/11(水) 08:48:53.84 ID:HCMu6oPC
>>257 ぬおw是非使ってやってください 続き楽しみに待っております
青キャス子「しかし411よ、バカなのはいいんだ…自覚している」
     「だが私は変態ではないと思うんだ、そうダヨネ!?」
411「ざ、ざんねんながら…」441「さすがの私もカバーしきれません」
青キャス子「うわぁああああん(;´д⊂) 次は、次はシリアスに挑戦してやるぅうう!(無謀」

>>271 食い逃げしそうだなぁとは言ったけど まさかその日のうちに投下くるとは…
   恐ろしい執筆速度 しかもハッピーエンドまでつけてもらい感激です(;´д⊂)
   しかし二人を逃がす為に立ちはだかるとは…青キャス子がカッコヨクみえた(食い逃げ中だけど
   私が執筆していたらあの状況だと確実にパシリ爆弾使ってたと思う…w

277 :名無しオンライン:2007/04/11(水) 11:28:00.33 ID:cnouywjw
パシリが2つで威力も2倍だな!

278 :名無しオンライン:2007/04/11(水) 20:41:22.79 ID:Bc3vViNR
>>277
危険にたいする保険1号、2号だな

279 :名無しオンライン:2007/04/11(水) 20:48:58.13 ID:8qnQbgp6
>>275
シリアスな空気を見事にぶち壊すような主人だなぁ・・・w
>大きくて柔らかくて気持ち良いたゆんたゆんの感触の中毒になりそうです。
そして410にも毒が移っていくんだな・・・w

>>276
フィルターかかった青キャス子「ここは私に任せて先に行け!」
現実的な青キャス子「二体になって威力も二倍!いけぃ、パシリ爆弾×2!(ひゅーんどごーん)」

えぇキャラやなぁ青キャス子・・・w

280 :深緑の舞踏08:2007/04/11(水) 21:05:09.03 ID:8qnQbgp6

「ふーん・・・なるほど、それで部屋から飛び出した、って訳か」

食卓に付きながら私はこれまでの経緯を全て話した。
それを彼女――私と同じGH-420タイプのPMはほお杖を付きながらもう片手で机をコツコツと叩いている。
正直なところ、回収されるのが嫌だから逃げてきたなんて子供みたいな話をこうも簡単に信じてくれるとは思ってなかった。
でも彼女は所々で何かを考えるような仕草をしつつも真剣な表情で私の話を全て聞いてくれた。

「ふぅん、GRMがねぇ・・・でも420ちゃんが逃げ出したくなるのも何となく解るなぁ、
 だって自分が殺されるなんて解ってたら逃げたくもなるものだしね」

お皿の上にたくさん盛り付けられたオルアカミートボールをニューマンの女性が運んでくる。

「・・・ねえ、今さらっと420ちゃんとか言ったけどアタシだって420なんだけど・・・?」
「あら、でもあなたを420なんて呼ぶことは殆どないから紛らわしいって事もないでしょ?」

ニューマンの女性がからかい420が怒る、さっきからこんなやり取りが何度も行われていた。
旗から見ると喧嘩をしているようにも見えたがたったこれだけのやり取りでも二人が長い付き合いだと言うのが良くわかる。
二人が楽しそうにしている姿を見ていると部屋からほんの少しだけど羨ましく思えた。

「むー・・・ん、どしたの? 食べないの? あ、ひょっとしてまだ食欲がないとか?」
「好き嫌いとかあったりする? 三人以上で食べるのなんて久しぶりだから頑張って作ったつもりだけど・・・」
「あ、えっと、そうじゃなくて・・・」

きゅ〜・・・慌てて答えようとするよりも早くお腹が答えてくれた。
二人は互いに顔を見合わせた後、一斉に笑い出す。恥かしい・・・。
私は顔を真っ赤にしながら俯きかげんになりつつミートボールを口へと運んでいく。
そしてそんな様子をニューマンの女性が覗き込んでくる。

「お口に合うかしら、一応よく出来た方だとは思うけど」
「ん〜、今日のはちょっと味が濃」

ズダンッ!テーブルの中央に包丁が突き刺さり、私は食べようとしていたミートボールをポロリと落とした。
ニューマンの女性の首だけがギギギと不気味に420の方を向く、すると何を見たのか420の少女がガタガタと震えだす。
そして再びこちらに向きなおすと何事もなかったかのようにさっきの笑顔。

「おほほほ、ちょっと虫がいたのよ。ささっ、気にしないで食べて食べて」

勧められるまま、と言うか半ば強引にフォークに突き刺したミートボールを口に入れた。

「・・・もぎもぎ・・・あ、おいしい」

それはお世辞ではなく素直な反応だった。私はそれだけを言うともう後は止まらなかった。
お皿に盛り付けてある食べ物を片っ端から食べていく。ぱくぱくもぎもぎぱくぱくもぎもぎ・・・。
もぎもぎもぎもぎ・・・あっという間に空っぽになるお皿。
ニューマンの女性が運んでくるおかわりもがっつくように食べた。
ただお腹が空いていたと言うのもある、まともなご飯を食べたのだって久しぶり、でもそれ以上に嬉しかった。
マスターに見捨てられてコロニーを抜け出してGRMに追われて・・・そしてやっと出会った心を許せる相手。
気が付けば私は目から涙を流しながらご飯を食べていた。
そんな私の様子を心配そうに見てくる二人に大丈夫だと答える。

ほんの少ししょっぱいご飯だったけど、それは本当においしかった。

281 :深緑の舞踏09:2007/04/11(水) 21:07:11.44 ID:8qnQbgp6

「・・・んで、アンタはこれからどうする気なの?
 ・・・ほらそんな表情しない、別に目が覚めたからって出て行けなんて野暮な事は言わないから」
「え、でも・・・私がここに居ると迷惑掛かるかもしれないし・・・」
「あぁアイツらの事? あいつらの事なら大丈夫、この前懲らしめておいたから。
 あいつらもまさかここにアタシ達が居るなんて思ってなかっただろねぇ、くっくっくっ・・・」

回収部隊を退けたというのも驚きだけどそれ以上にそんな事をさらっと言う420の方が私にとっては凄かった。
回収部隊と言っても結構な戦力がある、一人二人なら私も何度か戦ったけど危なかった場面もある。
そういえばあの時感じた冷たい目線・・・あれは・・・?
そっと420の目を見てみる、あの時とは正反対な暖かそうな瞳をしている。

「もし他に行くとこがないって言うならここに居てもいいわよ? 420ちゃんが居た方が賑やかで楽しいもの♪」
「・・・アタシと一緒だとつまらなくて悪かったね」
「あらあら妬いてるの? 別に私はそんなこと言ってないのにね」
「「ふふふふふふ・・・・」」

楽しそうに笑う二人、しかし目が笑っていないおかげで今にも戦争が起こりそう。
あぁ、これが二人のコミュニケーションなんだろうなぁなんて頭では思いながらも・・・私は不敵に笑う二人の片隅で縮こまってカタカタと震えていた。
これから毎日続くであろうこの二人の空気に早く慣れよう、私はそう心に誓うのだった。

282 :深緑の舞踏09 のおまけ:2007/04/11(水) 21:08:39.15 ID:8qnQbgp6

なんだかんだで一段付いた後ふと疑問に浮かんだ事が一つ。
そう言えば二人のことってなんて呼んだらいいんだろう。

「ん、アタシらの呼び名?」
「ん〜・・・私達は気にしないから420ちゃんの好きに呼んでもいいわよ?」
「ちなみにアタシはこのおばさんの事はご主人って呼んでるかな、一応形式だけはね」
「この性悪小娘にも名前は付けてるけど普段は呼んでないわねぇ、何せいつも二人っきりだったから」
「まあアンタの好きなように呼んで良いと思うよ、アタシらも別にこう呼べって言わないし。
 それにほら、自分で決めた方が親近感も湧きやすいって言うでしょ?」

うーんどうしよう・・・頭を捻って考えも中々しっくり来るのが浮かばない。
しかし好きに呼んでも良いなんて言われると逆に考えるのに困る、なんて言うわけにもいかない。
二人に見つめられながらもしばらく考え、そしてゆっくりと顔を上げて目の前の420を見る。そして――

「ふーん・・・『おねーちゃん』か。うん、悪くないね、多分この姿になったのもアタシのが先だし丁度良いかも」
「簡単だけど解りやすいし何より呼びやすいわね、それで私は?私は?」

期待の目を向けてくるニューマンの女性、もう一度頭を捻って考える。
隣では420・・・じゃなかった、おねーちゃんが小声で『おばさん・・・おばちゃん・・・おばーちゃん・・・』
と呟いているもニューマンの女性の地獄耳はそれを聞き逃さず、凄まじい殺意の波動を漂わせている。
その様子から思わず『ディ・ラガン』とか『オンマ・ゴウグ』の凶悪なNGワードが口から出そうになるも何とか飲み込んで・・・。

「ふぅん・・・『にゅまこおねーちゃん』かぁ、ほとんど同じだけどまあ解りやすいしいっかな」
「子供っぽい言い方だけどそんなに違和感無いし、あぁなんならアタシもご主人よりねーさんってよぼっかな」
「ふふっ、まさか私に妹が二人も出来るなんてね。でも420ちゃんにおねーちゃんって言われるなら嬉しいけどもう一人の妹に言われても嬉しくないわねぇ〜」
「アタシだって420だっつーのに・・・はぁ、ほんとこんなのが姉だなんて苦労するね」
「「ふふふふ・・・・」」

散々皮肉を言い合って怪しく笑いあう二人。
やっぱりまだこの雰囲気には慣れそうにないかも・・・。

「さてと、それじゃ可愛い妹の為にケーキでも焼きましょっか、二人とも手伝ってね」
「ハイハイ、まあねーさんのケーキ好きだけどね」

ニューデイズの森に甘い香りが漂った。
この日が私の新しい誕生日となり、そして誕生日プレゼントは甘酸っぱいベリーとたっぷりのクリームが乗ったケーキと二人の姉だった。

283 :罠師の恋人:2007/04/11(水) 22:17:08.87 ID:l0KwkQ+A
風邪で意識が朦朧としておりますが、とりあえず第十六話「祭りの前」を投下です。

 ガーディアンズコロニーのフライヤーベース前。HIVEに向かうプラットホームに、四人の人影があった。
 一人は、長い髪を後ろでまとめた軽薄なニューマン青年。
 一人は、素晴らしいプロポーションを惜しげもなく披露する格好の、妖艶な美女。
 一人は、小柄で活動的な印象のパートナーマシナリー。
 上から沼虎、虎子、420の順である。そして、残る一人は……。

 420は、その男性を見るなり理解した。彼は、戦士を生業とするモノであると。モトゥブの民族衣装からのぞく筋肉は、無数の傷痕で覆われている。
ビースト特有のとんがった耳の片方が、中ほどからちぎれ、失われている。油断なく周囲に視線を配るその眼は、白眼だった。
沼虎「よお。お前も来てくれたのか、獣虎」
 呼びかけられた男が沼虎に向き直り、大きくうなずいた。
獣虎「我……沼虎、呼ばれた。我、だから、来た」
 ぐるると唸るようなカタコトで、その男は言った。
420「ぬ、ぬまとら? ダレなの、このヒト?」
 クバラおばさんの来訪によるダメージからまだ完全に立ち直っていなかった420が、ひきつった笑みを浮かべ聞いた。虎子のほうはといえば、その男
を舐めるように眺めまわしていた。
沼虎「ああ。二人とも、まだ会ったコト無かったな。コイツは、俺様のちょいとした知り合いで…」
 沼虎を遮る動きで、男が二人の前に立った。
獣虎「我……ビーストのプロトランザー、獣虎!」
 プラットホーム全体を揺るがす大音量で、獣虎が名乗った。
沼虎「声がデケエって! ったく、少しは手加減しやがれ。んで、獣虎。コッチが俺様のオンナ、420だ。あとソコのはまあ、オマケってやつだ」
虎子「沼虎さま……ヒドイですわ。おチビちゃん、傷ついた私の心と肉体、慰めてくださらないかしら?」
420「コラ虎子! くっつくなって言ってるでしょっ! あ、あの、獣虎……さん?」
獣虎「…我、呼ぶ、獣虎、いい」
420「??」
沼虎「『さん』はいらねえ、獣虎でイイ。だとよ」
 沼虎の通訳に、獣虎が重々しくうなずく。
420「あ、ああ。そーなんだ……。それじゃあ、これからよろしくねっ、獣虎!」
 笑顔で右手を差し出す420。対する獣虎の反応は速かった。
420「え!? ちょ…」
沼虎「アッー! おいコラ!」
虎子「抜け駆けはズルイですわよ、獣虎!」
 獣虎に押し倒され、420は顔をぺろぺろと舐め回されていた。振りほどこうにもビーストの馬鹿力。びくりとも動かない。
獣虎「我、420……イイ。沼虎、420、くれ」
沼虎「やらんっ! つか離れろ!」
 叫びざま、沼虎の振るうランスが獣虎を引き剥がす。
虎子「そうですわ! おチビちゃんは、私がいただくんですもの……ん……」
 その隙をついて、420にディープなキスをやらかす虎子。
沼虎「お前もだっ、虎子!」
 返す刃で虎子を払いのけ、420を奪還した沼虎が大きく息を吐いた。
沼虎「ちょっと野暮用だ。お前らはソコで待ってろ」
 倒れた二人に言い放ち、沼虎は420を担いで自室へ戻った。
420「ちょ、沼虎っ……」
沼虎「消毒だ消毒! ったく、どいつもこいつも……」
420「あん、ぬまとら、そんなトコにっ、指っ……ダメっ、こんな時に……バカ虎っ!」
 五分経過の後、頬に420の手形をくっきりつけた沼虎がプラットフォームに戻ってきた。じろりと、睨む四つの瞳がそれを迎える。
沼虎「……こりゃあ、『アレ』だな」
 物問いたげな虎子と獣虎の目を見返しつつ、沼虎は大きく息を吸い込んだ。                  つづく

284 :名無しオンライン:2007/04/12(木) 12:05:19.86 ID:VHOziqQ9
>>283
エロスw







だがそれがいい

285 :罠師の恋人:2007/04/12(木) 20:51:08.14 ID:pqbYgelz
第十七話「恋は盲目〜いのちを賭けた戦い!〜」を投下です。

沼虎「第一回、420杯、種族対抗エネミー討伐選手権大会ー!」
獣虎&虎子「オォォオオオオオ!」
420「ちょ、ちょっと待ちなさいよっ! 何でそう、皆ノリノリなのよっ!?」
 420の必死の抗議は、しかし三人の耳には入っていなかった。
獣虎「420、我、必ず勝つ! 信じる、待つ、イイ……」
虎子「おチビちゃんを手に入れる……、そのためならば! 沼虎さま、私、全力でイキますわよ……」
沼虎「気合充分だな二人とも! あー、420。心配すんな。俺様が、負けるワケねえだろ? んじゃ、ルールの説明を」
獣虎「Sランクミッション、C武器で」
虎子「より多くの敵を倒した者が、おチビちゃんに手を入れる……」
沼虎「言いたいコトはよくわかるが、微妙に違うぜ、虎子。んで、今回はさらに特別ルールだ。420にゃ1ブロック毎に、
   それぞれ挑戦者とペアになってもらう。言うまでもねえコトだが、420が戦闘不能になりゃ組んでた奴は失格。んで、
   420が倒したエネミーは得点にはならねえ。以上、何か質問あるか?」
420「はいはいーっ。何であたしがいつの間にか賞品化されてんのよ?」
沼虎「オーケイ。質問タイムは終了だ」
420「ヒトの話聞きなさーい!」
沼虎「んじゃ、ブロック1は虎子、2は獣虎。んでもって俺様が3ブロックってことで、イクぜ?」
獣虎「応!」
虎子「フフフ……」
 気合充分の獣虎と妖しく笑う虎子に、420はため息を吐いた。
420「……もう、わかったわよっ! でも、バカ虎! 負けたら承知しないんだからねっ!」
 ミッションカウンターへ向かう沼虎が振り返り、にやりと笑った。
沼虎「負けねえよ。俺様を信じろ」
 420にウインクして、沼虎がミッションを受託した。

 どこか軟体動物を思わせる、HIVE3号内部。侵入を果たした沼虎たちは、予想どおり苦戦を強いられていた。まず、420が
ペアを組んでいるのは虎子である。
虎子「くっ、ちっとも当たりませんわ! 憎らしいデルジャバンですこと」
 闇バレットを込めたコヌパダリで、雪崩の如く虎子が射掛ける。だが、デルジャバンの硬い装甲に、矢はあっさりと弾かれてゆく。
420「後ろに回ればいいじゃない。何でこんな遠くから射るのよ」
虎子「おチビちゃんに万一のコトがあってはいけないからですわ」
 つるべ撃ちに専念する虎子の隣で、420がむっとした表情になった。
420「あんな奴ら指一本触れさせずに、倒してみせるわよ!」
 敵群に突っ込む420が、顔面からモロにこけた。虎子が足首を引いたのだ。
420「何すんのよ……」
 倒れたまま食って掛かる420の頭上を、無数の闇球が通過してゆく。
虎子「おチビちゃんは、じっとしていなさいな。私が、イイ具合にして差し上げますわ」
420「……ありがと」
 なんだか温かい気持ちに包まれて、420は素直に礼を言った。だが、その言葉はすぐにかき消される。
沼虎「コラ獣虎! ソイツは俺様の獲物だ!」
獣虎「我……横取り、違う。コイツ、削った、我の、バーントラップG」
沼虎「ソノ前に俺様のポイズントラップGが入ってたんだ!」
獣虎「ポイズン……削る、小さい。バーン、大きい。コレ、我の獲物」
 口角泡を飛ばして怒鳴りあう沼虎と獣虎。
虎子「……フフ、ムード台無しですわね、おチビちゃん」
420「……そーね」
 弓を射続ける虎子と伏せたままの420が、顔を見合わせどちらからともなく微笑した。
 暗黒の通路に、少しだけホノボノした空気が流れた。            つづく

286 :名無しオンライン:2007/04/12(木) 23:39:28.90 ID:yL8kw6+j
>>285
なんだか、益々終始がつかなくなってきたな獣虎の登場でww
だがそれがイイ!!
続きwktk

ところで、獣虎は某無双の方ですか?

287 :名無しオンライン:2007/04/13(金) 01:40:59.77 ID:6TR9I11A
あ、275す。
>>279さんの感想見て、頑張って耐える410考えてたんすが、やめました(ヒドイ
なんとなく頭の中に思い浮かんだんで書いてみました。
てな訳で駄文投入です…


マスターとの出会いから数日、強烈なスキンシップに溺れそうな日々を過ごしています。

私は今、マイルームにて大作特撮映画「ゴッズィーラvs魔法塾長★首領フライ」を視聴中です。
あ!首領フライのマジカルプライドパンチが見事ゴッズィーラにクリーンヒットです!!
これで街の平和が守られました!さすが平和を守る正義の塾長です、憧れてしまいます…


「あー、ソレ見るのもう10回目やんな410〜っと…そういやワシらの配属先がきまったんよー」
「ようやくお決まりになりましたか!で、配属先はどちらになりましたか?」
「えーとなぁ、街の人の身近な苦情やら困ってる事を聞いてそれを解決する部署らしいんよー」
「…マスターそれは…私達は思いっきり邪魔者扱い確定でしょうか?」
「そうなん????まあええかー、ビジフォンにメールがきとるはずなんよ、っと」

そう言いながら例のいいひと眼鏡を指でスッと直しつつキーを軽やかに押すマスター。
「えとなぁ、配属先は庶務課分室ってとこでなー、なんでも新しく出来たらしいんよー、
 なんつーたかなぁ…市民の声なんでも解決センターて書いてあるなぁ〜」
「マスター、それはどう考えても…いやいいです、問題ありません」

普通ならば出世コースとは正反対の左遷と考えれば良いのでしょうが、何故でしょう…
あの銀髪の肉食…もとい〜マスターなら周囲を振り回しつつも楽しげに仕事をこなす姿が
容易に想像できてしまうのは…これはこれでいいんでしょうか?

「今んとこ出来たばっかで人員はワシしかおらんみたいやし、410も手伝うてくれるんー?」
「…マスターを一人で置いていくような私ではありません、駄目だといわれても手伝う事を
 決めておりましたよ?頑張りましょうマ…ムグ!?」

「あーもうーええ娘なんよー、泣けてくるんよー、可愛ええんよー!」
早速マスターの抱きつかれました、折角なので大きくて柔らかくてたゆんたゆんの感触を
心行くまでじっくり堪能したいと思います、むしろ自分から溺れていきますとも。

PMにも『悟りを開く』って単語が使えるんだなあと頭の中で浮かんでました。
この後、市民の声なんでも解決センターに配属されるマスターと私なのですが、
どうやら色々と事件に巻き込まれるようです…どうなる事やら。

つづく?のかな…

288 :名無しオンライン:2007/04/13(金) 05:30:01.56 ID:JnKrPM+J
>>283.285
獣虎(「けもとら」で良いんだろうかこれ)が出たばかりの時は難そうなのが出てきたなと思ったら・・・w
しかしエロッってかプロトランザーってのは変なのしか居ないのかw

>>287
耐えるのかと思ったらあっという間に陥落、てかむしろ自らダイブとはwww

毒が移らないか心配だったがそもそもそれ以前だったかw



289 :罠師の恋人:2007/04/13(金) 19:26:30.90 ID:TaC9IAx2
>>286
イエス! アレを元に考えましたw
>>287
素晴らしいたゆんたゆん・・・・・・w

それでは、第十八話「恋は熱病〜決して砕けぬその想い〜」を投下です。

 側に居るのが沼虎だったらいいのに……。クリスタルを起動させる獣虎の横で、420は浮かない顔だった。
 1ブロックめで行動を共にしていた虎子は、沼虎と一緒にシティへ補給しに戻っていた。
 入り口から入って広場のような空間に、ふよふよとガオゾランが浮いている。ソレを見て、420はますます鬱になった。
獣虎「ウオオ! 我、倒す、敵、全て斬る! 一緒、来い、420!」
420「へ?」
 間の抜けた声を出して、慌てて口元を押さえた。ぼんやりしている間に、獣虎はガオゾランへ接近し長剣を振り下ろしていた。
420「! 獣虎、気をつけて!」
 重い一撃に傾いだガオゾランだったが、C武器では力不足で止めには至らない。反撃とばかりにガオゾランがロッドを振る。
氷の障壁が、ガオゾランの周囲に現れる。その攻撃を、獣虎は意外な敏捷性を発揮してかわした。
獣虎「420、ソレ、やる。狩る、イイ」
420「え? あ、うん」
 難なくギ・バータをかわした上にバーントラップを仕掛けたらしい。目の前で炎上しつつもがくガオゾランに、420は爪を
立てて止めを刺した。
獣虎「次、420、腕、見せる」
420「……いいわよ、見てなさいっ!」
 鋼爪が空中に軌跡を描き、一体のガオゾランが両断されて地面に落ちる。
420「どんなもんよっ!」
獣虎「強き者…420! 我……嫁、相応しい」
420「あ、ありがと……。それよりホラ、まだ残ってるわよっ!」
獣虎「応!」
 420が最後のガオゾランの腕を切り飛ばし、獣虎が胴体を両断する。豪快な獣虎の動きに、420はいつしか高揚していた。
420「よーし、この調子でじゃんじゃんいくわよっ! ついて来なさい、獣虎っ!」
獣虎「420、ソレ、我、台詞……」
 獣面に複雑な笑みを浮かべ、獣虎が420に続いた。
420「!! 獣虎、アレ見て!」
 立ち止まり指差す420の横で、獣虎がホウと感嘆の息を吐いた。
獣虎「センディラン、リーダー……」
420「タフだし、フォイエも使う、手強い相手よ」
 爪を構える420の肩をぽんと叩き、獣虎が前に出た。
獣虎「任せる、イイ。獣虎、勇者! 火、恐れない!」
420「イヤ、恐いとかそーいう問題じゃなくて」
 重戦車の如く突っ込む獣虎。その手には、いつの間にかナックルが装着されていた。
獣虎「オォ……!」
 腰だめに拳を引いて、真っ直ぐ前に撃ちだす。真正面から頭をぶん殴られたセンディランのリーダーは、あっけなく砕けた。
獣虎「我、強い! 我、負けぬ!」
 リーダーを失ったセンディランの群れは脆く、暴れる獣虎に続いて420の突撃を受け、あっという間に壊滅した。
獣虎「420、我、強い。惚れたか」
 得意げに訊いてくる獣虎に、420は肩をすくめてみせた。
420「そうね。沼虎の次くらいにカッコいいわよ」
獣虎「ヌゥ、次……」
 しょげ返る獣虎に、420は少しの呆れと羨望を同時に覚えた。
420「ビーストって、ホント感情ストレートよね……」
 つぶやく420に、獣虎がいきなりのしかかった。
420「っちょ、何を……」
 間髪入れず、獣虎の背で爆発が起きた。苦痛に呻く、獣虎の背後に、ガオゾランがふよふよと浮かんでいた。
420「獣虎っ! 大丈夫!?」
 第二波、第三波と火球が着弾する。420の悲鳴に近い呼びかけに、獣虎は凄絶な笑みで応えた。
獣虎「勝負、勝つ。つづき、する。だから、待て」
 420の額に、獣虎が軽く口を付けた。困惑する420の目の前で、獣虎が強烈な光に包まれる。そのまばゆさに、思わず420は目を閉じた。
 目を開けたとき、420の前に立った獣虎は変身していた。より、猛々しく。より、俊敏に。ソレは、全てを打ち砕くための進化だった。
獣虎「ウオオォォォ! 我、刃向かう、後悔する、イイ!」
 野獣と化した獣虎が、浮遊する獲物に強烈な一撃を叩き込んだ。          つづく

290 :小ビス子と430 小ビス子VSヒュマ助 1:2007/04/14(土) 10:40:35.47 ID:p3+qkBJK
 ぐぎゅるぅるるるるるるるるるるぃ…。

 むぃ…。
 とうに消灯時間の過ぎたガーディアンズコロニー。ほの明るいランプだけが灯るマイルームの片隅で、私は眼をさました。
 ……腹の音で。
 システムは未だスリープモード。はっきりとしない知覚情報の中、私は重い瞼を押し上げる。
 むむ…、晩ご飯足りなかったか…。
 近くの時計はド深夜を指している。私は眠気と空腹の倦怠感の両方を抱えて、もぞもぞと布団から這い出した。
 キッチン行って何か食べよう…。確か買い置きのシュクリームがまだあったはず…。

 私はGH-430。警備部に所属する、とある激ラブエンジェル小ビーストのご主人様にお仕えしています。
 ちょっとばっかり複雑な事情を抱えていたりもしたのですが、今では本当に、どこにでもいるGH-430です。
 少し前までは、幸せな日々がいつ壊れるのかと、一人の夜はいつもそれに怯えていましたが、
 今ではもう違います。朝はきっと、幸せな朝。それは必ずやってくる。
 私たちが、幸せになる為の努力を怠らない限り、絶対に。
 ……うん、だから……、こんな風に夜中にお腹が空いたりもするのさ!
 まかり間違ってもこんな深夜にご主人様を起こしてしまわぬよう、物音を立てぬ細心の足運びで、
 私はご主人様の部屋のドアの前を通過する。ドアをぶち破って夜這いをかけたくなるけれど…。
 とりあえず今は、眠れないほどの空腹を何とかしましょう…。
(そういえば…)
 今少し、「少し前のこと」を思い出したせいでしょうか。――どうにも何かが引っ掛かる。
 おかしな話です。あの事件は全て解決済み。何も後に引きずるようなことなんて無いはずなのに。
 なぁんか、記憶メモリーの一部がすっきりしないなぁ…。なんだっけ…?
 心の中に疑問を感じながらも、私の足はキッチンに到着する。
 部屋同様真っ暗なキッチン。非常灯の小さな明かりに照らされる部屋の中、私は冷蔵庫の前へと進んでいく。
 …くぁ…、やっぱり眠い…。シュクリーム一つ食べて、早くお布団にもどろ…。
 ふと、
「…あれ?」
 通り過ぎた戸棚に、今更ながら違和感を感じ、私は足を止める。
 戸が少し開いている。…普段は使わない戸棚です。最後に開け閉めした記憶がない。
 観音開きの大きな戸棚で、かさばる料理器具を閉まっている場所だ。
 戸の小さな隙間を閉めようと、取っ手に手を掛けたところで…、

 ――あれ……? もしかして……?

 今、ちょっと、何となく…、気付いたかも。すっきりしない記憶――、まさか…!
 私は思わずぞっとして、取っ手を引き、そして――、

「ぎぃいいいいいいああああああああああああああああああああァッ!」

    * * * *

「ななななななななななななにごとなのですかー!?」
 慌てふためいたご主人様の声と共に、キッチンの電気が付く。
 ドロボウか何かかと思ったのでしょうか、寝間着姿のまま丸めた新聞紙を片手に
 ――ってご主人様、非常時をその装備で乗り切るおつもりですか――、
 既に半泣きの表情でキッチンに飛び込んでくるのは…、マイリトルスイートストリベリーご主人様。
 もう形容が訳わからないことになっている好き好き大好きご主人様。
「はう。…よん、さん、ぜろ?」
 ぎう、と丸めた新聞紙を両手で握って、ご主人様はぽかんとお口を開けられます。
 ――そりゃ、そうでしょう…。
 非常事態と思ってキッチンに飛び込んでみれば、そこにいるのは――、
 開けた戸棚から飛び出してきた巨大な包丁を真剣白刃取りで受け止め、硬直しているパシリなのですから…。
 と、戸の向こうに立てかけてあったのか…。危うく真っ二つになるところだった…。
 いかんともしがたい沈黙を挟み…、私は言った。ようやく思い出した、疑惑の正体を。

「…マグロ解体ショーで使った巨大包丁…、返してませんでした…」

291 :小ビス子と430 小ビス子VSヒュマ助 2:2007/04/14(土) 10:43:53.94 ID:p3+qkBJK
 翌朝、昼過ぎ頃――、

「はぅ…、お借りして随分経つのです…」
「面目ありません…」
 ぺたん、と垂れた耳を更に垂れ下げ、ご主人様は気まずそうに歩いていく。
 ナノトランサーに包丁を格納した私は、俯き加減でその後ろについていく。
 ガーディアンズコロニーは随分と賑わっていた。
 不要区画が出てくるくらい人離れが進んでいるにも関わらず、この数日のコロニーは大賑わいだ。
 何でもバーチャルリアリティを利用して、ガーディアンズに配備される予定の新規設備の実験を行っているとか。
 これが噂と話題を呼び、結構な数のガーディアンズが参加している。…自然にコロニーも賑わっていた。
 ご主人様は…、ダメです。VR設備へのログインの方法をオペーレーターから説明されている最中に…、パンクしました。
 ビジフォンを使ってのテレビの録画も出来ない人ですから…。
 …ともあれ。
「…非常に気まずいですね」
「あんな大きな包丁滅多にないのです。使うときに無かったらすごい困るのですよ…」
 私たちは並んで立ち止まった。
 コロニーの商店街の一角。そこには、小さいながらも小洒落たレストランがある。
 大通りからは少し外れているけれど、隠れ家的な佇まいのせいか、思わず寄ってしまいたくなる魅力があった。
 …ガーディアンズ活動をしながらレストランを経営するという、何とも風変わりな主らしい。
「はぅはぅ…、謝るしかないのです…」
「謝るしかありませんよね…」
 ランチタイムが終わったのか、店先には「準備中」の立て札が。
 お客ではないのだから、訪れるのなら今しかないだろう…。

 からんっ、ころんっ

 小気味良い音色を奏でるドアベルの下、緊張と申し訳無さに固まる私たち。
「す、すみませぇん…」
 決して広くはないが、手入れと清掃の行き届いた清潔な店内。
「ごめんなさーい! 只今当店準備中ですー!」
 奥の厨房からは…、洗い物の最中だったのだろうか、
 大きな前掛けエプロンの端で両手を拭きながら、GH-422がぱたぱたと走り出てくる。
「あ、いえ、そうではないのです。はう、そのですね、えと…」
「ん? お客さんじゃないの? 予約? いいよ? ヒュマ助に言っとくよ? 何人?」
 422の矢継ぎ早な物言いに、ご主人様は意味もなく指を突き合わせ、俯いて、
「はぅはぅ、よ、予約でもなくてですね…」
「んんん? お客でもなくて予約でもないの? じゃあ一体何さ? ボク忙しいんだよ」
 握った拳を両腰に当て、422はぷうと頬を膨らませる。…ランチの後片づけで忙しいんだろうな。
 ご主人様にそんな態度取るなんて、本来だったら眉間に風穴の刑に処すトコだけど…、
 今回ばっかりは――、私が悪い…。
「はう! はぅ…、はぅ…、ええと、もう、一ヶ月以上前なのですが…」
「あー…、この店にですね、ちょっと包丁を借りに――」
 と、
「ああ、あの時の。包丁はお役に立ちましたか?」
 店の奥からは、一人のヒューマンが。
 それほど顔立ちが良い方じゃない。体型もちょっとぽっちゃり。
 でも、穏やかな声音と暖かい表情が、接する人に安心感をくれるような魅力がある。
 そんなヒューマン。…憶えてる。この店のマスターだ。
 ちょいちょい、とご主人様の背中を肘で突いて『この人です』と合図をして、

「本当にごめんなさいーーーーーーーー!」

 私たちは揃って、深々と頭を下げた。
 そんな私たちに朗らかな笑みを見せるヒューマン。
 訳がわからずぽかんと表情に空白を作る422。
 店の奥から、何事かと顔を覗かせる442。
 そして、
 ぎゅるるるるるるるるるるるるるるる…。
 揃って音を上げる、…私たち二人の、腹。

292 :小ビス子と430 小ビス子VSヒュマ助 3:2007/04/14(土) 10:44:25.30 ID:p3+qkBJK
「思えば、どうやって謝りましょうか、って、そればっかりで…」
「朝から何も食べてませんでしたネ…」
 真白のクロスの引かれたテーブルに、私とご主人様はほっぺたから突っ伏している。
「借りた物を一ヶ月も返さないなんて正直どうかと思うよ、ボクは」
 そんな私たちを、近くの椅子に腰掛けた422が呆れ顔で睨んでる。
 …ムカつくけど…、言い返せない…。非があるのはこっちだし、何より、お腹が空いてお腹が空いて…。
「そういう422は私から借りた本を二ヶ月以上返していませんけどね」
「う゛、お、お店が忙しくて読む暇がないの!」
 厨房からやってきた442が、422をたしなめつつ、私たちの前にナイフとフォークの入ったバスケットを運んできてくれる。
「ランチがまだ少しありましたので。もう少々お待ち下さいね」
「はぅはぅ…、何から何まで申し訳ありません…」
 にっこりと笑ってくれる442に、ご主人様がテーブルに突っ伏したままお礼を述べる。
 もの凄いタイミングで鳴り響いたお腹の二重奏を聴くなり、ヒューマンは苦笑して、
 私たちの為に昼食を用意し始めてくれた。ランチの営業、とっくに終わっているのに。
 曰く『お腹を空かせた人をそのまま帰したら、料理人として申し訳ありませんよ』

 …一ヶ月も包丁を返しに来なかった私たちなのに、だ。
 軽く聞いたが、流石にあんなバカでかい包丁だ、特注品らしい。相当の値がしただろう。
 そんなものを見ず知らずの私に貸し、挙げ句に借りた本人が忘れてしまうくらい手元に帰ってこなかったのに、
 良い奴だなぁ…。ヒューマンてーとあの鉄面皮ばっかり頭に浮かぶけど、ホント良い奴だなぁ…。
 422の軽口を聞き、442に慰められ、そうしてそれほど待つこともなく、
「お待たせしました。お急ぎのご様子でしたので、ランチを暖め直しただけですが」
 ヒューマンは、優しい笑顔と共に私たちの前に煮込み料理の皿を置いてくれた。
「はう、あの、その…、本当に頂いてしまって良いのですか…?」
「ええ、勿論」
「はうはう…、怒って…、らっしゃいます…、よね…、はう…」
「きちんと返しにいらしたじゃないですか。僕は貸し出しの期限を決めたつもりはありませんよ」
「は、はぅう…」
「冷めないうちにどうぞ。お腹、空いてらっしゃるのでしょう?」
 あはは、と笑うヒューマンに、私たちは揃って赤面する。
 ああ、なんて情けなさ。これじゃまるでご飯を恵んでもらっているかのよう…。
 申し訳ありませんご主人様、私が、この私がついていながら…。
「では、ありがたく…。頂きます」
「はう、頂きますです…」
 二人で料理に口を付け…、
「ん!?」
「はう!?」
 私たちは顔を見合わせ、目を丸くする。
 美味い! これホント美味しい!
 お腹が空いている、ってのを抜きにしても、正直に美味しい!
「すごいのです! 美味しいのです! はぅ!」
 ぱぁああ、とご主人様の顔に笑顔が花開く。あー…、耳動いてる動いてる…。
 どうやら感想は私と同じようです。
「そう言って貰えるのが何よりですね。今日はこんな程度ですが、次は営業時間にいらしてください。
 作り置きのランチじゃなく、もっとちゃんとした料理をお出し致しますので」
 ばくばくと空腹を満たすべく料理を食べ進める私の耳に、
「下拵えが良いのですね。はう、弱火で一日は煮込まないと…」
「おや、良くおわかりですね? ビーストさんもお料理なさるのですか」
「食べるのも作るのも大好きなのですよ。…はぅ、隠し味はニューディズのオショウユです?」
「ははっ、わかって貰えるのも嬉しいものですね。ご名答です。良ければレシピをお渡ししましょうか」
「はう、ほんとなのですか!?」

293 :小ビス子と430 小ビス子VSヒュマ助 4:2007/04/14(土) 10:47:08.70 ID:p3+qkBJK
 …あれ?

 なんかこれ、…まずいんじゃね…?
 ご主人様は誰とでも仲良くなれる方ですが…、初対面からこんな打ち解けてるのは…、初めて見るぞ…?
「下拵えにも仕掛けがあるんです。良ければ後で厨房をご覧になりますか?」
「はう、いいのですか? 企業秘密なのでは?」
「そんな堅苦しいお店を切り盛りしているつもりはありませんよ」
 空腹の危機感から一転…、この二人の関係は…、直感的にやばい…!
 ご主人様は無類の料理好き。ニューディズの昔の料理を再現してしまう程だ。
 料理ネタへの食い付きが異常に良い!
 これが…、こうなって…、ああなって…、次第にそうなって…、それで…。

 ――430ー。今日はパパが料理を作ってくれるそうなのですよ。はうはう。

「いやぁああああああああああああああああああああああああああああァッ!」

 どばあんっ! 私が勢い良く付いた両手が、とうに空になっていた二人の食器をジャンプさせる!
「は、はぅっ!?」
「ど、どうかした? 430ちゃん」
 私そっちのけで料理談義に華を咲かせていた二人が、目を白黒させて私を見る。
 はぁ…、はぁ…、な、何だ今脳裏を過ぎった光景は――!
 馬鹿な馬鹿な! 未来視はアイツの能力で! 私が見たのは幻影! そう幻影だ!
 私は髪を振り乱すほどにぶんぶんとかぶりを振って不吉な光景を頭から追いやる。
「何でもありません。と、取り乱しました」
 そこへ、
「食器、お下げしますね」
「ふふーん、どーよヒュマ助の料理は。美味しかったでしょ」
 この店の給仕を務める二人のパシリがやってきた。
「キミのトコのご主人様も料理するの? でもまあ、ヒュマ助には勝てないだろうけどさっ」
 にやぁ、と422が勝ち誇った顔を見せる。…己の主を立てるのはPMとして当然だろうけど、私は思わず、
「ご、ご主人様の料理の方が美味しいです」
 そんな、自分たちの立場も恩も忘れた一言を口にしてしまった。
「なぁんですって!?」
 俄然色めき立つ422。
「そんなわけないじゃない! ヒュマ助はプロよ!」
 …こうなっちゃうと、性格上、売り言葉に買い言葉…、
「プロたって、ガーディアンズと二足の草鞋でしょ。お店を構えるか構えないかだけ。
 ご主人様がお店出したりしたら、もーそりゃ連日連夜大賑わいよ!」
 ああああ、ダメだって。料理が美味しいのは本当だし、ヒューマン…、ヒュマ助とか言ったっけ?
 その人がいい人なのも間違いない。どっかで方向修正しないと…。
 が、
「ふんっ! 言っちゃ何だけどキミのご主人様はビーストでしょ? ガサツが売りの種族じゃない!」

 ――ぷっつーん。

294 :小ビス子と430 小ビス子VSヒュマ助 5:2007/04/14(土) 10:47:40.36 ID:p3+qkBJK
「ぉおコラ、テメこのニャックル野郎。…ご主人様をしてガサツと抜かしたか!?」
「え、え、え、ええええええ!?」
 スイッチ入った。
 完全にON。
 私はドガン! と椅子の上に片足を乗せると、422へと狂犬の顔を突き付ける!
「指見てみろ指。ご主人様の白魚のような指! めっちゃ器用なんだぞ!?
 ガサツのカケラもなく、その上思わず嘗め回したいくらい可愛いだろうがァッ!」
「ちょ、ちょちょちょちょちょ、びびびびビーストさん!? 何なんですかこのパシ――」
 422は慌てふためくがもー遅い。テメェは私を怒らせた!
「それに引き替えなんでェてめぇのご主人様の手は!
 ぽっちゃり具合がまるでクリームパンじゃねぇか!」

 ――ぷっつーん。

「ちょっっっっっと待ちなさいよ430! キミ今何て言った!?
 ヒュマ助の手がクリームパン!? キミね! 言って良いことと悪いことがあんのよ!?」
「あー悪い悪い、クリームパンは掌だな! 指はさしずめエビフライかァ!?」
「ならボクも言おうかな!? 白魚!? メダカの間違いでしょ!? あんなちっちゃな子みたいな指!」

     「…はう、メダカですか…」
     「…僕はクリームパンにエビフライだそうですよ…」

「ご主人様の料理の方がウマイ!」
「ヒュマ助の料理の方が美味しい!」
 がつっ! と私たちは同時にお互いの胸ぐらを掴み合い…、

『それなら白黒はっきりさせようじゃないの!!』

295 :小ビス子と430 小ビス子VSヒュマ助:2007/04/14(土) 10:52:49.71 ID:p3+qkBJK
そう、彼女たちは包丁を返していませんでした…orz
せっかくなので浮かんだ一ネタをやってみようと思います。

ヒュマ助作者様、ちょっとキャラお借り致します。
43Xは都合上ちょっと出せなかったので、彼女が来る前と思って頂ければ。
今度は長くならないように気を付けよう…orz

小ビス子ストーリー最終話は今週末でサイトを削除しますー。

296 :名無しオンライン:2007/04/14(土) 11:04:16.29 ID:TZC+r/DB
うお大御男オ雄!
久々に小ビス子氏キタコレ!
みなぎってキタァー!

297 :ヒュマ助作者:2007/04/14(土) 15:15:18.64 ID:L6fgBkjr
>>295
お、ぉぉお、お久しゅうございます!!!?
小ビス小作者様のお戻りに飯店一家総出でお喜び申し上げます!!

…包丁、そういえばそうですね…。借りたっきりになってましたね。
むしろ、狂犬430は410なみにアレを振り回してたのかな…w
お料理好きという共通点ですか…コレは、いずれお借りするやも…?w
ついでに…ヒュマ助がパパっていう姿が作者である私には想像できない…orz
ともあれ、どうぞどうぞ色々な場面で皆様も飯店をご利用ください!


(そのうち、長編コメディを投下すると予告しつつ…ではでは)

298 :219(1/3):2007/04/14(土) 18:10:05.88 ID:PVEfrKfL
男   「ふ〜んふ〜ん♪」
パシリ 「はぁぁ・・・・」

---AM5:00・ガーディアンズコロニー噴水前---

男   「まだかな〜まだかな〜♪」
パシリ 「ご主人様・・・早めに行動するのは良い事ですがいくらなんでも早すぎです・・・」
男   「な〜に言ってんだ、先輩が遅刻したら示しがつかんだろうが」

眠い・・・朝・・・というよりまだ深夜と呼べる時間にwktkした変態に起こされて
研修生との待ち合わせ場所に連れて来られた

パシリ 「集合時間が午前9時・・・・今の時間が午前5時です・・・後4時間もありますよ・・・?ふぁぁ・・・」
男   「馬鹿だなぁ・・・いいか?」
    「「ふ〜んふ〜ん♪あ、あれ?教官!?」「やぁ、おはよう」「あ、あれ!?ま、まだ時間には大分ありますよね・・・?」
    「「ああ、君に会えると思ったらじっとして居られなくてね・・・」「あ・・・わ、私もです・・・教官に会えると思ったら・・・」」
    「「ふふ、光栄だね、しかしまだ随分と時間が有る・・・あそこのホテルで少し話でもしようか?」」
    「「はい・・・・」」
男   「そしてホテルに入る二人・・・・!!」
パシリ 「zzz・・・・・」
男   「「教官・・・や、やさしくしてください・・・」ウヒャーヽ(゚∀゚)ノヤベーマジヤッベー」
パシリ 「zzz・・・・・」
男   「そして二人はめくるめく愛と情熱の・・・!!!」

・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・

299 :219(2/3):2007/04/14(土) 18:10:57.40 ID:PVEfrKfL

-----AM8:00・ガーディアンズコロニー噴水前------

男   「「教官・・・あの・・・また・・・特別研修、お願いしますね・・・」という様な事をだなぁ!!」
パシリ 「zzz・・・・・」
男   「・・・・・・・・・・・」
パシリ 「zzz・・・・・」
男   「・・・・(なでなで)」
パシリ 「ふへへ・・・・zzz・・・」
男   「・・・・(ぎゅうぅぅ!!!!)」
パシリ 「ふ・・・ふにぃぃぃぃぃ!!」
男   「オーーキーーローーー!!こんちくしょーーーーう!!!」

頬の痛みで夢の世界から現実に引き戻される

パシリ 「んにゃ!?にゃ、にゃにをふるんでふか!!ごふゅじんひゃま!!」
男   「何をじゃない!!俺の壮大な計画を眠って聞いてないとは何事だ!!」

ようやく頬をつねる手を離す変態

男   「まったく・・・・これから研修生に色々教えなきゃいかんと言うのにお前が寝ててどうするんだ」
パシリ 「むう・・・!あなたがアホほど早く起きて連れ出すからでしょう、この変態!!」

頬が痛い・・・ヒリヒリする・・・

男   「だからそれはだなぁ・・・」
パシリ 「はいはい、あなたの妄想はともかくもう8時です、どちらにせよホテルは無理でしょう」
男   「なっ・・・・!!!!」

言われて初めて気が付いたのか時計を見てorzとする変態


300 :219(3/3):2007/04/14(土) 18:11:46.73 ID:PVEfrKfL

男   「く・・・・そんな・・・お・・・俺の幸せ桃色プランが・・・・」
パシリ 「4時間前に来たって居る筈無いでしょうに・・・ふぁぁ・・・・」
男   「いや・・・!!まだだ・・・!一時間もあればまだ色々とブホァ!!!」
パシリ 「そもそも・・・私が一緒なのにそんな事できるとお思いですか?」

シッガ・ボマのメンテナンスをしつつ柄を鳩尾にめり込ませる

男   「くぅぅ・・・!お邪魔虫め!!いじめっ子め!!この、ドS!!!!」
パシリ 「誰がいじめっ子ですか、あなたがエロガキで私が真面目な女教師と言ったところでしょう」
男   「ぇぇ〜、女教師って言ったらもっとこう・・・バイーンとブファア!!!」

メンテナンスの終わったシッガ・ボマが早速火を噴く

パシリ 「失礼な、10歳で先生やってる某ベッキーに謝りなさい、そして私に謝りなさい、大きければ良いという訳では無いのですよ、この変態」
男   「ぐふぅ・・・・」
パシリ 「ぐふぅではありません、「すいません」でしょう、「貧乳が好きだ」と言いなさい、「パシリ愛してる(ハァト」と言いなさい、ほらほら」

ゴッゴッゴッ!!!!

男   「痛い!痛いよパシリ!!お前やっぱSだよ!!ドSだよ!!」

ゴッゴッゴッ!!!!!!!

男   「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」



301 :219:2007/04/14(土) 18:12:40.73 ID:PVEfrKfL
だらだら書いてますが一度に落とすと長くなるんで一先ずここまでで
まだまだ煮込んでます

後まとめwikiの人物名鑑の方にプロフを載せておきました
大した事書いてませんがよろしかったら併せてご覧ください 

302 :罠師の恋人:2007/04/14(土) 19:26:10.57 ID:eLImV4oI
>>295
小ビス子作者様、復帰おめでとうございます! 続きをwktk全開でお待ちしておりますw
>>301
午前五時から待つ変態氏を可愛いと思ってしまいました・・・・・・w

それでは、第十九話「愛の交響曲〜つまるところ、あたしは沼虎が好き〜」を投下です。

 ブロック3に入ってすぐ、沼虎と目を合わせた。それだけで、420には何もかもが理解できた。
沼虎「420、あの歌でイクぜ!」
420「うん。トチるんじゃないわよっ、沼虎っ!」
 長槍と鋼爪の刃をかちんと合わせ、420と沼虎は駆け出した。
沼虎「古代から受け継いだ 進化にきらめく街へダイブ 膨張し続けるデータの海泳いで」
 沼虎の持つ槍の穂先が目まぐるしく旋回し、ベルパノンの群れを蹴散らしてゆく。倒し終えた沼虎が、420へウインクしてみせた。
420「闇に影忘れても やってくるあしたを信じて 燃え盛る炎のAngel we'll face the risk of our lives」
 涼やかに歌い上げ、三匹のセンディランに加減した一撃を叩き込む。振り返ると、散弾銃を構えた沼虎がいる。
沼虎「ホログラフに映った 月も 星も 太陽さえも フェイクにすぎないけど」
 センディランへ止めを刺し、余勢でもって横列隊形のデルジャバンを打ち上げる。持ち替えた片手剣を、420の爪へコツンと当てた。
420「ひとつだけの未来を 求めるのさ 真のこの世界のために!」
 落下するデルジャバンたちの間を、420が爪を振るいつつ駆け抜ける。ハンドガンで仕留める沼虎に、ウインクひとつ。
沼虎&420「明日の青空に 白い羽根広げ アクアマリンの空──」
 現われたディルナズンの巨体めがけ、沼虎が長剣を振るう。その刀身に、420が乗っていた。
沼虎&420「FLY HIGH 飛び立て!」
 ディルナズンの頭部に鋼爪を突き立て、その背後へ420が華麗に着地する。沼虎に胴を両断され、地響きを立ててディルナズンが倒れた。
沼虎&420「WE GONNA MAKE IT ALRIGHT 追い風受けて 走り続けるよ JUST DO IT! JUST BURNING RANGERS!」
 炎上するSEED・ヴィタスを、ふたつの刃が同時に裂いた。

虎子「まったく、すっかりふたりの世界作ってますわね」
 ため息混じりに虎子がつぶやき、隣の巨漢を見上げた。
獣虎「420、沼虎、想い、重なる……敵ナシ」
 にやりと虎子を見返す獣虎。
虎子「あそこまで見せ付けられると、白けてしまいますわね……」
獣虎「我、思う。だが……」
 笑みをかわしあったまま、二人は前へ駆け出した。
虎子「勝負は勝負、ですわ! 負けませんわよ、獣虎!」
獣虎「敵、全て、我、獲物!」
 目指すは、歌い続けるふたりの元へ。

 かつてないほど、滑らかに身体が動いた。鋼爪を振るいながら、420は沼虎との戦闘に陶酔していた。沼虎も同様らしく、時折振り返る
顔は上気し瞳はきらりと輝いていた。
 そこへ、ジャスナガンが飛来。
420「!! 沼虎っ!」
 空中からジャスナガンの放つ闇球の軌道上に、沼虎の身体があった。420は躊躇せず、沼虎を突き飛ばし自らの身体を割り込ませた。
 ぞくり。体中に、おぞ気と痺れが同時に走り回る。
420「あ……」
 すっと遠のいてゆく意識の中で、沼虎の顔がこわばるのを見た。
420「ぬま…とら……っ!」
 がくんと膝が崩れる。420、と呼びかける声は、どこか遠い……。       つづく

303 :定休日の飯店 1/2:2007/04/14(土) 22:04:18.76 ID:L6fgBkjr
―ある日の飯店。
その日は、定休日と言うこともあり飯店一家も思い思いに過ごしている。
422はためていた電子コミックやアニメを見て一喜一憂している。
442はと言えば、休日だと言うのにはたきや箒片手に店内をお掃除している。
ヒュマ助は、たまの休日である。誰に寝起きを邪魔されることなく朝寝坊中。
日夜、朝早くから夜遅くまで、お店の仕込みや準備、片付けに追われる日々。
ガーディアンズの仕事が入れば、店の営業と折り合いをつけて出勤する。
日ごろから忙しい毎日を過ごす彼の、ちょっとした安らぎこそ、定休日。
そして、442も422も苦労を知ってか、定休日だけは朝寝坊を許していた。
そんな飯店。新しい家族である43Xは…と言えば

「………、………(じぃー」

ヒュマ助の部屋。ベッドではすやすやとまだ夢の中にいるヒュマ助がいる。
それを、じー…っと顔を近づけて見つめている、43X。
本当は、早く起きて遊んで欲しい。かまって欲しい43Xなのだが…
連日の疲れているけど無理して微笑むヒュマ助を思い出し、我慢していた。
こうして、目の前で待っていれば起きたらすぐ遊んでもらえる。
いっぱい撫でて貰える。いっぱいぎゅっとして貰える。そう思って…
一途に、起こさぬよう静かに、新しい家族であるヒュマ助を見つめるのだった。

しかし、段々と何もしないことに飽きてきたのだろうか…?
手持ち無沙汰に材料を取り出すと、ちょいちょいと合成を始める43X。
しかし、作ってみたハンドガックは、大した時間潰しにはならなかった。
完成したそれを無造作に捨てると、退屈そうにヒュマ助を見つめる43X。
ベッドに上体を乗せて、足を空中でパタつかせて見たり…
むくれて、うりうり…と眠るヒュマ助のほっぺたを指でつついたり…
その時…

「うーん…むにゃー……」
「っ…!!?!?」

ちょうど、顔の傍まで来ていた43Xを、腕を伸ばして胸元へ抱きしめるヒュマ助。
驚きつつ、騒げばヒュマ助を起こしてしまうと思い、大人しくする43X。
寝ぼけているのか、43Xを抱き枕状態にしている事に気がつかないでいる様子。
幸せそうに微笑みながら、ギュ…っと43Xを抱きしめるヒュマ助。
43Xは、そんなヒュマ助の顔を間近で見つめながら、困ったように頬を染める。
そして…

「……、…(ため息」

そっと、自身の顔を上向けて、眠るヒュマ助の唇へそっと近づける43X。
そして、小さく欠伸をすると、大好きな主人の胸へと、顔をうずめる。
数分後。安らかなヒュマ助の寝息とともに、小さな寝息が聞こえるのだった。

304 :定休日の飯店 2/2:2007/04/14(土) 22:04:48.85 ID:L6fgBkjr
―そして、昼過ぎ…。

「422、お昼の支度も出来ましたので、ヒュマ助様を起こしてきて下さいな?」
「ほほーぃ!了解」

食卓へ料理を並べながら、マンガを読んでいた422へ催促する442。
422も、お昼ご飯を見ると嫌な素振りを見せず、ヒュマ助を起こすことを了承する。

「あぁ…それと、43Xも探して…ちゃーんと連れてきて下さいね?」
「はーぃ…」

ライバルである43Xを自分が呼びにいくのはシャクだけど、お昼ご飯の為だ…
そう自分に言い聞かせ、渋々…といった様子で了承した422。
取りあえず、居場所がわかっているヒュマ助の方を先にしよう。
そう思い、422はヒュマ助の寝室の戸をノックも無しにあけると、叫んだ。

「ヒュマ助ぇー!おきろーっ!お昼だぞーっ!」

ベッドからは「うーん…」、とその声に反応するヒュマ助の声。もう一押しだ。

「おっきろーっ!ヒュマ助ぇーっ!おき…アレ?」

不意に、ヒュマ助の眠る布団へ違和感を覚える422。
起そうとしていた声をやめ、恐る恐るベッドへ近づくと…

「んー…もうお昼…?ふぁ…」

目を覚まし、モゾモゾとベッドから上体を起すヒュマ助の…胸元に

「………(ムニャムニャ」

白黒のカラーリングの小さな女の子が、気持ちよさそうにくっついている。
見れば、ヒュマ助も上着を着ていない眠るときのラフな格好であり…
43Xもまた、スカートは大きくめくれ、上着も寝相ではだけた状態で…
そして、互いに寄り添うように、「なんかヤり遂げた」感を出してのお目覚め。

「ひ、ヒュマ助ぇぇぇぇぇぇ!!」

飯店に、422の誤解ではあるが怒りの方向が響きあった。

305 :ヒュマ助作者:2007/04/14(土) 22:13:16.69 ID:L6fgBkjr
駄目だ…。長編書き始めると短編が思いついてしまう…。
それもこれも、他の作者様のクオリティに刺激されているからか!?w

>>301
なんというか…この主人にしてこのPMあり、ですなw
物欲…というか色欲の前には多少の苦労はなんのそのな主人!
wktkして続きをお待ちしております。

>>302
此処にきてバニレンktkr!wイルミナスではあの名曲が聴けるのでしょうか?
何気にストイックでカコイイ状況でのこの続く…あぁ、続きがぁぁぁ!!w
こちらももう続編を心待ちにしております!

306 :罠師の恋人:2007/04/15(日) 10:05:45.48 ID:AS5I3sUt
ヒュマ助作者様、沼虎たちがお邪魔いたします。
技量不足で描ききれていない部分が多々ありますが、ソコはご容赦ください・・・orz

それでは、外伝の一 「プイなあの子は飯店娘」を投下です。

422&442「いらっしゃいませーっ!」
 ガーディアンズの連中に、お勧めの食い物屋を訊いてみたとしよう。十人中八人までがこの飯店を教えてくれる。
 小太り店主の粋な計らいにより、安くて旨くてボリュームたっぷり。おまけに看板娘の3パシリがよりどりみどり。
よほどの変わり者でもない限り、この店へ悪印象を持つことはない。
 その飯店へやってきたのは、ケーハクな青年沼虎、妖艶色情狂虎子、ケダモノ全開の獣虎、計三人である。
 ちなみに、沼虎のパシリである420はマイルームで例の如くクバラウッドと格闘している。
沼虎「うん。やっぱイイな、こう、新鮮で」
虎子「可愛い! やっちゃいませんこと?」
獣虎「我……食、楽しむ」
422「はいはいーっ、三名様ごあんなーいっ! 空いてるテーブル、どこでも座って!」
442「すぐに、ご注文を伺いにまいりますので」
 元気いっぱいに案内する422と、品の良い笑顔で応対する442に、三人の相好は崩れに崩れた。
虎子「沼虎さま、今のお顔、おチビちゃんが見たら何と言うか。楽しみですわね」
 パシャリと沼虎を激写した虎子が、含み笑いで言った。
沼虎「大丈夫だ。俺様は、どんな面でもイイ男だからな。……とりあえず、ココの払いは俺様が持つぜ」
獣虎「沼虎、気前、イイ! 我、メニュー、全て、食い尽くす!」
沼虎「あ、オイ! いくら安いったって限度がだな」
虎子「私は、せいぜいデザートフルコースを二周くらいで我慢いたしますわ」
沼虎「イヤ待て待て待てっ!」
 慌てる沼虎の前に、ゴトリとお冷が置かれた。
43X「……、……(じいっ」
沼虎「おわっ、い、いつの間に……」
43X「……、注文を」
沼虎「あ、ああ……。俺様はオルアカロールとスパイシア、虎子がデザートフルコース二周。んで、獣虎が」
獣虎「メニュー、全て! ……二周!!」
沼虎「あ、コラ!」
 叫びつつ立ち上がりかけた沼虎の頭に、43Xの補助腕のげんこつがごんっと落ちた。
43X「……、うるさい。注文は、それだけ?」
獣虎「応! それから、お前、テイクアウト!」
43X「……、そういうサービスは、していない」
獣虎「……メニュー、三周! だから、テイクアウト」
沼虎「オイ!」
 ごん。今度は、ソノ音がふたつ。
43X「……、オルアカロールとスパイシア、デザートフルコース二周。それから、メニュー全品三周。……、すぐに、持ってくる」
 一礼し見事なターンを決めて下がる43Xの背を、獣虎はずっと眺めていた。
虎子「…やめておいたほうがよろしくてよ、獣虎。あの子は、あなたでは到底無理ですわ」
獣虎「……我、通う。我、欲しい、手に入れる!」
 毅然とした獣虎の態度に、沼虎と虎子が顔を見合わせ息を吐いた。
沼虎「好きにしろ。……ったく。ただし、店に迷惑かけたりすんなよ? あと、メニュー全品を三周、残さず食えよ?」
獣虎「任せる、イイ。我、残さず全て食う!」
 にやりと笑う獣虎の腹が、ぐるぐると大きく唸った。                    つづ……かないw

307 :名無しオンライン:2007/04/15(日) 19:07:34.94 ID:D/MjiPU0
>>295
あぁそういえば最初にマグロの解体ショーとかやってたなぁ・・・
シナリオが濃すぎてすっかり忘れてたw

>>301
遅刻しないってのは褒められたもんだが下心丸出しで4時間前にとは・・・w
ちなみに女教師=某ベッキーと言うのには同感とだけ言わせて貰おうw

>>306
43Xをテイクアウトとか普通に言える辺り獣虎の凄さが滲み出てるな・・・w

308 :名無しオンライン:2007/04/15(日) 23:27:32.52 ID:wMZLv7bX
275す、例のたゆんたゆんと410です。
話を投下するたびビクビク震えてます。

[こちら市民の声なんでも解決センター]

最近やった仕事を整理してみました。

…郊外の牧場から都市部に逃げだしたコルドバの捕獲。
マスターの視線にびっくりしたコルドバが暴れだして、それを止めようとした私が
コルドバの背に飛び乗って、気が付けばロデオ状態…その光景を野次馬にまざってマスターが
楽しげに見てたのは気のせいでしょうか。
「気のせいではないですね…逆に乗りたそうな顔もしてましたし」

…モトゥブの酒場内での酔っ払い同士の喧嘩の仲裁。
間に入ろうとした私が突き飛ばされそうになった瞬間、マスターが鬼のような速さで
酔っ払い達の頭をアイアンクローで掴み、更にそのまま無造作に持ち上げ外に投げ捨ててました。
その際投げ捨てられた酔っ払いが水平飛行で10m程飛んでたのは気のせいと思いたいです。
「今考えたら、正確には9m20あたりでしょうか…」

…戦災孤児の施設への慰問。
マスターが眼鏡を落とした際、例のあの目を見て子供達が恐怖に凍りつき一時騒然。
私がどうにか場を取り成したものの、隅っこで地面にのの字を書いていじけるマスターを
逆に私と子供達が慰める結果に…立場が逆転のような気がしないでも。

その後マスターは子供達に妙に懐かれ、時間がたつと遊びつかれた子供達にしがみつかれた
状態でそのまま全員昼寝状態に、無論私はマスターのあの場所をしっかりキープしてましたが。
「気が付けばマスターと子供達に寝顔見られました…よりによってあんなニヤケ顔…」

と、過去の出来事を思い出し、一人ツッコミをかましている私です、そんなこんなありまして。
市民の声なんでも解決センターとは名ばかりの、所属はマスターと私のみの小さな部署。
これといった問題も起きずにノンビリとした時間が流れる中、突然の小さな来訪者が来ました。
その小さな来訪者は私より少々背の高い10歳ぐらいロングヘアーのニューマンの女の子。
女の子は涙目になりながらマスターにこう言いました…

「猫…いなくなっちゃった…探して……」

普通ならばペット探しなどは通常のガーディアンズの仕事の範疇に入る物ではないですが
ここは街の人の身近な苦情やら困ってる事を聞いてそれを解決する部署。
それがガーディアンズ内におけるマスターと私の仕事です。

「お任せください、必ずや発見し貴女の元にお返しいたしまので」
「よーし、まかせるんよー。絶っっっ対に探してあげるからなぁ」

さあ仕事です。
まずは猫の特徴やいなくなった時間など色々と聞き出さねばなりません。
それが終われば市民の方々への聞き込みなど、やる事は山積みです。

つづく?

相変わらず頭に浮かんだ事を適当に書いてます。
実際グラールに猫おるかどうかは…他の方々みたいに面白いもの書けたらいいなあ…
ちなみのこのキャス子、最大身長なので上から睨まれるとおっかねーです。

309 :名無しオンライン:2007/04/16(月) 01:04:34.07 ID:U/kKrMun
グラールのペットかぁ…パパガイぐらいしかそれらしいの居ないな。
ペット探し自体はE3が序盤でやってた(会話中にのみ登場)ような気がしないでもないが…

310 :名無しオンライン:2007/04/16(月) 03:31:50.13 ID:jlHGT9ww
>>308
たゆんたゆんと410・・・解りやすい名称だw

グラールでも犬とか猫とかのペットはいるんだろなぁ、多分微妙に名称が違ったりするんだろうけど
もしくはよくいる爬虫類好きみたいにSEED感染してない原生生物(手乗りポルティとかブルブナの幼態とか)や下手するとSEEDフォームなんかも裏で飼われてそうだ・・・w

311 :名無しオンライン:2007/04/16(月) 13:07:01.51 ID:v5yBc1w+
問6:下の写真を見て、右下のコマの440のセリフを述べなさい。

http://www.mithra.to/~psu/uploader/src/psu3376.jpg

というのは冗談として、
ファッションスレに出した写真だけど、このスレの方がよいような気がしたので投下。


312 :名無しオンライン:2007/04/16(月) 14:31:36.50 ID:K4N2qr4w
>>311
一瞬中年ヒュマに見えてもうた…

313 :罠師の恋人:2007/04/16(月) 22:07:08.47 ID:zi8QD12b
>>308
牧歌的な雰囲気がイイですね。マターリ読ませていただきましたw

それでは、第二十話「宴の終わり」を投下です。

 今大会では、420は賞品である。なし崩し的にだが、そうなっていた。それは、勝者のモノになる、ということを意味している。
 そして、420とペアを組んでいるときに420が戦闘不能になれば、失格、である。
420「あぁああああ!」
 いま、自分が倒れているということは、すなわち沼虎の敗北である。気付いたとたん、420は飛び起きた。
沼虎「大丈夫か、420」
 見回すまでもなく、すぐ前に沼虎の心配そうな目があった。
420「あ、沼虎……あたしっ……」
沼虎「落ち着け。まずは深呼吸からだ」
 沼虎の指が420の髪を撫で、滑ってゆく。
沼虎「もう、動けるか?」
420「う、うん。……ごめん、沼虎。あたしのせいで」
沼虎「まったくだ」
 うつむいた420に、沼虎がため息混じりに言った。
沼虎「俺様がどれだけ心配したか、わかってんのか? 今後、あーいうコトは一切するんじゃねえ。自分が傷つくより、
   ずっと心臓に悪い」
420「……ごめん、なさい」
沼虎「反省したか? んじゃ、とっとと二人に追いつくぞ。あんま遅れると、さすがの俺様でも勝つのが難しくなっちまう」
 沼虎の言葉に、420の頭が『?』となった。
420「勝つ……って、沼虎、失格になったんじゃ、ないの? あたし、ジャスナガンのメギドで……」
沼虎「あのとき、お前が倒れる直前にあの二人がジャスナガンを倒した。んで、アイツがあのブロックで最後の敵だったんだ。
   奴を倒した時点で、俺様とのペアは解消になってた。だから、俺様は失格にゃなってねえ。……てえのが、あいつらの見解だ」
420「……虎子、獣虎」
 二人の気遣いに胸がいっぱいになって、思わず二人の名前をつぶやいた。それを見た沼虎が、すっと近づいてきた。
沼虎「……俺様の前で、んなうれしそーに他の奴を呼ぶんじゃねえ」
 刹那のうちに抱き寄せられ、呆然とするうちに唇を奪われた。
420「ん、ちょ、ぬま…とらぁ」
沼虎「俺様だけを、見てりゃイイんだ」
 何度もキスを求めてくる沼虎の目に、420はあるものを見た。
420「ぷはぁ……ねえ、バカ虎。あんた、もしかして妬いてんの?」
 長いキスの後、イジワルっぽく沼虎に問いかけてみる。
沼虎「……悪ぃか。お前は、俺様だけのオンナだ」
420「ありがと。……そろそろ行こ。こんなトコでモタモタしてたら…」
 言葉の途中で、420の視界がぐるりと回った。見えるのはHIVEの天井と、沼虎の真剣な顔である。
420「な、何すんのよ!」
沼虎「イヤ、せっかくだから押し倒してみるか、てな。お前、さっきから可愛すぎだし」
420「っの、バカ虎ぁーっ!」
 いそいそと服を脱がせにかかる沼虎を振り払い、怒鳴りつける。
420「時と場所を考えなさいっ!」
 身づくろいをして、駆け足でブロック4に入ったとたん、ミッション終了のアナウンスが流れた。
420「ア゛ッー!」
沼虎「ちっ、やっぱヤっときゃよかったか」
 沼虎の不満なつぶやきに、ボロボロになった虎子と獣虎が食らいついた。
虎子「沼虎さま! そんなオイシイ展開になっていたなんて……どうして! どうして私を呼んでくださらなかったのです!?」
獣虎「次、我、ヤる! 420!」
沼虎「次もナニも無ぇ! 420がヤるのは俺様とだけだ!」
 好き勝手にぎゃーすかわめく三人を前に、420が握り締めた拳をぶるぶると震わせる。
420「あんたたち、いいかげんにしなさーい!」
沼虎&虎子「え? イイ感じにして欲しい?」
420「〜〜っ!」
 平穏になった暗黒の通路に、肉を乱打する音が響き渡ったのはもはや言うまでもないコトである。      つづく

314 :名無しオンライン:2007/04/17(火) 11:08:36.06 ID:am6SzmRb
小ビス子の人もクオリティ落ちたな…

315 :名無しオンライン:2007/04/17(火) 11:10:29.16 ID:spu6htvJ
>>314の文才に期待

316 :名無しオンライン:2007/04/17(火) 11:15:40.79 ID:5KO7B49W
最初から最後までクライマックスを望むのかw
そりゃ無理だろ。

俺が気になるのは上のPTと420のがエロ前提ぽく見えてきた事。
初期の名言「倫理的におk」のストッパー緩めちゃ駄目だと思うんだよ。

317 :罠師の恋人:2007/04/17(火) 21:08:42.94 ID:dl8VRsti
>>316
確かに、最近度が過ぎていたと自分でも反省してます。スレ住人の皆様、ごめんなさい。そしてありがとう。

それでは、第二十一話「焦燥」を投下です。

 フレンドリスト端末を片手に、420はクライズ・シティを駆けずり回っていた。
男「C武器で、ヤツを相手にする? 正気か!? 俺はごめんだ。他所を当たってくれ」
 片っ端から、通信ではなく直接面会を求める。
女「ゴメン、ちょっと急用があるの」
 宿舎の中に居るメンバー全員に、声をかけた。
キャスト「放置中〜」
 だが、誰一人420に色よい返事を寄越す者はいない。
420「……っ! どーして、誰も来てくれないのっ!? こうしているうちにも、沼虎はっ!」
 宿舎の壁へ拳を叩き込みかけて、寸前で止める。八つ当たりなど虚しいだけだし、そもそも時間が惜しい。
420「リストの殆どが全滅……。このぶんだと、外出中のヒトも当てになんないかも……」
 つぶやき、リストを眺めながら歩いていた420の足が止まった。
420「!! 何で、もっと早く思いつかないのよ、あたしっ!」
 リストの最後のほうに並んだ名前を見つけ、420が大声をあげた。がつんと壁に頭突きをして、それから詳細を見る。
420「現在位置は……パルムの、湖畔公園ね」
 行く、と決めた420に迷いはなかった。
420「すぐ、連れてくるから……、待ってなさい、沼虎っ!」
 ちょうど出発時刻だったらしく、420を乗せたシャトルはドアを閉めて勢いよく飛び出した。
420「沼虎……」
 シャトルの窓から外を眺めながら、420は記憶領域から沼虎と別行動を取るに至ったプロセスを思い出していた。

 それは、二時間ほど前のことになる。ミッション『SEEDの胎動』を受託した沼虎一行は、C武器のみという縛りに苦戦しつつも
何とかボス前の転送装置までたどり着いていた。
沼虎「いよいよ本番、ってぇヤツだな。皆、覚悟、できてっか?」
虎子「そんなもの、もうとっくに出来上がって固まってしまっていますわ。獣虎、あなたもそうでしょう?」
獣虎「我……狩る! 獲物、手強い、我、喜び!」
420「ココまで来といて、イヤなんて言う訳ないじゃない! だいたい、あたしがいなきゃ誰がバカ虎守んのよ?」
 全員を見渡した沼虎が、かるくうなずいた。そして、
沼虎「よし。んじゃ、420。お前は戻れ」
420「んなっ……」
 抗議の声を上げかけた420の手元に、フレンドリストの端末が投げ渡された。
沼虎「今回は、相手が相手だ。万が一ってコトもあるかも知れねえ。だから、そん中からテキトーなヤツ、二人ぱかし引っ張ってきてくれねえか?」
 明るい口調だったが、沼虎の表情は真剣だった。
 納得できない気持ちを押さえ、クライズ・シティへ戻って三十分。コロニー内を駆け回る420へ通信が入った。
『第一形態は、倒した』という短い文章があるきりで、それ以来いくらこちらから呼びかけても返事がない。

 パルムのフライヤーベースに、420を乗せたシャトルが到着した。
420「急がなきゃ……っ!」
 沈黙し続ける通信機に、もう一度コールしてみる。応答は、なかった。
 西区へ移動して、リニアトレインホームを駆け抜ける。
 貨物列車に襲い掛かってきたローグス一味を、手早く蹴散らす。
 貨物列車をなるだけ急かして着いた、海底プラント臨時拠点。
??「アッー! 420ちゃーん!」
??「あら、久しぶりね。420ちゃん」
 一人の女性ニューマンとそのPMが、懐かしそうに挨拶をした。                     つづく

318 :青キャス子の日常「合成編」:2007/04/17(火) 22:56:13.08 ID:99EbYJpi
昔のような単発ものに挑戦してみようと思った、凄いむずかしい… 原点に戻って合成の謎に迫ってみた!

青キャス子「時に411よ」
411「何でしょうか?」
青キャス子「前々から思っていたが基板はどこに挿してんダ?」
411「あーそれはですね常時挿してるわけじゃないんですよ、合成する時に取り出して口に挿し込むんです」
青キャス子「そうなのか…しかし合成仕込んでPMをミッションに呼んでも合成終わってるよな、いつ合成してるんだ?」
411「それはですねー、常に合成してるからですよ」
青キャス子「んん?よくワカランナ 一回合成してるとこ見せてもらってもイイカイ?」
411「かまいませんけど、見てもつまらないと思いますよ」
青キャス子「じゃ、ためしにギガッシュの合成をお願いするよ」
411「了解しました、では基板をセットして…では材料のセットをどうぞ」
青キャス子「口の中にいれればいいのか ではメギフォトンとハルドニウムにパルウッド、と」
411「もがっ!むぐ ウッ…ゴクン」
青キャス子「丸呑みΣ(゜д゜|||)!?」
411「ふぅ、材料のセットが完了しました 後はこのまま15分お待ちください」
青キャス子「(つ´∀`)なんか腹ぽっこりしてネ?」
411「合成中ですから」 「そ、そうか…」
 バインバイーン バババババインバイーン
青キャス子「Σ(゜д゜|||)なんか腹動いてネ!?」
411「合成中ですから」 「ソ、ソウカ…」
〜15分後〜
411「合成完了しましたっ!じゃあ今回はご主人様が取り出してみてください」
青キャス子「どうやるんだ」
411「口の奥に手をつっこんで引っ張り出すんです」
青キャス子「よし、では早速… む、コレかな よいしょぉおおお!」
411「ご、ごひゅひんひゃま!もっほゆっふいおえはいひはふ!(ご主人様!もっとゆっくりお願いします!)」
青キャス子「ふっ!くぬっ!これ以上出てこないっ!」
411「ふかが!ふかがひっははっへまふぅぅうう!アッーー!(柄が!柄がひっかかってますぅぅうう!アッーー!)」
 ボキリ!とギガッシュは音をたてて根元から折れてしまった
青キャス子「うおお!折れたΣ(゜д゜|||)」
411「だからゆっくりって言ったのに…ウッ、エロロロロロロロ」
青キャス子「うおお!汚ねぇΣヽ(゜Д゜; )ノ」
411「ハァハァ…合成は失敗しました これ、失敗品のモノメイトです」
青キャス子「汚物じゃねぇか!」
411「え?これをビンに詰めて包装して… ぱぱーん!はいできあがりっ」
青キャス子「じゃあ 今までできたモノメイトも汚物だったのか」
411「違いますよ!モノメイトです」
青キャス子「でも口からでてきたんだよな(つ´∀`)?」
411「そうです」
青キャス子「ギャアアアアアアア!今まで汚物飲んでたのかぁああああ○| ̄|_」
411「失礼な!どこから出てこようがモノメイトはモノメイトですっ」
  終わり     何というか変な妄想してスイマセン

319 :名無しオンライン:2007/04/17(火) 23:15:46.91 ID:99EbYJpi
>>295 いろんな妄想がふくらむ、、w続きが待ち遠しい、料理対決中に水面下で狂犬が暗躍するのだろうかw

>>308 慰問で逆に慰められてるw410のふりまわされっぷりがまたイイデスナ(つ´∀`)

>>317 うむむ、むずかしいところですな しかしついにあの二人が登場するのか!

320 :名無しオンライン:2007/04/18(水) 01:04:22.21 ID:FXJ/gHNH
>>318
久しぶりにございます。
自分の感想を正直にいいますと・・・







最初より明らかに面白く読みやすくなってるとオモタ

321 :名無しオンライン:2007/04/18(水) 04:29:12.09 ID:ZVLDOKMs
>>317
忘れかけてたあの二人の登場か
しかしこの3人もまあ回復もなしでDFのSとかやる気になるなぁ・・・w

>>318
「合成中ですから」の一言で全部済ます411にワロタw

そういえば合成ってどうやってんだろなぁ
リボン440が合成時に服が(倫理的にry)とかあったがこっちはまるでエイリアンのような・・・
ほんとにこんな方法だったらある意味すげえ・・・w

322 :深緑の舞踏10:2007/04/18(水) 04:33:44.54 ID:ZVLDOKMs

ザ・・・ザザッ・・・
静かな森の中には不似合いなノイズ音が鳴っている。
GRM社製の通信機から零れ出る雑音に混ざって人の声も聞こえている。
黒い服に身を包んだ男がそれを拾い上げ耳に当てる。

『ザッ・・・とうしろ!・・・デルタ1、聞こえているのか!』
「・・・こちらデルタ1・・・感度良好、どうぞ」

男は片手に通信機、そしてもう片手には武器を携えている。
しかしその雰囲気はガーディアンズのものではなくむしろ同盟軍に近いものがあった。
男が通信に出ると通信機からは怒りの混ざった怒鳴り声が響く。

『やっと出たか、遅すぎる! 貴様今まで何をやっていた! たかが検体一体回収するのに二週間もかかっているんだぞ!』
「その事ですが地形が複雑な為捜索が難航し――」
『ええい言い訳はいい! 同行したバグはどうした、貴様等よりは幾分役に立つはずだぞ!』
「・・・先日追跡用バグが一度ターゲットに接近しましたが破壊されているのを確認しました、ターゲットの反撃に遭ったようです」
『ぐっ・・・あのガラクタめ・・・!』

通信機の向こうで荒息を立てているのはGRMで重役の肩書きを持つ男。
ギリギリと歯軋りをする不快な音が通信機を通してでも聞こえてくる。
この男の主な役職は四つのチームから成るGRMの機動部隊、通称回収部隊の指揮だ。
だが指揮官として有能ではなく、ただ一方的に怒声をぶつけるしか能の無いこの男を慕う者は部隊でも居ない。

「こう森が深くてはマップも機能しませんし・・・また捜索の遅延の原因としましては」
『なんだ、まだ何か言い訳でもあるのか!?』
「先行していた小隊がターゲットとは別の420タイプのマシナリーに襲撃を受けました、一昨日の事です。
 交戦した隊員の情報は異常な反応で攻撃が全く通用しなかったと言っています、・・・恐らくは異能体の可能性が高いと思われます。」
『なんだとっ、損害は!?』
「死者は居ませんが遭遇した全員が負傷、現在治療に当たっている隊員を除けば現状動けるのは私を含めた数人と言ったところでしょう。
 我々ではこれ以上の作戦続行は困難と思われます、ですから――」
『異常な反応・・・ふははははそうか奴めこんなところに隠れていたとはな、全くわしもついて居るものだ。 うははははは!!!』
「・・・負傷者も居ますし現状の装備では対抗は不可能です、撤退してアルファに任を任すべきです」
『はっ、ろくに成果も上げれずに撤退だとぉ?甘ったれるな!
 怪我人の回収くらいはしてやる、残った人数で奴らの居所を突き止めて包囲しろ!
 別に倒せとは言わん! いいか、奴を絶対に逃がすな!!』

323 :深緑の舞踏11:2007/04/18(水) 04:34:02.94 ID:ZVLDOKMs

ブツッと耳障りなノイズ音を走らせ一方的に切られる通信。
デルタ1の称号を持つ男は向けようの無い怒りを感じ、握った拳を樹に叩きつける。
揺れた枝が数枚の葉を降らせた。

デルタ1、この名が指すものは回収部隊第四部隊その隊長である。
回収部隊の主な任務は主人の下を脱走したPMの捜索と確保、ただしそれは表向きでの話だ。
世に数多く出ているPM、その中から稀に発見される高い能力を秘める個体を選出する事。
その能力の高い個体は『検体』と呼ばれ、可能ならば主人との取引で、不可能なら秘密裏に確保するのが新の目的だ。
そしてその『検体』が自ら独自の能力を生み出し身に着けた個体を『異能体』と呼んでいる。
異能体、それは通常有り得ない能力を持つPM。 それは時として『ワンオブサウザンド』とも呼ばれる。
ワンオブサウザンドが生まれる経緯については未だ正確には解っていないがその戦闘能力は高く、
一説によると重武装の特殊部隊一個小隊にも匹敵すると言われている。
それ故にワンオブサウザンドは戦場の神とも死神の化身とも言われ続けている。

「・・・そんな化け物みたいなのをたった数人で、だと? 俺達は所詮捨て駒かよ・・・!」

ミシミシと通信機が音を立てる程に握り締めた手からは赤い血がぽたぽたと滴り落ちていた。

――通信機はもう完全に沈黙していた。

324 :深緑の舞踏12:2007/04/18(水) 04:34:57.93 ID:ZVLDOKMs

「ぬ〜〜〜・・・・」
「ほ〜れほれどうした、手が止まってるぞ〜?」
「むぅ・・・まだまだー」
「特攻か、その意気や良し・・・でもッ」

勢いに任せて突っ込んでくるのをスッと半身になることであっさりかかわす。
ついでに半歩ほど足を前にだしておけば・・・ほーら躓いた。
綺麗にバランスを崩して頭から床に激突、うーん、ある意味芸術的。
そしてスピードが乗っていただけに良い音がする、あれは多分結構痛い。

「惜しかったね、踏み込みは悪くないんだけどまだまだ反応が少し甘い。 もぎもぎ」
「私のハンバーグ〜・・・」

勝者の証であるハンバーグを丸ごと口にほおりこんで味わう。うん、絶品。
そしてその様子を恨めしげに見ているのがアタシと同じ420タイプのマシナリーこと可愛い妹。
口にはまだハンバーグが入っていて喋る事が出来ないので『美味しいよ』と言う笑顔で応えると頬を膨らませて目にうっすらと涙を浮かばせているのが見える。
その姿が何とも可愛い、同じ420だと言うのによくここまで個性に違いが出るものだと感心する。

「う〜・・・隙ありッ!ほりゃー!」
「残念、隙無し、もぎもぎ」

そしてまたもや涙目、うーん、頭からもぎもぎしたくなるくらい可愛い・・・。
と、先ほどからこんな攻防戦を繰り広げているのも単なるいぢわると言うわけではない。
発端となったのはこの子が目を覚ましてから数日たったある日突然いわれた「稽古をつけて欲しい」と言う言葉からだった。
もちろん最初は断った、けども毎日の様に真剣な表情で言ってくるのと断った時の残念そうな顔、
そして元を辿ればアタシが原因であると言う事もあって、仕方なくアタシが折れるという形で今に至る。
まあその甲斐あってかこの子も早く環境に馴染めたようだし何よりアタシが可愛い妹の姿を拝めて毎日気分が良い。

「おっし、んじゃ外で軽い組み手でもしよっか」
「ぶ〜・・・まだお腹いっぱいになってないのに〜」
「・・・ヒトの倍食べておいてまだそんな事言うかこの口は」

むにー。両手で頬っぺたを摘んで引っ張ってやる。
ねーさん事ご主人が嬉しそうに料理をほおばるこの子の姿を見たいが為に毎日腕を振るっている為に毎日がフルコースだ。
そういうわけでこの子の食べ過ぎ防止と修行を兼ねて少しずつ徴収している。
そのおかげか最近体が重くなった気もするけど・・・。
・・・それにしてもあの小さな体の何処にあれだけの量が収まるのか、永遠の謎な気がする。


「んじゃまずは昨日のおさらいから、自分と相手の射程の差による位置取りは――」

組み手の前にはまず実践で必要になる動きなんかを軽く説明し、それに重点を置いた練習をしていく。

「――それで相手が銃だった場合なんかは、ってこら起きなさい」
「だっておねーちゃん・・・じゃなくてししょーの話長いんだもん・・・」
「だ〜れの為に説明してやってると思ってるの・・・! まあ一度説明してるしやってるうちに思い出すように」

325 :深緑の舞踏13:2007/04/18(水) 04:35:56.64 ID:ZVLDOKMs

そう言って互いに少しだけ距離を開けて武器を構える。
右手を覆うように装着された片手鋼爪に対してこちらが取り出したのは二振りの小剣、シンツキザシ。

「それじゃ打ってきて、ただしアタシも反撃するから位置取りの事もしっかり考えるように」

ガキンガキンとフォトンの刃同士がぶつかってはフォトンの粒子が弾け跳ぶ。
説明中は眠そうだった420もいざ本格的な稽古が始まるとその表情を引き締め真面目に取り組みだしている。
この時の顔は普段の420からは想像出来ないほど真面目だ。

「ほりゃりゃー!」
「おっとと、甘い甘い。 いくら手数が多くてもワンパターンだとすぐ見切られるよ。 そら反撃反撃〜」

近距離で打ち合ったり間合いを開けてみたり逆に肉薄してみたりと続けざまに距離を変えていく。
こういった動きは戦闘で最も基本的な事であり経験して覚えさせておくのが一番いい。
この子は難しい本を読んだり物事を暗記すると言うのは苦手だけれどもその分実戦での物覚えがいい。
自分の教えで成長していく様は見ていて楽しくなる。

「ふっふ〜ん、だんだん解ってきた。 もうししょー相手でも負けないもんね」
「ほっほ〜う、言ってくれるね・・・弟子に舐められてちゃ師匠の威厳もないしんじゃちょっと賭けよっか。
 今から三分の間アタシから逃げられたら夕飯一皿あげよう」

技術の吸収は早い、でも簡単に調子に乗る辺りはまだまだかな。
ちなみに訓練中に「師匠」と言わせてるのは単なる趣味だったりする。
――二分後、方や半べそで拗ねるのと笑いながらもその姿に齧り付きたくなる衝動を抑えている二人の420の姿があった。

326 :名無しオンライン:2007/04/18(水) 04:44:56.14 ID:ZVLDOKMs
結構間があいたけど続きを区切りのよさそうなところまでで回収部隊と420(姉)側の視点からの話を少し

420姉の詳細については次あたりで・・・

327 :罠師の恋人:2007/04/18(水) 21:18:42.93 ID:fCO+UaQs
第二十二話「破滅の前兆」を投下です。
420「沼子! 430!」
 駆け寄ってきた430に飛びつかれ、420はたたらを踏んだ。それに構わず、430は両手で420をがっちりホールドする。
430「420ちゃん、おひさしぶりですー!」
 ぎゅっと抱きしめ直後に離れ、420の手を取った430はぴょんぴょんと飛び跳ねる。つられて420は、中途半端な万歳ポーズになった。
420「ちょ、落ち着きなさい430っ! ……せわしないトコ、相変わらずなんだから」
430「えへへー」
 ぺろっと舌を出して笑う430の肩に、沼子が手を置いた。
沼子「ほんとに久しぶりね、420ちゃん。狂信者の一件以来かしら。今日はひとり? 沼虎の姿が見えないけれど……」
420「あ、そだ! 懐かしがってる場合じゃないのよ沼子!」
 いきなりの大声にきょとんとなったふたりへ、420は沼虎の置かれた状況を説明し始めた。
420「だから、あんたの助けが必要なの。お願い、あたしと一緒に来て……っ!」
 懇願する420を眺め、沼子が一瞬考える顔になった。
沼子「ええ。いいわよ」
 ほんの少し考えただけで、沼子はあっさりとうなずいた。ずっと420の手を取ったままの430も、沼子に合わせにこにことうなずく。
沼子「この子も、連れて行って構わないかしら」
 思わぬ問いかけに、420はちょっと返事に詰まった。
420「う、うん。でも……危険なトコよ?」
430「だいじょぶですッ! 私だって、おやくにたちますよー」
 えへんと胸を張る430に、420と沼子は顔を見合わせ吹き出した。
沼子「それじゃあ、さっそくシティへ戻りましょう。なるべく、急いだほうがいいわ」
 沼子の言葉と同時に、430の姿が消えた。
430「420ちゃーん、ごしゅじんさまーッ! はやくはやくー」
 いつのまにか、シティ行きのフライヤーの中に移動した430が大きく手を振っていた。

 シールドラインを展開し、相手の攻撃をなんとか受け流す。
沼虎「……ひゅう、危ねえ危ねえ」
 ほっと息を吐いてトリメイトを服用しつつ、弓にフォトン矢をつがえ狙いを定める。ターゲットカーソルの中心にいるダルク・ファキスが、
ふいに遠ざかった。
沼虎「!! やべえ、来るぞ!」
獣虎「こっち、来い!」
 光に包まれた獣虎の呼びかけに、沼虎と虎子が駆け寄る。
獣虎「ウオオオオ! 我、拳、全て砕く!」
 ナノブラストした獣虎が、降りかかる隕石を一つ打ち壊した。だが、次々に降る巨石が、対応しきれぬ獣虎の身体へ次々と衝突した。
 二人をかばい立っていた獣虎が、最後の隕石を受けて吹き飛んだ。
沼虎「獣虎! ってめえっ!」
 激昂する沼虎へ、ダルク・ファキスの尻尾が襲い掛かる。尻尾に生えた牙が、ぞろりと顔をのぞかせた。
虎子「沼虎さまっ!」
 間一髪、絶妙のタイミングで虎子が沼虎を突き飛ばした。転がる沼虎の目の前、虎子に食らいついた尻尾が蠢いていた。
沼虎「虎子っ! クソっ! これでも食らえ……ってオイ!」
 沼虎の矢をするりとかわし、ダルク・ファキスは小隕石を召喚する。再び、必殺の一撃を発動するつもりらしい。
沼虎「こんなトコで、終わってたまるか! 俺様はまだ、420と──」
 瀕死の二人をかばうように、沼虎は天空の隕石群へ向き直った。

420「早く、早く! 何か、いやな予感がする……もっと急いでっ!」
沼子「わかってるわ。……430、そのふよふよしたの、蝶々さんじゃないのよ」
430「でも、なんだか綺麗ですー」
420「ああもう! 蝶々モドキ追っかけるのは後にしなさぁーいっ!」
430「ア゛ッー! ごべんな゛ざい゛ー!」
420「泣いてる暇あったら、走るっ!」
 そうこうするうちに、やがて転送装置の前までたどり着いた。
沼子「着いたわ。……ふたりとも、準備は良い?」
 こくりとうなずく二人を前に、沼子は高々とロドウを振り上げ、数秒の後に振り下ろした。瞬間、沼子の身体に闇のオーラが纏わりつく。
420「! ぬ、沼子……なの?」
430「ごしゅじん、さま……」
 闇を従えた沼子への変貌に、二人が目を見開き呆然となってつぶやいた。
沼子「それじゃあ、行くわよ……」
 転送装置が起動して、三人の姿が掻き消えた。             つづく

328 :名無しオンライン:2007/04/18(水) 21:20:35.24 ID:fCO+UaQs
>>318
なかなか過激な合成風景ですねw

>>324
見てたらハンバーグ食べたくなりましたw


329 :青キャス子の日常「おやつ編」:2007/04/19(木) 12:52:00.03 ID:I832o/NG
>>325 食べ物が絡む420はヤッパリいいですな…いいぞ420姉、もっとやれ(何

>>327 ふよふよと浮いてればもう何でもいいのかw不意に部屋の電器の紐とたわむれる430を想像して吹いた

ベタな展開ですが…どうしてもやりたかったんだ!

 プシュー
青キャス子「タダイマー、今日のお土産はシュクリームだ!」
411「シュクリーム!」 441「!!」
   「今お茶をいれてきますよぉおおぉぉ…(すたたた」
青キャス子「じゃ、はいコレ さて私は売り上げのチェックでも(つ´∀`)」
441「ありがとうございます」
青キャス子「フム、武器はだいたい売れとるな」 プスッ、ズジュルルルル ズズズ…
411「お茶はいりましたよぉおお!それでは…いただきまーす」 パクッ アッーー!
   「Σ(゜д゜|||)中身が入ってない!?」 
 411はシュクリームをバシっと叩いてみた
青キャス子「回復アイテムもそれなりに売れてるか」 かふっ 「入ってないー!」
     「んーむ、防具がさっぱり売れんな…もうちょい値段下げてみるか」 かふっ 「これも入ってないぃぃ」
     「今回は素材メインで陳列してみるか…って411一体何をやっている」 ブチュッ 「アッーー!」
411「だって!;;中身がっ!うあああああん;;」
青キャス子「んんΣ(´∀`;)よくわからんが、床に飛び散ったクリームをなめようとするな!」
     「441、すまんが掃除頼む…ってそのストローはナンダ?」
441「!! いえ、何でもありません 今掃除いたします」
青キャス子「そうか(つ´∀`)… あーよしよし、私の分あげるから機嫌なおせ」
411「いいんですか!?ありがとうございます!…いただきまーすっ」
   「!? はーーーーーっ!あーーーーー!みずぅぅううう」
青キャス子「ぶはははは!wドウカネ?ホットベリーソースの味は」
441「お茶ならありますよ はい、どうぞ」
411「あ、ありがとう…あーーーーーーー!痛っ、熱っ!みずーーー!;;」
青キャス子「うはははは!wやるな441…ところで口のまわりがクリームだらけなんだが」
441「!! いえ、何でもありません 何でもありませんからね!」
青キャス子「そうか(つ´∀`)… ってどこへ行く411」
411「ひどいですよ!一個も食べられなかったんですよっ!実家に帰らせていだだきますっ(;´д⊂)」
 プシュー
青キャス子「行ってしまった… フム、今日はヒュマ助氏の店で晩飯といくか」
441「それはいいですね、あそこのシュクリームは絶品です」
 プシュー
411「もーー!;;もぉおおおおおおおお!!;;私も連れてってくださいよぉぉおおお」
青キャス子「おかえりw」 441「…!(口元を押さえ肩がぷるぷると震えている)」
      終わり
41Xシリーズをいじめたくなるのは私だけだろうか…健気にガンバル姿を見てるとついちょっかいを出したくなる
そろそろPM愛護団体からクレームきそうだな(つ´∀`)…

330 :名無しオンライン:2007/04/19(木) 18:30:21.55 ID:IJcVQqFu
とある主人とパシリの出来事 420 440編。

デトロイトメタルシティを読んでるハイな440を発見したご主人。身の危険ヴぇr1
ガチャリ。
440「SATUGAIせよ!SATUGAIせよ!SATUga…。」
バタン。
主人「…。(軽く背筋を震わせてドアノブに手。)
ガチャリ。
440「…。」
主人「いや、そのなんだ。魔が差したって言うんだよこれは。ほら、ここの広辞苑にも乗ってるだろう?
   俺は何も見てないから安心するんだッ!な?な?な?落ち着いて、そのショットを降ろして手を洗ってくるんだッ!
   ほーら、お前の好きなsrbけik…。」
ガチリ…ちょ…ぉま…ゃめ…ターン!

420とマージャンをやってみた。
「ん?最初に捨てる牌がない?それはな…ここにある天和ってあるだろ?麻雀の中でも最高の役なんだよ。
 一等賞?んーそうだな!一等賞だな。ははー偉いぞー。やっぱりお前は手先が器用だな!
 …………………あれ?。」

440が着替えてる所に帰ってきてしまった。身の危険ヴぇr2
主人「今日もハンサムガイな!ご主人様が帰ってきたぜー。」
ドガッ!ドアを蹴り空ける。
440「………………。」
主人「いや、そのなんだ。あれだ。こないだ教えただろ?魔が差したって奴。あのだな。」


             「お前、乳デカイな。」


ライフカード「銃殺」「絞殺」「撲殺」
どうする!?俺!?


寝てる間に420の頭を触っていたら、耳が取れてしまったッ!
420「すーすー。」
主人「落ち着けッ!落ち着くんだッ!素数!素数を数えるんだ!2、4、6、違うッ!
   どこに挿し込むんだコレッ!そもそも着脱式だったのかよ!
   落ち着け、落ち着くんだ…そうッ!ガンプラが得意だった俺にできないことはないッ!。」
後に葛藤しながら無限ループに陥る主人が420から生えてくる耳を見て、スクリーム。


331 :名無しオンライン:2007/04/19(木) 18:32:03.48 ID:IJcVQqFu
最近、食べ物をロクに与えてなかったのでセレブケーキ買って、帰ってきた主人。
「さすがに、最近物食べさせてないから、腹減ってるだろう…っと。おーし420、主人が帰ってきたぞー!。」
ガチャリ…。
「ん?その手に持ってるのはなんだ?どっかでモノメイトでも拾ってきたのか?
 お前、それ…ねず……。」
420「…みーたーなー…。」
ピギャアアアアアアアアアア

ベッドの下に置いてあるエロ本を見つけてしまった440.
「姉乳ぱら☆だいす」
440「キョロキョロ…。ぱらり…ぱらり…ぱらり…。」
もそもそ(自分の胸に手を当てながら、写真ページを凝視。)
440(……………)ビリビリビリビリッ!
440「!」床に散乱している、紙キレを見て。
440「ここここ…これ…くださいっ!お釣はいいですっ!。」(本屋。)
ベッドの下の隠し場所に置こうとする440.
ガチャリ。「たっでっーまー!おー元気だったかー?いい子にしてたご褒美にだなー…って…。」
440(……チャキッ。)
主人「待て!俺が何をしたって言うんだ!この間のかっ!?それとも昨日のヤツか?2年前のあのデキゴトか!?
   おおおお…落ち着け!そ…そうだッ!お前のセレブケーキは預かった!返してほしくb…」
ぅゎ…なに…ヒッ…おち…やめ…ズドドドドドドド…

デスメタ聞いてるなんて知らなかったんだッ!440.
ガチャリ…
440「Fuck!Jesus Christッ!。」
バタン。なぜか握りこぶしを作って、ドアを殴り開ける。ドガァッ!
主人「……。」
440……。」
暫く間。
主人「son of a bitch!Next BGM!COB!Year!?。」
440「Cool!Are You Ready?.」ベッドにあがってじたばたしながらリモコンボタンをON.
主人「Lets rock!」頭を振り出す。
何かを分かり合った。

420の前にゴスロリドレスを置いて、部屋から出てみた。
3分後。部屋をきょろきょろしだす。
6分後。服に近づいたり離れたりする。
9分後 リボンを手にとって見る。取ったらすばやく頭につけて、鏡を見て戻すの高速巻き戻し+再生。
12分後。服の感触を気にし始める。服のすそを指のハラでこすりだす。
15分後 ハンガーをあの手この手で落とそうとする。最終的には、すさまじい速度で服をひっぱる。
18分後 なぜか匂いを嗅ぎ出す。服をもったままうろうろ。
20分後 着替えだす。なにッ!こいつ着やせするタイプだったのか!うほっいい裸体
22分後 両手を胸の前にかかげてもじもじしだす。と思ったらぴたっと動きを止めてクルっと1ターン。
22分30秒後 何度も鏡の前でターン。決まったのだろうか、満面の笑み。
24分後 裾を持ち上げて、ウインクしだす。
26分後 耐え切れなくなった俺が、カメラを懐から持ち出す。
28分後 カメラを出すのに気を取られていたら何故かフォトンウィップを持っている420.
30分後 じょ…女王様ぁー!
                  〜続かない〜
いつぞやの者DEATH。素晴らしい職人達の文章の合間に、くだらない箸休めに投下。

332 :罠師の恋人:2007/04/19(木) 21:28:39.63 ID:CR0Q/iIe
>>329
いいようにいぢり回される411にフイタwナイスコンビネーション!w
>>331
ゴスロリドレス姿の420……思わずよからぬ妄想がw

それでは、第二十三話「悪戦苦闘! D・Fは倒れない」を投下です。

沼虎「──したいコトが、山程あるんだよっ!」
 懐から取り出したトラップをその場にセット、起動する。自ら仕掛けたトラップで、沼虎たちの身体は宙へ舞い上がる。
沼虎「こんなコトもあろうかと、用意してたぜ『ダメージトラップックG』! ダメージトラップとは名ばかりで、
   対象をすんげえ打ち上げるだけのジョークトラップ! 別名ハイジャンプトラップたあコイツのことよ!」
 召喚された隕石が、沼虎たちを紙一重でかすめてゆく。
沼虎「虎子! 獣虎! キメるぜ!」
 上昇直前にコスモアトマイザーで蘇生していた二人が、それぞれナノトランサーから武器を取り出し応えた。
虎子「受けなさい、光の矢!」
獣虎「我、槍、空穿つ!」
 二人の放った矢と槍は、それぞれダルク・ファキスの頭部へと突き立った。
沼虎「コイツが止めのっ! ブレコウド、鉄砲玉ドスアタック!」
 上昇の勢いをそのままに、沼虎が長剣を突き込んだ。
沼虎&虎子&獣虎「爆発っ!」
 三人が一斉にダルク・ファキスの表面へありったけのトラップを仕掛け、爆発させた。
虎子「やりましたわ!」
 落下しつつ、器用にガッツポーズを取る虎子と獣虎。
沼虎「!! まだだ!」
 爆煙の中から、黒い巨体が猛スピードで迫り来る。足場のない空中では、どうしようもない。
沼虎「ぐあああああ!」
 体当たりによって大きく跳ね飛ばされた沼虎の身体が、床にバウンドして転がった。
沼虎「く、くそ……」
 うつ伏せになった沼虎が、それでもなんとか手を伸ばす。その指が、小さな足に触れた。
沼虎「ん? ……黒、か」
430「ア゛ッー!」
420「ナニ430のスカート覗いてんのよ、バカ虎っ! って、バカ虎!?」
 沼虎の胸倉を掴み上げた420が、停止した。
420「ちょ、ちょっと! 傷だらけじゃない! は、早く治さないとっ!」
 あたふたと片手杖を取り出した420が、怒涛の勢いでレスタをかける。
420「よし、完治したわね。じゃ、続きを……」
沼子「420ちゃん、今は、それどころではないわ。……430のスカートの中身を見た罰は、後でじっくり、ね?」
430「沼虎さま、えっちです……」
沼虎「ちょっと待て! 俺様はだな……って、言ってる場合じゃねえ!」
 またも降り始める小隕石。沼子と420の顔に、緊張が走った。
420「沼虎っ! 虎子と、獣虎は?」
沼虎「あっちで倒れてる。420、430と一緒に応急処置を頼む!」
420「了解っ!」
 430の手を引いて沼虎の指し示すほうへ足を踏み出しかけた420が、くるりと振り返った。
420「って、あんたはどーすんのよ。トラップ、残ってないんじゃない?」
 420の問いかけに、沼虎がにやりと笑う。
沼虎「プロトランザーの武器ってのは、トラップだけじゃねえんだぜ? それに、沼子もいるしな」
 落ちてきた小ぶりの隕石をかわしつつ、沼虎は行け、と合図した。
430「420ちゃーん、散りましょー」
420「縁起でもないコト言わないの! 一緒に行くわよっ! 一応味方とはいえ、アノ二人はちょっと危ないんだから」
 ぱたぱたと駆ける二人を見送りつつ、沼子が沼虎へ一個のトラップを手渡した。
沼虎「あん? 何だコレ……! ま、まさかコイツは!」
 受け取ったトラップを鑑定した沼虎が、目を見開いて声を上げた。
沼子「入手経路やその他は、特殊機密、とでもしておくわ。あなたなら、ソレを使いこなせるはずよ」
 ぼそりと言って微笑む沼子を、沼虎はしげしげと眺めた。         つづく

333 :名無しオンライン:2007/04/19(木) 22:25:55.81 ID:ibnPBD9A
>>326
420姉妹の稽古かぁ…まぁ稽古と言うには楽しそうだけど…w
余りにも今更だけど、同型のパシリってどの位見分けが付くんだろう…

>>329
気持ちは分かるが、ちゃんと後で可愛がってあげないと倫理的におkじゃないんだぜ?w

>>331
440可愛いよ440
いや、主人も含めて三人とも可愛い気もするw

>>332
縁起でもないコト噴いたw
しかし、やっぱりあっさりとは終わらないか。トラップはEXなのか…?いやもっと…?

334 :1/1:2007/04/19(木) 22:27:01.72 ID:ibnPBD9A
物を消化するときは発熱するから熱くて服が脱ぎたくなるかも…って消化しちゃ駄目だな。


441「ご主人様、こんな(>>318>>321)リクエストが来ていますよ」
ヒュマ男「ん?…これは別にリクエストじゃないんじゃないか?」
441「あれ、そうでしょうか…」
ヒュマ男「というか、そのあからさまに手で隠している部分(『リボン440が合成時に(ここが見えない)とか』)を
 見せてくれないと何とも言えないぞ」
441「ここには何も書いてありません」
ヒュマ男「そんな訳あるか……まぁもしもリクエストだとして、そんな事できるのか?」
441「さあ…私は聞いたことありません…」
ヒュマ男「ふむ。マニュアルにもそれらしきことは書いてなかったな」
441「あ、でも、基板が食べられないのは誤飲防止機能なのかも!」
ヒュマ男「…なるほど、となると昔はそう言う方法で、誤飲防止機能は名残とかか」
441「そうかもしれませんね。もしかしたら今でもできるんでしょうか…」
ヒュマ男「試してみるか?」
441「え、うーん……」
ヒュマ男「できた場合、ニュー・アッシュ50個をお腹に入れる必要があるわけだが」
441「ご主人様、私今とってもディ・ラグナスを撃ち抜きたいです!」
ヒュマ男「大丈夫だよ、やらせないから」


合成方法はさておき、頑張って大量の素材を頬張るパシリは
とても可愛いのではないかと思ったりしたので即席投下(´−`*)

335 :名無しオンライン:2007/04/20(金) 01:03:14.45 ID:n3T+cROT
>>330 耳w超吹いたw

>>334 とても可愛いですな(つ´∀`)最初は防具特化441に☆8防具を頼んで
   フォトン×15ヴェスタリン×25メタレジン×35をムリヤリ詰め込むのを妄想してたんですが
   汚物はモノメイトだ〜!というのを強調したくて411にチェンジしたんですよ
   何というか、喉にひっかかってくれそうな物をw消化しちゃったらモノメイトになるのかなー
   そもそも基板32個エントリーできて同時進行もできるから…いや、もう寝ようw(逃避

336 :名無しオンライン:2007/04/20(金) 20:16:38.36 ID:d503Lxo5
>>329
シュークリームの中身だけとはなんと巧妙な・・・w

>>331
ゴスロリドレスの420の一連の動作が鮮明に浮かんでしまった俺は420中毒者
>カメラを出すのに気を取られていたら何故かフォトンウィップを持っている420.
命に代えてもシャッターを押すんだスネーク!!!w

>>333
同系でも癖とか口調とかに差があってその辺で見分けをつけている
と言う事でとりあえず一つ

420姉の外見特徴は一つ考えてるんだけどその辺も次辺りで

>>334
大量の素材が口の中に・・・
パシリにもハムスターのように頬袋でもあるんだろうかw

337 :名無しオンライン:2007/04/20(金) 20:21:42.49 ID:zkwOO1yf
PM「私のスロットはブラックホールです」

338 :罠師の恋人:2007/04/20(金) 20:23:27.08 ID:G0SGSIQn
>>334
大量の素材を頬張る・・・・・・ハムスターみたいな感じですかw

それでは、第二十四話「決着! 炎の沼虎!」を投下です。

沼子「いい? チャンスは一回。私がダルク・ファキスをダウンさせるから、あなたはソレを使って止めを刺すのよ」
沼虎「……一応聞いとくが、もし俺様がミスったら、どーなるんだ?」
沼子「私がケリをつけることになるわね。430は大喜びだけれど、420ちゃんは微妙な気分になるわよ」
沼虎「……演出上の問題だけかよ」
沼子「それだけではないけれど……説明している暇はないようね。とりあえず、目の前の問題から片付けましょう」
 沼子がロドウで指し示す方向から、巨大隕石が迫っていた。
沼虎「どーすんだ? マトモにぶつかったら、全員ヤバイぜ?」
沼子「こうするのよ」
 巨大隕石に向けて、沼子がロドウを一振りした。杖の先端から、闇球がひとつ、真っ直ぐ巨大隕石へと進んでゆく。
沼虎「んなちゃちな球で、どーにかできるわけ…ってウソだろ!?」
 あんぐりと口を開ける沼虎の前で、隕石がゆっくりと崩壊してゆく。
沼子「それじゃあ、うまくやるのよ。420ちゃんに、イイトコ見せてあげなさい」
 耳元に聞こえた声に振り向くと、沼子はウインクひとつ残して駆け出した。
 沼子の動きは迅速で、尻尾を伝ってあっという間にダルク・ファキスの胸あたりまで到達した。
 杖を振り上げる沼子の身体が、ふわりと浮いた。
沼虎「メギバース……なのか?」
 ダルク・ファキスの懐へ入り込んだ沼子の周囲に、闇のフォトンが円を描くように浮き出る。たちまち、その円に触れた装甲に
亀裂が走る。沼子が杖を下ろすと同時、闇の円は消えダルク・ファキスが前のめりに倒れ始めた。
沼虎「!! よし、今だ!」
 すかさず、沼虎が倒れてくるダルク・ファキスの下を潜り抜けた。
沼虎「燃えちまいなっ!」
 沼虎の掛け声とともに、ダルク・ファキスの全身が紅蓮の炎に包まれた。くぐもった、薄気味の悪い悲鳴が響き渡る。
沼虎「正真正銘、最後の切り札だ」
 ナノトランサーから沼虎が取り出したのは、420の作ったヴォルケーノ・スパイシア。
沼虎「じゃあな」
 短く言って、沼虎がソレを口に入れた。直後、炎の柱が沼虎の口からほとばしる。
 断末魔の悲鳴とともに、焼き尽くされたダルク・ファキスが欠片となって奈落の底へと落ちていった。
沼虎「やっぱ、キクなコイツは……」
 喉を押さえて呻く沼虎の背に、420が飛びついた。
420「すごいじゃない、沼虎っ!」
 心底嬉しそうな声に、沼虎も笑顔で応じた。
沼虎「当たり前だ。俺様を、誰だと思ってる?」
420「ニューマンのプロトランザー、略して沼虎っ! でしょ?」
沼虎「あ、コラ! 俺様の台詞取るんじゃねえ!」
 笑いあいながらじゃれ合うふたりを、遠まきに四人が見守っていた。
虎子「ああもう! 完全に『ふたりの世界』ですわね! 私たちだって、こんなに頑張りましたのに……」
 歯噛みする虎子の横では、獣虎が沼子にきらきらした目で語りかけている。
獣虎「我、強き者、好む。我、パートナーカード、所望」
沼子「ええ。構わないわ」
 カードを交換しあう二人。その沼子に抱きついた姿勢のまま、430がにこにこしていた。
430「420ちゃん、よかったですねー。アッ、ふよふよさんですー!」
 上を向いたまま走り出した430が、足をもつれさせて転んだ。
 こうしてHIVE3号に、つかの間の平穏が訪れたのであった。            つづく 

339 :名無しオンライン:2007/04/20(金) 21:44:11.87 ID:+83Zgfjp
ハムスターだと…ただでさえ小動物的な可愛さもあるというのにッ…!w

ttp://phantasystaruniverse.jp/news/wis/?mode=view&id=301
4x3以降は載ってるんだろうか…逆に言うとこれに合わせて解禁の予感?

340 :名無しオンライン 1/2:2007/04/21(土) 06:02:18.54 ID:mAvh9hrW
275す、また例のたゆんたゆんと410です。
たゆんたゆんの過去と。なんで410を引き取ったか視点つーことで。

百戦錬磨すら生温い雰囲気を持つ、重装備に身を包んだ歴戦の古兵達。
その古兵達を従えるは、腕を組み仁王立ちする女性型のキャスト。
腰まである銀色の長髪を風になびかせ、獣のような鋭い目からは絶対零度の眼光。
その指揮官パーツは幾多の修羅場を潜り抜けた証として、無数の傷が勲章の代わりに付いている。
手にした斧を力任せに地面へと突き立て、銀髪の肉食獣が古兵達に問う。

「貴様らは何をすべきか?」
「「「殲滅!全ての敵達を殲滅!」」
「貴様らは何を望むか?」
「「「戦場!!永遠に戦い続ける戦場!」」」
「貴様らは何だ?」
「「「鉄屑!死に損なった鉄屑!」」」
「貴様らは鉄屑では無い、同胞であり戦友であり兄弟だ、他の紛い物とは違う本物の戦士だ」
「「「オオォォ!!」」」
「…紛い物とは違う本物の戦士の力、今この場で見せてくれ」
「「「オオオォォォォォォォォォォォーーーー!!!」」」

「…ター?マスター??」
「ん、、んんん、、、あ、あ…410かーすまんなぁ寝てたみたいなんよー」
「あ、お休みだったようで…起こしてしまって申し訳ございません…」
「ん?起こしてくれてありがとうなぁ、ちょいと昔の事思い出してたんよー」
昔の事?そう言えばマスターが以前、私がいた研究所へ突入した時はガーディアンズの
所属ではなく、軍にいたような話をされてましたが…

ふと気付けばベットの上には古いポートレイトがありました。
写っているのは、明らかに普通の正規兵とは全く雰囲気が違う兵士達。
その兵士達の最前列には一際目立つ女性型キャスト。
普段のパトリエルとは違い、傷だらけの指揮官パーツ、
いつもの手入れを面倒くさがるショートヘアーとは違い、腰まではある綺麗な長髪。
そしてあの鋭い目を隠している眼鏡は無く、真正面を見据えた威風堂々のマスターの姿。

マスターは以前どんな事をしてたのでしょうか、ちょっとした好奇心で聞きました。
「差し支えなければお聞かせ願いたいのですが、マスターは以前どのような事を?」
「…まあ一応は同盟軍に籍を置いてたけどなぁ…その程度なんよ…」
いつものお気楽なマスターが初めて見せる険しい顔、そして重苦しい空気。

(聞いてはいけない事を聞いてしまったのでしょうか?マスターに嫌われる?
 もし嫌われたら捨てられる!?、怖いコワイコワイ!嫌だイヤダイヤダ!!)
重苦しい空気に酔ったのでしょうか、後ろ向きな考えがばかりが頭の中をめぐりはじめ…
「あ、あの…マスターが嫌悪するような事をお尋ねして…申し訳ござ…ひっくひっく…」
「まあ〜別に気にせんでもーって、、、、ああああ!何で泣いてるん!?
 そんな泣かんでもええんよー!!ワシが悪かったんよーー!!!」

泣いたカラスがもう笑った。
言い得て妙だなと思います、泣き出した私をマスターは抱っこしてくれました。
ぐずる赤子をあやす母親のように、私の背中を優しくポンポンと叩きつつ、
安心した(至福)状態の私を見たマスターは、そのままの体勢で口を開きました。
「いい機会やし、簡単やけど昔の事を話しとくんよー、他愛も無い話やけどなぁ」

例の感触の素敵な柔らかさと心地よさに加え、背中から伝わる優しく軽やかなリズム、
マスターに身をゆだねつつ、次の言葉を待つ私でした。

341 :名無しオンライン 2/2:2007/04/21(土) 06:03:34.78 ID:mAvh9hrW
どんな組織にも目立つ個がいる、幾多の戦場で生き残った者ならば尚更。
例え優秀な個も、規律に縛られた群の中においては追い出されはぐれ者となる。
そんなはぐれ者達を寄せ集め、更に強烈な個の元に統率をされた部隊。
呼吸をするように全てを破壊し全てを蹂躙する、同じ軍からも畏怖されながら
正規に存在を認められない、名は第0遊撃隊。
その遊撃隊の隊長こそが、銀髪の肉食獣と揶揄された女性型キャスト。

巨大な墓石の如き冷徹さ、上官はおろか隊員ですら容易に近づけぬ威圧感。
普段から戦闘の事のみしか考えてない、それが彼女を知る殆どの人らの意見。
しかしながら彼女自身がその強烈な個である故か、普通のキャストとは違う
考えと夢を持っていました、それは…
『願わくば、自分の子供が欲しい』

戦闘と破壊をする事しか出来ない自分。
比べて他の種族の女性は、新しい希望ある命を産み育てる事が出来ます。
自分達のキャストように作られる訳では無い。
いずれ養子を取る事も考えた事もありましたが所詮は人と機械、
相容れる事は難しく、必ずどこかで歪みが生じると。
そのジレンマは日に日に、彼女の心に空白を作るようになりました。

そんな時、彼女が率いる第0遊撃隊に特殊任務の命令が下りました。
その内容はPMの違法改造を試みる研究施設の徹底破壊。
無論、研究施設内のあらゆるモノは、証拠を残す事無く全てを破壊抹消する事。

空白を抱えたま任務を淡々とこなしていく途中、
彼女が偶然出会ったのは、調整槽に眠る一体の可愛らしいPM。
楽しげな夢を見てるのか、幸せそうにに眠るPMの姿は、
広がり続けていた心の空白を一瞬にして埋めてしまう程の物でした。
一方で聞こえるのは、そんなPMの未来を消し去ろうとする研究者達の会話。

…響くは怒号と咆哮、そして断末魔。
後から合流した隊員達が見た光景は、もはや人の形を成さぬ肉塊と血の海。
そして幸せそうに眠るPMを起こさぬように大事に抱きつつ、
誰にも見せた事の無い優しい微笑を浮かべ、銀髪の肉食獣の名を捨てた女性の姿でした。

結果、命令違反として彼女は軍法会議に架けられました。
本来ならば極刑の所、過去の戦歴と隊員達の猛反発により極刑は免れました。
代わりに言い渡されたのは監視付きでの軍からの除隊。
『最後に言いたい事があれば聞こう、何かあるかね』
上官の問いに彼女は、どこか遠くを見つめながら答えました。
「出来る事なら…あの子と、ずっと一緒に暮らしていきたいなぁ…」

「……くぅ」
「ありゃ、410?寝ちゃったん?」
軍を除隊する時に髪を切った…過去との決別として。
「このままって訳もいかんしなぁ、丁度ええから一緒に昼寝するかぁ…」
明日はこの子と一緒にどんな光景を見てどんなに楽しく過ごせるだろう?
「ワシ死ぬまで…子離れ出来そうに無いなぁ…」

自嘲気味のその言葉は眠る410にかけたのか、獣のような鋭い目を隠す為の
外した眼鏡にかけたのか、部屋に響くのは二人の平和そうな寝息…

342 :名無しオンライン:2007/04/21(土) 06:22:09.60 ID:mAvh9hrW
…シリアスみたいなの書いたらどうなるんだろ?
書いたらこうなりました_| ̄|○
お気楽たゆんたゆん&生真面目風で悟り入った410の小ネタの方が
やっぱええわと、嗚呼日々是精進也。

>>295
クリームパンとエビフライとメダカ…メダカは食えないっすねえ。
でも金魚の天ぷら食った人もいるくらいですし、その内わんわんさんどに食われ…ゴメンナサイ
>>334
撃ち抜いても良いと思うんだ…(ヒドイ
>>338
口からファイヤーで派手に燃やされたファキス先生に合掌。
よい子は真似してはいけない技の筆頭ですなw


343 :罠師の恋人:2007/04/21(土) 19:58:24.92 ID:DB71RMSn
>>342
こういう、しみじみとした雰囲気もまたいいもんですね・・・。

それでは、第二十五話「すれ違う、ココロ」を投下です。

 クバラおばさんに基板を納品して、その日のうちに仕事は終わった。お見舞いと称して見物に行った
クバラおばさんのご主人は、タレ耳の優しそうなビーストだった。
 巨体で魁偉な風貌のおばさんがオロオロと見守る姿は、ちょっぴり、イヤかなり違和感あったけれど、
イイなと思えた。二人の間にある絆が、とてもよく感じられたからだ。
 絆といえば、沼子と430も、そうだ。お互いを、すごく大事に想い合っている。
 その心と心の繋がりには、少しの隙間もない。あたしには、そう思えた。そして──
420「あたしたちも、そうなれたらなあって、思っただけなのに……バカ虎」
 誰も居ない部屋で、420は膝を抱えてベッドの縁にもたれかかるように座っていた。
 ……いつもふたりでいる空間に、いまはひとりでいる。ぼんやりと、考える。
 サイドボードに並んでいる、ちょっとファンシーなデザインの時計。ソレは、420が進化を終えたばかりの頃、
お祭り好きの沼虎が記念にプレゼントしてくれたものだ。その時計が、いまは無機質に、午前八時を差している。
 HIVE3号から帰還して、一週間が過ぎた。沼虎が出て行ったきり帰ってこないのは、一昨日からだ。
420「バカ虎……っ。なんで、帰って来ないのよ。そりゃ、あたしだって言い過ぎたかも知れない。
    けど、……そうよ。よく考えてみたらっ! 全部あんたが悪いんでしょうがあああっ!」
 勢いよく立ち上がった420が、合成キットから取り出したセイバックの完成品(氷45%)を口に入れ、
ガリガリと噛み砕く。
420「もぎ、もぎ……なんで、あたしが落ち込まなくちゃいけないのよっ!」
 証拠隠滅のモノメイトを合成キットに置いて、420は足音荒く部屋を出た。
420「虎子なら、きっとわかってくれるっ! 悪いのは、バカ虎なんだからっ!」
 虎子のマイルーム前までやってきた420が、ずかずかと部屋の中へと踏み込んだ。
420「虎子! いる? ちょっと聞いて欲しい……コトが……」
 踏み込んだ部屋から、前を向いたままそっと出てゆく420。ぷしゅー、とドアが閉まる。
 部屋に背を向けて、全力疾走の態勢になりかけた420の肩に、ポン、と手が置かれた。
虎子「おチビちゃあん……見・ま・し・た・わ・ね?」
420「みみみ見てないわよっ! ヘンなカッコで縛られた410とムチ持って笑ってるアンタなんか、全っ然!」
虎子「しっかり見たんじゃありませんの? 知られたからには、タダで帰すわけには……」
410「ほひゅひんひゃは、ほひはへふ、ははひひへはひゃぅ」
(訳:ご主人さま、とりあえず、中に入れましょう)
420「いーやー!」
 抵抗もむなしく、420は虎子の手により禁断の領域へと拉致された。
虎子「410。とりあえず、お茶を入れていらっしゃい」
 さるぐつわと縄を解いてやりながら、虎子が明るい口調で言った。
410「はいっ、ご主人さま!」
 元気よく返事をしたGH−410が、奥の間へと消えた。
虎子「さて、おチビちゃん。お話があるんですわよね?」
420「フツーに話進めるなあっ! 今のはナニよ? どー考えてもおかしいでしょう、倫理的にっ!」
虎子「ああ。さっきのアレですわね。お気になさらないで? アノ子の趣味だから」
 さらりと言う虎子に、420はしばし絶句した。
420「……お邪魔なようだから、帰る。ていうか、帰して?」
虎子「いいですわよ、気を使わなくて。私はちゃんと、おチビちゃん一筋ですのよ?」
 色っぽい流し目をくれる虎子に、420はたじろいだ。その直後、近くでガチャンと派手な音がした。
410「ごごごごごご主人さま! そいつですか? そいつが、私とご主人さまの愛の蜘蛛糸を断ち切らんとする、
    憎きドロボー猫ですかあっ!」
420「ひぃぃ、な、なによアンタ!?」
 やおらジョギリを構えた410がゆらぁっと乱入し、420は腰を浮かした。  つづく


344 :罠師の恋人:2007/04/23(月) 21:00:05.91 ID:mIptSlDl
それでは、第二十六話「迷走」を投下です。

虎子「落ち着きなさいな、410。私とおチビちゃんとは、そーいう深ぁい仲ではありません」
420「そ、そうそうそうそう!」
 何度もうなずく420の様子を楽しげに眺めつつ、頬を赤らめ虎子は続けた。
虎子「私の、片思いですのよ?」
410「イヤアアアアアア!」
420「ちょ、きゃあーっ!」
 410の腕から高速で振り下ろされるジョギリを、420は間一髪真剣白刃取りに受け止めた。
420「虎子っ! み、見てないでなんとかしなさいよっ! この子、あんたんとこのでしょ!?」
虎子「フフフ、さぁて、どうしたものかしら……」
 じりじりと迫るフォトン刃に、420の背から嫌な汗が流れる。
虎子「何でもするから助けて下さい虎子様。そう言ったら、助けて差し上げますわよ?」
420「……誰がっ! あんた……なんかにっ!」
410「ご主人さまをあんた呼ばわりとは……度し難い痴れ者ですねぇ……っ!」
 ぎしり、とジョギリに重みが加わる。
420「なかなか、やるじゃない、あんた。でもね、少しだけ、経験が足りないわよ」
 いきなり目標を見失ったフォトン刃が、床材に食い込んだ。ハッと410が目を見開いたときには、420はすでに背後に回っている。
420「ややこしいから、しばらく寝てなさい」
 420の手刀により首筋を強打された410が、気絶してジョギリを抱くように倒れた。
虎子「お見事。流石ですわね、惚れ直してしまいますわ」
 大きく息を吐く420に、虎子が惜しみない賞賛の拍手を贈った。
420「……この子に、どーいう教育してんのか、参考までに聞いてもいい?」
 420の問いに、虎子はニコリと笑う。
虎子「ダメですわ、倫理的に。それより、ココへ来たワケをお聞かせ願えませんこと? ……私が恋しくなって、
   というわけではないのでしょう?」
420「あ、うん。実は……あたし、沼虎と喧嘩しちゃったのよ」
 その時の沼虎とのやり取りを一部始終語りだす420。初めのうちは冷静な口調だったが、徐々に怒りが顔を出し、最後には
420「ねっ!? どー考えても! 悪いのは、あのバカ虎でしょっ!?」
 虎子の胸倉を掴みゆさぶりかねない勢いで怒鳴っていた。
 襟にかかった420の指を、虎子がそっと握りしめる。
虎子「おチビちゃんの言いたいコトは、よくわかりましたわ。……でもソレは、本当に沼虎さまだけが悪いのかしら?
   おチビちゃんにも、落ち度があったのではなくて?」
 穏やかに諭すような虎子の言葉に、420はカッとなった。
420「何よそれ! あたしが悪いっていうの? 信じらんない! 虎子なら、わかってくれると思ってたのにっ!」
 瞳に涙をにじませた420が、立ち上がり虎子へ背を向ける。
420「虎子のばかぁっ! 変態色魔ーっ!」
 言いたいコトを言って、420は駆け去った。
虎子「………」
 ぐんぐんと遠ざかっていく小さな背中を見送りつつ、虎子は自らの震える身体を抱きしめ立ち尽くしている。
410「ご主人……さま?」
 復活した410が、虎子の様子を心配そうに見守っている。
虎子「おチビちゃんに、思いっきり罵られてしまいましたわ……ああっ」
 くねくねと身悶えする虎子を見て、410は彼方へ去った420に嫉妬の炎を燃やすのであった。   つづく

345 :名無しオンライン:2007/04/24(火) 07:26:19.40 ID:qQTzWX1s
駄目だ虎子…w

346 :名無しオンライン:2007/04/24(火) 07:39:49.94 ID:hMDSoES4
>>342
一瞬ハートマン軍曹が浮かびかけたがそうでもなかったw
しかし変な人のようで案外いい人なんだなぁこのたゆんたゆん・・・w

>>344
ほんとにどんな教育してるんだ沼子・・・w
てか話し聞いてるようで半分くらいしか聞いてなさそうだ・・・w

347 :罠師の恋人:2007/04/24(火) 21:14:56.87 ID:X1BCWGoO
それでは、第二十七話「ケンカの理由」を投下です。

 駆けていた足を、420はその部屋の前で止めた。
420「やっぱり、虎子なんか当てにしたのがいけなかったのよ」
 ネームプレートを確認してから、420はずかずかと部屋に踏み込んでいった。
420「沼子ー、いる? 話があるんだけど」
 返事はなかった。がらんとしたショップスペースを横切り、ルームグッズの陳列された小部屋にさしかかったところで、
420は奇妙なものを発見した。
420「足……?」
 モトゥブカズラの袋状の花弁から、小さな足先が天井に向かってにょっきりと生えている。
420「! まさか、430!」
 慌てて駆け寄り、足首を掴んで引きずり出す。ほどなく、ハタキを持ったまま意識を失った430が救出された。
420「ちょっと、430! しっかりしなさいよ!」
 ぺちぺちとほっぺたを叩くと、430のまぶたが薄く開いた。
430「いたぁい……あれ、420ちゃん?」
420「あれ? じゃないわよ……。遊ぶなら、もっとマシな遊びにしなさいっ! 部屋に来た人が、心底びっくりするんだから」
430「えへへー、ごめんなさいです。でも、私はけっしてあそんでいたわけではないのですよー」
420「じゃあ、ナニしてたのよ?」
 420の問いに、430はパパーンとハタキをかざした。
430「モトゥブカズラさんのおそうじをしていたのですッ! しつないのしょくぶつには、ほこりがたまりやすいのですよー」
420「……まあ、何でもいいわ。それより、沼子いる?」
430「ごしゅじんさまは、たしかぬまとらさまとおでかけしてますけど……」
420「何ですって!? ちょっと430! それ、いつのコト!?」
430「ア゛ッー! 420ぢゃん゛、ぐびは、い゛げま゛ぜん゛ッー!」
 430の襟首を絞るように持ち上げた420が、慌てて手を離した。
420「ご、ごめん430! ああ、泣かないでよ。ホラ、あめちゃんあげるからっ」
430「わぁい♪ もぎもぎ……アッー! かみくだいちゃいましたーッ!」
420「もう一個くらいあげるわよ……。今度は、落ち着いて食べるのよ? んで、いつから出かけてんの? 沼子とバカ虎」
430「コロコロ……あまぁい。たしか、きのうのゆうがたあたりからですねー」
420「昨日の……夕方」
430「ぬまとらさまが、ごしゅじんさまをさそいにきたみたいです。それから、420ちゃんにはないしょにって……アッー!」
420「ななな、何ですってぇー!?」
 420の脳裏に浮かんだ漢字二文字の事態を、430はすぐに笑い飛ばした。
430「うわきじゃないですよー。ぬまとらさま、420ちゃんひとすじですし。それに、ぬまとらさまってごしゅじんさまの
    このみのタイプとぜんぜんちがいますからー」
420「じゃ、じゃあっ! わざわざ二人でナニしてるってのよ!」
430「それは、ごしゅじんさまたちがもどってきてからきいたらいいとおもいます。それより、420ちゃんはどうして
    ここへきたですか? ごしゅじんさまに、なにかおはなしでも……、アッ、もしかして、こいのそうだんですか?
    それなら、私におまかせなのですよー」
 どん、と胸を叩いてむせる430に、420はうろんな目つきになった。
420「……まあ、この際あんたでもいいか。……実はね、一昨日、沼虎とケンカしちゃったのよ」
 真剣に身を乗り出してくる430に、420はその出来事を語り始めた。
420「アレは、あたしが沼虎と朝ごはんを食べてたときのことなの……」      つづく

348 :名無しオンライン:2007/04/25(水) 08:53:12.69 ID:W5xHcXhG
350前でもう470Kか容量食うの早いな

349 :名無しオンライン:2007/04/25(水) 15:05:59.02 ID:aXOb73xI
それだけ中身が濃ゆいと言う事だネ
作者様方に感謝感謝

350 :罠師の恋人:2007/04/25(水) 21:01:35.29 ID:uDukDU0f
>>349
そう言っていただけると、作者冥利に尽きます m(_ _)m

それでは、第二十八話「犬も食わないナントヤラ」を投下です。

 そのとき、食卓に並べられていたのは、メザシのシオヤキとメダマヤキ、そしてヤキノリに
オミソシルというラインナップだった。一見、ニューデイズの中流階級の標準的な朝食に見えるが、さにあらず。
 まず、メザシは朝一番に獲れた天然モノである。メダマヤキの卵も、産みたてほやほや有精卵だし、
ヤキノリは最高級品の切れ端を安く分けてもらったもので、オミソシルにはシジミが入っている。
420「今日は、ちょっと材料に凝ってみたのよ」
沼虎「そっか? いつもとあんま変わんねえ気がするんだが……」
420「百聞は一食になんとやら。まあ、食べてみてよ」
沼虎「ふうん? んじゃ、魚から……う、これはっ!」
 沼虎の口から、メテオカノン顔負けのレーザーが噴出した。
沼虎「うーまーいーぞー! こっちの汁も、このノリもっ! ひそかに手間ぁかけてんな? うめぇ!」
420「ありがとー! こっちの、メダマヤキも食べてみてっ? 今回は、キレイに焼けたんだからっ!」
沼虎「ああ。んじゃ、いただくぜ……」
 事件が起こったのは、この直後である。

430「それで、どーしたんですか? メダマヤキのなかに、たまごのからでもはいっていたですか?
    私、よくやるんですよー」
420「違うっ! あたしのメダマヤキは完璧だった! 片面焼きで、黄身は程よく半熟でっ! 白身もぷるぷるで!
    なのに、あのバカ虎ときたらっ!」

 沼虎の手が、マヨネーズのボトルを掴んだ。そして、そのまま無造作に、メダマヤキへ中身を搾り出す。
420「アッー!」
沼虎「どうした? んなバカでっかい声出して。……うん、うめぇ! やっぱイイな、こーゆー朝メシ」
420「何てコトすんのよっ!」
 怒り心頭に達した420が、両手のひらを食卓へ叩きつけた。
沼虎「?」
420「なんで……なんでマヨネーズなんかかけんのよバカ虎っ!」
沼虎「イヤ、ホレ。俺様ぁメダマヤキにゃこだわりがあるんだ。いっつもこーやって食ってるの、お前も知ってんだろ?」
420「今日のメダマヤキは、塩が一味違うのよっ! ソレを味わいもせず、ナニいきなりマヨ風味にしてんのよこのお子様舌っ!」
沼虎「んだと……っ! イイか、この機会だから言っとくが、マヨネーズってのはだな……」
 しばし口論が繰り広げられたが、ふたりの意見はどこまで行っても平行線だった……。

420「それでね? 言ってやったのよ。『アンタなんか、ずっとマヨネーズ食べてりゃいいのよこの味オンチっ!』って。
    ね? 430。悪いのは、どー考えてもバカ虎でしょう!?」
 いきり立つ420に、430はきょとんとして言った。
430「それで、420ちゃん? つづきはどーなんです? まさか、それでおわりではないですよね?」
420「ん? コレで終わりよ? バカ虎が、『塩なんぞでメダマヤキが食えるかっ!』って捨て台詞残して、出てったきりなのよ」
430「………」
 420の言葉に、430はしばし放心し、やがて大きな、大きなため息を吐いた。
430「420ちゃん、わるいのは、どうみても420ちゃんのほうですよ?」
 容赦のない言葉が、430の口から発せられた。      つづく

351 :名無しオンライン:2007/04/26(木) 12:47:32.00 ID:IRRRcz5J
なんという小さいケンカだ・・・w

しかし350で473kとは最高記録か、流石十体目

352 :罠師の恋人:2007/04/26(木) 21:01:13.32 ID:Ue96Wpb0
それでは、第二十九話「ごめんね、沼虎」を投下です。

420「………」
 まさか、と思った。虎子はともかく、430は自分とおなじPMである。その彼女から、『悪いのは自分だ』と
言われるとは、思ってもみないことだった。
 ショックを受けて停止している420に、430は構わず続けた。
430「420ちゃんは、ぬまとらさまのメダマヤキのたべかた、ちゃんとしっていたですね? それなのに、
    420ちゃんはじぶんのたべかたをおしつけようとしました」
420「お、押し付けてなんかいないわよっ! ただ……」
430「ただ、なんですか?」
420「ただ、あーいう食べ方じゃ、何食べてもマヨネーズ味しかしないって、思ったから……」
 420の反論は、どこか勢いがない。
430「でも、ぬまとらさまはちゃんと『うめえっ』って、いってくれたですね?」
420「それはっ……! だけどっ!」
430「そもそも、ヒトのみかくをあなどってはいけません。ごしゅじんさまも、私のつくるはちみつハムトーストを、
    ハムのあじがぜつみょうねとほめてくれましたッ! きっと、ぬまとらさまもきちんとタマゴのあじをわかってますッ」
420「……ちょっと、沼子に同情するわ」
430「ともかくッ、420ちゃんがするべきことは、ひとつですッ」
 びしっ、と指を立てて430が宣言した。
420「……バカ虎に、謝れって言うの?」
430「いいえ、あやまるまえに、たいせつなコトがあるのですよー」
 困惑する420を促して、430はキッチンへと向かった。

 沼子と沼虎が帰ってきたのは、それからまもなくのことだった。二人とも、ぐったりと疲労した顔つきだった。
430「おかえりなさいです、ごしゅじんさま。ついでに、ぬまとらさま」
沼虎「ついでは余計だっつの」
沼子「ただいま、430。早速だけれど、夕食にしましょう。実は、お昼から何も食べていないのよ」
430「ダイエットですか? ……そーいえばごしゅじんさま、さいきんおなかが……アッ、ごめんなさいー!」
 ぷっと吹き出した沼虎が火だるまになったりしつつ、夕食の準備は終わった。
沼虎「んじゃ、遠慮なくいただくか。っと、メダマヤキ、か。……420、まだ怒ってっかな」
430「きっと、だいじょぶです。ハイ、ぬまとらさま、マヨネーズどぞー。てづくりですよー。ごしゅじんさまは、こっちの
    イチゴジャムですよー」
 メダマヤキを眺め、一口かじったところで沼虎は箸を置いた。
沼虎「……420、いるんだろ? 出て来いよ」
420「……どうして、わかったの?」
 キッチンに隠れていた420が、おずおずと姿を現した。
沼虎「メダマヤキの底、ちょっぴり焦がすのはお前の癖だぜ? んで、マヨネーズかけるって知ってんのは、420だけだからな」
 隣でイチゴジャムをトッピングしたメダマヤキを涼しい顔で頬張る沼子に目をやりつつ、沼虎が言った。
420「沼虎……ごめんね。あたし、沼虎に酷いコト、言った」
沼虎「あん? ああ、味オンチ、だったか? んなもん、気にしちゃいねえよ。俺様こそ、すまねえな。勝手に留守にしちまって」
420「沼虎ぁ……んっ……」
 ふたりは抱き合い、どちらからともなくキスをする。430の目を両手でふさぎつつ、沼子はもごもごと口を動かした。
沼子「とってもおいしいわ、430……。でも、できれば私はお醤油で食べたいのだけれど……」
 かすかに青ざめた沼子の額には、色んな意味の汗が浮かんでいた。    つづく

353 :名無しオンライン:2007/04/27(金) 17:13:49.72 ID:9xr9hLJE
マヨネーズは万能調味料

まぁマヨネーズは置いといて微妙な残り容量だな
埋めるにも多いし使うにも心許ない
短編でも書いてくるか

354 :罠師の恋人:2007/04/27(金) 19:46:51.71 ID:Li1BvrnR
それでは、第三十話「ふたりの、しあわせ」を投下です。

 沼子のマイルームを出て、ふたりは手をつないで歩きだした。
430「アッー! ごしゅじんさまー! しっかりしてください、おかおがまっさおですよー!?」
 背中越しに聞こえる悲鳴が、420にはどこか遠くの出来事のように感じられた。
420「……ねえ、沼虎」
 420が言って、ふと足を止めた。
沼虎「あん? 何だ」
420「沼子と、ドコ行ってたの?」
 自然な声で、420が切り出した。
沼虎「ああ。……ココじゃなんだから、部屋ぁ戻ってからな」
 答える沼虎は、どこか照れくさそうにしていた。
 部屋に戻り、ふたりはベッドに並んで腰掛けた。
沼虎「……大したモンじゃねえけどよ」
 ぽつりと前置きしてから、沼虎がナノトランサーから小箱を取り出し420の小さな手に握らせた。
420「あけて、いい?」
沼虎「好きにしろ」
 顔を赤くしてそっぽを向く沼虎の横で、420が封を解く。
420「……! これって、まさか」
 包みから出てきた手のひらサイズのケースを、420は慎重に開ける。中に入っていたのは、紅い宝石をあしらった、
金細工の指輪である。
沼虎「ゴルダニアのフレームに、研磨したルビナードををあしらったモンだ。この世に、たったふたつしかねえ。
   材料は大したコトねぇが、細工は凝ってんだぜ?」
 言いながら、沼虎が指輪を420の左薬指へとはめ込んだ。
420「ぬま、とら……」
沼虎「ホレ、おそろいだ」
 にこっと笑った沼虎の左手の薬指にも、同じ意匠の指輪がはまっている。
沼虎「今はコレだけしかできねえが、そのうち金貯めて、結婚式でも挙げてみるか? 沼子に虎子に獣虎、いやさこの際
   無制限に、誰でも呼んじまうってのもイイな」
420「ぬま……とらっ……」
沼虎「泣くなよ……襲いたくなっちまうだろ」
 420の涙を、沼虎の唇がひとつひとつ吸い取ってゆく。
420「あたしでっ……あたしで、イイの?」
 うるんだ瞳で、上目遣いに420が見上げる。
沼虎「ああ。お前が、イイんだよ。420……」
 どさり、とベッドの上に420の身体が倒れ、沼虎が覆いかぶさる。
420「あ……ぬまとらぁ……」
 かすかな、420の声。そして、ゆっくり下りてくる幕。
420「え? どーして幕が下りてくんのよ?」
沼虎「決まってんだろ? 誰も、邪魔が入んねえからだ」
420「あ、んっ……」
 下り切った幕に、文字が書いてある。
『倫理的におK』

 そして、夜が明けた!         つづく

355 :名無しオンライン:2007/04/27(金) 21:08:06.08 ID:49ankzKr
>>354
チャーラーラーラーラッチャッチャー
ゆうべは おたのしみでしたね

356 :名無しオンライン:2007/04/27(金) 23:03:07.07 ID:cVN8ZB4F
>>355
>>227といい、おぬしもえろよのぅ。

357 :罠師の恋人:2007/04/28(土) 19:21:14.03 ID:+Z58V7Jj
それでは、第三十一話「エピローグ〜そして、九章へ〜」を投下です。

 マイルームで、420は今日も合成をしていた。
420「えっと、ハンドガックにアルテリックにワンドラックにソードックっと。うん、イイ調子。
    やっぱり、愛されてると星霊の加護も一段と……なーんて、恥ずかしー!」
 ぼすぼすと枕を叩く420。やがて手を止めたその視線は、左手の指輪へ移る。うっとりと、ため息が出た。
沼虎「……アレからもう一ヶ月になるってのに、よく飽きねえもんだな」
 苦笑交じりの沼虎の声が、背後からいきなり聞こえた。
420「ひゃ、ぬぬ、沼虎? か、帰ってたんならただいまくらい言いなさいよっ!」
沼虎「言ったぜ? 枕叩きに夢中で、気付かなかったみてえだけどよ」
 言われて、420の顔が耳の端まで朱に染まる。
420「……ど、ドコから見てたのよ?」
沼虎「全部。愛されてるもんな、俺様に。420……」
 抱き寄せようとする沼虎の手を、420がするりとかわす。
420「ぱ、ぱぱーん! ホラ、全部できてるわよ、合成っ!」
沼虎「そっか。んじゃ、ご褒美だ」
 ハンドガックとアルテリックとワンドラックとソードックが、床にガシャガシャと落ちる。
 そして、『倫理的におk』の幕が下がり……。
 唐突に、幕がばさりと跳ね上げられた。
420「きゃあっ!」
沼虎「!! 420! 誰だっ、俺様たちの至福タイムを邪魔しやがるのは!」
 シーツにくるまる420とそれをかばうように立つ沼虎の前に現われたのは、虎子と獣虎と沼子と430である。
虎子「大変、大変ですわ沼虎さま……これは、また見事なおキノコさまですこと」
獣虎「……我、勝った!!」
430「ごしゅじんさま、このヒトいったいなんのしょうぶにかったですか?」
沼子「……世の中には、知らなくてもイイことがたくさんあるのよ、430」
 騒ぐ一同を手で制し、
沼虎「……ともかく、いったん出てけ」
 今にもルパンダイブを実行しそうな虎子を沼子と獣虎が引きずり、侵入者たちは部屋を出て行った。
沼虎「ったく、何だってんだ」
 ぶつぶつ言う沼虎と、あまりのコトに声も出ない420が着替えを終えた。
 もういいぞ、という声を待ちかねたように、改めて虎子たちが現われた。
虎子「一大事ですわ、沼虎さま」
沼虎「どーした?」
獣虎「非常呼集、キタ」
沼子「手の空いているガーディアンズはモトゥブへ急行し、同盟軍に協力せよ、だそうよ」
430「モトゥブに、ちょうちょさんはいるでしょうか」
沼虎「……ったく、面倒なハナシだなそりゃ。こっちは、せっかく『おたのしみ』だったのにな、420?」
420「う、うるさいっ! そーいうコト言ってる場合じゃないでしょっ!?」
 久々の420の回し蹴りが、沼虎の腰部にクリーンヒットした。
虎子「一線を越えたというのに……ピュアで可愛いですわよ、おチビちゃん」
420「な、何で知ってんのよ? ととと、ともかく、そーいうコトなら急がなきゃ! ちょっと、バカ虎、ナニ倒れてんのよっ!」
沼虎「誰に蹴倒されたんだろうな、ったく……。んじゃ、モトゥブでイクか!」
420「最後の最後まで、何でアンタはそーなのよっ!!」
 420の真空飛び膝蹴りを側頭部に受け、ばったり倒れる沼虎。
 彼らがモトゥブへ到着するのは、もう少し先のことになるのであった。            おわり


長々と投下してきた作品を読んでくださった皆様、レスを下さった方々へ深く御礼申し上げます。  アホの子及び罠師の作者

358 :名無しオンライン:2007/04/28(土) 20:02:52.51 ID:EK1ph7a9
>>354
幕ワロタwww
しかし倫理的におk・・・w

しかしゆうべは(ryとか言ったら間違いなく420に殴られるな・・・w

359 :名無しオンライン:2007/04/28(土) 22:23:14.53 ID:6hVQKLwq
>>357
9章って何のことかと思ったらストミに繋げたのか、なるほど。
乙、楽しませて貰ったよ〜。

>>358
ゆうべは おたのしみでしたね

…え、違う?

360 :名無しオンライン:2007/04/28(土) 22:23:34.06 ID:6hVQKLwq
スマソ、sage損ねた…orz

361 :名無しオンライン:2007/04/28(土) 22:29:17.03 ID:1aNLqcvI
スタイリッシュアクションゲーム『CABAL ONLINE』
ダウンロード→http://onlinegame.young.cx/fun/

362 :名無しオンライン:2007/04/28(土) 22:37:23.37 ID:kfjmnutC
ゆうべも おたのしみでしたね

だろ?だろ?

363 :名無しオンライン:2007/04/29(日) 22:46:55.03 ID:ta5sGwOv
ごしゅじんさま、いままで、とてもたのしかたです。
よくごうせいものめいとしておこられたけど、やくにたたなで、ごめんなさい。
ごしゅじんさまが、かいかえるよていの、4*0はあたしのいもおとです。
いもおとだけど、あたしみたいに、やくたたずではありません。
すなおなこで、ごうせいも、とくいです。
すたいるもいいから、ほんとはちょっと、くやしいです、
いもとを、かわいがってもらえると。おねえさんとして、うれしいです。
いままでつかえないこで、・ごめんなさい..
そして、つかってくれて、ありがとおゴザいました。
あたしは、もう、きえちゃうけれど¥、さいごに、おねがいがあります。きいてくれると、うれしいです。
ごしゅじんさまの、もっている、きばん、すてないでください。
いもうとでも、つかえます。いまのあたしじゃ、ないけど、あたしとおなじです。
どきどきみたり、さんこうにしたり。、してくれるとうれしいです。
ごしゅじんさまにあえて、4*0は、
しあわS


364 :219:2007/04/30(月) 00:41:05.70 ID:IFVlXJX5
主人  「パシリ・・・お前・・・また失敗したのか・・・」
パシリ 「すいません・・・」
主人  「すいませんじゃねぇよ!!!いい加減にしろよまったく!!!」
パシリ 「はいいぃぃ・・・」

and in the evening

パシリ 「hy! master!!」
主人  「oh,pasiri・・・ sorry, i said too much today・・・」
パシリ 「oh, no no please! We are NOVU友, right?」
主人  「oh thank you. that's right ・・・i love you・・・pasiri・・・」
パシリ 「master・・・」

   NOVU友作るなら
     NOVU
 ××××-××××××


パシリ 「・・・・入ろっかな・・・」
男   「無いって」

365 :名無しオンライン:2007/04/30(月) 02:36:55.01 ID:4VUUY+1y
いまはもう、動かない、おじいさんのパシリ
おじいさんがなくなった日に動かなくなったパシリ

366 :名無しオンライン:2007/04/30(月) 17:31:13.50 ID:4uNN7D3i
皆さんこんばんわ。
いつもはロムのみですが、皆さんの作品を見ていたら、
書いてみたくなりました。友達にも「書いて見ろ」と言われたので
初投稿に踏み切りました。
以下稚拙で短いですが投稿させていただきます。

367 :名無しオンライン:2007/04/30(月) 17:34:56.79 ID:4uNN7D3i
扇の人

ここはガーディアンズコロニーの連絡通路。
今なおSEED汚染が残っている区画です。

あ、申し送れました。
私、ガーディアンズ所属のパートナーマシナリーGH450です。
今、私達がいる区画は危険度が低いエリアにいます。
なんでそんなところにいるかと言うと・・・

「あはは、待て待て〜♪」
・・・あちらにいるのは私のご主人様の扇ニュマ子
略して扇子(せんこ)です。
名前の通りキカミをいつも持ち歩いています。
黒い服装でやや長身で胸も大き目とスタイルはいいのですが・・・
変な物を愛してやまない人です・・・
「ぴきゅきゅ〜〜〜!?」
今も逃げ惑うパノンを追いかけている変た・・・ご主人様。
あ、どうやらパノンを捕まえた様です。
「可愛い〜〜。あ、こら暴れるな、くすぐったいw」
「ぴ〜〜〜〜きゅ〜〜〜!」
叫ぶ(?)パノンを抱きしめている変・・・ご主人。
パノンはどう見ても嫌がっているようにしか見えません。
「なぁ、450。このパノン可愛いと思わない?」
「そうですね」
てきとーに答える私。
可愛くても敵なんですけどねぇ・・・
どうにかならないのかな、この変体・・・
「あ!」
そういっている内にパノンが逃げ出したようです。
「ああーー、パノォォォン!」
まるで何かの映画のように泣き崩れるご主人。
はぁ・・・さっさとミッション終わらしてこの変体をつれて帰ろう。
大げさに泣いている変体を置いてさっさと奥に進む私。


368 :名無しオンライン:2007/04/30(月) 17:36:30.11 ID:4uNN7D3i
「これが、完全燃焼です!」
私は叫ぶとデルセバンに向かってフォイエを放った。
断末魔をあげて倒れるデルセバン。
数が少ないので私一人でも結構進んでいます。
通路をさらに進んでいると、ガレキの多いエリアに来ました。
周り見渡すと、すぐそばのガレキの脇にパノンがいました。
・・・私は変体と違って抱きついたりはしません。
「燃焼です。フォイ・・・痛!」
いつの間にか後ろにいた2匹目のパノンにド突かれました。
「パノンが2匹ね、油断しまし・・・え・・・?」
周りを見渡すとそこらのガレキからパノンがうじゃうじゃ出てきました。
もしかして、ここパノンの巣ですか?
さすがに私ではこの数に対処できません。絶対絶命です・・・

その時、
「450ぅぅぅぅ!」
その声の方をみると、変た・・・ご主人様がパノンを蹴散らして向かってきました。
なんで・・・あのパノン好きで変体のご主人様が!?
一直線にボッガ・ズッバで突進してきたご主人様。
「大丈夫?450」
「え、ええ・・・なんとか」
正直、私はちょっと混乱しています。
ご主人様はそんな私を抱えて元いた方角に向かって一直線に駆け出しました。

「あの区画はミッション対象外だったんだよ」
無事帰還した時、ご主人様はそう言いました。
つまり、私がやったことは無駄骨・・・
まぁ、それはいいとして、聞きたいことがあります。
「なんであの時、パノンを蹴散らしてまで私を助けたんですか?」
「ああ、それは450がピンチだからに決まっているでしょ」
・・・それって、あんなに好きなパノンよりも私が大事って事ですか!?
臆面も無くそう言ってくれるご主人様・・・
多分、今の私の顔は赤くなっているでしょう。
「まぁ、手加減したから、あのパノン達もそんな怪我はないだろう」
・・・またそんなこと言ってますね。

でも、私はそんなご主人様がもっと好きになりそうです。

END

369 :名無しオンライン:2007/04/30(月) 18:19:19.71 ID:TWRoKxO1
×変体
○変態

370 :名無しオンライン:2007/04/30(月) 23:00:57.67 ID:lSBq0ir8
       ^´       ∨// /,∠ ,. ' /l/// /, ' , '/ ! | l }´     〈
       〉    変  〈/ , ' // ̄`>< /// /// _,.=‐|'"´l l〈  変  /
        〈    態.   ∨, '/l|   ,.'-‐、`//`7/  /''"´__ | ハ l丿  態   {
     人)   ! !   (/!  |ヽ〈_ ・.ノ〃  〃 /  '/⌒ヾ.! ,' !く   ! !  (_
 ト、__/   ヽ、_,.イ    /l l |:::::::```/:::::/...´..   //´。ヽ }! ,'  !! )     /
ト'    亦   ,イ⌒ヽ/   !l l ! l し   J ::::::::::::::::::::``‐-</ /  ,'、`Y´Τ`Y
l      夂   (ハ ヽ l i   ! l ', !   , -―-、_   ′::::::::::::: //! Λ ヽ、ヽl
ヽ          〉,\ ! i   ',.l `、'、/_,. ―- 、_``ヽ、  ι  〃,'/! ヽ、\ ヽ、
 !     能   // ,' lヽ! ii  ',l  ∨\'⌒ヽー-、 `ヽ、!   / ハ ノヽ._人_从_,. \
 |    心   { / ,' ' ,! ll  l`、 { ヽ' \     ヽ  '  '´   Λ ',}      ( \
.丿         ∨ // ,',! l l  l ヽ`、 \  \   ∨   し /! ∨  変   ,ゝ、
∧     / /   ヾノ //l l l  l、_ヽ\ \   ヽ , '   ,.イ |ノ    態   (ヽ
/ノ__  ゚ ゚  (⌒`〃'j | l  l   l `ヽ `ヽ、.ヽ _,.}'′ ,.イl {  | ヽ   ! !   ,ゝ\
/ /`Y⌒ヽ/⌒ 〃 ノ | l   l   l   } ヽ、._ } ノ,.イ l | ! !  |  )_    



371 :名無しオンライン:2007/05/01(火) 04:19:27.71 ID:frFiunPu

   ___l___   /、`二//-‐''"´::l|::l       l! ';!u ';/:::l ', ';::::::l ';:::::i:::::
   ノ l Jヽ   レ/::/ /:イ:\/l:l l::l   u   !. l / ';:::l ', ';:::::l. ';::::l:::::
    ノヌ     レ  /:l l:::::lヽ|l l:l し      !/  ';:l,、-‐、::::l ';::::l::::
    / ヽ、_      /::l l:::::l  l\l      ヽ-'  / ';!-ー 、';::ト、';::::l:::
   ム ヒ       /::::l/l::::lニ‐-、``        / /;;;;;;;;;;;;;ヽ!   i::::l:::
   月 ヒ      /i::/  l::l;;;;;ヽ \             i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l   l::l:::
   ノ l ヽヽノ    /:::l/:l /;;l:!;;;;;;;;;',               ';;;;;;;;;;;;;;;;;ノ    l:l::
      ̄ ̄    /::::;ィ::l. l;;;;!;;;;;;;;;;;l            `‐--‐'´.....:::::::::!l
   __|_ ヽヽ   /イ//l::l ヽ、;;;;;;;ノ....      し   :::::::::::::::::::::ヽ /!リ l
    | ー      /::::l';!::::::::::::::::::::  u               ', i ノ l
    | ヽー     /イ';::l          ’         し u.  i l  l
     |       /';:';:!,.イ   し    入               l l U
     |      /,、-'´/ し      /  ヽ、   u    し ,' ,'  l
     |        /l し     _,.ノ     `フ"       ,' ,'  ,ィ::/:
     |       /::::::ヽ       ヽ    /     し ,' ,' / l::
     |      /::::::::::::`‐、 し      ',  /    u   ,、-'´  l,、-
     |      ``‐-、._::::::::::` ‐ 、     ',/       , -'´`'´ ,-'´
     |      _,、-‐'"´';:::::::::イ:l';:::` ‐ 、._____,、-‐'"´  u /
   | | | |    \ l::/ l::::::/リ ';:::::lリ:::::l';:::l l:l:::::l\  u /
   | | | |


372 :名無しオンライン:2007/05/01(火) 04:23:13.93 ID:Fc4TeS1t
おい、いい加減に何処か行ってこいよ。
せっかくの超週間で、しかも連休だろ?
友達とレア発掘に励めばいいだろ。
アタイはもう・・・
もうグラインダー作るの嫌になっちまったよ。
良いの出来ないし、かったるぅ・・・。 (=△=;

========
パシリと差し向かいで大量に頑張ってみたが、結局お互いに疲労困憊。
そんなパシリの疲れた顔を見ていたら、こんなセリフが聞こえたような気がした。

373 :名無しオンライン:2007/05/01(火) 14:13:01.58 ID:90ApwkmP
俺は逆に 4月から連休中じゃないと帰ってこれなくてな…

心なしか、以前より合成やら戦闘やら頑張ってくれてる気がするんだぜ

374 :名無しオンライン:2007/05/01(火) 16:08:38.60 ID:vnDHauzb
@6Kか
連休だしもうぼちぼち新スレ立てとくか

375 :366:2007/05/01(火) 23:56:41.58 ID:tRjJ6u8t
>>369
誤字の訂正、ありがとうございます。
変態変態連呼している割には気づきませんでした。

>>370
>>371
実は変態パワーはパノンだけじゃないんですよw
そのうちまた変態書けたら投稿させていただきます。

376 :名無しオンライン:2007/05/02(水) 04:51:39.01 ID:F8bjr82b
>>364
ラストの展開はどうなんだw

450とか440は流暢に英語も話しそうだが420とかはきっとカタコトでしか言えないんだろうななんて思ってしまった

>>368
ポルティとかラッピーとかも可愛いって言うんだろなぁ
てかむしろラッピーとか密かに家で飼ってそうだ、オリ・オリとかに入れてw

>>372
むしろそんな風に言ってくれたら気分転換にとパシリ連れ回して遊ぶんだけどなぁw

377 :名無しオンライン:2007/05/02(水) 21:48:57.28 ID:IgiBxi9E
>>376
420「あ…ぁ…ア…I…アイ ラブ ユー マスター!
   あーもう、何でカタカナになるのよ!
   ってちがっ、今のは教科書読んだだけなんだからね?!!」


ところで、誰か本気で次スレ頼む。

378 :名無しオンライン:2007/05/02(水) 23:27:48.90 ID:reIVj73A
立てた
【PSU】新ジャンル 「パシリ」十一体目
http://live25.2ch.net/test/read.cgi/ogame3/1178116011/l50

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